発音が難しい英単語100選|読めない・言いにくい理由と例一覧

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英語を学んでいて「これ、なんて読むの?」「発音できない…」と戸惑った経験はありませんか?

そう感じる理由の多くは、綴りと音が一致しないという英語特有の性質にあります。

たとえば、最初の “k” を発音しない knight(騎士)、見た目からは読めない colonel(大佐)、言いにくい子音が連続する sixth(6番目の) など、音のルールが直感に反する単語が多く存在します。

こうした「読めない・発音できない単語」が生まれる背景には、

  • サイレントレター(発音しない文字)の存在
  • 外来語や古語由来の複雑な綴り
  • 母音や子音が不自然に連続する音構造
  • 英語の歴史的な表記ルールの名残

などが関係しています。

 

本記事では、英語学習者が「発音しにくい」と感じやすい単語を、具体例とともに100語厳選してご紹介。

さらに、それぞれの単語がなぜ発音しにくいのかをカテゴリ別に解説しながら、覚え方や練習のコツもお伝えします。

【silent letter】発音しない文字がある英単語(20語)

英語には、「見えているのに発音しない文字(silent letter)」が数多く存在します。

特に k, b, g, p, w などは、語頭・語末にあっても音に出さないことがよくあります。

これは、英語のつづりが語源(ラテン語・フランス語・ゲルマン語など)を反映しているため。

英語の音と綴りが一致しない代表的なパターンであり、「読めない」「発音できない」と感じる大きな原因のひとつです。

ここでは、silent letter が含まれる代表的な20語を紹介します。

単語意味(日本語)発音されない文字
knight騎士k
subtle微妙なb
debt借金b
lamb子羊b
pneumonia肺炎p
gnomeノームg
wrist手首w
islands
thumb親指b
plumber配管工b
psychology心理学p
mnemonic記憶術m
honest正直なh
doubt疑いb
wreck難破w
ascend上昇するc
whistle口笛t
balletバレエt(語末のフランス語発音)
muscle筋肉c
heir相続人h

 

これらの単語は、綴りのまま読もうとすると間違えやすい典型例です。
ポイントは、「綴りを暗記する前に正しい音を聞いて覚える」こと。

TANZAMでは、こうした単語も音声・例文・語源のセットで学べるため、silent letter を含む語も効率よく習得できます。

silent letter を理解すれば、「読めない英単語」もぐっと読みやすくなります。

 

【音と綴りがズレている】読みにくい英単語(20語)

英語学習者が戸惑う原因のひとつが、「綴りと発音が一致しない英単語」。

見た目のとおりに読もうとすると読み間違えてしまう――そんな音と綴りのギャップが大きい単語を紹介します。

これは英語がラテン語・フランス語・ドイツ語など多様な言語の影響を受けてきた結果であり、単語によって発音ルールが異なるためです。

以下の単語は、文字の並びから音が予測しづらい「読めない単語」の代表例です。

単語意味(日本語)読みにくい理由(例)
colonel大佐/ˈkɝːnəl/(「カーネル」と読む)
quay波止場/kiː/(クエイではなく「キー」)
choir合唱団/ˈkwaɪər/(コイアではなく「クワイア」)
gauge計器/ɡeɪdʒ/(「ガゲ」ではなく「ゲージ」)
yachtヨット/jɒt/(「ヤチ」ではなく「ヨット」)
queue/kjuː/(クエウエではなく「キュー」)
segue移行する、つなぐ/ˈsɛɡ.weɪ/(セグではなく「セグウェイ」)
coupクーデター/kuː/(「コウプ」ではなく「クー」)
victuals食料/ˈvɪtəlz/(ビクトゥアルズではない)
receipt領収書/rɪˈsiːt/(pは発音しない)
aisle通路/aɪl/(「エイル」ではなく「アイル」)
kernel中心、穀粒/ˈkɝːnəl/(colonelと同音)
bolognaボローニャソーセージ/bəˈloʊni/(ボログナではない)
salmonサーモン/ˈsæmən/(lは発音しない)
bourgeois中産階級/ˈbʊəʒ.wɑː/(フランス語発音)
liaison連絡係/liˈeɪ.zɒn/(リエイゾン)
rendezvous会合/ˈrɒn.deɪ.vuː/(ランデブー)
psalm賛美歌/sɑːm/(pはサイレント)
indict起訴する/ɪnˈdaɪt/(dictを「ダイト」と読む)
zebraシマウマ/ˈziːbrə/ または /ˈzɛbrə/(英米差あり)

 

これらの単語は、スペルを見て推測すると間違えやすいものばかりです。
正しく発音するには、単語ごとに音と綴りをセットで覚えるしかありません。

TANZAMでは、こうした「読み方がわかりづらい単語」も音声・例文・発音記号付きで学習できます。

「見た目で読めない」英単語も、聞いて・マネして・定着させることで、確実に自信につながります。

 

【口がまわらない】発音しづらい英単語(20語)

英単語の中には、舌が絡まりそうになったり、早口言葉のように言いにくかったりする語があります。

その原因は、子音や母音が連続している構造や、アクセントの位置が直感に合わない音の並びにあります。

こうした単語は、ネイティブでさえ滑舌が乱れたり言い直したりするほどの“発音トラップ”。

スピーキングやスピーチ中に噛んでしまいやすい語を、練習対象として意識的に取り入れることが大切です。

以下は、「口がまわらない」と感じやすい発音難語の代表例です。

単語意味(日本語)言いにくい理由・音構造の特徴
rural田舎の/ˈrʊərəl/:r音が2つ重なり、滑らかに言いにくい
sixth6番目の/sɪksθ/:x+thの組み合わせが舌に絡む
temperature気温/ˈtɛmpərətʃər/:音節が多く、リズムが取りづらい
crispsポテトチップス/krɪsps/:子音が詰まりすぎていて発音が難しい
clothes衣服/kloʊðz/:th+zが続くため音が濁りやすい
comfortable快適な/ˈkʌmf.tə.bəl/:省略されやすいがフル発音は難解
specific特定の/spəˈsɪfɪk/:連続する子音とアクセント位置の複雑さ
statistics統計/stəˈtɪstɪks/:音の繰り返しと長さで噛みやすい
anemoneイソギンチャク/əˈnɛməni/:母音が多く、語末までが長く感じる
twelfth12番目の/twɛlfθ/:lf+thの連続が舌を混乱させる
aluminumアルミニウム(米式)/əˈluːmɪnəm/:音節が多くアクセントが分かりづらい
mischievousいたずら好きな/ˈmɪstʃɪvəs/:「ミスチーバス」ではなく3音節
literature文学/ˈlɪtərətʃər/:音の省略と変化が大きい
mirror/ˈmɪrər/:rが連続し滑らかに発音しにくい
February2月/ˈfɛb.ruː.ɛri/:「r」が2つ入って噛みやすい
particularly特に/pərˈtɪkjʊlərli/:長くてアクセントがずれやすい
theatre劇場(英式)/ˈθɪətə/:thと長母音のバランスが取りにくい
world世界/wɜːld/:rとlが近く、舌の動きが難しい
architecture建築/ˈɑːrkɪtektʃər/:音の切れ目が取りづらい
rhythmリズム/ˈrɪðəm/:綴りと発音が乖離しすぎている

 

このような単語は、何度も口に出して練習することが効果的です。

意味やスペルよりも先に、「音から覚える」ことが発音上達の近道

最初はゆっくり、でも確実に、発音の壁を乗り越えていきましょう。

 

【外来語ベース】フランス語・ギリシャ語由来で読みにくい単語(20語)

英語の単語の中には、フランス語やギリシャ語など他言語から取り入れられた「外来語ベース」の単語が多く存在します。
こうした単語は、英語の発音ルールに当てはまらないため、見た目から正しい読み方を予測するのが非常に難しいのが特徴です。

特にフランス語由来の単語は、語末の文字を読まない・母音の並びが独特など、英語とのルールの違いに戸惑う学習者が多い分野です。

以下に、読み方とスペルのギャップが大きく、発音の難易度が高い外来語ベースの単語を20語厳選して紹介します。

単語意味(日本語)読みにくい理由・語源
genreジャンルフランス語由来、/ˈʒɒnrə/ と読む
onomatopoeia擬音語ギリシャ語由来、音節が多く難解
eczema湿疹綴りに反して /ˈɛɡzəmə/ と読む
entrepreneur起業家/ˌɒntrəprəˈnɜːr/:母音の並びが複雑
croissantクロワッサン語末が発音されない:/ˈkwæsɒ̃/
chalet山小屋/ˈʃæleɪ/:英語らしくない語末音
faux偽物の/foʊ/:「x」は発音しない
façade外観(建物の正面)/fəˈsɑːd/:「ç」は特別な記号
hors d'oeuvre前菜/ˌɔːr ˈdɜːvrə/:フランス語複合語
déjà vuデジャヴ/ˌdeɪʒɑː ˈvuː/:綴りと音が乖離
risquéきわどい/rɪˈskeɪ/:「que」が「ケイ」になる
papier-mâché張り子/ˌpæpi.eɪ ˈmæʃeɪ/:フランス語特有の音
fiancé婚約者(男性)/fiˈɒnseɪ/:「é」のアクセントが重要
détente緊張緩和/deɪˈtɒnt/:見た目とのギャップが大きい
née旧姓(女性に使う)/neɪ/:1文字に見える「é」を発音する
à la carteアラカルト/ˌæl.ə ˈkɑːrt/:前置詞 à が読みにくい
blasé無関心な、飽きた/ˈblɑːzeɪ/:フランス語由来の語尾
valet従者、係/ˈvælɪt/ または /ˈvæleɪ/(発音に揺れあり)
gyroギロ(ギリシャ料理)/ˈjiːroʊ/(「ジャイロ」ではない)
suiteスイート/swiːt/(「スート」ではない)

 

このような単語は、「綴りから音がまったく想像できない」「発音記号を見ても覚えにくい」と感じやすい語ばかりです。

英語らしくない音の流れに慣れるためには、ネイティブの音声を真似しながら繰り返し発音することが効果的です。

フランス語風の響きに戸惑うよりも、知識として“かっこよく”使えるよう、耳と口で覚えていきましょう。

 

【ネイティブでも間違える】発音が難しすぎる英単語(20語)

英語が母語であっても、見間違え・言い間違えをしてしまうほど発音がやっかいな単語が存在します。
その理由は、綴りと音がかけ離れていたり、アクセントや音節の構造が直感に反していたりすることにあります。

この章では、ネイティブでも間違える“発音の罠”を持つ単語を厳選して紹介します。

単語意味(日本語)発音が難しい理由
Worcestershireイギリスの地名/ˈwʊstərʃər/:「ウォーセスターシャー」に非ず
hyperbole誇張表現/haɪˈpɜːrbəli/:「ハイパーボール」ではない
quinoaキヌア(雑穀)/ˈkiːnwɑː/ または /ˈkɪnwə/(揺れあり)
epitome典型/ɪˈpɪtəmi/:「エピトーム」ではない
debris残骸/ˈdebri/ または /dəˈbriː/(語尾の s は読まない)
camaraderie仲間意識/ˌkæməˈrɑːdəri/:音節構造が複雑
pecanピーカン(ナッツの一種)/ˈpiːkən/, /pɪˈkɑːn/, /ˈpɛkən/ など多様
almondアーモンド/ˈɑːmənd/:「l」を発音しない
acaiアサイー/ˈɑːs.aɪ.iː/:語尾の3音節が意外
aphthousアフタ性の(医学用語)/ˈæfθəs/:/phth/ の並びが発音困難
forehead/ˈfɔːhɛd/ または /ˈfɒrɪd/(変化あり)
knoll小さな丘/noʊl/:「k」を読まない
grotesqueグロテスクな/ɡroʊˈtɛsk/:フランス語由来で音が直感に反する
maître d'レストランの給仕長/ˌmeɪtrə ˈdiː/:フランス語表現で読みにくい
phoフォー(ベトナム料理)/fə/:直感では「フォ」と読みにくい
bouquet花束/buˈkeɪ/:「t」や語末が読めない
ennui退屈、倦怠/ɒnˈwiː/:綴りから意味も音も想像しづらい
solderはんだ付け/ˈsɒldə(r)/:「l」は発音されない
caveat注意、警告/ˈkæviæt/:ラテン語由来、読みづらさがある
debut初登場、デビュー/ˈdeɪ.bjuː/:語末の“t”は読まない

 

これらの単語は、英語を母語とする人ですら「ん?」と戸惑うほどの難単語です。
正しい発音を知っていないと、「思っていたのと全然違う」と驚かれることも少なくありません。

 

おわりに:読めない英単語は“苦手”ではなく、“強み”になる

英語学習を続けていると、誰しも一度はぶつかる「読めない」「発音できない」単語たち。

silent letter、外来語の影響、綴りと音の不一致……その背景には、英語という言語が辿ってきた多様で複雑な歴史があります。

しかし、それらの難しさを「苦手な壁」として避けるのではなく、
「だからこそ面白い」「覚えたら強みになる」と捉えることで、語彙力も発音力も一段とレベルアップしていきます。

 

今回紹介した100語は、

  • 見た目からは読めない
  • 聞いたことはあるけど書けない
  • なんとなく知ってるけど正確に発音できない

――そんな“曖昧なまま放置されやすい語”ばかりです。

TANZAMでは、これらの難語も例文・発音・語源・音声・リスニング練習まで一貫して学べる設計で、「読めなかった単語」を「自信をもって使える単語」へ変えるお手伝いをしています。

一語一語と向き合いながら、確実に“話せる英語”を自分の中に積み上げていきましょう。