野菜の英語100選|種類・調理・文化・ことわざまで

野菜の英語 100選 サムネイル

\1日10単語から、未来が動き出す/

  • ・右脳で覚える“イメージ英単語”
  • ・聞くだけで続く視聴モード
  • ・早期英語からMIT留学まで実績あり
無料で始める

海外のスーパーで「キャベツ」を買おうとして、英語名がすぐ出てこなかった経験はありませんか?

「vegetable」という言葉は、ラテン語 vegetabilis(=生命をもつ)に由来し、実は“活力”や“生命力”を意味する美しい言葉です。

また、ネイティブの会話では “vegetable” よりも “veggie(ベジー)” がよく使われます。

たとえば “Eat your veggies!”(野菜をちゃんと食べなさい)や “veggie burger”(野菜バーガー)など、日常のあらゆる場面に登場します。

 

英語で野菜の名前を覚えると、

  • レストランでメニューを迷わず選べる
  • レシピ動画の英語が理解できる
  • 海外の食文化をより深く味わえる

といったメリットが広がります。

本記事では、「種類 × 調理 × 表現」の3軸で、英語の“野菜の世界”をまるごと学びます。

見るだけでおいしそうに感じる英単語を、一緒に味わっていきましょう。

よく食べる定番野菜の英語(20語)

毎日の食卓に登場する定番の野菜たちは、英語でも頻出ワードです。

海外のスーパーやレストランでは、日本語の感覚と少し違う呼び方も多く、知っているだけでオーダーや買い物がぐっとスムーズになります。

以下では、代表的な20の「定番野菜」を発音記号つきで整理しました。

英会話・料理動画・留学生活でも役立つ“必修語彙リスト”です。

英単語発音記号意味・備考
carrot/ˈkærət/ニンジン。色を表す“carrot orange”という表現も。
potato/pəˈteɪtoʊ/ジャガイモ。“mashed potatoes(マッシュポテト)”など料理表現でも頻出。
onion/ˈʌnjən/タマネギ。涙の原因は刺激性の成分“sulfur compounds”。
garlic/ˈɡɑːrlɪk/ニンニク。“garlic bread”“garlic flavor”など万能調味語。
cabbage/ˈkæbɪdʒ/キャベツ。英語では丸ごとを指す。“shredded cabbage(千切りキャベツ)”。
lettuce/ˈlɛtɪs/レタス。発音は「レティス」。サラダの基本語。
spinach/ˈspɪnɪtʃ/ほうれん草。“fresh spinach leaves”などで登場。
tomato/təˈmeɪtoʊ/(米)/təˈmɑːtəʊ/(英)トマト。“tomato sauce”“cherry tomato”など派生豊富。
cucumber/ˈkjuːˌkʌmbər/キュウリ。英語ではサラダの主役。“cool as a cucumber”は「冷静沈着」。
broccoli/ˈbrɑːkəli/ブロッコリー。健康食の象徴。“broccoli florets(房)”。
cauliflower/ˈkɔːliˌflaʊər/カリフラワー。“cauliflower rice”=低糖質ライス代替として人気。
corn/kɔːrn/トウモロコシ。英では“maize”とも呼ぶ。
pumpkin/ˈpʌmpkɪn/カボチャ。ハロウィンの象徴。“pumpkin pie”は秋の定番スイーツ。
sweet potato/ˌswiːt pəˈteɪtoʊ/サツマイモ。英語圏では焼き芋より“roasted”や“mashed”で。
celery/ˈsɛləri/セロリ。食感の“crunchy”さを表す形容詞とよく使われる。
green bean/ˈɡriːn biːn/インゲン。“string bean”とも呼ばれる。
pea/piː/エンドウ豆。“split peas”はスープの材料にも。
eggplant/ˈɛɡˌplænt/ナス。米では“eggplant”、英では“aubergine”。
bell pepper/ˈbɛl ˌpɛpər/パプリカ。“red/yellow bell pepper”など色で区別。
zucchini/zuˈkiːni/ズッキーニ。英では“courgette”。“grilled zucchini”が定番料理。

 

同じ野菜でも国によって単語が違うため、海外旅行や留学では注意が必要です。

これらの単語は、英会話の中でも特に「日常の話題」「食生活」「健康習慣」を語る際に欠かせません。

 

根菜・いも類の英語(15語)

地中で育つ「根菜(root vegetables)」は、英語でも“earthy(大地の香りがする)”と表現されることがあります。

味わい深く、世界中の食卓に欠かせない食材です。

海外のマーケットでも “root vegetables” というカテゴリーでまとめて売られており、覚えておくと非常に便利です。

英単語発音記号意味・備考
radish/ˈrædɪʃ/ラディッシュ(赤カブ)。辛味がある小型の根菜。サラダによく使われる。
daikon/ˈdaɪkɒn/ダイコン。日本語がそのまま英語化。寿司や和食メニューでも通じる。
turnip/ˈtɜːrnɪp/カブ。イギリスでよく食べられる白い根菜。“pickled turnip”は中東料理にも登場。
beet/biːt/ビーツ。赤紫の根菜。“beetroot”とも呼ばれ、健康食として人気。
yam/jæm/ヤムイモ。アフリカ・カリブで主食となる芋。アメリカでは“sweet potato”と混同されることも。
taro/ˈtɑːroʊ/タロイモ。ハワイ料理“poi”の原料。“taro chips”としてスナック化も。
lotus root/ˈloʊtəs ruːt/レンコン。アジア特有の野菜。断面の穴を “lotus holes” と形容することも。
burdock/ˈbɜːrdɑːk/ゴボウ。日本食でおなじみ。“burdock root” として健康食材として輸出される。
parsnip/ˈpɑːrsnɪp/パースニップ。見た目は白いニンジン。甘みがありローストに最適。
ginger/ˈdʒɪndʒər/ショウガ。スパイス・薬味・飲料など用途が幅広い。
turmeric/ˈtɜːrmərɪk/ウコン。インド料理で使われる黄色の根。“curcumin”成分が健康効果で注目。
horseradish/ˈhɔːrsˌrædɪʃ/西洋ワサビ。“wasabi”とは別種だが、同様の辛味をもつ。
salsify/ˈsælsɪfaɪ/サルシファイ。ヨーロッパ原産の珍しい根菜で「オイスター・プラント」とも呼ばれる。
carrot top/ˈkærət tɑːp/ニンジンの葉。料理やスープの飾りに使われる。比喩で“赤毛の人”を指すことも。
sweet potato leaf/ˌswiːt pəˈteɪtoʊ liːf/サツマイモの葉。アジア圏では炒め物やスープで食される。

 

“root vegetables” は「地中で育つ野菜」の総称で、英語圏でもよく使われる表現です。

特に、“root vegetable soup(根菜スープ)”や“roasted root mix(根菜ロースト)」のように料理名でも登場します。

地中でたくましく育つこれらの野菜は、英語でも“humble but hearty(控えめだが力強い)”と表現されます。

 

葉野菜・サラダ野菜の英語(15語)

サラダや付け合わせの主役となる「葉野菜」は、英語でも leafy greenssalad greens と呼ばれます。

海外のレストランでは、“green salad”“mixed greens”“Caesar salad”といった表現が頻繁に登場しますが、どの葉っぱがどの野菜かを知っておくと、注文の際やレシピを読むときに迷いません。

英単語発音記号意味・備考
lettuce/ˈlɛtɪs/レタス。サラダの基本。品種に“iceberg”“romaine”などがある。
cabbage/ˈkæbɪdʒ/キャベツ。炒め物やコールスローでよく使われる。
spinach/ˈspɪnɪtʃ/ほうれん草。鉄分豊富で“spinach smoothie”も人気。
kale/keɪl/ケール。青汁で有名。アメリカではスーパーフードの代表格。
arugula/əˈruːɡjələ/ルッコラ。イギリスでは“rocket”。スパイシーな香りが特徴。
romaine/roʊˈmeɪn/ロメインレタス。“Caesar salad”に欠かせない葉野菜。
watercress/ˈwɔːtərˌkrɛs/クレソン。ピリッとした風味で肉料理の付け合わせに。
bok choy/bɒk ˈtʃɔɪ/チンゲン菜。中国原産の leafy vegetable。英語でも“bok choy”で通じる。
chard/tʃɑːrd/フダンソウ。赤・黄など茎の色が美しく“rainbow chard”とも呼ばれる。
mustard greens/ˈmʌstərd ɡriːnz/カラシ菜。ピリ辛の葉野菜で“Southern cooking”に登場。
endive/ˈɛndaɪv/ または /ɑːnˈdiːv/(仏風)エンダイブ。少し苦味のあるサラダ野菜。
collard greens/ˈkɑːlərd ɡriːnz/コラードグリーン。アメリカ南部の定番煮込み野菜。
mizuna/miːˈzuːnə/ミズナ。日本語がそのまま英語化。アジアン・サラダによく登場。
radicchio/rəˈdiːkioʊ/ラディッキオ。紫キャベツのような見た目で苦味が特徴。
microgreens/ˈmaɪkroʊˌɡriːnz/発芽直後の若菜。“microgreen salad”などで使われる新鮮食材。


英語では “greens” と複数形で言うと、レタス・ほうれん草・ケールなど「緑の葉野菜全般」を指します。

たとえば “Eat your greens!” は「野菜をちゃんと食べなさい!」という日常フレーズ。

また、“dark leafy greens” は栄養価の高い濃緑野菜のことです。

葉野菜は、色・形・風味の違いで食卓の印象を変える存在。

英語で正確に言い分けられると、海外のサラダバーでも迷いません。

 

果菜類・色鮮やかな野菜の英語(15語)

見た目も味も華やかな「果菜類(fruit vegetables)」は、英語でも料理名や日常会話によく登場します。

トマトやナスのように“果実として実を食べる野菜”のことを指し、植物学的には果物に近いものもあります。

色彩豊かで料理を彩る英単語を押さえておくと、英語レシピや海外のカフェメニューもぐっと読みやすくなります。

英単語発音記号意味・備考
tomato/təˈmeɪtoʊ/(米) /təˈmɑːtəʊ/(英)トマト。果実扱いされるが、食文化上は野菜。“tomato sauce”“cherry tomato”など派生多数。
bell pepper/ˈbɛl ˌpɛpər/パプリカ。色で“red/yellow/green bell pepper”と表現。
eggplant/ˈɛɡˌplænt/ナス。米では“eggplant”、英では“aubergine”。“grilled eggplant”は人気料理。
zucchini/zuˈkiːni/ズッキーニ。英では“courgette”。炒め物やグリル料理でよく登場。
cucumber/ˈkjuːˌkʌmbər/キュウリ。“cool as a cucumber”=「冷静沈着な」という慣用句にも。
okra/ˈoʊkrə/オクラ。粘りがある“slimy”食感で知られる。英語でも日本語と同じ発音。
chili/ˈtʃɪli/トウガラシ。“chili pepper”とも。“chili sauce”“chili powder”などで頻出。
pumpkin/ˈpʌmpkɪn/カボチャ。ハロウィンの象徴。“pumpkin pie”や“pumpkin soup”など定番。
squash/skwɒʃ/スカッシュ。カボチャ類全般を指す。“butternut squash”が特に人気。
bitter melon/ˈbɪtər ˌmɛlən/ゴーヤ。“bitter gourd”とも呼ばれる。英語圏ではアジア料理として登場。
avocado/ˌævəˈkɑːdoʊ/アボカド。植物学的には果物だが、食文化では野菜。“avocado toast”でおなじみ。
pea pod/piː pɑːd/サヤエンドウ。“snow peas”“snap peas”など種類も豊富。
edamame/ˌɛdəˈmɑːmeɪ/枝豆。日本語がそのまま国際語化。ビール文化の象徴的存在。
green pepper/ˈɡriːn ˌpɛpər/ピーマン。英語では未熟な bell pepper を指す。
cherry tomato/ˈtʃɛri təˈmeɪtoʊ/ミニトマト。“sweet and juicy”と形容されることが多い。


“avocado” は botanically(植物学的には)果物の仲間ですが、英語圏の食文化では野菜カテゴリーに含まれます。

サラダ・ディップ・トーストなど、野菜と同様に扱われるため、料理表現では “vegetable” 側で覚えてOKです。

これらの果菜類は、英語で「色」や「食感」と結びついてよく使われます。
例: crunchy cucumber, sweet cherry tomato, spicy chili pepper

 

香味野菜・スパイスになる野菜(10語)

料理の香りと味の決め手となる「香味野菜(aromatics)」は、英語圏のキッチンでも欠かせない存在です。

これらは “to add flavor and aroma(風味と香りを加える)” ために使われ、スープやソース、炒め物のベースとなります。

英語では「香りづけ食材」全体を aromatics と呼び、野菜・ハーブ・スパイスがまとめてこのカテゴリに含まれます。

英単語発音記号意味・備考
onion/ˈʌnjən/タマネギ。あらゆる料理の基本。“caramelized onions(飴色タマネギ)”は西洋料理の定番。
garlic/ˈɡɑːrlɪk/ニンニク。英語では“a clove of garlic(1片)”と数える。健康や魔除けの象徴でもある。
leek/liːk/ニラネギ。ウェールズの国花。“leek soup”はポピュラーな冬の料理。
shallot/ˈʃælət/エシャロット。玉ねぎよりマイルドな風味。“French dressing”の定番材料。
scallion/ˈskæliən/青ねぎ。“green onion”とも呼ばれ、炒め物やスープの薬味に使われる。
chive/tʃaɪv/チャイブ。細いネギのような香味ハーブ。“chives on top”で仕上げの飾りに。
ginger/ˈdʒɪndʒər/ショウガ。世界中で使われるスパイス。“ginger tea”“gingerbread”など応用多彩。
galangal/ɡəˈlæŋɡəl/ガランガル。タイ料理や東南アジアでよく使うショウガの仲間。強い柑橘系の香り。
lemongrass/ˈlɛmənˌɡræs/レモングラス。香りのよいハーブで、スープやハーブティーに利用される。
fennel/ˈfɛnəl/フェンネル。ほのかに甘い香りの野菜。“fennel seeds”はスパイスとしても使われる。

 

英語では、タマネギ・ニンニク・セロリ・ショウガなど香りを出す野菜を総称して aromatics と呼びます。

例文:
Saute the aromatics before adding the broth.
(スープを加える前に香味野菜を炒めましょう。)

つまり、“aromatics” は「香りで料理の土台を作る」イメージです。

 

これらの香味野菜は、ほんの少し加えるだけで味が格段に変わります。

英語で料理を学ぶ際には、ぜひ “aromatics” という単語ごと覚えておくと便利です。

 

野菜料理・調理に関する英語(10語)

英語で料理を学ぶとき、欠かせないのが「調理法(cooking methods)」の語彙です。

“boil(ゆでる)”“cut(切る)”のような基本動詞もありますが、ここでは特に野菜料理に関連する英単語を整理します。

英語圏では、料理名そのものが調理法を表していることも多く、たとえば grilled vegetables(焼き野菜)や stir-fried veggies(野菜炒め)などは日常的に登場します。

英単語発音記号意味・備考
salad/ˈsæləd/サラダ。冷たい野菜料理の総称。“green salad”“potato salad”“Caesar salad”など種類豊富。
stir-fry/ˈstɜːr fraɪ/炒める。特に中華風の強火調理を指す。“stir-fried vegetables”=野菜炒め。
soup/suːp/スープ。具沢山の“vegetable soup”や“miso soup”など、文化を超えて使われる。
stew/stuː/煮込み料理。“beef stew”“vegetable stew”など温かい家庭料理の定番。
sauté/soʊˈteɪ/少量の油で炒める。“sautéed mushrooms”や“sautéed spinach”などで登場。
grill/ɡrɪl/焼く。“grilled zucchini”“grilled corn”など香ばしさを強調する調理法。
roast/roʊst/オーブンで焼く。“roasted vegetables”=焼き野菜。“roast pumpkin”なども定番。
steam/stiːm/蒸す。“steamed broccoli”“steam vegetables”などヘルシー調理。
mash/mæʃ/つぶす。“mashed potatoes”が代表的。“mash up vegetables”=野菜を潰す。
pickle/ˈpɪkəl/漬ける。酢漬けや発酵食品。“pickled cucumbers”=ピクルス。


英語では、“stir-fry vegetables” や “roast pumpkin” のように、動詞(調理法)+名詞(食材) の組み合わせで料理を表現します。

これは英会話でも非常に使いやすい構文で、たとえば:

I love grilled eggplant and steamed broccoli.
(私は焼きナスと蒸しブロッコリーが大好きです。)

調理法を英語で理解すると、海外レシピを読む力が一気にアップします。

 

野菜の形・部位・特徴を表す英語(10語)

野菜を英語で説明するときに欠かせないのが、「形・部位・特徴」を表す語彙です。

英語圏では料理番組やレシピで “Remove the peel.” “Chop off the stems.” のように、

部位名を動作とセットで使うことが多く、これを知っていると理解力と表現力がぐっと上がります。

英単語発音記号意味・備考
leaf/liːf/葉。複数形は “leaves”。例:lettuce leaves(レタスの葉)。
stem/stɛm/茎。“celery stems”=セロリの茎。“stem from”で「〜に由来する」という動詞にもなる。
root/ruːt/根。“root vegetables”は根菜の総称。比喩で「原点・起源」という意味も。
sprout/spraʊt/芽、若葉。動詞では“to sprout”=「芽を出す」。“bean sprout”=もやし。
bulb/bʌlb/球根。タマネギやニンニクなど。“garlic bulb”はニンニク1個分。
seed/siːd/種。“plant a seed”=「種をまく」。“seedless grapes”=種なしブドウ。
peel/piːl/皮(果物や野菜の外皮)。動詞では“to peel”=皮をむく。“orange peel”など。
skin/skɪn/皮(果物・人間・動物など広義)。“potato skin”=ジャガイモの皮。
pulp/pʌlp/果肉・繊維質。“tomato pulp”はソース用トマトの中身部分。
fiber/ˈfaɪbər/食物繊維。健康や栄養文脈でよく登場。“high in fiber”=食物繊維が豊富。

 

英語では、名詞をそのまま動詞化して使うことも多くあります。
たとえば:

  • to seed a pumpkin(カボチャの種を取る)
  • to peel an onion(タマネギの皮をむく)
  • to root a plant(植物を根づかせる)

このように、名詞 → 動詞 へと転用されるのが英語らしさです。

部位を正確に表現できると、料理だけでなく、生物や自然について話すときにも応用が効きます。

 

野菜が登場する英語表現・ことわざ(10選)

英語では、野菜を使った比喩表現が驚くほど多く存在します。

日常会話からビジネス、文学まで、身近な野菜が“人の性格”“状況”“感情”を表す言葉として使われるのです。

たとえば、“cool as a cucumber” は「冷静沈着」、“couch potato” は「ソファでごろごろする人」というように、ユーモアやイメージが豊かなのが特徴です。

ここでは、覚えておくと英会話で一歩上をいく、定番の「野菜イディオム」を10個紹介します。

英語表現意味・解説
couch potatoテレビばかり見てごろごろしている人。直訳は「ソファのポテト」。怠惰な生活を皮肉る表現。
cool as a cucumberとても落ち着いている、冷静沈着な。冷たいキュウリのように“calm and collected”。
spill the beans秘密をうっかり漏らす。“He spilled the beans about the surprise party.”(彼はサプライズをばらした)。
full of beans元気いっぱい、エネルギッシュ。“The kids are full of beans today.”(今日は子どもたちが元気だ)。
carrot and stickアメとムチ。報酬と罰を組み合わせたモチベーション管理。“The teacher used the carrot and stick approach.”
small potatoes取るに足らないこと、たいした問題ではない。“Compared to global issues, this is small potatoes.”
two peas in a podとても仲が良い、そっくりな関係。“They’re like two peas in a pod.”=「瓜二つのように似ている」。
hot potato扱いづらい問題。“It’s a political hot potato.”=「政治的にデリケートな問題」。
salad days若くて未熟だが情熱的な時期。シェイクスピア由来の表現。“In my salad days, I was naive but full of dreams.”
bad apple腐ったリンゴ=集団を悪くする人。“One bad apple can spoil the bunch.”=「一人の悪人が全体を台無しにする」。

 

英語では、野菜がそのまま人間や社会を象徴するモチーフとして使われます。

  • “cucumber” → 冷静
  • “potato” → 怠惰
  • “bean” → 活力
  • “apple” → 善悪・性格

たとえば “She’s a cool cucumber in any crisis.” と言えば、「彼女はどんな危機でも落ち着いている人」という意味になります。

野菜の名前を通して、人の性格や感情まで表現できるのが英語の奥深さです。

 

文化・宗教・生活に関連する野菜の英語(10語)

野菜は、ただの食材ではなく「文化」や「信仰」「象徴」と深く結びついています。

英語圏でも、日本やアジアの文化でも、特定の野菜には「繁栄」「再生」「健康」「魔除け」などの意味が込められており、料理や年中行事、宗教儀式にもたびたび登場します。

英単語発音記号意味・文化的背景
lotus root/ˈloʊtəs ruːt/レンコン。アジアでは「未来を見通す」縁起物。英語では “lotus root” と呼ばれ、ヘルシー食材としても人気。
radish/ˈrædɪʃ/ダイコンやハツカダイコン。東アジアでは清浄の象徴。西洋では“radish festival”など収穫を祝う祭りも。
garlic/ˈɡɑːrlɪk/ニンニク。古代から「魔除け」の象徴。吸血鬼(vampire)を退ける伝承も有名。健康長寿の象徴でもある。
onion/ˈʌnjən/タマネギ。層が重なる形から“layers of life(人生の層)”の比喩で使われる。エジプトでは永遠の命の象徴。
pumpkin/ˈpʌmpkɪn/カボチャ。ハロウィンで“Jack-o’-lantern”にくり抜かれる秋の象徴。感謝祭(Thanksgiving)でも定番食材。
leek/liːk/リーキ(ニラネギ)。ウェールズの国花で、国旗や軍の紋章にも使われるほど由緒ある野菜。
cucumber/ˈkjuːˌkʌmbər/キュウリ。日本のお盆では“精霊馬(spirit horse)”として使われる。英語では“coolness”の象徴。
kale/keɪl/ケール。古代ギリシャでは不老長寿の象徴。現代では“superfood”として健康志向の象徴に。
spinach/ˈspɪnɪtʃ/ほうれん草。鉄分豊富な健康食として“strength(力)”の象徴。“Popeye”のキャラで有名。
sweet potato/ˌswiːt pəˈteɪtoʊ/サツマイモ。アフリカやアジアでは“gratitude(感謝)”や“harvest(実り)”の象徴。飢饉を救った野菜として敬意をもたれる。

 

たとえば、イギリス人にとって“leek”は花束のような誇り、日本人にとって“daikon”や“lotus root”は縁起を担ぐ野菜——。

言語を学ぶことは、こうした「文化の深層」を理解することでもあります。

野菜は、世界の文化や宗教観を映す“鏡”のような存在。

英語でその象徴性を理解できるようになると、異文化理解がより深まります。

 

派生語・複合語(5語)

「vegetable(野菜)」という単語は、英語の中でさまざまな形に派生し、ライフスタイルや価値観を表す言葉としても使われています。

健康志向・環境意識・食文化の多様化が進む現代では、“veggie” というカジュアルな言葉を含む表現が増え、会話でも頻出しています。

以下では、日常でよく使われる 野菜関連の派生語・複合語 を5つ紹介します。

英単語発音記号意味・備考
vegetarian/ˌvɛdʒəˈtɛəriən/ベジタリアン(菜食主義者)。肉を食べない人を指す。語源は「生命をもつ」という vegetable から。
vegan/ˈviːɡən/ヴィーガン。動物由来の食品を一切摂取しない完全菜食主義者。“plant-based” とも言われる。
veggie burger/ˈvɛdʒi ˌbɜːrɡər/野菜バーガー。肉の代わりに豆や野菜をパティにしたハンバーガー。英語圏では定番メニュー。
vegetable garden/ˈvɛdʒtəbl ˈɡɑːrdn/家庭菜園。“grow your own vegetables(自分で野菜を育てよう)”というエコ文化とともに浸透。
veggie chips/ˈvɛdʒi tʃɪps/ベジタブルチップス。カボチャ・ビーツ・ケールなどをスナック化した健康的なお菓子。

 

英語圏では、子どもや家庭向けに「野菜=veggie」と言うのが一般的です。
たとえば:

Eat your veggies before dessert!
(デザートの前にお野菜を食べなさい!)

“veggie” には、「健康的で優しい」「家庭的でフレンドリー」といったポジティブな響きがあり、“veggie sandwich” や “veggie pizza” のようなメニュー名にも多用されます。

 

\1日10単語から、未来が動き出す/

  • ・右脳で覚える“イメージ英単語”
  • ・聞くだけで続く視聴モード
  • ・早期英語からMIT留学まで実績あり
無料で始める

 

まとめ:英語で“食の世界”を味わおう

英語の「vegetable」は、ただの“野菜”という単語ではありません。

その言葉の裏には、健康・文化・価値観といった、人々の暮らしが映し出されています。

たとえば、食卓で親が子どもに

“Eat your greens!”(野菜をちゃんと食べなさい!)

と言うように、野菜は「栄養」だけでなく「愛情」や「習慣」の象徴でもあります。

 

そして、野菜の名前や料理の言い回しを英語で学ぶことは、単語暗記を超えて、“食文化”そのものを理解する第一歩です。

旅行先でレストランのメニューを読めたり、海外の友人と食の話題で盛り上がれたり——。

そんな瞬間こそが、言葉を学ぶ楽しさですよね。

 

TANZAMアプリでは、今回紹介したような「食べ物シリーズ」をはじめ、動物・自然・感情など、テーマで覚える英単語を豊富に収録しています。

イラストと音声で“意味がスッと入る”から、記憶にも残りやすい。

英語を「科目」ではなく、「日常の一部」として感じながら、一緒に“言葉で味わう世界”を広げていきましょう。