宝石の英語100選|ジュエリー・宝石名一覧&意味まとめ

「ダイヤモンド」「ルビー」「エメラルド」——
私たちの耳になじんだ宝石の名前は、実はその多くが英語そのものです。
でも、いざ英語で話そうとすると、“ruby” と “garnet” の違いは? “jewel” と “gem” は同じ?
そんな疑問が次々と浮かんできますよね。
宝石の名前は、語源や文化が深く結びついた特別な英単語です。
“diamond(征服できないもの)”、“sapphire(青い石)”、“pearl(純粋)”など、それぞれにストーリーや象徴する意味があります。
この記事では、英語で表せる100種類の宝石を、意味・発音・文化的背景とともに紹介します。
英単語として覚えるだけでなく、ジュエリーの世界を英語で“感じる”ことを目的にしています。
- 定番の宝石の英語(Classic Gemstones)
- クォーツ・半貴石の英語(Quartz & Semi-Precious Stones)
- 希少・高級宝石の英語(Rare & Precious Gemstones)
- 有機素材の宝石の英語表現(Organic Gems)
- カラー別に見る宝石の英語表現(Gemstones by Color)
- 宝石カット・デザインの英語表現(Gem Cuts & Design Vocabulary)
- 宝石に関する英語表現・例文集(Jewelry Expressions & Phrases)
- 豆知識:宝石名の英語の語源と文化(Etymology & Cultural Stories of Gemstones)
- まとめ:英語で“美しさ”を語ろう
定番の宝石の英語(Classic Gemstones)
宝石の中でも、もっとも人々に知られ、歴史や文化の中で愛されてきたのが「定番の宝石」です。
結婚指輪や誕生石、宗教儀式や王冠などにも使われてきたこれらの石は、英語でも頻出語彙として日常や文学作品に登場します。
ここでは、知っておきたい10種類のクラシックな宝石を紹介します。
| 英単語 | 発音記号 | 日本語・備考 |
| diamond | /ˈdaɪəmənd/ | ダイヤモンド:最も硬い天然鉱物で、永遠の愛や絆の象徴。“shine bright like a diamond” など比喩表現でも人気。 |
| ruby | /ˈruːbi/ | ルビー:情熱や愛を象徴する赤い宝石。ラテン語 rubeus(赤) に由来し、7月の誕生石としても知られる。 |
| sapphire | /ˈsæfaɪər/ | サファイア:誠実・知恵・高潔さを象徴。青が定番だが、ピンクやグリーンなど多彩な色も存在。 |
| emerald | /ˈemərəld/ | エメラルド:希望と再生を意味する緑の宝石。古代エジプトではクレオパトラが愛したとされる。 |
| pearl | /pɜːrl/ | パール:貝の中で生まれる有機的な宝石。純粋・優雅・清楚を象徴し、“pearls of wisdom(知恵の真珠)”など表現にも登場。 |
| opal | /ˈoʊpəl/ | オパール:虹色の輝きを持つ神秘的な石。“play of color(遊色効果)”が特徴で、創造性や希望を象徴する。 |
| amethyst | /ˈæməθɪst/ | アメジスト:紫色の石で、精神の安定や癒しの象徴。ギリシャ語 amethystos(酔わない) に由来し、冷静さを意味する。 |
| topaz | /ˈtoʊpæz/ | トパーズ:友情・誠実・信頼の象徴。黄色が代表色だが、ブルーやピンクなども存在する。11月の誕生石。 |
| turquoise | /ˈtɜːrkɔɪz/ | ターコイズ:旅のお守りとして古くから親しまれる青緑色の石。ネイティブアメリカン文化では神聖な護符として扱われた。 |
| garnet | /ˈɡɑːrnɪt/ | ガーネット:努力と成功を表す赤い宝石。語源はラテン語 granatum(ザクロ)。1月の誕生石として人気。 |
これらの宝石は、色・象徴・語源の三拍子が揃った“言葉としての美しさ”を持っています。
例えば “diamond in the rough(原石のままの才能)”、“worth her weight in gold(とても価値がある)” など、英語表現にも多く登場します。
クォーツ・半貴石の英語(Quartz & Semi-Precious Stones)
ダイヤモンドやルビーのような“貴石(precious stones)”に対して、クォーツ(石英)や多様な鉱物からなる美しい石たちは “semi-precious stones(半貴石)” と呼ばれます。
「半貴」とはいえ、その魅力は決して劣りません。
むしろ色彩や模様の豊かさ、親しみやすい価格帯から、アクセサリーやお守りとして世界中で愛されています。
英語学習の観点でも、“rose quartz(ローズクォーツ)”“malachite(マラカイト)”などは頻出語彙です。
| 英単語 | 発音記号 | 日本語・備考 |
| rose quartz | /ˌroʊz ˈkwɔːrts/ | ローズクォーツ:淡いピンク色の石。愛と癒しの象徴で、“stone of love”とも呼ばれる。 |
| smoky quartz | /ˈsmoʊki ˈkwɔːrts/ | スモーキークォーツ:灰色〜茶色の透明石。落ち着きと安定をもたらすとされる。 |
| citrine | /sɪˈtriːn/ | シトリン:黄水晶。太陽のような明るさで「繁栄」や「幸運」を象徴。 |
| carnelian | /kɑːrˈniːliən/ | カーネリアン:赤橙色の石。勇気と行動力を引き出すといわれる。 |
| jasper | /ˈdʒæspər/ | ジャスパー:模様が特徴的な多彩な石。大地とのつながりや忍耐を象徴。 |
| agate | /ˈæɡɪt/ | アゲート(メノウ):層状の模様が美しい石。友情や絆の象徴。 |
| onyx | /ˈɑːnɪks/ | オニキス:黒い石として人気。意志の強さや保護を意味する。 |
| aventurine | /əˈventʃəriːn/ | アベンチュリン:緑色の石で、心の癒しや調和をもたらすとされる。 |
| chalcedony | /kælˈsɛdəni/ | カルセドニー:淡いブルーやグレーの滑らかな石。優しさと信頼を象徴。 |
| malachite | /ˈmæləkaɪt/ | マラカイト:緑の縞模様が特徴。守護・浄化・変化の象徴。 |
| obsidian | /əbˈsɪdiən/ | オブシディアン(黒曜石):火山ガラス。直感や洞察力を高める石。 |
| fluorite | /ˈflʊəraɪt/ | フローライト:紫・緑・透明など多彩。集中力を高めるといわれる。 |
| bloodstone | /ˈblʌdˌstoʊn/ | ブラッドストーン:赤い斑点が特徴。勇気とエネルギーを象徴。 |
| lapis lazuli | /ˌlæpɪs ˈlæzjʊli/ | ラピスラズリ:深い青の神秘的な石。古代では「王の石」と呼ばれ、真理と叡智の象徴。 |
| jade | /dʒeɪd/ | ジェイド(翡翠):東洋で人気の緑の石。調和・長寿・幸福を意味する。 |
クォーツや半貴石の魅力は、個性と色彩の豊かさにあります。
光の角度によって表情が変わる “opal” や “fluorite” のように、英単語にも柔らかな響きが宿ります。
希少・高級宝石の英語(Rare & Precious Gemstones)
「希少宝石」と呼ばれる石たちは、産地や発見の歴史、光の変化による色彩の妙など、唯一無二のストーリーを持っています。
“diamond”や“ruby”といった定番よりも流通量が少なく、英語圏でも rare gemstones、precious stones として特別な価値をもたれています。
また、近年は「誕生石」や「スピリチュアルストーン」としての人気も高まり、英語表現の幅を広げる上でも魅力的な語彙です。
| 英単語 | 発音記号 | 日本語・備考 |
| alexandrite | /əˈleksəndraɪt/ | アレキサンドライト:光によって緑から赤に変化する「変色効果」を持つ宝石。ロシアで発見され、6月の誕生石の一つ。 |
| tanzanite | /ˈtænzənaɪt/ | タンザナイト:1960年代にタンザニアで発見された新しい宝石。青と紫が混ざる幻想的な色合いで、12月の誕生石。 |
| spinel | /spɪˈnɛl/ | スピネル:かつてルビーやサファイアと誤認された高級石。多色性があり、鮮やかな赤や青で人気。 |
| tourmaline | /ˈtʊrməlɪn/ | トルマリン:電気を帯びる性質から“electric stone”とも呼ばれる。ピンク、グリーン、バイカラーなど多彩な色。10月の誕生石。 |
| peridot | /ˈperɪdɒt/ | ペリドット:オリーブグリーンの透明石。古代エジプトで“太陽の石”とされ、8月の誕生石として有名。 |
| zircon | /ˈzɜːrkɒn/ | ジルコン:透明度が高く、古くはダイヤモンドの代替として使用。ブルージルコンが特に人気。 |
| morganite | /ˈmɔːrɡənaɪt/ | モルガナイト:淡いピンクの宝石で、愛情や癒しを象徴。投資家J.P.モルガンの名にちなんで命名。 |
| aquamarine | /ˌækwəˈmɛəriːn/ | アクアマリン:「海の水」を意味する青緑の石。3月の誕生石で、幸せな結婚を象徴する。 |
| chrysoberyl | /ˌkraɪsoʊˈbɛrəl/ | クリソベリル:高い硬度と透明感を持つ石。“cat’s eye(猫目石)”としても知られる。 |
| demantoid | /ˈdiːmənˌtɔɪd/ | デマントイド:緑色のガーネット系宝石。光の分散率が高く、強い輝きを放つ。 |
| sphene | /sfiːn/ | スフェーン:チタンを含む希少石。虹色の輝きを見せることから“Titanite”とも呼ばれる。 |
| kyanite | /ˈkaɪənaɪt/ | カイヤナイト:ギリシャ語で「青」を意味するkynosが語源。冷静さと直感を象徴する。 |
| kunzite | /ˈkʊnzaɪt/ | クンツァイト:淡いライラックピンクの宝石。恋愛運を高める石として人気。 |
| jadeite | /ˈdʒeɪdaɪt/ | ジェダイト(硬玉):東洋文化で尊ばれる翡翠の一種。長寿・調和・富を象徴し、日本でも人気が高い。 |
| chrysoprase | /ˈkrɪsoʊˌpreɪz/ | クリソプレーズ:リンゴのような黄緑色。古代ギリシャでは“幸福をもたらす石”とされていた。 |
希少宝石の魅力は、単に「高価」なことではなく、その石にしかない色と光の表情にあります。
英語で宝石を学ぶことは、単語を覚える以上に「美の言語」を理解することです。
有機素材の宝石の英語表現(Organic Gems)
「宝石」と聞くと、鉱物のきらめきを思い浮かべる人が多いかもしれません。
しかし、自然界には鉱物ではなく、生きものから生まれた宝石もあります。
それが “organic gems(有機宝石)”。
サンゴ(coral)や真珠(pearl)、琥珀(amber)など、生命の痕跡が美しさに変わった石たちは、金属や鉱石にはない温かみを持ち、古代から装飾品や護符として愛されてきました。
| 英単語 | 発音記号 | 日本語・備考 |
| amber | /ˈæmbər/ | 琥珀(こはく):樹液が化石化してできた有機宝石。黄金色の輝きが特徴で、古代では「太陽の石」と呼ばれた。香水の“amber scent”にも由来。 |
| coral | /ˈkɔːrəl/ | サンゴ:海の生物が作る石灰質の骨格。赤やピンクが人気で、“coral reef(サンゴ礁)”という自然環境にも使われる言葉。 |
| jet | /dʒet/ | ジェット(黒玉):古代の樹木が長い年月をかけて炭化した有機石。深い黒が特徴で、ヴィクトリア時代の喪のジュエリーにも使用された。 |
| ivory | /ˈaɪvəri/ | 象牙:動物(象)の牙から得られる素材。滑らかで温かみのある質感。現在は保護のため取引が制限され、合成素材で代用されることが多い。 |
| mother-of-pearl | /ˈmʌðər əv pɜːrl/ | 真珠母貝:貝殻の内側にある虹色の層。ボタンや装飾品に使われ、“nacre(真珠層)”とも呼ばれる。 |
| abalone shell | /ˈæbəˌloʊni ʃel/ | アワビの貝殻:青・緑・ピンクが混ざる光沢が特徴。ハワイやニュージーランドでは“pāua shell”として人気。 |
| horn | /hɔːrn/ | 角:動物の角を磨いて作られる天然素材。自然な模様と柔らかい光沢が魅力。 |
| fossilized wood | /ˈfɒsɪˌlaɪzd wʊd/ | 化石化した木:樹木が長年の圧力で鉱化したもの。ウッドジェムとして装飾にも使われる。 |
| pearl | /pɜːrl/ | パール(真珠):貝の内部で偶然生まれる宝石。純粋・優雅・知恵の象徴で、唯一「生まれる宝石」とも呼ばれる。 |
| petrified coral | /ˈpɛtrɪˌfaɪd ˈkɔːrəl/ | 化石サンゴ:古代のサンゴが鉱化して石になったもの。自然の模様が美しく、守護の石として扱われる。 |
これらの有機宝石は、単に装飾品というだけでなく、生命の時間が生んだ芸術でもあります。
英語圏では “organic jewelry” という言葉もあり、サステナブル素材としても注目されています。
カラー別に見る宝石の英語表現(Gemstones by Color)
宝石を英語で覚えるとき、色(color)と意味(meaning)をセットで覚えるとぐっと印象に残ります。
たとえば “a blue sapphire ring(青いサファイアの指輪)” のように、色を添えるだけで表現が自然で美しくなるのが英語の魅力です。
ここでは、色ごとに代表的な宝石とその象徴的な意味をまとめました。
Blue(青)
| 英単語 | 発音記号 | 日本語・象徴・備考 |
| sapphire | /ˈsæfaɪər/ | サファイア:知恵・誠実・真実の象徴。ロイヤルブルーが王族に愛される。 |
| aquamarine | /ˌækwəˈmɛəriːn/ | アクアマリン:「海の水」を意味する澄んだ青緑の宝石。穏やかさと幸運を呼ぶ。 |
| lapis lazuli | /ˌlæpɪs ˈlæzjʊli/ | ラピスラズリ:深い群青色。古代エジプトでは真理と叡智の象徴とされた。 |
英語表現例:
She wore a blue sapphire ring that sparkled under the light.
(彼女は光の下で輝く青いサファイアの指輪を身につけていた。)
Green(緑)
| 英単語 | 発音記号 | 日本語・象徴・備考 |
| emerald | /ˈemərəld/ | エメラルド:希望・再生・誠実の象徴。古代から「愛を守る石」として崇められた。 |
| jade | /dʒeɪd/ | ジェイド(翡翠):調和・長寿・繁栄の象徴。東洋文化では守護石として特に人気。 |
| peridot | /ˈperɪdɒt/ | ペリドット:太陽のような黄緑の輝き。前向きなエネルギーと幸運をもたらす。 |
英語表現例:
Her necklace was made of green jade beads, symbolizing peace and balance.
(彼女のネックレスは平和と調和を象徴する翡翠のビーズで作られていた。)
Red(赤)
| 英単語 | 発音記号 | 日本語・象徴・備考 |
| ruby | /ˈruːbi/ | ルビー:情熱・愛・勇気を象徴。恋愛運を高める石として世界中で人気。 |
| garnet | /ˈɡɑːrnɪt/ | ガーネット:努力と成功を表す赤い石。忍耐と前進をサポートする誕生石(1月)。 |
| spinel | /spɪˈnɛl/ | スピネル:多彩な赤色を持つ希少宝石。誤ってルビーとされた歴史も。 |
英語表現例:
The ruby symbolizes eternal love and fiery passion.
(ルビーは永遠の愛と燃えるような情熱を象徴する。)
Purple(紫)
| 英単語 | 発音記号 | 日本語・象徴・備考 |
| amethyst | /ˈæməθɪst/ | アメジスト:精神の安定・直感力を高める。古代ギリシャでは「酔わない石」とされた。 |
| charoite | /ˈʃɑːraɪt/ | チャロアイト:ロシアのチャロ川流域で発見。変化への恐れを癒やす「変革の石」。 |
英語表現例:
Amethyst is often associated with calmness and inner peace.
(アメジストは穏やかさと内なる平和の象徴とされている。)
White(白)
| 英単語 | 発音記号 | 日本語・象徴・備考 |
| opal | /ˈoʊpəl/ | オパール:虹色の輝きをもつ白い石。創造性・希望・自由の象徴。 |
| pearl | /pɜːrl/ | パール(真珠):純粋・優雅・知恵の象徴。母なる海から生まれる宝石。 |
| moonstone | /ˈmuːnˌstoʊn/ | ムーンストーン:月の光のように柔らかく輝く。恋愛や感情を安定させる石。 |
英語表現例:
She wore a white pearl pendant that shimmered softly in the sunlight.
(彼女は太陽の光の中でやさしく輝く白いパールのペンダントを身につけていた。)
色と宝石をセットで覚えると、英語でも表現が豊かになります。
“blue sapphire”、 “green jade”、 “white pearl” のように、形容詞+名詞 の組み合わせで覚えるのがポイントです。
宝石カット・デザインの英語表現(Gem Cuts & Design Vocabulary)
宝石の美しさは、素材そのものだけでなく「カット(cut)」や「形(shape)」のデザインによっても大きく変わります。
同じダイヤモンドでも、“round cut(ラウンドカット)”と“princess cut(プリンセスカット)”では輝き方がまったく異なります。
英語では、これらの専門的な言葉がそのままファッション誌やジュエリーショップで使われており、覚えておくと英会話にも役立ちます。
| 英単語 | 発音記号 | 日本語・備考 |
| round cut | /raʊnd kʌt/ | ラウンドカット:最も基本的な円形カット。光の反射が最大化され、“brilliant cut”の代表格。 |
| princess cut | /ˈprɪnsəs kʌt/ | プリンセスカット:正方形の形で、モダンかつシャープな印象。若い世代に人気。 |
| pear shape | /peər ʃeɪp/ | ペアシェイプ(涙型カット):片方が丸く、もう片方が尖った形。優雅さと女性らしさを象徴。 |
| marquise | /mɑːrˈkiːz/ | マーキスカット:細長く両端が尖った形。王侯貴族が好んだ格式あるスタイル。 |
| cushion cut | /ˈkʊʃən kʌt/ | クッションカット:四角形と丸みの中間。柔らかくクラシックな印象でヴィンテージジュエリーに多い。 |
| brilliant cut | /ˈbrɪljənt kʌt/ | ブリリアントカット:光の反射を最も美しく見せるカット技法。ダイヤモンドによく使われる。 |
| cabochon | /ˈkæbəʃɒn/ | カボションカット:表面を丸く磨く伝統的なスタイル。透明度よりも色や質感を生かす。 |
| oval cut | /ˈoʊvəl kʌt/ | オーバルカット:楕円形で指を細く見せる効果あり。エレガントで人気の高い形。 |
| heart cut | /hɑːrt kʌt/ | ハートカット:愛の象徴。贈り物や婚約指輪に選ばれるロマンチックな形。 |
| emerald cut | /ˈemərəld kʌt/ | エメラルドカット:長方形で段差のあるステップ状カット。知的で上品な輝きが特徴。 |
英語での使い方例
- She chose a princess-cut diamond ring for her engagement.
(彼女は婚約指輪にプリンセスカットのダイヤを選んだ。) - The emerald-cut stone gives a timeless and elegant look.
(エメラルドカットの石は時代を超えた上品さを演出する。) - Cabochon-cut gemstones are often used for opal and turquoise.
(カボションカットはオパールやターコイズなどによく使われる。)
カットやデザインの英単語を覚えると、ジュエリーの説明が格段に豊かになります。
“round cut diamond”、“heart-shaped pendant” などのように、形容詞+名詞の語順で自然に使うのがポイントです。
宝石に関する英語表現・例文集(Jewelry Expressions & Phrases)
宝石の英単語を覚えたら、次は英語での使い方や表現パターンを身につけましょう。
日常会話や映画のセリフ、ファッション誌などでも “shine(輝く)”、“sparkle(きらめく)”、“glow(光を放つ)” といった言葉と一緒に使われます。
ここでは、ジュエリーの描写や感情を表すときに役立つ自然な例文を紹介します。
ファッション・日常シーンで使う表現
| 英文 | 日本語訳 |
| She wore a diamond necklace. | (彼女はダイヤのネックレスをつけていた) |
| This ring is made of platinum and emerald. | (この指輪はプラチナとエメラルドでできている) |
| I bought a pair of pearl earrings for my mother. | (母のためにパールのイヤリングを買った) |
| He gave her a sapphire bracelet on her birthday. | (彼は誕生日にサファイアのブレスレットを贈った) |
| She chose a rose gold ring with a tiny ruby. | (彼女は小さなルビーがついたローズゴールドの指輪を選んだ) |
ポイント:英語では「素材+石」で “made of platinum and emerald” のようにシンプルに表現します。
感情や美しさを表す表現
| 英文 | 日本語訳 |
| Her eyes sparkle like sapphires. | (彼の瞳はサファイアのように輝いている) |
| The diamond ring shone brightly under the lights. | (そのダイヤの指輪はライトの下でまぶしく輝いていた) |
| He has a heart of gold. | (彼は心の優しい人だ)※“gold”を使った比喩表現。 |
| Her smile is more precious than any gem. | (彼女の笑顔はどんな宝石よりも価値がある) |
| The necklace caught everyone’s eye at the party. | (そのネックレスはパーティーでみんなの注目を集めた) |
ポイント:“sparkle(きらめく)”“shine(輝く)”“glow(柔らかく光る)”など、光のニュアンスに応じて動詞を使い分けましょう。
ショッピングや会話で使える表現
| 英文 | 日本語訳 |
| Do you have this necklace in white gold? | (このネックレスのホワイトゴールドはありますか?) |
| I’m looking for an engagement ring with a round-cut diamond. | (ラウンドカットのダイヤ付き婚約指輪を探しています) |
| That bracelet looks stunning on you! | (そのブレスレット、とても似合ってる!) |
| Is this gemstone natural or synthetic? | (この宝石は天然ですか?人工ですか?) |
| Could you polish this ring, please? | (この指輪を磨いてもらえますか?) |
英語で宝石を語るときは、感情+描写+比喩を組み合わせるのがポイント。
単語を並べるだけでなく、“Her eyes sparkle like diamonds.” のように比喩を使うと、自然で詩的な英語になります。
豆知識:宝石名の英語の語源と文化(Etymology & Cultural Stories of Gemstones)
英語の宝石名は、ただの「名前」ではなく、古代の神話・宗教・自然観に深く根ざしています。
語源をたどることで、英単語そのものに「文化的な深み」や「象徴的な意味」が見えてくるのです。
ここでは、代表的な宝石の語源と、その背景にある文化を紹介します。
| 英単語 | 語源・由来 | 文化的背景・意味 |
| diamond | ギリシャ語 adamas(征服できないもの) | 「壊れない・屈しない」という意味から、永遠の愛・強さの象徴とされた。現在も結婚指輪の定番。 |
| ruby | ラテン語 rubeus(赤い) | 古代ローマでは「戦士の石」として情熱・勇気を表した。東洋では血や生命の象徴とされた。 |
| sapphire | ヘブライ語 sappir(青い) | 聖書にも登場し、「神の真理」を象徴する色として王冠や祭具に使われた。 |
| emerald | ギリシャ語 smaragdos(緑の石) | クレオパトラが愛したことで知られ、古代では「不老不死」「豊穣」の象徴とされた。 |
| jade | スペイン語 piedra de ijada(脇腹の石) | 腎臓の病気を癒やすと信じられたことからこの名に。アジアでは長寿と繁栄の守護石として重宝。 |
| pearl | ラテン語 perna(二枚貝) | 「月」と関係が深く、純粋・女性性・母性を象徴。日本でも冠婚葬祭でよく使われる。 |
| amethyst | ギリシャ語 amethystos(酔わない) | ワインの神ディオニュソスの神話に由来。冷静さや理性を保つ石とされた。 |
| opal | サンスクリット語 upala(貴重な石) | インドで「神聖な宝石」とされ、希望と創造性の象徴。虹色の光が神の祝福を表すとされた。 |
| turquoise | フランス語 pierre turquoise(トルコの石) | 古代ペルシャやネイティブアメリカンの護符として人気。旅のお守りとされる。 |
| garnet | ラテン語 granatum(種子) | ザクロの実に似た赤色から名付けられた。友情と絆の象徴で、贈り物にも選ばれる。 |
語源は単語の「物語」。
たとえば diamond の “adamas(征服できない)” を知れば、「壊れない=強さ=永遠の愛」という連想が自然と浮かびます。
語源を知ることは、英語を「文化の言葉」として学ぶ第一歩です。
宝石のように、一つひとつの単語にも歴史・神話・感情が込められています。
まとめ:英語で“美しさ”を語ろう
英語で「宝石(gem)」という言葉を学ぶことは、単に物の名前を覚えることではありません。
それは、「美しさや価値とは何か」を、言葉を通して感じ取る体験でもあります。
- ダイヤモンドの “unbreakable(壊れない)” 精神。
- エメラルドの “hope(希望)” や “growth(成長)” の象徴。
- サファイアの “truth(真実)” と “wisdom(知恵)”。
こうした一つひとつの単語には、人が美しさに込めてきた祈りや物語が宿っています。
英単語を覚えることは、文化や感性を学ぶことでもあり、自分自身の「美意識の言葉」を増やすことにつながります。
TANZAMでは、ただ単語を暗記するのではなく、「言葉の背景ごと学ぶ英語」を大切にしています。
宝石のように一つひとつの言葉を味わいながら、あなたの中の“English sense of beauty”を磨いていきましょう。

