料理にまつわる英単語100選|調理・食材・道具・レシピまでまるごと英語で覚えよう

野菜の英語 100選 サムネイル

料理が好きな人、海外のレシピを読んでみたい人、将来海外で暮らしたい人——

そんなあなたにとって、「料理の英語」は、日常にも夢にも直結する、とっておきの語彙です。

でもいざ覚えようとすると…

  • 「cook」と「boil」の違いって?
  • 「みじん切り」は英語で何て言うの?
  • レシピの「大さじ1杯」って、どう訳すの?

と、細かな表現の違いや見慣れない単語に戸惑うこともありますよね。

 

この記事では、調理法・食材・調味料・道具・レシピ表現・味・食感・食文化まであらゆるシーンで使える料理の英語を100語に厳選し、意味や使い方とともにわかりやすく紹介します。

基本の調理法(10語)

料理の第一歩は「火の入れ方」を知ることから。

英語のレシピや料理動画を見ていると、「bake」「boil」「simmer」などの動詞が必ず登場します。

これらの単語をしっかり理解しておくと、レシピの内容が一気に読みやすくなり、料理のバリエーションもぐんと広がります。

特に英語では、「焼く」にも bake, grill, roast のように火の強さ・加熱方法・道具によって動詞が使い分けられる点に注意が必要です。

日本語よりも意味が細かく分かれているぶん、それぞれのニュアンスを正確に覚えておくと便利です。

英単語発音記号意味・補足
boil/bɔɪl/沸騰したお湯で加熱する(茹でる)調理法。 野菜・卵・パスタなどに使う。強火で一気に火を通す印象。
bake/beɪk/オーブンでじっくり焼く。 パンやクッキー、グラタンなどに使用。油を使わず、内部から加熱される。
fry/fraɪ/油で炒める/揚げる。 軽い炒めからdeep-fry(揚げる)まで含む。フライパンか鍋を使う。
grill/ɡrɪl/直火やグリルで焼く。 バーベキューなどで使用される。上下から高温で焼き目をつけるイメージ。
steam/stiːm/蒸気で加熱する。 ヘルシー調理の定番。蒸し器や電子レンジでも応用できる。
roast/roʊst/オーブンで表面をカリッと、中をジューシーに焼く。 肉・じゃがいも・かぼちゃなどに合う。bakeとの違いは主に食材と仕上がり感。
simmer/ˈsɪm.ər/弱火でコトコト煮る。 スープや煮物などに最適。沸騰しない程度の火加減がポイント。
stir-fry/ˈstɜːrˌfraɪ/強火で短時間炒める。 中華料理の定番。材料を一気に加熱し、シャキッとした食感を残す。
poach/poʊtʃ/低温の湯でやさしく加熱する。 卵や魚に多く使われ、形を崩さずに仕上げたいときに便利。
blanch/blæntʃ/短時間だけ熱湯に通す(下茹で)。 野菜の色を鮮やかに保ったり、アク抜きに使われる。

 

ワンポイント解説:

  • bake vs roast:両方ともオーブンを使うが、bakeはケーキやパンなど「生地」中心、roastは肉や野菜など「固形食材」中心。
  • fry vs stir-fry:fryはやや広義(炒める〜揚げる)、stir-fryは中華風の手早い炒めものに特化。

 

火の入れ方を英語で理解することは、料理を楽しむための「ことばの下ごしらえ」

ここで紹介した10語は、ほぼすべての英語レシピの中核をなす動詞たちです。

しっかり意味と使いどころをイメージできるようにしておけば、海外の料理サイトを読むときも、英語圏の友人と料理談義をするときも、ぐっと理解が深まります。

 

調理のバリエーションを広げる表現(12語)

「切る」「混ぜる」「味付けする」——料理は、細かな動作の積み重ね。

英語のレシピを読むと、chop finelydrizzle with olive oil など、調理の動作を具体的に指示する表現が数多く出てきます。

日本語では「切る」「混ぜる」など一言で済むところも、英語では切り方や混ぜ方の違いを明確に表現するのが特徴です。

英単語発音記号意味・補足
chop/tʃɒp/粗くざく切りにする。 野菜やハーブなどを大きめに切るときに使う。例:chop onions roughly
slice/slaɪs/薄くスライスする。 トマトやパンなどに使われる定番表現。例:slice the bread
dice/daɪs/サイコロ状に切る。 均等なサイズで煮込み料理にぴったり。例:dice the carrots
mince/mɪns/細かくみじん切りにする。 ニンニクや玉ねぎなどの香味野菜に多用。肉の「ミンチ」もこの語源。
stir/stɜːr/スプーンやヘラでかき混ぜる。 スープやソースを調理中に混ぜる場面で頻出。
whisk/wɪsk/泡立て器で素早く混ぜる。 卵や生クリームなどを空気を含ませながら混ぜる。手早さが重要。
knead/niːd/手でこねる。 パンやピザの生地作りで欠かせない動作。生地に弾力を持たせる目的。
mash/mæʃ/つぶしてペースト状にする。 じゃがいもやアボカドに使われる。例:mashed potatoes
peel/piːl/皮をむく。 果物や根菜など、手またはピーラーで皮を取るとき。例:peel an apple
grate/ɡreɪt/細かくおろす。 チーズ、にんじん、しょうがなど。例:grate some cheese over the pasta
drizzle/ˈdrɪz.əl/液体を少量ずつかける。 ソースやオリーブオイルなどをやさしく回しかける。見た目も重視される表現。
season/ˈsiː.zən/塩・胡椒などで味付けする。 season to taste は「お好みで味を調える」という定番表現。

ミニ解説

  • chop / slice / dice / mince の違いは重要:どれも「切る」だけど、切り方や仕上がりが大きく異なる。
    → chop:ざく切り、slice:薄切り、dice:立方体、mince:超細かく。
  • whisk / stir:どちらも「混ぜる」だけど、whiskは「泡立てる・空気を入れる」イメージが強い。

 

調理の工程を表す英単語を知ることは、料理を「言葉で再現する力」を育てること。

レシピに出てくるこれらの動詞を見て、正しい調理イメージが頭に浮かぶようになれば、料理の精度も、英語の理解も一段アップします。

 

よく使う調味料・スパイス(10語)

料理に“深み”を与えるのは、素材だけじゃない。

料理の仕上がりや風味の決め手になるのが、調味料やスパイスの存在です。

英語圏のレシピでも、a pinch of salt(ひとつまみの塩)、season with pepper(胡椒で味を調える)などの表現は頻出。

ここでは、英語レシピで頻繁に使われる10個の基本調味料とスパイスを紹介します。

家庭料理からカフェのメニューまで、世界中で共通語のように使われているワードを押さえておきましょう。

英単語発音記号意味・補足
salt/sɔːlt/塩。 基本中の基本。add a pinch of salt などで登場。
pepper/ˈpep.ər/胡椒。 黒胡椒(black pepper)や白胡椒(white pepper)などの区別もある。
soy sauce/sɔɪ sɔːs/醤油。 アジア料理で定番の調味料。英語圏でも “soy sauce” のまま通じる。
vinegar/ˈvɪn.ɪ.ɡər/酢。 ドレッシングやマリネに多用。balsamic vinegar など種類も豊富。
sugar/ˈʃʊɡ.ər/砂糖。 甘味の基本。brown sugar(黒糖)powdered sugar(粉砂糖) なども覚えておきたい。
garlic/ˈɡɑː.lɪk/にんにく。 香りづけや風味のアクセントに欠かせない。英語レシピでは minced garlic(みじん切り)とよくセットで出てくる。
ginger/ˈdʒɪn.dʒər/しょうが。 香りとピリッとした辛味が特徴。grated ginger(すりおろし)も料理に応用される。
basil/ˈbæz.əl/(米)バジル。 トマトやチーズと相性抜群。ハーブとしてサラダやピザにも活躍。
oregano/ˌɒr.ɪˈɡɑː.nəʊ/オレガノ。 イタリア料理でよく使われるハーブ。ピザやパスタソースに定番。
cinnamon/ˈsɪn.ə.mən/シナモン。 お菓子やドリンクの香りづけに。アップルパイやチャイとの相性が◎。

ミニ知識:スパイスとハーブの違い

  • スパイス:植物の「種子・根・樹皮・果実」から作られ、強い香りや風味を持つ(例:cinnamon, pepper, ginger)
  • ハーブ:植物の「葉」や「茎」が使われることが多く、爽やかな香りが特徴(例:basil, oregano)

 

調味料やスパイスの名前は、料理と文化をつなぐキーワード。

海外のレシピを読むときも、レストランで料理を注文するときも、これらの単語を知っているかどうかで理解度がぐっと変わります。

 

調理器具・キッチン用品(10語)

どんなに食材や調味料がそろっていても、道具がなければ料理は始まらない。

調理器具は、料理という“作品”をつくるためのツール。英語でも、レシピやクッキング動画で必ず登場します。

このセクションでは、家庭でもよく使われる基本のキッチン用品10語を厳選して紹介します。

“包丁”や“まな板”のようなベーシックなものから、調理プロセスに合わせて使い分ける便利グッズまで、英語でパッと出てくると、レシピの理解も格段にラクになります。

英単語発音記号意味・補足
knife/naɪf/包丁。 sharp knife(よく切れる包丁) など、形容詞と組み合わせて使われることも。
cutting board/ˈkʌt.ɪŋ bɔːrd/まな板。 wooden cutting board(木製のまな板) など素材による使い分けも。
frying pan/ˈfraɪ.ɪŋ pæn/フライパン。 non-stick frying pan(こびりつかないフライパン) は便利な表現。
pot/pɒt/鍋。 soup pot(スープ用の鍋)boiling pot(茹でる用) など種類に応じて呼び方も変わる。
oven/ˈʌv.ən/オーブン。 preheat the oven to 180°C(180度に予熱する)といった表現がレシピで頻出。
ladle/ˈleɪ.dəl/おたま。 スープやカレーをすくうときに便利な道具。ladle out the soup(スープをよそう)という動詞句も。
whisk/wɪsk/泡立て器。 前セクションでも登場。動詞として「泡立てる」も同じ形で使える。
spatula/ˈspætʃ.ə.lə/フライ返し。 flip the pancake with a spatula(フライ返しでパンケーキをひっくり返す)などの場面で使われる。
grater/ˈɡreɪ.tər/おろし金。 cheese grater(チーズおろし器)や grate the ginger のように使う。
tongs/tɒŋz/トング。 kitchen tongs とも。熱い料理をつかむ、取り分けるなど幅広い用途で活躍。

 

調理器具の英語名を知っているだけで、料理が一気に“グローバル”になります。

海外のレシピを読んだり、外国人と料理をする機会があったときも、「この単語、知っててよかった!」と思える瞬間が必ずやってきます。

 

 

食材|野菜・果物・肉・魚(20語)

料理の主役は、やっぱり“食材”。

食材の名前を英語で言えるようになると、スーパーの英語表記や海外レシピ、外国人との料理会話がグッと楽になります

たとえば、“chicken or fish?” と聞かれてスムーズに答えられるのも、語彙力があってこそ。

ここでは、ジャンル別に頻出する20の食材英語を、野菜・果物・肉・魚介の4カテゴリに分けて紹介します。

どれも日常的に使われる基本語彙ばかりなので、まずはこのリストから覚えていきましょう。

野菜

英単語発音記号意味・補足
carrot/ˈkær.ət/にんじん。carrot sticks(スティック状のにんじん)もよく出てくる表現。
onion/ˈʌn.jən/たまねぎ。chopped onion(刻み玉ねぎ)など、調理状態と合わせて使われることが多い。
potato/pəˈteɪ.təʊ/じゃがいも。mashed potatoes(マッシュポテト)などでもよく登場。
broccoli/ˈbrɒk.əl.i/ブロッコリー。可算名詞で使う場合は a head of broccoli
spinach/ˈspɪn.ɪtʃ/ほうれん草。不可算名詞として使われることが多い(例:some spinach)。
mushroom/ˈmʌʃ.ruːm/きのこ。button mushroom(マッシュルーム)shiitake mushroom(しいたけ) など種類も豊富。

果物

英単語発音記号意味・補足
apple/ˈæp.əl/りんご。an apple a day keeps the doctor away(ことわざ)でも有名。
banana/bəˈnɑː.nə/バナナ。発音のアクセント位置に注意。
lemon/ˈlem.ən/レモン。lemon juice(レモン汁) など飲料・調味料にも。
strawberry/ˈstrɔː.bər.i/いちご。*fresh strawberries(新鮮ないちご)*のように複数形で使われることが多い。

英単語発音記号意味・補足
beef/biːf/牛肉。*ground beef(ひき肉)*など形態別でも覚えておくと便利。
pork/pɔːk/豚肉。料理名では pork cutlet(とんかつ)など。
chicken/ˈtʃɪk.ɪn/鶏肉。chicken breast(胸肉)、fried chicken(フライドチキン)など表現が豊富。
lamb/læm/子羊肉。高級料理や欧米のレストランでよく登場。

魚・海鮮

英単語発音記号意味・補足
salmon/ˈsæm.ən/サーモン。lは発音しない。grilled salmon(焼き鮭)などで登場。
tuna/ˈtjuː.nə/ツナ。缶詰でもおなじみ。tuna salad(ツナサラダ)など。
shrimp/ʃrɪmp/エビ。アメリカ英語で一般的。イギリスでは prawn とも言う。
squid/skwɪd/イカ。fried squid rings(イカリング)などで登場。
scallop/ˈskɒl.əp/ホタテ。高級食材として有名。seared scallops(ソテーしたホタテ)などで使われる。
cod/kɒd/タラ。cod fillet(タラの切り身)など、白身魚として料理に重宝。

 

野菜・果物・肉・魚——これらは料理の「素材」であり、英語圏でも日常的に使われる語彙です。

特に海外旅行中のレストランや、英語のレシピ動画、メニューの注文時には、この基本単語がスムーズな理解を助けてくれます。

 

加工食品・調理済み素材(8語)

そのまま食べられる“便利素材”も、英語で言えると生活がグッと広がる。

バターやチーズ、ソーセージや缶詰の豆など、私たちの食卓に欠かせない加工食品。

英語圏でも日常的に登場する単語ばかりなので、覚えておくと料理番組やレシピの理解が格段に楽になります。

ここでは、そのまま使える/加熱済み/保存用として便利な“加工食材”の英単語を厳選して紹介します。

冷蔵庫やパントリーの中身を英語で思い浮かべる練習にもおすすめです。

加工・乳製品系

英単語発音記号意味・補足
butter/ˈbʌt.ər/バター。spread butter on toast(トーストにバターを塗る)など基本表現で登場。
cheese/tʃiːz/チーズ。種類によって cheddar, mozzarella, cream cheese など多様な表現も。
yogurt/ˈjoʊ.ɡɚt/ヨーグルト。アメリカ英語の発音。イギリスでは /ˈjɒɡt/ と異なる発音になる。

加熱・保存肉系

英単語発音記号意味・補足
sausage/ˈsɒs.ɪdʒ/ソーセージ。焼く前でも、*sausage roll(ソーセージ入りのパイ)*などでも使われる。
ham/hæm/ハム。ham sandwich(ハムサンド) や *sliced ham(薄切りハム)*などで頻出。
bacon/ˈbeɪ.kən/ベーコン。*crispy bacon(カリカリベーコン)*など、朝食メニューの定番。

プラントベース&保存食

英単語発音記号意味・補足
tofu/ˈtoʊ.fuː/豆腐。アジア由来の食材として英語でもそのまま tofu として通じる。ヘルシー志向の人々に人気。
canned beans/kænd ˈbiːnz/缶詰の豆。保存食の代表。canned chickpeas(ひよこ豆)、black beans(黒豆)など具体的に覚えると◎。

 

今回紹介した加工食品は、どれも「料理の時短」「保存の利便性」「食事の手軽さ」を支える重要なアイテム。

英語圏でも日常的に使われるため、レシピ動画・スーパーの買い物・海外の食文化理解に役立ちます。

とくに「tofu」や「canned beans」などは、ベジタリアンやヴィーガン向けの料理でも頻繁に登場します。

単語だけでなく、用途や料理シーンも一緒にイメージしておくと記憶にも定着しやすくなりますよ。

 

食事に関する英語表現(10語)

日々の「食べる」を英語で表現できると、会話も旅行も一気にスムーズに。

英語では、1日の食事や食事の構成に関する単語がとても多く使われます。

「朝食」「昼食」などの基本的な単語だけでなく、「前菜」「副菜」「残り物」といった表現も覚えておくと、レストランでの注文、英語メニューの読解、ホームステイでの食卓など、さまざまな場面で役立ちます。

このセクションでは、食事の時間・構成・スタイルにまつわる代表的な英単語を紹介します。

食事の時間

英単語発音記号意味・補足
breakfast/ˈbrek.fəst/朝食。動詞として have breakfast(朝食をとる)という言い方も使われる。
lunch/lʌntʃ/昼食。カジュアルな会話で「ランチに行こう」→ Let’s do lunch!
dinner/ˈdɪn.ər/夕食。家庭やレストランでのしっかりとした夜の食事。
brunch/brʌntʃ/朝昼兼用の食事。breakfast + lunchの造語で、休日の定番スタイル。

食事の構成

英単語発音記号意味・補足
appetizer/ˈæp.ə.taɪ.zər/前菜。レストランでは「スターター(starter)」とも呼ばれることがある。
main course/ˌmeɪn ˈkɔːrs/メインディッシュ。肉や魚など主となる料理。entrée とも言う(特に北米)。
dessert/dɪˈzɜːrt/デザート。アイス、ケーキ、フルーツなど甘いものが一般的。
snack/snæk/軽食・おやつ。*midnight snack(夜食)*などバリエーションも豊富。
side dish/ˈsaɪd ˌdɪʃ/副菜。salad, mashed potatoes, grilled vegetablesなどが定番。
leftovers/ˈleftˌəʊ.vərz/残り物。再加熱して食べる際に I’m having leftovers today. などと言う。

今回紹介したような食事関連の英単語は、日常英会話の中でもっとも頻出するカテゴリの一つです。

「朝食を食べる」「ランチに行く」といった日常動作から、「前菜」「メイン」「デザート」といったレストランの注文表現まで、覚えておけばすぐに使えるものばかり。

また、英語では “Have you had dinner?”(もう夕食食べた?)のように、食事を通じたあいさつや気遣いの表現も多く存在します。

食に関する言葉を学ぶことは、単なる語彙習得にとどまらず、文化や人との距離を縮める第一歩でもあります。

 

レシピに出てくる頻出表現(10語)

「英語レシピ」の壁を越える、10の基本表現。

英語で書かれたレシピに初めて挑戦すると、「何をどうすればいいのか」が曖昧なことも多いはず。

でも、実はどのレシピにもよく出てくる基本表現がいくつかあり、それさえ押さえておけば大きく迷うことはありません。

レシピの構成・準備

英単語発音記号意味・補足
ingredients/ɪnˈɡriː.di.ənts/材料。main ingredients(主な材料)や optional(お好みで)なども併記されがち。
instructions/ɪnˈstrʌk.ʃənz/手順、作り方。Follow the instructions below. という形で始まることが多い。
preheat/ˌpriːˈhiːt/(オーブンなどを)予熱する。例:Preheat the oven to 180°C.

調理の動作・プロセス

英単語発音記号意味・補足
marinate/ˈmær.ɪ.neɪt/(肉・魚を)調味液に漬け込む。例:Marinate the chicken for 30 minutes.
coat/koʊt/衣やソースで覆う。例:Coat the shrimp with breadcrumbs.
layer/ˈleɪ.ər/重ねる。ラザニアやパフェのように層にする料理で登場。Layer the sauce, cheese, and pasta.
mix well/mɪks wɛl/よく混ぜる。Mix well until smooth.(なめらかになるまでよく混ぜる)など。

盛り付け・仕上げの表現

英単語発音記号意味・補足
serve hot/sɜːrv hɑːt/熱いうちに提供する。反対は serve chilled(冷やして出す)
bake until golden/beɪk ənˈtɪl ˈɡəʊl.dən/きつね色になるまで焼く。焼き上がりの目安によく使われる表現。
let it cool/lɛt ɪt kuːl/冷ます。焼き菓子などで、冷ますことで食感や味が安定する。

 

レシピに出てくる英語は、実はとても定型的。「主語省略+動詞の命令形」が基本で、構文もシンプルです。

だからこそ、今回の10語のような頻出フレーズを押さえるだけで、英語レシピがグッと読みやすくなるはず。

まずは簡単なレシピ動画を見ながら、これらの表現がどこで使われているかをチェックしてみましょう。

英語を通じて、料理のレパートリーも語彙力も広がっていきます。

 

食文化・ジャンル別英単語(10語)

料理を英語で表現するとき、「素材」や「調理法」だけでなく、その背景にある文化やスタイルも欠かせません。

たとえば「フレンチ」「屋台料理」「オーガニック」など、ジャンルや価値観に紐づいた単語は、日常会話からレストラン選び、英語レシピやSNSのハッシュタグまで、あらゆる場面で使われています。

英単語発音記号意味・補足
cuisine/kwɪˈziːn/「料理、食文化」全般を指すフォーマルな語。例:Italian cuisine(イタリア料理)。
street food/striːt fuːd/屋台で提供される気軽な料理。例:タイ、台湾、メキシコのストリートフードが有名。
comfort food/ˈkʌmfət fuːd/家庭の味・懐かしい味など、心がホッとする料理。例:肉じゃが、グラタン。
fine dining/faɪn ˈdaɪ.nɪŋ/高級レストランでの本格的なコース料理。上品な雰囲気とプレゼンテーションが特徴。
fusion/ˈfjuː.ʒən/異なる文化を融合させた料理。例:sushi burrito(寿司とブリトーの融合)。
buffet/ˈbʊf.eɪ/ビュッフェ形式。自分で好きな料理を取るスタイル。all-you-can-eatとも関連。
fast food/ˈfæst fuːd/ハンバーガーやフライドチキンなど、調理が早く手軽な料理。健康志向との対比で語られることも。
organic/ɔːˈɡæn.ɪk/有機栽培された食品。organic vegetables(有機野菜)などでよく使われる。
vegan/ˈviː.ɡən/完全菜食主義(肉・魚・卵・乳製品などを一切含まない)。plant-basedとも関連。
gluten-free/ˈɡluː.tən friː/グルテン(小麦などに含まれるたんぱく質)を含まない食品。アレルギーや健康志向で注目。

 

食にまつわる英語を覚えることは、単なる語彙の学習ではなく、文化やライフスタイルへの理解を深めることにもつながります。

たとえば、旅行中に “I’m looking for some local street food.” と言えば、現地ならではの美味しい体験ができるかもしれません。

あるいは、健康志向の人と話すときに “I usually eat vegan and prefer gluten-free options.” と伝えられれば、ぐっと距離が縮まるはず。

料理の背景にある“物語”まで英語で表現できるようになると、世界中の人との会話がもっと豊かになります。

 

味・食感・見た目を表す単語(10語)

「おいしい」だけではもったいない。

英語には、味や食感、料理の見た目をもっと具体的に表現する言葉がたくさんあります。

たとえば、クッキーなら crunchy(カリカリ)、クリームスープなら creamy(なめらか)というように、食べたときの感じや印象をダイレクトに伝える表現が豊富なのが特徴です。

英単語発音記号意味・補足
sweet/swiːt/甘い。お菓子や果物など。 “It’s too sweet for me.”(私には甘すぎる)などの表現も定番。
salty/ˈsɒl.ti/塩辛い。ポテトチップスなどに使われる。「しょっぱい」感覚に近い。
sour/saʊər/酸っぱい。レモンやヨーグルトなど。顔がすっぱくなる表情も “sour face” と表現される。
bitter/ˈbɪt.ər/苦い。コーヒーやビール、ゴーヤなどに使われる。比喩的に「辛い経験」などにも使える語。
spicy/ˈspaɪ.si/辛い。唐辛子のような刺激的な辛さ。 “Do you like spicy food?”(辛いものは好き?)など。
crunchy/ˈkrʌn.tʃi/カリカリした。ナッツやフライドチキンなど。音まで想像させる言葉。
chewy/ˈtʃuː.i/噛みごたえのある。ステーキやグミなど。 “a bit too chewy” で「ちょっと硬い」とネガティブにも。
juicy/ˈdʒuː.si/ジューシーな。果物や焼きたてのハンバーグなどに最適。
crispy/ˈkrɪs.pi/サクサクした。皮や衣が軽くはじけるような食感。 “crispy bacon” などが定番。
creamy/ˈkriː.mi/なめらかな、クリームのような。スープ、パスタソース、デザートによく使われる。

 

味・食感・見た目を的確に伝える英語表現が使えるようになると、料理の感想が「おいしい!」だけで終わらなくなります

たとえばこんなふうに言えるようになります:

  • The cheesecake was so creamy and not too sweet.
    (そのチーズケーキはとてもなめらかで、甘さもちょうどよかった)
  • I love how crispy the skin is on this roast chicken.
    (このローストチキン、皮のサクサク感がたまらない!)

 

 

まとめ:料理英語を覚えると、世界がもっとおいしくなる

「英語の勉強=試験や仕事のため」と思いがちですが、料理の英語はもっと身近で、もっと楽しい世界につながっています。

たとえば──

  • 海外のレシピサイトを読んで、新しい料理にチャレンジできる
  • 料理番組やYouTube動画で、生きた表現がどんどん耳に入ってくる
  • 旅先のレストランでメニューに迷わず注文できる
  • 英語圏の友人に手料理をふるまうとき、自信を持って説明できる

そんなふうに、「食」をきっかけに英語がぐっと身近になり、言葉と文化を一緒に味わう体験が増えていきます。

 

今回紹介した英単語や表現は、まさにその第一歩。ぜひTANZAMで繰り返し学習しながら、自分の言葉として使いこなせるようにしていってください。

「おいしい」を英語で伝える力がつけば、あなたの世界は、もっと豊かで、おいしく広がっていきます。