空港で使える英語フレーズ&単語|チェックインから搭乗までの会話集

海外旅行の出発前、誰もが少し緊張するのが「空港での英会話」。
空港では、チェックインや荷物の預け入れ、保安検査、搭乗、入国審査など、さまざまな場面で英語を使う機会があります。
“Passport, please.” や “boarding pass” など聞き覚えのある言葉は多いけれど、いざ自分がカウンターで話すとなると、英語がすっと出てこないこともありますよね。
でも大丈夫。空港で使われる英語は、決まったフレーズや表現が多く、少しの準備でスムーズに対応できるようになります。
この記事では、空港でよく使う英単語やフレーズを、シーンごとに整理してわかりやすく紹介します。
まず覚えよう!空港英語の基本単語
空港では、英語が話せなくても、キーワードを知っているだけで会話が通じる場面がたくさんあります。
たとえば “flight” や “gate” といった単語は、アナウンスや掲示板で何度も目にする言葉。
一方で、“baggage” や “check-in counter” のように、似た言葉が多くて混乱しやすい単語もあります。
ここでは、空港で頻出する基本英単語を、発音と一緒に整理しておきましょう。
旅行前にざっと目を通すだけでも、空港での安心感がぐっと高まります。
| 英単語 | 発音記号 | 意味・備考 |
| airport | [ˈɛːrpɔːrt] | 空港/“at the airport”=空港で |
| flight | [flaɪt] | フライト・便/“My flight is delayed.”=私の便が遅れています |
| boarding pass | [ˈbɔːrdɪŋ pæs] | 搭乗券/チェックイン後に受け取る航空券 |
| gate | [ɡeɪt] | 搭乗口/“Gate 12”=12番ゲート |
| luggage / baggage | [ˈlʌɡɪdʒ] / [ˈbæɡɪdʒ] | 手荷物・スーツケース/イギリス英語では “luggage”、アメリカ英語では “baggage” が一般的 |
| check-in counter | [ˈtʃek ɪn ˈkaʊntər] | チェックインカウンター/搭乗手続きと荷物預けを行う場所 |
ワンポイントメモ
- “luggage” と “baggage” はほぼ同じ意味ですが、使われる地域が異なります。
- 🇬🇧 イギリス英語:luggage
- 🇺🇸 アメリカ英語:baggage - “check-in” は動詞でも名詞でも使える便利な単語。
例:You can check in online.(オンラインでチェックインできます)
空港では、難しい文法よりも、単語を正しく聞き取れるか・言えるかが何より大切です。
まずはこの6つの単語をしっかり覚えておけば、チェックインから搭乗までの流れがずっとスムーズになるはずです。
チェックイン(Check-in)で使う英語
空港で最初に英語を使うのが、チェックインカウンター。
ここでは「フライトの手続き」「席の希望」「荷物の預け入れ」などを英語で伝える必要があります。
とはいえ、使う表現はほとんど決まっているので、フレーズの流れをつかめば難しくありません。
| 英文 | 日本語訳 | 補足 |
| I’d like to check in for my flight to London. | ロンドン行きの便のチェックインをお願いします。 | “I’d like to…” は丁寧な依頼表現。目的地を入れ替えて応用可能。 |
| Could I have a window seat, please? | 窓側の席をお願いできますか? | “window seat(窓側)” と “aisle seat(通路側)” をセットで覚えよう。 |
| How many bags can I check in? | 何個まで荷物を預けられますか? | “check in bags”=荷物を預ける。 “carry-on”=手荷物。 |
| Is there a fee for extra baggage? | 超過手荷物の料金はかかりますか? | 追加料金を確認したいときの定番表現。 |
| Can I check in online? | オンラインでチェックインできますか? | 旅行前に使える便利フレーズ。 |
“check-in” は、
- 動詞として使うと「手続きをする」
→ You can check in at the counter.(カウンターでチェックインできます) - 名詞として使うと「チェックイン(という行為)」
→ Online check-in is available 24 hours before your flight.(オンラインチェックインは出発の24時間前から可能です)
というように、どちらでも使える万能単語です。
また、“check in” と “check out” はホテルでも使われるため、旅行英語では頻出のセット表現として覚えておくと便利です。
保安検査・出国審査(Security & Immigration)
チェックインが終わると次は、保安検査(Security Check) と 出国審査(Immigration)。
ここでは職員の英語が速く感じられたり、思わぬ質問をされて戸惑うこともあります。
でも、実際に使われるフレーズはとても限られていて、パターンを知っていれば慌てる必要はありません。
| 英文 | 日本語訳 | 補足 |
| Please take your laptop out of the bag. | ノートPCを取り出してください。 | “take out A from B”=BからAを取り出す。保安検査で頻出。 |
| Please remove your jacket and belt. | 上着とベルトを外してください。 | 金属探知機を通る前の定番フレーズ。 |
| Do you have anything to declare? | 申告するものはありますか? | 税関(customs)で必ず聞かれる質問。 “declare”=申告する。 |
| What’s the purpose of your visit? | 渡航目的は何ですか? | 入国審査での基本質問。 “purpose”=目的。 |
| How long will you stay? | どのくらい滞在しますか? | 滞在期間を答える質問。 “for two weeks” などでOK。 |
| Where will you be staying? | どこに滞在しますか? | 宿泊先を答える。 “at a hotel in New York” などで自然。 |
入国審査官の質問は、一見プレッシャーがありますが、
実はマニュアル化されているため、同じ質問しかされません。
緊張したら、「聞き取れなくても落ち着く」を意識して、“Sorry?” や “Could you say that again?”(もう一度お願いできますか?)と聞き返して大丈夫です。
搭乗・機内(Boarding & In-flight)
いよいよ旅のクライマックス、搭乗と機内の時間です。
空港アナウンスや客室乗務員とのやりとりは、どれも決まり文句。
意味と流れをつかんでおけば、安心して行動できます。
搭乗時(At the Gate)
| 英文 | 補足・使い方 |
| Boarding for Flight 105 will begin soon. (105便の搭乗がまもなく始まります) | アナウンスでよく聞く定番表現。“boarding”=搭乗開始。 |
| Please have your boarding pass ready. (搭乗券をご用意ください) | ゲート前でスタッフがよく使う。パスをすぐ見せられるように。 |
| Now boarding all passengers. (すべての乗客の搭乗を開始しています) | “now boarding”=ただいま搭乗中。短い放送でも聞き取れるように。 |
| Please proceed to Gate 10. (ゲート10へお進みください) | “proceed to”=フォーマルな「〜へ進む」。ビジネスアナウンスにも。 |
| Enjoy your flight! (よいご旅行を!) | スタッフからよくかけられる言葉。“Thank you!” と返すのが自然。 |
機内で(In-flight)
| 英文 | 補足・使い方 |
| Could I have some water, please? (お水をいただけますか?) | “Could I have〜?” は機内での万能フレーズ。飲み物、毛布など何でも。 |
| Excuse me, this is my seat. (すみません、この席は私の席です) | 席が間違っているときの丁寧な言い方。感情的にならずに伝えるのがコツ。 |
| May I use the restroom? (トイレを使ってもいいですか?) | “bathroom” より “restroom” が機内では一般的。 |
| Could I get another blanket, please? (毛布をもう一枚いただけますか?) | “get” と “have” どちらでも自然。追加のお願いに便利。 |
| What time will we arrive? (到着は何時ごろですか?) | 着陸予定を尋ねる基本表現。時差のある国で重宝。 |
機内では長い会話をする必要はありません。
大切なのは、“Excuse me.” “Could I have〜?” “Thank you.” の3つ。
この組み合わせだけで、飲み物の注文も席の確認も自然にこなせます。
到着・入国(Arrival & Customs)
長時間のフライトを終えて、ようやく到着。
でもここからもう少し、荷物の受け取りと入国審査・税関通過というステップが残っています。
疲れているときほど英語が聞き取りづらく感じますが、よく使われるフレーズは限られているので、落ち着いて聞けるようにしておきましょう。
荷物の受け取り(Baggage Claim)
| 英文 | 補足・使い方 |
| Where can I pick up my luggage? (荷物はどこで受け取れますか?) | “pick up luggage”=荷物を受け取る。“baggage claim” は受取所の案内表示にも。 |
| My suitcase hasn’t arrived yet. (スーツケースがまだ届いていません) | “hasn’t arrived yet”=まだ到着していない。遅延・ロストバゲージ時に使用。 |
| Could you check it for me, please? (確認してもらえますか?) | 職員に丁寧にお願いするときの定番フレーズ。 |
| This is not my bag. (これは私の荷物ではありません) | 似たスーツケースを間違えたときなどに。 |
| I think my luggage is lost. (荷物を紛失したようです) | “lost luggage” は空港トラブルで頻出の表現。 |
入国審査・税関(Immigration & Customs)
| 英文 | 補足・使い方 |
| I’m here for sightseeing. (観光が目的です) | “I’m here for〜” は目的を伝える定型表現。business, study などに言い換え可。 |
| I’ll stay for two weeks. (2週間滞在します) | 滞在期間を答える質問でよく使う。 |
| I’m staying at a hotel in Los Angeles. (ロサンゼルスのホテルに泊まります) | “staying at〜”=滞在先を述べる。住所が必要な場合もある。 |
| Do you have anything to declare? (申告するものはありますか?) | “declare”=申告する。聞き取れるだけでも大きな安心。 |
| No, I have nothing to declare. (いいえ、ありません) | 税関での基本回答。堂々と伝えてOK。 |
到着ロビーや税関では、職員の英語が少し早く聞こえることもあります。
でも、出てくる単語は毎回ほとんど同じです。「聞き取れなかったらもう一度お願いする」で大丈夫。
Could you say that again, please?(もう一度お願いできますか?)
この一言を覚えておくだけで、入国時の不安はぐっと軽くなります。
空港で役立つアナウンス英語(Airport Announcements)
空港では、アナウンスがすべて英語という場面も少なくありません。
特に乗り継ぎ便や海外空港では、「今、何が起きているのか?」を理解できるかどうかが大きな安心につながります。
焦らず落ち着いて聞くコツは、文全体を理解しようとせず、キーワードを拾うこと。
“gate”, “boarding”, “delayed”, “proceed” などの単語さえわかれば、ほとんどの意味はつかめます。
| 英文 | 日本語訳 |
| Flight 202 to Tokyo is now boarding at Gate 15. | 東京行き202便はゲート15で搭乗中です。 |
| Your flight has been delayed due to bad weather. | 悪天候のため、出発が遅れています。 |
| Please proceed to Gate 8 immediately. | すぐにゲート8へお越しください。 |
| This is the final call for passengers on Flight 310 to Paris. | パリ行き310便ご搭乗の最終案内です。 |
| All passengers must go through security check before boarding. | 搭乗前に全員、保安検査をお受けください。 |
| We apologize for the inconvenience and thank you for your patience. | ご不便をおかけし申し訳ございません。ご理解に感謝いたします。 |
よく出る単語と意味のチェック
| 単語 | 意味・使われ方 |
| boarding | 搭乗開始中。“now boarding”=ただいま搭乗中。 |
| delayed | 遅延。“flight delay”=フライトの遅れ。 |
| proceed to | ~へ進む。“Please proceed to Gate 8.”=ゲート8へお進みください。 |
| final call | 最終案内。“This is the final call.”=最後の搭乗呼び出し。 |
| inconvenience | 不便。遅延や変更のお詫びで頻出。 |
空港アナウンスをすべて理解しようとすると焦りますが、実際には “Gate 12”, “Now boarding”, “Delayed” の3語が聞こえるだけで十分意味は通じます。
大切なのは「完璧に聞き取る」ことではなく、「どんな情報が伝えられているかを察知する力」を身につけること。
慣れてくると、英語アナウンスがニュースのように自然に耳に入ってくるようになります。
関連単語をまとめて覚えよう(Useful Airport Vocabulary)
空港で使われる英語は、実は限られた範囲の単語の組み合わせでできています。
一つひとつバラバラに覚えるより、シーン別にまとめて覚えたほうが、実際の会話でスッと出てきます。
ここでは、「手続き」「人物」「設備」「状況」という4つのカテゴリに分けて、空港英語のキーワードを整理しました。
| カテゴリ | 英単語 | 意味・使い方のヒント |
| 手続き(Procedures) | check-in, boarding, security | チェックイン・搭乗・保安検査。旅行の流れを表す基本語。security check で「保安検査」。 |
| 人物(People) | staff, passenger, pilot | スタッフ・乗客・パイロット。“flight attendant(客室乗務員)” も覚えておこう。 |
| 設備(Facilities) | gate, terminal, lounge | 搭乗口・ターミナル・ラウンジ。“departure gate”=出発ゲート。 |
| 状況(Status) | delay, cancel, on time | 遅延・中止・定刻。“The flight was delayed.”=便が遅れました。 |
空港英語は、難しい単語よりも慣れとパターンが大切です。
単語をカテゴリで整理しておくと、英語のニュース・案内表示・会話すべてがぐっと理解しやすくなります。
旅行前のちょっとした時間に、カテゴリごとに声に出して復習してみましょう。
まとめ:空港英語を覚えると、旅の不安がなくなる
空港での英語は、難しい文法よりもよく出るパターンを覚えるのが近道です。
“Could I…?” “I’d like to…” “Where can I…?” の3つが使えれば、チェックインでも、機内でも、入国審査でも落ち着いて対応できます。
完璧に話す必要はありません。
伝えようとする姿勢と、シンプルなフレーズがあれば十分。
少しの自信が、旅全体をぐっと楽しいものにしてくれます。
英語で旅を楽しむ第一歩は、空港から。
次に飛行機に乗るときは、今日覚えたフレーズを思い出してみてください。
きっと「英語が通じた!」という小さな達成感が、次の旅への勇気になります。
