家族を表す英単語&フレーズ60選|family・親戚・結婚・ことわざで学ぶ英語表現

家族の英語 サムネイル

family」や「father」は知っているけれど、いとこやおじ・おばって英語でなんて言うんだろう?

そんなふとした疑問から、英語の世界はぐっと広がります。

英語では、日本語よりも家族の呼び方が細かく、「血のつながり」や「結婚」「親戚」などの関係性を明確に表現できるのが特徴です。

だからこそ、家族に関する英単語を覚えることは、単なる語彙学習ではなく、“人とのつながりを言葉で描く”第一歩でもあります。

 

この記事では、家族構成・親戚・結婚関係・日常表現・ことわざまで、英語で「家族」を表す単語とフレーズを整理しました。

ひとつひとつの言葉を通して、自分や家族のことを英語で自然に語れる力を育てていきましょう。

家族を表す基本英単語

家族に関する英語表現の中でも、まず最初に押さえておきたいのが、いちばん身近な「核家族」を構成する単語たちです。

英語では「family(家族)」を中心に、父・母・兄弟姉妹などを明確に区別して表現します。

たとえば、日本語では「お兄さん」「弟」と区別するのに、英語では older brother / younger brother のように形容詞を組み合わせて表すのが特徴です。

 

また、“family” は「家族」という意味ですが、英語では文法上の扱い(単数・複数)にも注意が必要です。

アメリカ英語では “My family is big.” のように単数扱いが一般的ですが、イギリス英語では “My family are going to travel.” のように複数扱いされることもあります。

地域や文脈によって微妙に使い分けられる点は、英語らしいおもしろさでもあります。

 

英単語発音記号日本語・説明
family/ˈfæməli/家族。集合名詞で「My family is...」のように単数扱いするのが一般的。イギリス英語では複数扱いも可。家族全体を指す最も基本的な言葉。
father/ˈfɑːðər/父。フォーマルな言い方で、日常会話では daddaddy が一般的。手紙やスピーチなどでは“my father”が自然。
mother/ˈmʌðər/母。米国では mom、英国では mum が使われる。ややフォーマルな印象を出したいときは“mother”を使う。
parents/ˈperənts/両親。単数形の parent は「親ひとり」を指すが、通常は複数形で「両親」。家族紹介で最頻出の単語。
son/sʌn/息子。呼びかけでは “my boy” なども使われる。日本語と違い、年齢に関係なく成人しても son。
daughter/ˈdɔːtər/娘。“my little daughter” のように形容詞をつけると柔らかいニュアンスになる。
brother/ˈbrʌðər/兄弟。“older brother(兄)”と“younger brother(弟)”で区別。宗教的・文化的文脈では「仲間」という意味でも使われる。
sister/ˈsɪstər/姉妹。“twin sister(双子の姉妹)”など、関係を表す形容詞と組み合わせて使われることが多い。
husband/ˈhʌzbənd/夫。結婚を表す表現 “be married to ~” と一緒に覚えると便利。男女どちらにも使える中立語は spouse
wife/waɪf/妻。複数形は wives とつづりが変化。家族紹介や日常会話の中でよく登場する。

 

これらの単語は、自己紹介・日常英会話・スピーキングテストの基礎となる重要語です。

どの単語もシンプルに見えますが、発音・文法・文化背景まで意識して使うと英語がぐっと自然になります。

 

親戚(extended family)を表す英語

家族の輪をもう少し広げると、「親戚(extended family)」という言葉が出てきます。

英語では、自分の父母・兄弟姉妹以外の親族をまとめて “extended family” と呼びます。

日本語では「親戚」とひとことで言いますが、英語では関係の種類や世代を明確に区別するのが特徴です。

たとえば「おじ」は “uncle”、“おば” は “aunt” と単語が分かれており、さらに「祖父母」「いとこ」「甥」「姪」など細かく言い分けます。

英単語発音記号日本語・説明
grandfather/ˈɡrænˌfɑːðər/祖父。親しみを込めた言い方は grandpa。フォーマルには “my grandfather” を使う。
grandmother/ˈɡrænˌmʌðər/祖母。カジュアルに言うと grandma。地域によっては granny も使われる。
grandparents/ˈɡrænˌperənts/祖父母。複数形に注意。英語では「おじいちゃん・おばあちゃん」をまとめて言いたいときに便利。
uncle/ˈʌŋkəl/おじ。父方・母方の区別はなく “my uncle” と言う。親しみを込めるなら “Uncle Tom” のように名前をつける。
aunt/ænt/おば。こちらも “Aunt Mary” のように名前を添えて呼ぶのが一般的。発音は地域によって「アント」「オント」両方あり。
cousin/ˈkʌzən/いとこ。性別を区別しない。必要に応じて “male cousin”“female cousin” のように補足。
nephew/ˈnefjuː/甥。兄弟姉妹の男の子を指す。複数は nephews
niece/niːs/姪。兄弟姉妹の女の子。発音は“ニース”。
great-grandfather/ˌɡreɪt ˈɡrænˌfɑːðər/曾祖父。great- の数を増やすと世代がさらに上へ。“great-great-grandfather”=高祖父。
great-grandmother/ˌɡreɪt ˈɡrænˌmʌðər/曾祖母。同様に “great-” を重ねて世代を示す。

 

英語の家系表現は、語の前に“grand-”や“great-”をつけるだけで世代を表せるという仕組みになっています。

このルールを理解しておくと、見たことのない単語でも意味を推測しやすくなります。

たとえば:

  • grand + father → grandfather(祖父)
  • great + grandfather → 曾祖父

また、英語では親戚の関係を話題にするときに “on my father’s side(父方の)” や “on my mother’s side(母方の)” といった表現もよく使われます。

 

結婚・家族関係を表す英単語

家族を語るうえで欠かせないのが、「結婚」や「夫婦」「パートナー」といった関係を表す言葉です。

英語では、法的な結婚だけでなく、婚約・離婚・事実婚など、多様な関係性を正確に言い分けるのが特徴です。

たとえば “married(結婚している)” と “engaged(婚約中)” は似ていますが、意味も使い方も異なります。

また、“partner” や “spouse” のように、性別や婚姻形態を問わず使える中立的な言葉も増えており、英語の表現は時代とともに広がっています。

英単語発音記号日本語・説明
married/ˈmærid/結婚している。“be married to ~”で「~と結婚している」。状態を表すため “get married(結婚する)” とは区別される。
single/ˈsɪŋɡəl/独身の。フォーマルな場面では “unmarried” を使うことも。SNSや自己紹介などでよく見かける。
engaged/ɪnˈɡeɪdʒd/婚約している。“be engaged to ~”で「~と婚約している」。名詞形は “engagement(婚約)”。
divorced/dɪˈvɔːrst/離婚した。“be divorced from ~”で「~と離婚している」。状態を表す過去分詞。
ex-husband/ˌeks ˈhʌzbənd/元夫。“ex-”は「以前の」「元~」を意味する接頭辞。
ex-wife/ˌeks ˈwaɪf/元妻。同様に “ex-girlfriend”“ex-boss” などの表現にも使われる。
spouse/spaʊs/配偶者(男女問わず)。法的な文書や正式な場面でよく使われる。ジェンダーニュートラルな表現。
partner/ˈpɑːrtnər/パートナー。恋人・事実婚・同性婚など幅広く使える柔軟な言葉。現代英語では最も一般的。
stepfather/ˈstepˌfɑːðər/継父。再婚した親の配偶者を指す。血のつながりはないが「家族」として扱われる。
stepmother/ˈstepˌmʌðər/継母。同様に “stepson(義理の息子)”“stepdaughter(義理の娘)” など派生語もある。

 

英語の「結婚」に関する単語には、“be動詞+過去分詞”の形で状態を表すものが多くあります。

たとえば “be married to ~(~と結婚している)” や “be divorced from ~(~と離婚している)” など、行為ではなく“関係の状態”を伝えるイメージです。

また、“spouse” や “partner” は、現代社会の価値観を反映する言葉です。

性別を限定せず、愛情や生活をともにする関係を自然に表現できるため、フォーマルな文書からカジュアルな会話まで幅広く使われています。

 

 

子ども・兄弟関係の英単語

家族の中で最も感情を動かす存在が「子ども」や「兄弟姉妹」です。

英語では、年齢や関係性、血のつながり、さらには育ての環境までを言葉で丁寧に区別して表すのが特徴です。

たとえば、「兄」と「弟」には別の単語があるわけではなく、“older brother(兄)” と “younger brother(弟)” のように形容詞で表現します。

また、“sibling” のように性別を問わず「兄弟姉妹」をまとめて表す言葉もあり、英語の合理性や多様性を感じられる領域でもあります。

それぞれの言葉の背景を知ることで、単語を超えて「家族をどう捉えるか」という文化の違いにも気づけるでしょう。

英単語発音記号日本語・説明
child/tʃaɪld/子ども。複数形は children。年齢に関係なく、まだ大人でない人を指す。
baby/ˈbeɪbi/赤ちゃん。愛称としても使われ、“my baby” は恋人や家族への呼びかけにもなる。
twins/twɪnz/双子。性別を問わず使う。片方を指すときは “a twin”。
only child/ˈoʊnli tʃaɪld/一人っ子。“I’m an only child.”(一人っ子です)という自己紹介表現が定番。
sibling/ˈsɪblɪŋ/兄弟姉妹をまとめて表す語。性別を問わないフォーマルな表現。
older brother/ˈoʊldər ˈbrʌðər/兄。比較表現“older”を使う点に注意。“elder brother” も文語では可。
younger sister/ˈjʌŋɡər ˈsɪstər/妹。会話では “my little sister” と言うとより自然。
half-brother/ˈhæf ˌbrʌðər/異母/異父兄弟。両親のどちらか一方が共通。英語では明確に区別する。
half-sister/ˈhæf ˌsɪstər/異母/異父姉妹。同上。文化的にも中立的に使われる。
foster child/ˈfɑːstər tʃaɪld/里子。血のつながりはないが養育家庭で育てられている子ども。foster parent(里親) も関連語。

 

英語では、家族関係の“距離”や“つながり方”を正確に伝えることが重視されます。

“brother” や “sister” の前に “older”“younger” をつけるだけで、会話のニュアンスが伝わりやすくなります。

また、“half-”“step-”“foster-” などの接頭語を知っておくと、家族に関する新しい単語を推測する力がぐんと上がります。

家族の形が多様化する現代において、これらの言葉を学ぶことは単なる語彙習得ではなく、異なる家族観や文化への理解を深める一歩にもなります。

家族を紹介するときの英語フレーズ

英会話や自己紹介の中で、家族の話題はとてもよく登場します。

面接、学校の授業、ホームステイ先での会話など、どんな場面でも「家族のことを少し話す」だけで会話がぐっと温かくなるものです。

英語では、家族構成を伝える表現(I have~)関係性を表す表現(I’m close to~)日常生活を描く表現(We often~) の3タイプが基本。

ここでは、覚えておくと便利なフレーズをまとめました。

英語表現日本語・説明
I have two brothers and one sister.兄弟が2人と妹が1人います。家族構成を伝える基本の文。数字の部分を入れ替えるだけで応用できる。
My father works for a trading company.父は商社に勤めています。職業紹介の定番文。 “works for + 会社” は「〜に勤めている」。
My parents are very supportive.両親はとても協力的です。性格や関係性を説明する一文。 “supportive” は温かい家庭を表す形容詞。
I’m close to my grandparents.祖父母と仲が良いです。 “be close to” は「親しい関係」を表す便利な表現。
My mom is a teacher.母は教師です。シンプルながら日常会話で頻出。米国では “mom”、英国では “mum” を使う。
We often have dinner together.家族でよく一緒に夕食を食べます。 “have dinner together” は家庭的な雰囲気を伝える言い方。
I live with my family.家族と一緒に住んでいます。 “live with~” で「~と同居している」。留学や転居の話題にも便利。
I look after my little brother.弟の面倒を見ています。 “look after” は「世話をする」。家庭内での役割を表すときに使える。
Our family loves traveling.家族全員、旅行が大好きです。 “Our family + 動詞” で家族の習慣や価値観を紹介できる。
I talk with my parents every day.両親と毎日話します。遠く離れて暮らしている場合の会話でもよく使われる温かい表現。

 

どのフレーズも、家族構成や関係をシンプルに伝えながら、自分らしさを加えられるのがポイントです。

たとえば “My parents are very supportive.” に “especially my mom” を足せば、よりリアルな表現に。

また、“I live with my family in Tokyo.” のように場所を足すと、自己紹介の完成度が上がります。

家族の話題は、英語でも「人柄が伝わる」大切なテーマ。

暗記ではなく、自分の家族のことを思い浮かべながら言葉にしてみると、英語がぐっと自然に感じられます。

 

家族に関する英語表現・ことわざ

家族というテーマは、英語でも文学や映画、日常会話の中で頻繁に語られます。

だからこそ、ことわざや決まり文句の中には、家族に対する思い・文化の違い・人生観が詰まっています。

英語のことわざは、直訳ではなく「背景にある価値観」を意識して読むのがポイントです。

「血のつながり」を重んじる表現もあれば、「愛や信頼で結ばれる家族」を称えるものもあります。

どの言葉も、時代や文化を超えて“家族という存在の意味”を静かに語りかけてくれます。

英語表現日本語・説明
Blood is thicker than water.血は水よりも濃い(家族の絆は強い)。伝統的な家族の絆を象徴する有名なことわざ。
Like father, like son.この親にしてこの子あり。親子の似た性格や行動を指す。娘の場合は “Like mother, like daughter.”。
A family that plays together stays together.一緒に楽しむ家族は長く続く。家族で時間を共有する大切さを表す言葉。
Home is where the heart is.心のある場所こそが家。物理的な場所より、心のつながりを重視する温かい表現。
There’s no place like home.我が家に勝るところなし。旅行帰りなどで「やっぱり家が一番」と感じるときによく使われる。
Every family has its ups and downs.どんな家族にも良い時・悪い時がある。家族の関係にも浮き沈みがあることを認める現実的な言葉。
Family isn’t about blood, it’s about love.家族は血縁ではなく愛でつながるもの。多様な家族の形を肯定する現代的な言葉。
Family comes first.家族が最優先。意思決定の中で家族を一番に考える価値観を表すフレーズ。
Happy family, happy life.家族が幸せなら人生も幸せ。家庭の調和が人生全体に影響するという考え。
You can’t choose your family.家族は選べない(だからこそ大切に)。不満もあるけれど、唯一の存在であることを示す言葉。

 

これらの表現は、ことわざであると同時に生きた英語です。

ドラマや映画のセリフにも登場するため、意味を理解しておくと日常の英語もぐっと深く感じられます。

「Blood is thicker than water.」のような伝統的な価値観もあれば、「Family isn’t about blood, it’s about love.」のように、現代の多様な家族観を反映した言葉もあります。

どちらも“家族とは何か”を考えるヒントになります。

 

家族をテーマにした英語は、単語やフレーズを超えて文化・心・人のつながりを表す言葉です。

ぜひ気に入った表現をひとつ選んで、自分の大切な家族を思い浮かべながら口にしてみてください。

言葉にすることで、英語の力だけでなく、家族へのあたたかい気づきもきっと生まれます。

 

 

まとめ:英語で“家族”を語れると世界が近くなる

英語で家族のことを話せるようになると、自己紹介や日常会話がぐっと豊かになります。

海外では「家族の話題」はとても身近で、初対面の人との会話でも自然に登場するトピックです。

家族構成や関係を少し語るだけで、相手との距離がやわらかく縮まることもあります。

 

今回紹介した英単語やフレーズを使えば、「家族がどんな人たちか」「どんな関係を大切にしているか」を、自分の言葉で表現できるようになります。

英語で“family”を語ることは、単語を覚える以上に、自分の背景や想いを伝える力を育てることでもあります。

 

まずはこのリストの中から、自分に当てはまる表現をひとつ選んで声に出してみましょう。

あなたの「family」という言葉が、誰かとの会話のきっかけになり、世界とつながる最初の一歩になるはずです。