台風は英語で?“typhoon”だけじゃない、storm・hurricaneとの違いも解説

台風 英語 サムネイル

「台風が近づいています」って、英語でどう言えばいいんだろう?

ニュースやSNSでは “Typhoon is approaching.” 以外にも、“storm” や “hurricane” など、いろんな言い方を見かけますよね。

実はこの3つ、意味が似ているようで、使われる地域やニュアンスが少しずつ違います。

たとえばアメリカでは “hurricane”、インドやオーストラリアでは “cyclone”、そして日本を含むアジアでは “typhoon” が使われます。

 

この記事では、「台風」にまつわる英語表現を、意味の違い・使い方・例文付きで分かりやすく解説。

天気のニュースを英語で理解したい人も、英会話で自然に話したい人も、「台風の英語」がしっかり身につく内容です。

台風を英語で言うと?基本は “typhoon”

日本語の「台風」は、英語で “typhoon(タイフーン)” と言います。

  • 単語:typhoon
  • 発音記号:[taɪˈfuːn]
  • 品詞:名詞
  • 意味:台風、熱帯性低気圧(西太平洋地域)

ニュースや天気予報などでよく登場する言葉なので、英語学習者にもなじみがありますね。

 

語源の豆知識

「typhoon」は、実は世界を旅してきた言葉。

アラビア語の ūfān(嵐・大風) や、中国語の 「大風(tai fung)」 が語源とされ、それが英語圏に伝わって “typhoon” という形になりました。

つまり「大きな風=台風」という意味がそのまま残っているんです。

語源を知ると、言葉が地球を巡ってきた歴史まで感じられますね。

 

例文で覚える “typhoon” の使い方

  • A typhoon is approaching Japan.
     (台風が日本に近づいています)
  • The typhoon caused heavy rain and flooding.
     (台風が大雨と洪水を引き起こしました)
  • Schools were closed because of the typhoon.
     (台風のため学校が休校になりました)
  • Typhoon season usually lasts from July to October.
     (台風のシーズンは通常7月から10月まで続きます)

“typhoon” は自然現象を指す名詞なので、

「台風が来る」= A typhoon is coming / approaching

「台風が過ぎた」= The typhoon has passed などと動詞を組み合わせて使うのが基本です。

 

“typhoon” は、日本で最も使う「台風」の英語表現。

まずはこの単語をしっかり覚えておけば、ニュースも会話もぐっと理解しやすくなります。

 

“hurricane”“cyclone”との違いを整理しよう

「台風って、英語で hurricane でも通じるんじゃないの?」

そう思ったことはありませんか?

実はこの3つの単語 —— typhoon, hurricane, cyclone —— は、同じ種類の自然現象(熱帯低気圧) を指しています。

違うのは、どの地域で発生したかという“場所”だけなんです。

呼び方英語表記主な発生地域
台風Typhoon西太平洋(日本・フィリピン周辺)
ハリケーンHurricane大西洋・カリブ海・北東太平洋(アメリカ・中南米)
サイクロンCycloneインド洋・南太平洋(インド・オーストラリア周辺)

 

  • 現象としては すべて同じ“熱帯低気圧(tropical cyclone)”
  • 名称が変わるのは「発生地域による国際的な慣習」だから。
  • 風速・被害の規模に関する定義は地域ごとに微妙に異なることもありますが、日常英会話やニュースでは「場所で使い分ける」と覚えればOKです。

 

“typhoon” “hurricane” “cyclone” は、呼び方こそ違えど、どれも同じ自然の力

言葉を通して見ると、気象のグローバルな広がりや文化の違いまで感じられます。

 

台風に関する英語表現(動詞・名詞フレーズ)

「台風が来る」「上陸する」「停電になる」など、ニュースや会話でよく出てくる表現は、英語でもパターンを押さえればとても簡単です。

ここでは、実際に使える基本表現をひとつずつ紹介します。

日本語英語表現例文
台風が来るA typhoon is coming / approachingA typhoon is coming this weekend.

(今週末、台風が来ます)

台風が上陸するA typhoon hits / makes landfallThe typhoon hit Okinawa yesterday.

(昨日、台風が沖縄に上陸しました)

台風が過ぎるThe typhoon passes / has passedThe typhoon has passed Tokyo.

(台風は東京を通過しました)

停電になるThere is a power outageThere was a power outage after the typhoon.

(台風のあと停電が起きました)

被害を受けるbe damaged / affected by the typhoonMany houses were damaged by the typhoon.

(多くの家が台風の被害を受けました)

 

“typhoon” は名詞ひとつでも通じますが、動詞をセットで覚えると一気に使いこなせます。

「台風が来る(approach)」「上陸する(hit)」「過ぎる(pass)」など、状況を描ける表現を押さえておけば、英語ニュースの理解も日常会話の表現力もぐっとアップします。

 

 

ニュースや会話でよく使う台風関連英語フレーズ

台風のニュースを英語で聞いたり、SNSで英語投稿を見たりするとき、頻出するのが “approach,” “due to,” “stay safe” などの表現。

ここでは、実際のニュースでも会話でもそのまま使えるフレーズを厳選して紹介します。

 

ニュースでよく聞くフレーズ

  • Typhoon No. 10 is expected to approach Japan.
     (台風10号が日本に接近する見込みです)
    → “is expected to …” は「〜する見込み」というニュース英語で頻出の表現。
    フォーマルで、天気予報や公式発表にもよく使われます。
  • Flights were canceled due to the typhoon.
     (台風の影響でフライトが欠航しました)
    → “due to 〜” は「〜が原因で」という定番フレーズ。ニュース記事や空港アナウンスで頻出です。
    口語では “because of the typhoon” でもOK。
  • Public transportation was suspended because of strong winds.
     (強風のため公共交通機関が運休しました)
    → “suspend” は「一時停止する」、フォーマルでニュース的な響きを持つ言葉です。

 

会話でよく使うフレーズ

  • Please stay indoors and keep safe.
     (屋内で安全にお過ごしください)
    → “stay indoors” は「屋内にとどまる」。災害時の呼びかけやSNS投稿にぴったりの表現です。
    “stay safe!” だけでもカジュアルに「気をつけてね」と言えます。
  • The wind is getting stronger.
     (風が強くなってきた)
    → “get + 比較級” は変化を表す便利なパターン。日常会話の自然な一言です。
  • It’s raining heavily because of the typhoon.
     (台風のせいで激しく雨が降っています)
    → “heavily” は「強く、激しく」。天気の描写でよく使う副詞です。
  • I hope the typhoon passes soon.
     (早く台風が過ぎるといいですね)
    → “I hope 〜” は日常的な願望表現。会話の締めに使うと自然です。

 

“Typhoon is approaching.” のような単語レベルから一歩進んで、“Flights were canceled due to the typhoon.” や “Stay indoors and keep safe.” のような実際の文で覚えると、使える英語がぐっと増えます。

台風のニュースを英語で聞くときも、自分の状況を伝えるときも、今日紹介したフレーズを思い出してみましょう。

 

関連単語で語彙を広げよう

台風のニュースや会話では、“typhoon” 以外にもたくさんの関連語が登場します。

「風」「雨」「被害」「避難」など、状況を表す英単語を一緒に覚えておくと、英語での理解力がぐっと上がります。

ここでは、台風にまつわる代表的な語彙をカテゴリ別に整理しました。

 

気象関連(Weather & Nature)

英単語発音記号意味・備考
storm[stɔːrm]嵐/“stormy weather” で「嵐の天気」
gale[ɡeɪl]強風/“a gale warning”=強風警報
rainfall[ˈreɪnˌfɔːl]降雨/“heavy rainfall”=大雨

 

状況描写(Situation & Impact)

英単語発音記号意味・備考
flood[flʌd]洪水/例:“The river flooded after the typhoon.”
blackout[ˈblækaʊt]停電/例:“There was a blackout in the city.”
evacuation[ɪˌvækjuˈeɪʃən]避難/例:“Evacuation orders were issued.”(避難命令が出された)

 

被害(Damage & Disaster)

英単語発音記号意味・備考
damage[ˈdæmɪdʒ]被害・損害/動詞でも名詞でも使える:“be damaged by …”
destruction[dɪˈstrʌkʃən]破壊・壊滅/“massive destruction”=甚大な被害
disaster[dɪˈzæstər]災害・惨事/“natural disaster”=自然災害

 

対応(Response & Safety)

英単語発音記号意味・備考
shelter[ˈʃeltər]避難所・シェルター/“take shelter”=避難する
rescue[ˈreskjuː]救助・救出/“rescue team”=救助隊
warning[ˈwɔːrnɪŋ]警報・注意報/“weather warning”=気象警報

 

“typhoon” 一語だけでは伝えられないニュアンスも、“rainfall,” “flood,” “evacuation,” “warning” といった言葉を知っていれば、英語ニュースや現地のアナウンスもスムーズに理解できます。

 

 

まとめ:台風英語を覚えるとニュースも旅行もスムーズに

“typhoon” を知っているだけでも、英語ニュースがぐっとわかりやすくなります。

でも、その一歩先へ進んで “hit(上陸する)” “approach(近づく)” “power outage(停電)” “evacuation(避難)” などの言葉を覚えると、ニュースや会話の中で、情景や感情まで英語で捉えられるようになります。

 

たとえば旅行先で台風が近づいたとき、アナウンスを聞いて冷静に行動できたり、SNSで “Stay safe!” とメッセージを交わせたり。

そんな瞬間に、「英語が使える」と実感するはずです。