宝石の英語100選|ジュエリー・宝石名一覧&意味まとめ

宝石 英語 サムネイル

「ダイヤモンド」「ルビー」「エメラルド」——

私たちの耳になじんだ宝石の名前は、実はその多くが英語そのものです。

でも、いざ英語で話そうとすると、“ruby” と “garnet” の違いは? “jewel” と “gem” は同じ?

そんな疑問が次々と浮かんできますよね。

宝石の名前は、語源や文化が深く結びついた特別な英単語です。

“diamond(征服できないもの)”、“sapphire(青い石)”、“pearl(純粋)”など、それぞれにストーリーや象徴する意味があります。

 

この記事では、英語で表せる100種類の宝石を、意味・発音・文化的背景とともに紹介します。

英単語として覚えるだけでなく、ジュエリーの世界を英語で“感じる”ことを目的にしています。

定番の宝石の英語(Classic Gemstones)

宝石の中でも、もっとも人々に知られ、歴史や文化の中で愛されてきたのが「定番の宝石」です。

結婚指輪や誕生石、宗教儀式や王冠などにも使われてきたこれらの石は、英語でも頻出語彙として日常や文学作品に登場します。

ここでは、知っておきたい10種類のクラシックな宝石を紹介します。

英単語発音記号日本語・備考
diamond/ˈdaɪəmənd/ダイヤモンド:最も硬い天然鉱物で、永遠の愛や絆の象徴。“shine bright like a diamond” など比喩表現でも人気。
ruby/ˈruːbi/ルビー:情熱や愛を象徴する赤い宝石。ラテン語 rubeus(赤) に由来し、7月の誕生石としても知られる。
sapphire/ˈsæfaɪər/サファイア:誠実・知恵・高潔さを象徴。青が定番だが、ピンクやグリーンなど多彩な色も存在。
emerald/ˈemərəld/エメラルド:希望と再生を意味する緑の宝石。古代エジプトではクレオパトラが愛したとされる。
pearl/pɜːrl/パール:貝の中で生まれる有機的な宝石。純粋・優雅・清楚を象徴し、“pearls of wisdom(知恵の真珠)”など表現にも登場。
opal/ˈoʊpəl/オパール:虹色の輝きを持つ神秘的な石。“play of color(遊色効果)”が特徴で、創造性や希望を象徴する。
amethyst/ˈæməθɪst/アメジスト:紫色の石で、精神の安定や癒しの象徴。ギリシャ語 amethystos(酔わない) に由来し、冷静さを意味する。
topaz/ˈtoʊpæz/トパーズ:友情・誠実・信頼の象徴。黄色が代表色だが、ブルーやピンクなども存在する。11月の誕生石。
turquoise/ˈtɜːrkɔɪz/ターコイズ:旅のお守りとして古くから親しまれる青緑色の石。ネイティブアメリカン文化では神聖な護符として扱われた。
garnet/ˈɡɑːrnɪt/ガーネット:努力と成功を表す赤い宝石。語源はラテン語 granatum(ザクロ)。1月の誕生石として人気。

 

これらの宝石は、色・象徴・語源の三拍子が揃った“言葉としての美しさ”を持っています。

例えば “diamond in the rough(原石のままの才能)”、“worth her weight in gold(とても価値がある)” など、英語表現にも多く登場します。

 

クォーツ・半貴石の英語(Quartz & Semi-Precious Stones)

ダイヤモンドやルビーのような“貴石(precious stones)”に対して、クォーツ(石英)や多様な鉱物からなる美しい石たちは “semi-precious stones(半貴石)” と呼ばれます。

「半貴」とはいえ、その魅力は決して劣りません。

むしろ色彩や模様の豊かさ、親しみやすい価格帯から、アクセサリーやお守りとして世界中で愛されています。

英語学習の観点でも、“rose quartz(ローズクォーツ)”“malachite(マラカイト)”などは頻出語彙です。

英単語発音記号日本語・備考
rose quartz/ˌroʊz ˈkwɔːrts/ローズクォーツ:淡いピンク色の石。愛と癒しの象徴で、“stone of love”とも呼ばれる。
smoky quartz/ˈsmoʊki ˈkwɔːrts/スモーキークォーツ:灰色〜茶色の透明石。落ち着きと安定をもたらすとされる。
citrine/sɪˈtriːn/シトリン:黄水晶。太陽のような明るさで「繁栄」や「幸運」を象徴。
carnelian/kɑːrˈniːliən/カーネリアン:赤橙色の石。勇気と行動力を引き出すといわれる。
jasper/ˈdʒæspər/ジャスパー:模様が特徴的な多彩な石。大地とのつながりや忍耐を象徴。
agate/ˈæɡɪt/アゲート(メノウ):層状の模様が美しい石。友情や絆の象徴。
onyx/ˈɑːnɪks/オニキス:黒い石として人気。意志の強さや保護を意味する。
aventurine/əˈventʃəriːn/アベンチュリン:緑色の石で、心の癒しや調和をもたらすとされる。
chalcedony/kælˈsɛdəni/カルセドニー:淡いブルーやグレーの滑らかな石。優しさと信頼を象徴。
malachite/ˈmæləkaɪt/マラカイト:緑の縞模様が特徴。守護・浄化・変化の象徴。
obsidian/əbˈsɪdiən/オブシディアン(黒曜石):火山ガラス。直感や洞察力を高める石。
fluorite/ˈflʊəraɪt/フローライト:紫・緑・透明など多彩。集中力を高めるといわれる。
bloodstone/ˈblʌdˌstoʊn/ブラッドストーン:赤い斑点が特徴。勇気とエネルギーを象徴。
lapis lazuli/ˌlæpɪs ˈlæzjʊli/ラピスラズリ:深い青の神秘的な石。古代では「王の石」と呼ばれ、真理と叡智の象徴。
jade/dʒeɪd/ジェイド(翡翠):東洋で人気の緑の石。調和・長寿・幸福を意味する。

 

クォーツや半貴石の魅力は、個性と色彩の豊かさにあります。

光の角度によって表情が変わる “opal” や “fluorite” のように、英単語にも柔らかな響きが宿ります。

 

希少・高級宝石の英語(Rare & Precious Gemstones)

「希少宝石」と呼ばれる石たちは、産地や発見の歴史、光の変化による色彩の妙など、唯一無二のストーリーを持っています。

“diamond”や“ruby”といった定番よりも流通量が少なく、英語圏でも rare gemstonesprecious stones として特別な価値をもたれています。

また、近年は「誕生石」や「スピリチュアルストーン」としての人気も高まり、英語表現の幅を広げる上でも魅力的な語彙です。

英単語発音記号日本語・備考
alexandrite/əˈleksəndraɪt/アレキサンドライト:光によって緑から赤に変化する「変色効果」を持つ宝石。ロシアで発見され、6月の誕生石の一つ。
tanzanite/ˈtænzənaɪt/タンザナイト:1960年代にタンザニアで発見された新しい宝石。青と紫が混ざる幻想的な色合いで、12月の誕生石。
spinel/spɪˈnɛl/スピネル:かつてルビーやサファイアと誤認された高級石。多色性があり、鮮やかな赤や青で人気。
tourmaline/ˈtʊrməlɪn/トルマリン:電気を帯びる性質から“electric stone”とも呼ばれる。ピンク、グリーン、バイカラーなど多彩な色。10月の誕生石。
peridot/ˈperɪdɒt/ペリドット:オリーブグリーンの透明石。古代エジプトで“太陽の石”とされ、8月の誕生石として有名。
zircon/ˈzɜːrkɒn/ジルコン:透明度が高く、古くはダイヤモンドの代替として使用。ブルージルコンが特に人気。
morganite/ˈmɔːrɡənaɪt/モルガナイト:淡いピンクの宝石で、愛情や癒しを象徴。投資家J.P.モルガンの名にちなんで命名。
aquamarine/ˌækwəˈmɛəriːn/アクアマリン:「海の水」を意味する青緑の石。3月の誕生石で、幸せな結婚を象徴する。
chrysoberyl/ˌkraɪsoʊˈbɛrəl/クリソベリル:高い硬度と透明感を持つ石。“cat’s eye(猫目石)”としても知られる。
demantoid/ˈdiːmənˌtɔɪd/デマントイド:緑色のガーネット系宝石。光の分散率が高く、強い輝きを放つ。
sphene/sfiːn/スフェーン:チタンを含む希少石。虹色の輝きを見せることから“Titanite”とも呼ばれる。
kyanite/ˈkaɪənaɪt/カイヤナイト:ギリシャ語で「青」を意味するkynosが語源。冷静さと直感を象徴する。
kunzite/ˈkʊnzaɪt/クンツァイト:淡いライラックピンクの宝石。恋愛運を高める石として人気。
jadeite/ˈdʒeɪdaɪt/ジェダイト(硬玉):東洋文化で尊ばれる翡翠の一種。長寿・調和・富を象徴し、日本でも人気が高い。
chrysoprase/ˈkrɪsoʊˌpreɪz/クリソプレーズ:リンゴのような黄緑色。古代ギリシャでは“幸福をもたらす石”とされていた。

 

希少宝石の魅力は、単に「高価」なことではなく、その石にしかない色と光の表情にあります。

英語で宝石を学ぶことは、単語を覚える以上に「美の言語」を理解することです。

 

 

有機素材の宝石の英語表現(Organic Gems)

「宝石」と聞くと、鉱物のきらめきを思い浮かべる人が多いかもしれません。

しかし、自然界には鉱物ではなく、生きものから生まれた宝石もあります。

それが “organic gems(有機宝石)”。

サンゴ(coral)や真珠(pearl)、琥珀(amber)など、生命の痕跡が美しさに変わった石たちは、金属や鉱石にはない温かみを持ち、古代から装飾品や護符として愛されてきました。

英単語発音記号日本語・備考
amber/ˈæmbər/琥珀(こはく):樹液が化石化してできた有機宝石。黄金色の輝きが特徴で、古代では「太陽の石」と呼ばれた。香水の“amber scent”にも由来。
coral/ˈkɔːrəl/サンゴ:海の生物が作る石灰質の骨格。赤やピンクが人気で、“coral reef(サンゴ礁)”という自然環境にも使われる言葉。
jet/dʒet/ジェット(黒玉):古代の樹木が長い年月をかけて炭化した有機石。深い黒が特徴で、ヴィクトリア時代の喪のジュエリーにも使用された。
ivory/ˈaɪvəri/象牙:動物(象)の牙から得られる素材。滑らかで温かみのある質感。現在は保護のため取引が制限され、合成素材で代用されることが多い。
mother-of-pearl/ˈmʌðər əv pɜːrl/真珠母貝:貝殻の内側にある虹色の層。ボタンや装飾品に使われ、“nacre(真珠層)”とも呼ばれる。
abalone shell/ˈæbəˌloʊni ʃel/アワビの貝殻:青・緑・ピンクが混ざる光沢が特徴。ハワイやニュージーランドでは“pāua shell”として人気。
horn/hɔːrn/角:動物の角を磨いて作られる天然素材。自然な模様と柔らかい光沢が魅力。
fossilized wood/ˈfɒsɪˌlaɪzd wʊd/化石化した木:樹木が長年の圧力で鉱化したもの。ウッドジェムとして装飾にも使われる。
pearl/pɜːrl/パール(真珠):貝の内部で偶然生まれる宝石。純粋・優雅・知恵の象徴で、唯一「生まれる宝石」とも呼ばれる。
petrified coral/ˈpɛtrɪˌfaɪd ˈkɔːrəl/化石サンゴ:古代のサンゴが鉱化して石になったもの。自然の模様が美しく、守護の石として扱われる。

 

これらの有機宝石は、単に装飾品というだけでなく、生命の時間が生んだ芸術でもあります。

英語圏では “organic jewelry” という言葉もあり、サステナブル素材としても注目されています。

 

カラー別に見る宝石の英語表現(Gemstones by Color)

宝石を英語で覚えるとき、色(color)と意味(meaning)をセットで覚えるとぐっと印象に残ります。

たとえば “a blue sapphire ring(青いサファイアの指輪)” のように、色を添えるだけで表現が自然で美しくなるのが英語の魅力です。

ここでは、色ごとに代表的な宝石とその象徴的な意味をまとめました。

 

Blue(青)

英単語発音記号日本語・象徴・備考
sapphire/ˈsæfaɪər/サファイア:知恵・誠実・真実の象徴。ロイヤルブルーが王族に愛される。
aquamarine/ˌækwəˈmɛəriːn/アクアマリン:「海の水」を意味する澄んだ青緑の宝石。穏やかさと幸運を呼ぶ。
lapis lazuli/ˌlæpɪs ˈlæzjʊli/ラピスラズリ:深い群青色。古代エジプトでは真理と叡智の象徴とされた。

 

英語表現例
She wore a blue sapphire ring that sparkled under the light.
(彼女は光の下で輝く青いサファイアの指輪を身につけていた。)

 

Green(緑)

英単語発音記号日本語・象徴・備考
emerald/ˈemərəld/エメラルド:希望・再生・誠実の象徴。古代から「愛を守る石」として崇められた。
jade/dʒeɪd/ジェイド(翡翠):調和・長寿・繁栄の象徴。東洋文化では守護石として特に人気。
peridot/ˈperɪdɒt/ペリドット:太陽のような黄緑の輝き。前向きなエネルギーと幸運をもたらす。

 

英語表現例
Her necklace was made of green jade beads, symbolizing peace and balance.
(彼女のネックレスは平和と調和を象徴する翡翠のビーズで作られていた。)

 

Red(赤)

英単語発音記号日本語・象徴・備考
ruby/ˈruːbi/ルビー:情熱・愛・勇気を象徴。恋愛運を高める石として世界中で人気。
garnet/ˈɡɑːrnɪt/ガーネット:努力と成功を表す赤い石。忍耐と前進をサポートする誕生石(1月)。
spinel/spɪˈnɛl/スピネル:多彩な赤色を持つ希少宝石。誤ってルビーとされた歴史も。

 

英語表現例
The ruby symbolizes eternal love and fiery passion.
(ルビーは永遠の愛と燃えるような情熱を象徴する。)

 

Purple(紫)

英単語発音記号日本語・象徴・備考
amethyst/ˈæməθɪst/アメジスト:精神の安定・直感力を高める。古代ギリシャでは「酔わない石」とされた。
charoite/ˈʃɑːraɪt/チャロアイト:ロシアのチャロ川流域で発見。変化への恐れを癒やす「変革の石」。

 

英語表現例
Amethyst is often associated with calmness and inner peace.
(アメジストは穏やかさと内なる平和の象徴とされている。)

 

White(白)

英単語発音記号日本語・象徴・備考
opal/ˈoʊpəl/オパール:虹色の輝きをもつ白い石。創造性・希望・自由の象徴。
pearl/pɜːrl/パール(真珠):純粋・優雅・知恵の象徴。母なる海から生まれる宝石。
moonstone/ˈmuːnˌstoʊn/ムーンストーン:月の光のように柔らかく輝く。恋愛や感情を安定させる石。

 

英語表現例
She wore a white pearl pendant that shimmered softly in the sunlight.
(彼女は太陽の光の中でやさしく輝く白いパールのペンダントを身につけていた。)

 

色と宝石をセットで覚えると、英語でも表現が豊かになります。

“blue sapphire”、 “green jade”、 “white pearl” のように、形容詞+名詞 の組み合わせで覚えるのがポイントです。

 

宝石カット・デザインの英語表現(Gem Cuts & Design Vocabulary)

宝石の美しさは、素材そのものだけでなく「カット(cut)」や「形(shape)」のデザインによっても大きく変わります。

同じダイヤモンドでも、“round cut(ラウンドカット)”と“princess cut(プリンセスカット)”では輝き方がまったく異なります。

英語では、これらの専門的な言葉がそのままファッション誌やジュエリーショップで使われており、覚えておくと英会話にも役立ちます。

英単語発音記号日本語・備考
round cut/raʊnd kʌt/ラウンドカット:最も基本的な円形カット。光の反射が最大化され、“brilliant cut”の代表格。
princess cut/ˈprɪnsəs kʌt/プリンセスカット:正方形の形で、モダンかつシャープな印象。若い世代に人気。
pear shape/peər ʃeɪp/ペアシェイプ(涙型カット):片方が丸く、もう片方が尖った形。優雅さと女性らしさを象徴。
marquise/mɑːrˈkiːz/マーキスカット:細長く両端が尖った形。王侯貴族が好んだ格式あるスタイル。
cushion cut/ˈkʊʃən kʌt/クッションカット:四角形と丸みの中間。柔らかくクラシックな印象でヴィンテージジュエリーに多い。
brilliant cut/ˈbrɪljənt kʌt/ブリリアントカット:光の反射を最も美しく見せるカット技法。ダイヤモンドによく使われる。
cabochon/ˈkæbəʃɒn/カボションカット:表面を丸く磨く伝統的なスタイル。透明度よりも色や質感を生かす。
oval cut/ˈoʊvəl kʌt/オーバルカット:楕円形で指を細く見せる効果あり。エレガントで人気の高い形。
heart cut/hɑːrt kʌt/ハートカット:愛の象徴。贈り物や婚約指輪に選ばれるロマンチックな形。
emerald cut/ˈemərəld kʌt/エメラルドカット:長方形で段差のあるステップ状カット。知的で上品な輝きが特徴。

 

英語での使い方例

  • She chose a princess-cut diamond ring for her engagement.
     (彼女は婚約指輪にプリンセスカットのダイヤを選んだ。)
  • The emerald-cut stone gives a timeless and elegant look.
     (エメラルドカットの石は時代を超えた上品さを演出する。)
  • Cabochon-cut gemstones are often used for opal and turquoise.
     (カボションカットはオパールやターコイズなどによく使われる。)

 

カットやデザインの英単語を覚えると、ジュエリーの説明が格段に豊かになります。

“round cut diamond”、“heart-shaped pendant” などのように、形容詞+名詞の語順で自然に使うのがポイントです。

 

宝石に関する英語表現・例文集(Jewelry Expressions & Phrases)

宝石の英単語を覚えたら、次は英語での使い方や表現パターンを身につけましょう。

日常会話や映画のセリフ、ファッション誌などでも “shine(輝く)”、“sparkle(きらめく)”、“glow(光を放つ)” といった言葉と一緒に使われます。

ここでは、ジュエリーの描写や感情を表すときに役立つ自然な例文を紹介します。

ファッション・日常シーンで使う表現

英文日本語訳
She wore a diamond necklace.(彼女はダイヤのネックレスをつけていた)
This ring is made of platinum and emerald.(この指輪はプラチナとエメラルドでできている)
I bought a pair of pearl earrings for my mother.(母のためにパールのイヤリングを買った)
He gave her a sapphire bracelet on her birthday.(彼は誕生日にサファイアのブレスレットを贈った)
She chose a rose gold ring with a tiny ruby.(彼女は小さなルビーがついたローズゴールドの指輪を選んだ)

 

ポイント:英語では「素材+石」で “made of platinum and emerald” のようにシンプルに表現します。

 

感情や美しさを表す表現

英文日本語訳
Her eyes sparkle like sapphires.(彼の瞳はサファイアのように輝いている)
The diamond ring shone brightly under the lights.(そのダイヤの指輪はライトの下でまぶしく輝いていた)
He has a heart of gold.(彼は心の優しい人だ)※“gold”を使った比喩表現。
Her smile is more precious than any gem.(彼女の笑顔はどんな宝石よりも価値がある)
The necklace caught everyone’s eye at the party.(そのネックレスはパーティーでみんなの注目を集めた)

 

ポイント:“sparkle(きらめく)”“shine(輝く)”“glow(柔らかく光る)”など、光のニュアンスに応じて動詞を使い分けましょう。

 

 ショッピングや会話で使える表現

英文日本語訳
Do you have this necklace in white gold?(このネックレスのホワイトゴールドはありますか?)
I’m looking for an engagement ring with a round-cut diamond.(ラウンドカットのダイヤ付き婚約指輪を探しています)
That bracelet looks stunning on you!(そのブレスレット、とても似合ってる!)
Is this gemstone natural or synthetic?(この宝石は天然ですか?人工ですか?)
Could you polish this ring, please?(この指輪を磨いてもらえますか?)

 

英語で宝石を語るときは、感情+描写+比喩を組み合わせるのがポイント。

単語を並べるだけでなく、“Her eyes sparkle like diamonds.” のように比喩を使うと、自然で詩的な英語になります。

 

豆知識:宝石名の英語の語源と文化(Etymology & Cultural Stories of Gemstones)

英語の宝石名は、ただの「名前」ではなく、古代の神話・宗教・自然観に深く根ざしています。

語源をたどることで、英単語そのものに「文化的な深み」や「象徴的な意味」が見えてくるのです。

ここでは、代表的な宝石の語源と、その背景にある文化を紹介します。

英単語語源・由来文化的背景・意味
diamondギリシャ語 adamas(征服できないもの)「壊れない・屈しない」という意味から、永遠の愛・強さの象徴とされた。現在も結婚指輪の定番。
rubyラテン語 rubeus(赤い)古代ローマでは「戦士の石」として情熱・勇気を表した。東洋では血や生命の象徴とされた。
sapphireヘブライ語 sappir(青い)聖書にも登場し、「神の真理」を象徴する色として王冠や祭具に使われた。
emeraldギリシャ語 smaragdos(緑の石)クレオパトラが愛したことで知られ、古代では「不老不死」「豊穣」の象徴とされた。
jadeスペイン語 piedra de ijada(脇腹の石)腎臓の病気を癒やすと信じられたことからこの名に。アジアでは長寿と繁栄の守護石として重宝。
pearlラテン語 perna(二枚貝)「月」と関係が深く、純粋・女性性・母性を象徴。日本でも冠婚葬祭でよく使われる。
amethystギリシャ語 amethystos(酔わない)ワインの神ディオニュソスの神話に由来。冷静さや理性を保つ石とされた。
opalサンスクリット語 upala(貴重な石)インドで「神聖な宝石」とされ、希望と創造性の象徴。虹色の光が神の祝福を表すとされた。
turquoiseフランス語 pierre turquoise(トルコの石)古代ペルシャやネイティブアメリカンの護符として人気。旅のお守りとされる。
garnetラテン語 granatum(種子)ザクロの実に似た赤色から名付けられた。友情と絆の象徴で、贈り物にも選ばれる。

 

語源は単語の「物語」。

たとえば diamond の “adamas(征服できない)” を知れば、「壊れない=強さ=永遠の愛」という連想が自然と浮かびます。

 

語源を知ることは、英語を「文化の言葉」として学ぶ第一歩です。

宝石のように、一つひとつの単語にも歴史・神話・感情が込められています。

 

 

まとめ:英語で“美しさ”を語ろう

英語で「宝石(gem)」という言葉を学ぶことは、単に物の名前を覚えることではありません。

それは、「美しさや価値とは何か」を、言葉を通して感じ取る体験でもあります。

  • ダイヤモンドの “unbreakable(壊れない)” 精神。
  • エメラルドの “hope(希望)” や “growth(成長)” の象徴。
  • サファイアの “truth(真実)” と “wisdom(知恵)”。

こうした一つひとつの単語には、人が美しさに込めてきた祈りや物語が宿っています。

英単語を覚えることは、文化や感性を学ぶことでもあり、自分自身の「美意識の言葉」を増やすことにつながります。

 

TANZAMでは、ただ単語を暗記するのではなく、「言葉の背景ごと学ぶ英語」を大切にしています。

宝石のように一つひとつの言葉を味わいながら、あなたの中の“English sense of beauty”を磨いていきましょう。