家事に関する英語まとめ|掃除・洗濯・料理・片づけまでわかる暮らしの英語

「掃除する」「洗濯する」「片づける」──毎日の家事も、英語で言えるようになると世界がぐっと広がります。
海外旅行でホテルスタッフに頼みごとをするとき、ホームステイで手伝いを申し出るとき、あるいは英会話で自分の1日を説明するとき。
“Do the laundry.” や “Clean the kitchen.” のようなシンプルなフレーズが、あなたの思いを自然に伝えてくれます。
家事の英語は、テスト勉強だけでなく、リアルな生活英語の基礎でもあります。
“mop the floor(床を拭く)” や “fold the laundry(洗濯物をたたむ)” のように、行動そのものを言葉で表現できると、スピーキングやリスニングの力もぐんと伸びます。
この記事では、掃除・洗濯・料理・整理整頓・日常フレーズまで、家事に関する英語をカテゴリ別に紹介します。
あなたの「日常の英語」をもう一歩アップデートしてみましょう。
掃除・片づけの英語(20語)
部屋の掃除や片づけは、どの国でも日常の基本。
英語でも “clean” や “tidy up” のような動作を自然に使えると、ホームステイで「掃除しておくね!」と声をかけたり、ルームメイトと家事を分担したりするときにスムーズに伝えられます。
ここでは、掃除・片づけにまつわる英単語20語を紹介。
どんなシーンで使うのか、ニュアンスの違いも含めて覚えておきましょう。
| 英単語 | 発音記号 | 日本語・備考 |
| clean | /kliːn/ | 掃除する・きれいにする。最も基本的な動詞で、“clean the room”“clean the kitchen” など万能に使える。名詞で「清潔」、形容詞で「きれいな」という意味も。 |
| sweep | /swiːp/ | ほうきで掃く。例:sweep the floor(床を掃く)。落ち葉・ホコリ・砂を対象にすることが多い。 |
| mop | /mɒp/ | モップで拭く。例:mop the floor。水や洗剤を使って「濡れた床を清掃する」ニュアンス。 |
| vacuum | /ˈvækjuːm/ | 掃除機をかける。例:vacuum the carpet。英では “hoover” も使われる。 |
| wipe | /waɪp/ | 拭く。例:wipe the table(テーブルを拭く)。布やティッシュで軽く拭く動作を指す。 |
| dust | /dʌst/ | ほこりを払う。例:dust the furniture(家具のほこりを取る)。“dust off” は比喩で「再び取り出す」意味にも使える。 |
| tidy up | /ˈtaɪdi ʌp/ | 片づける・整頓する。散らかった物を元の場所に戻す動作。見た目を整えるニュアンスが強い。 |
| clean up | /ˈkliːn ʌp/ | 掃除してきれいにする。汚れやゴミを取り除いて清潔にする。tidyより実務的。 |
| organize | /ˈɔːrɡənaɪz/ | 整理整頓する・分類して整える。例:organize the closet(クローゼットを整理する)。計画性のある整頓を表す。 |
| declutter | /diːˈklʌtər/ | 不要な物を減らす・断捨離する。clutter(散らかり)を取り除く行為。近年よく使われるトレンド語。 |
| polish | /ˈpɒlɪʃ/ | 磨く。例:polish the mirror(鏡を磨く)。ツヤを出す、光らせるニュアンス。比喩で「腕を磨く」も。 |
| scrub | /skrʌb/ | ゴシゴシこする。例:scrub the bathtub(浴槽を磨く)。力を入れて汚れを落とす動作。 |
| rinse | /rɪns/ | すすぐ・水で流す。例:rinse the dishes(皿をすすぐ)。洗剤を落とす最終工程などに使う。 |
| wash | /wɒʃ/ | 洗う。食器・手・床・服など幅広く使用。水+洗剤で清潔にする動作全般を指す。 |
| sweep up | /swiːp ʌp/ | 掃き集める。例:sweep up the leaves(落ち葉を集める)。単なる“sweep”より結果重視。 |
| throw away | /ˈθroʊ əˌweɪ/ | 捨てる。例:throw away old clothes。感情的にも「手放す」意味合いがある。 |
| recycle | /riːˈsaɪkl/ | リサイクルする。例:recycle plastic bottles。環境意識を示すポジティブな表現。 |
| disinfect | /ˌdɪsɪnˈfekt/ | 消毒する・除菌する。例:disinfect the kitchen counter。近年ではコロナ禍で日常語に。 |
| air out | /ˈer aʊt/ | 換気する・風を通す。例:air out the room(部屋に風を通す)。季節の変わり目などにもよく使う。 |
| fix | /fɪks/ | 修理する・直す。例:fix the broken shelf(壊れた棚を直す)。“repair”より口語的。家具・道具・家電など幅広く使える。 |
“tidy up”と“clean up”の違い
- tidy up:物を整える(=片づける)。物の位置を正しく整えるニュアンス。
例:Tidy up your desk.(机を片づけて。) - clean up:汚れを落とす(=掃除する)。衛生的にきれいにする意味。
例:Clean up the kitchen.(キッチンを掃除して。)
身の回りを整えることは、暮らしを整えること。
日々の「clean」「tidy up」「organize」を英語で言えるようになれば、自分の生活をもっと丁寧に、そして世界に向けて自然に語れるようになります。
洗濯の英語(15語)
洗濯は、家事の中でも頻繁に登場するトピック。
英語でも “do the laundry” や “fold the clothes” のような表現を覚えておくと、ホームステイや海外生活での会話がぐっと自然になります。
ここでは、洗濯に関する英単語・フレーズ15選を紹介します。機械・道具・動作まで一気に押さえておきましょう。
| 英単語・表現 | 発音記号 | 日本語・備考 |
| do the laundry | /duː ðə ˈlɔːndri/ | 「洗濯をする」最も一般的な表現。do + the laundry は固定フレーズ。wash clothes でも通じるが、こちらの方が自然。 |
| wash | /wɒʃ/ | 洗う。例:wash the clothes(服を洗う)。汚れを落とす動作全般に使え、手洗い・機械洗いどちらもOK。 |
| rinse | /rɪns/ | すすぐ。例:rinse the shirts。洗剤を落とすために水で流す行為。料理・洗顔などにも使える万能語。 |
| dry | /draɪ/ | 乾かす。例:dry the towels(タオルを乾かす)。自然乾燥でも乾燥機でも使用可。過去分詞は dried。 |
| hang | /hæŋ/ | 干す・掛ける。例:hang the laundry outside。hang up で「電話を切る」も。動詞の変化に注意(hang–hung–hung)。 |
| fold | /foʊld/ | たたむ。例:fold the clothes(服をたたむ)。「折りたたむ」イメージで、紙や布にも使える。 |
| ironing | /ˈaɪərnɪŋ/ | アイロンがけ。動詞は iron(例:I iron my shirts every Sunday.)。発音は「アイアニング」に近い。 |
| washing machine | /ˈwɒʃɪŋ məˌʃiːn/ | 洗濯機。米では laundry machine、略して washer もよく使う。英では washing machine が一般的。 |
| dryer | /ˈdraɪər/ | 乾燥機。アメリカの家庭では標準的。英では tumble dryer とも呼ばれる。髪を乾かす hair dryer との混同に注意。 |
| laundry basket | /ˈlɔːndri ˌbæskɪt/ | 洗濯かご。洗濯物を入れるかご。英では laundry hamper という言い方もある。 |
| detergent | /dɪˈtɜːrdʒənt/ | 洗剤。液体洗剤(liquid detergent)、粉末洗剤(powder detergent)など種類も多い。“soap”より化学洗剤のニュアンス。 |
| fabric softener | /ˈfæbrɪk ˌsɒfnər/ | 柔軟剤。soften(柔らかくする)から派生。Use fabric softener to make clothes softer. のように使える。 |
| stain remover | /ˈsteɪn rɪˌmuːvər/ | シミ抜き剤。remove stains(汚れを取る)という動作から生まれた言葉。液体タイプやスティックタイプなど多様。 |
| peg / clothespin | /peɡ/ /ˈkloʊzˌpɪn/ | 洗濯バサミ。英では peg、米では clothespin が一般的。地域によって使い分けると自然。 |
| laundry room | /ˈlɔːndri ruːm/ | 洗濯室・ランドリールーム。米国では一般的な間取り。I’m doing laundry in the laundry room. のように使う。 |
- “do the laundry” は「洗濯する」の決まり文句。動詞に “do” を使うのは、家事を表す英語の特徴。
- “hang the laundry” は「干す」、“fold the laundry” は「たたむ」。英語では一連の動作をそれぞれ別の動詞で表現する。
- “laundry” 自体は集合名詞で、服全体をまとめて指す。「1つの洗濯物」は a piece of laundry。
洗濯の英語を覚えると、「日常の流れ」を英語で自然に語れるようになります。
留学先での共同生活でも、“I’ll take care of the laundry.”(洗濯は私がやるね)と一言言えれば、コミュニケーションがスムーズになります。
毎日の小さな動作を英語で言えるようになることは、単語力以上に「生活を表現できる力」を育てる第一歩です。
料理・食器洗いの英語(20語)
料理や片づけは、家の中で最も会話に出てくるシーンのひとつ。
「夕飯作るね」「手伝おうか?」「お皿洗ってくれる?」といった表現を英語で言えるようになると、ホームステイや海外生活のコミュニケーションがぐっとスムーズになります。
| 英単語・表現 | 発音記号 | 日本語・備考 |
| cook | /kʊk/ | 料理する。例:cook dinner(夕食を作る)。最も基本的な調理動詞。I like cooking のように名詞(動名詞)でも使える。 |
| fry | /fraɪ/ | 揚げる・炒める。例:fry an egg。油を使う調理法全般を指す。深く揚げる場合は deep-fry。 |
| boil | /bɔɪl/ | 沸かす・ゆでる。例:boil water / boil pasta。液体を熱して気泡が立つイメージ。比喩で「激怒する」も。 |
| bake | /beɪk/ | オーブンで焼く。例:bake a cake。パンやクッキーなど「中まで熱を通す」加熱方法。フライパン焼きとの違いに注意。 |
| grill | /ɡrɪl/ | 網焼きにする。例:grill fish。直火・グリルで焦げ目をつける調理法。英では to grill が日常的。 |
| steam | /stiːm/ | 蒸す。例:steam vegetables。健康志向の料理でよく使われる。steamed dumplings(蒸し餃子)など。 |
| chop | /tʃɒp/ | 切る・刻む。例:chop the onions。ざくざくと大きめに切るニュアンス。比喩で「削減する」も。 |
| slice | /slaɪs/ | 薄く切る。例:slice the bread。包丁でスライスする動作。名詞でも「1枚のスライス」。 |
| mix | /mɪks/ | 混ぜる。例:mix the ingredients。異なるものを一緒にする一般的な言い方。音楽や文化でも「mix」は頻出。 |
| stir | /stɜːr/ | かき混ぜる。例:stir the soup。スプーンなどでゆっくり混ぜる動作。比喩で「感情を動かす」にも使う。 |
| season | /ˈsiːzən/ | 味付けする。例:season with salt。塩やスパイスで味を整える動作。“seasoning” は名詞で「調味料」。 |
| set the table | /set ðə ˈteɪbəl/ | 食卓を整える・並べる。例:Please set the table for dinner.。フォーマルな食事や家庭内でよく使う表現。 |
| clear the table | /klɪər ðə ˈteɪbəl/ | 食卓を片づける。食後に皿を下げる動作。“clear up” とも言う。 |
| wash the dishes | /wɒʃ ðə ˈdɪʃɪz/ | 食器を洗う。最も一般的な表現。do the dishes との違いはほぼなし。 |
| do the dishes | /duː ðə ˈdɪʃɪz/ | 食器を洗う(口語的)。家庭内会話ではこちらが自然。例:I’ll do the dishes tonight. |
| dishwasher | /ˈdɪʃˌwɒʃər/ | 食洗機。米国では家庭の標準設備。英では “dishwashing machine” と言う場合も。 |
| sink | /sɪŋk/ | シンク・流し台。例:put the dishes in the sink。動詞では「沈む」の意味もあるため文脈に注意。 |
| apron | /ˈeɪprən/ | エプロン。料理や掃除で服を守る。wear an apron で「エプロンをつける」。 |
| pan | /pæn/ | フライパン。例:frying pan / saucepan。深さによって使い分ける(saucepan=鍋型)。 |
| pot | /pɒt/ | 鍋。例:cooking pot / soup pot。大型の調理器具。米では“potluck(持ち寄りパーティ)”にも関連語として登場。 |
このように 行動の順番で語れる力 がつくと、日常英会話の自然さが一段上がります。
次に料理をするときは、“I’m frying an egg!” など、声に出して練習してみましょう。
暮らしの中がそのまま、英語の学び場になります。
家の中の整理・整頓の英語(10語)
部屋を片づける、書類を整理する、壊れた家具を直す——。
「整理整頓」は、家の清潔さだけでなく、心の落ち着きにもつながります。
英語でも “put away” や “organize” のような表現を使い分けられると、海外生活やホームステイでもスムーズに家事を分担できます。
| 英単語・表現 | 発音記号 | 日本語・備考 |
| put away | /pʊt əˈweɪ/ | しまう・片づける。例:Put away your toys.(おもちゃを片づけて)。目的語に“物”を取り、“Put it away.” のように言うと自然。家事以外にも「お金を貯める」という意味で put away money とも使える。 |
| arrange | /əˈreɪndʒ/ | 整える・並べる。例:arrange the books on the shelf。見た目を整えるニュアンスが強い。会議や予定を「調整する」「段取りする」という意味でも使う多義語。 |
| organize | /ˈɔːrɡənaɪz/ | 整理整頓する・体系立ててまとめる。例:organize your desk / files。物理的な整頓だけでなく、データ・予定・チーム運営など抽象的な整理にも使える。 |
| declutter | /diːˈklʌtər/ | 不要な物を減らす・スッキリさせる。例:I need to declutter my room.。clutter(散らかり)を取り除く動作。「断捨離」や「ミニマリズム」と親和性が高いモダンな表現。 |
| recycle | /riːˈsaɪkl/ | リサイクルする。例:recycle plastic bottles。環境意識を示す表現としてよく使われる。名詞形“recycling”は「資源ごみ」の意味にも。 |
| throw away | /ˈθroʊ əˌweɪ/ | 捨てる。例:throw away old clothes。get rid of(取り除く)よりも日常的。感情的な場面では「手放す」という比喩にも使える。 |
| sort | /sɔːrt/ | 分ける・分類する。例:sort the laundry / sort the papers。カテゴリーや色別に分けるニュアンス。仕事・データ整理にも応用可能。 |
| label | /ˈleɪbəl/ | ラベルを貼る・整理のために名前をつける。例:label the boxes(箱にラベルを貼る)。比喩的に「レッテルを貼る(=judge)」という使い方もある。 |
| fix | /fɪks/ | 修理する・直す。例:fix the broken shelf(壊れた棚を直す)。小規模な修理や改善に使う口語的で便利な単語。英英では「install」や「arrange firmly(固定する)」の意味も。 |
| replace | /rɪˈpleɪs/ | 交換する・取り替える。例:replace the old curtain。壊れたものを新しいものに置き換えるときに使用。フォーマルな文脈でも自然。 |
“organize” と “arrange” の違い
- organize:中身や構造までしっかり整理する(例:書類・予定・データ)。
→ organize your schedule(予定を整理する) - arrange:配置や見た目を整える(例:花・本・家具)。
→ arrange the flowers nicely on the table(花をきれいに飾る)
部屋を整えることは、心を整えること。
英語では “Clean space, clear mind.”(空間を整えれば、心も澄む)というフレーズもあるように、整理整頓はライフスタイルの一部です。
英語で「整える」を語れるようになると、生活の質を上げる表現力も磨かれていきます。
日常生活の家事ルーティン英語(15表現)
毎日の家事ルーティンを英語で言えるようになると、「自分の一日を説明する力」が自然に身につきます。
スピーキングテストや英会話でも、“What do you usually do in the morning?”(朝は普段何をしますか?)のような質問はよく出ます。
ここでは、よく使う家事ルーティン表現を15個紹介します。文法的ポイントや生活シーンも添えました。
| 英語表現 | 日本語訳・説明(文法・使い方の備考含む) |
| I make the bed every morning. | 毎朝ベッドを整えます。 “make the bed” は直訳で「ベッドを作る」ですが、英語では「布団を整える」の意味。 |
| I take out the trash on Mondays. | 月曜にゴミを出します。“take out” は「外に出す」。曜日や頻度と一緒に使いやすい。 |
| We clean the bathroom once a week. | 週1で浴室を掃除します。“once/twice a week” は頻度を表す定番。 |
| I water the plants every day. | 毎日植物に水をやります。“water” は名詞でも動詞でも使える便利語。 |
| She irons her clothes before work. | 彼女は出勤前に服にアイロンをかけます。“iron” は動詞としても使う。 |
| I vacuum the floor every weekend. | 週末に床を掃除機でかけます。“vacuum” は名詞「掃除機」にもなる。 |
| He washes the dishes after dinner. | 夕食後に皿を洗います。“after dinner” は時を表す自然な副詞句。 |
| I do the laundry twice a week. | 週2で洗濯します。“do the laundry” は最も一般的な洗濯表現。 |
| We cook dinner together. | 一緒に夕食を作ります。主語を “We” にするだけで「家族の会話感」に。 |
| I wipe the table after eating. | 食後にテーブルを拭きます。“wipe” は「軽く拭く」動作。 |
| She folds the clothes neatly. | 服をきれいにたたみます。“neatly” は「きちんと」。副詞の使い方もポイント。 |
| I sweep the balcony every month. | 毎月ベランダを掃きます。“sweep” はほうきで掃く動作に使う。 |
| We take turns cleaning the kitchen. | 交代でキッチンを掃除します。“take turns 〜ing” は会話でも頻出。 |
| I feed the cat in the morning. | 朝に猫にエサをあげます。“feed” は動物にも人にも使える(例:feed the baby)。 |
| I check the mail after work. | 仕事のあとで郵便を確認します。“check” は確認系動詞として万能。 |
自然な「習慣表現」を作るコツ
- 頻度副詞(always / usually / often / sometimes) を動詞の前に置くと、より自然。
例:I usually do the laundry on Sundays. - 時の表現をうまく使うとリアリティが出る。
例:before bed(寝る前に)/after breakfast(朝食のあとで)。 - 助動詞 “have to” や “need to” を加えると、「やらなきゃ感」が出せる。
例:I have to clean the bathroom today.
ルーティン表現は、難しい単語よりもシンプルで自然な語順が大切。
“I make the bed.” “I do the laundry.” のような短いフレーズを繰り返すだけで、あなたの一日をそのまま英語で描けるようになります。
家事に関することわざ・表現(10選)
家事は、どの国でも“暮らしの知恵”が詰まったテーマ。
英語圏でも、掃除や努力、協力にまつわることわざが数多くあります。
これらの表現には、「日々を丁寧に生きること」や「家族との協力」といった文化的価値観が込められています。
| 英語表現 | 日本語訳・説明 |
| A clean house is a happy house. | 「きれいな家は幸せな家」。掃除=心の整理という価値観を表す定番フレーズ。 |
| Don’t put off until tomorrow what you can do today. | 「今日できることを明日に延ばすな」。家事にも人生にも通じる“先延ばし禁止”の教え。 |
| Many hands make light work. | 「多くの手があれば作業は楽になる」。家族で協力して家事をする大切さを示す言葉。 |
| Cleanliness is next to godliness. | 「清潔さは神聖さに次ぐ」。欧米文化における“清潔=美徳”の考え方。 |
| A stitch in time saves nine. | 「一針縫うのを惜しむと、九針必要になる」。小さな手入れを怠らない教訓。 |
| Home sweet home. | 「我が家ほど落ち着く場所はない」。家への愛着を表す定番表現。 |
| Tidy room, tidy mind. | 「部屋が整えば、心も整う」。整理整頓が心の安定につながるという心理的な真理。 |
| Every chore counts. | 「どんな家事も大切」。些細なことの積み重ねが暮らしを支える、というメッセージ。 |
| The more you clean, the more you find to clean. | 「掃除すればするほど、汚れが見つかる」。完璧を求めすぎないユーモラスな言葉。 |
| Home is where you make it. | 「家とは、あなたがつくる場所」。家事や生活を通じて自分らしい“home”を築くという考え方。 |
欧米では「cleanliness(清潔さ)」はモラルや信仰心に近い価値観と結びついており、特に “Cleanliness is next to godliness.” は古くから親しまれてきた表現。
“Many hands make light work.” のように、協力して家を整える=家族の絆を深めるという発想も一般的。
一方で、“The more you clean, the more you find to clean.” のように、完璧主義への皮肉も含まれることがあります。
家事を表す名詞・動詞の違いを整理(文法Tips)
英語で家事を表すとき、“動詞と名詞の違い”を理解しておくと、表現の精度が一気に上がります。
日本語では「掃除する」「洗濯する」など動詞中心で表現しますが、英語では “do + 名詞” や “clean + 名詞” のように、組み合わせで自然な文を作るのが特徴です。
ここでは、よく混同される代表的な表現の違いをわかりやすく整理します。
housework と chores の違い
- housework:家事全般をまとめて表す。
例)I have a lot of housework to do today.(今日はやる家事がたくさんある)
👉 抽象的な「家事」全体を指す言葉。数えられない名詞(uncountable noun)。 - chores:繰り返し行う決まった家事。
例)I finished my chores before dinner.(夕食前に家の手伝いを終えた)
👉 洗濯・掃除・ゴミ出しなど「日課・ルーティン作業」を指す。数えられる名詞(countable)。
“housework” は責任感・義務感がある「家の仕事」全体。
“chores” は子どもにも使える、よりカジュアルな「手伝い」「日常タスク」。
“Do the dishes” vs “Wash dishes”
- Do the dishes:自然で一般的。家事表現では定番。
例)I’ll do the dishes after dinner.(夕食後に皿洗いするね) - Wash dishes:間違いではないが、やや直接的でカジュアル。
例)She’s washing dishes in the kitchen.(彼女は台所で皿を洗っている)
英語では “do + the dishes” “do + the laundry” のように、“do + 名詞” で家事全般を表すのが基本ルールです。
“Clean the room” vs “Tidy the room”
- Clean the room:「掃除してきれいにする」
👉 掃除機・モップ・雑巾など物理的な清掃を含む。
例)I need to clean my room this weekend. - Tidy the room:「片づける」「整える」
👉 散らかった物を整理して整頓するイメージ。
例)Please tidy your room before guests arrive.
“Clean”=汚れを取り除く
“Tidy”=ものを整える
つまり「掃除」と「片づけ」は、別のフェーズの家事です。
“Do”で表せる家事まとめ
“Do” は英語の家事表現で最も万能な動詞。
主に「定型的に行うタスク」を指すときに使われます。
| 英語表現 | 意味 |
| do the laundry | 洗濯をする |
| do the dishes | 皿洗いをする |
| do the cleaning | 掃除をする |
| do the shopping | 買い物をする |
| do the ironing | アイロンをかける |
英語の家事表現は、単語を知っているだけでは不十分。
「どの動詞と組み合わせるか」を意識することで、ネイティブのような自然な言い回しに近づきます。
たとえば、
- ❌ I clean dishes. → 不自然
- ✅ I do the dishes. → 自然
家事は毎日のことだからこそ、表現の積み重ねが英語力を磨くチャンス。
次に掃除や洗濯をするときは、“I’m doing the laundry now.” と口に出してみましょう。
言葉が、あなたの日常とつながっていく感覚がきっとつかめます。
まとめ:英語で“家事”を話せると、暮らしが伝わる
家事は、どの文化でも共通する「生活のことば」。
掃除・洗濯・料理といった行動を英語で表現できるようになると、自分の暮らしを自然に描ける力が身につきます。
たとえば、英会話レッスンやホームステイで “I do the laundry every weekend.” と言えたら、ただの単語の暗記ではなく、あなたの生活そのものが伝わります。
「家事英語」は日常を語る最初の一歩であり、同時にスピーキングやライティングの土台にもなります。
小さな一文から始めてみましょう。
“I cleaned the kitchen.” “I made the bed.”
そんなシンプルなフレーズの積み重ねが、世界と自分の暮らしをつなぐ英語力を育てていきます。

