「イカ」は英語でSquidだけじゃない?Calamariとの違いや「イカれてる」のスラング英語まで完全解説

「イカ」―誰もが一度は海や市場、あるいは居酒屋で見かける身近な存在です。
英語で勉強した時は “squid” という単語を習った方が多いでしょう。
ですが、実はそれだけでは伝わらないニュアンスや、シーンに応じた正しい単語選びが必要だと知っていましたか?
この記事では「イカ」にまつわる英語表現を徹底的に掘り下げ、日常英会話で役立つ知識を紹介していきます。
英語に自信のない方も、単語マニアの方も、どちらにも分かりやすくまとめていますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
基本の「イカ」は英語でSquid【発音・複数形】

「イカ」を英語で表現するなら、まず最初に知っておくべき単語がSquidです。
英語学習者であれば、一度は耳にしたことがあるはずですが、ネイティブらしい正確な発音や複数形の使い分けにも実はポイントがあります。
ここを押さえておけば、海外の会話やメニューでも自信を持って「イカ」について話せるようになります。
| 英単語 | 発音記号 | 意味・備考 |
|---|---|---|
| Squid | /skwɪd/ | イカ全般。「s」+「kw」+「ɪ」+「d」で発音し、「qui」は日本語の「クイ」ではなく唇を丸めて「ウィ」と発音するのがポイント。 |
発音のコツ:
「スクイッド」と直訳しがちですが、英語では「ス」から勢いよく発音し、「qui」の部分は日本語のカ行ではなく、唇を前に突き出して「ʷ(ウィ)」と発音するのが自然です。
複数形について:
英語の「Squid」は基本的に単複同形です。つまり、「one squid」「two squid」のように、複数でも変化しません。
ただし、学術的文脈や「いろいろな種類のイカたち」を強調する場合は「squids」という形も使われます。
日常会話やレストランのメニューなど、通常のやりとりでは「squid」を使えば十分です。
料理店で恥をかかない!SquidとCalamariの決定的違い

レストランのメニューで「イカ料理」を見つけたとき、日本人がよく「どっちの単語を使えばいいの?」と迷うのが Squid と Calamari の違いです。
海外旅行やホームステイで、「I want to eat squid.」と言ったら店員さんがちょっと首を傾げた…そんな経験はありませんか?
実は、生きているイカとお皿の上のイカは、英語では別の単語で表現するのがネイティブ流なんです。
| 英単語 | 発音記号 | 意味・備考 |
|---|---|---|
| Squid | /skwɪd/ | 「イカ」全般、生きている状態や生物として。 一般的かつ最も広く使われる。 アジア料理やカジュアルな場では「Fried Squid」などで見かけることが多い。 |
| Calamari | /ˌkæləˈmɑːri/ | 主に調理されたイカ、特に西洋料理や地中海料理、英語圏では「イカフライ」「イカリング」のこと。 メニューに「Calamari」があればたいていはおしゃれな前菜やメイン料理。 |
使い分けのイメージを持っておくと便利です。
- 水族館で泳いでいる → Squid
- お皿に乗っているカルパッチョやイカフライ → Calamari
英語圏のレストランでは、お店の雰囲気によって呼び方が変わります。
例えば、気取らない大衆店のメニューなら "Fried Squid"、少し高級なお店やイタリアンレストランなら "Fried Calamari" と書かれていることが多いです。
この違いを知っていれば、注文時や現地の友達との会話で「英語わかってる!」と一目置かれること間違いなしです。
【保存版】海外で通じる「イカ料理」の英語メニュー表

日本のイカ料理は、海外の人から見るととてもユニークで魅力的です。
旅行先や海外在住で「イカ料理」を英語で説明したいけれど、うまく伝わる英単語が分からず困った経験はありませんか?
本当に通じる&ネイティブが理解しやすい表現を押さえておけば、現地のレストランや友人との会話でも自信が持てます。
ここでは、日本人がよく食べる「イカ料理」の英語表記をまとめ、各メニューを説明する際のポイントも解説します。
| 料理名 | 英語 | 意味・備考 |
|---|---|---|
| イカ刺身 | Squid Sashimi / Raw Squid | 「Sashimi」は通じる日本語。わかりやすさ重視なら "raw squid"。 外国人には「It’s raw squid, sliced thin as Japanese sashimi style.」と説明を加えると親切。 |
| イカ天ぷら | Squid Tempura | 「Tempura」はそのまま英語でも定着。衣をつけて揚げたものと伝えたいときにも役立つ。 |
| イカの一夜干し/スルメ | Dried Squid / Dried Shredded Squid | 「Dried Squid」は「干したイカ」全般。「Dried Shredded Squid」はおつまみの裂きイカ。珍味好きの外国人に人気のことも。 |
| イカの塩辛 | Salted Squid Guts (直訳) / Fermented Squid | 直訳は見た目が強烈なので、"fermented squid" と言うのが無難。 文化を説明するときは「It’s a Japanese delicacy using fermented squid liver」と一言添えると誤解されにくい。 |
| イカ墨パスタ | Squid Ink Pasta (Black Pasta) | イタリアン・洋食メニューなら "Squid Ink Pasta"。 見た目で説明するなら "Black Pasta with squid ink" も通じる。 |
また、食文化の違いから「なぜこれが美味しいの?」と聞かれることもあります。
丁寧に説明しつつ、好奇心をくすぐるフレーズも合わせて覚えておくと、話題作りにも役立ちます。
イカの「足」はLegsではない?

イカの「足」って、英語で何と言うかご存じですか?
多くの日本人が「Legs(レッグス)」と思いがちですが、じつはネイティブも生物学者も全く違う単語を使います。
英語の専門家の視点から、“本当に正しい”イカの部位の呼び方を解説します。
| 英単語 | 発音記号 | 意味・備考 |
|---|---|---|
| arm | /ɑːm/ | イカの「短い8本の腕」。人の腕や動物の前肢もarm。一般的に英語で「足」と勘違いされやすいが、イカの場合はこれが正解。 |
| tentacle | /ˈtɛntəkəl/ | 「触手」。イカの長い2本はtentaclesです。主に獲物を捕まえる役割。 |
| fin | /fɪn/ | イカの「耳」と呼ばれる部分は、実は魚のヒレと同じfin。シーフード英語ではfin(fin部分)と紹介される。 |
| beak | /biːk/ | イカの口、通称「トンビ」。beakは鳥のくちばしも指す。 |
| sucker / suction cup | /ˈsʌkər/ /ˈsʌkʃən kʌp/ | イカの吸盤。suckerは口語、suction cupは技術的・正式表現に近い。両方覚えておくと便利。 |
イカの足にまつわる英語豆知識をまとめると、イカの足は“10 legs”ではありません。 正確には、「8 arms(腕)」と「2 tentacles(触手)」です。
また、「耳」はfin、「口」はbeak、吸盤はsuckerやsuction cupなど、それぞれ部位ごとに正しい単語があります。
まだある!イカの種類を表す英語 (Cuttlefish/Kraken)

「イカ」の英語といえば "Squid" ですが、それ以外にも実はたくさんの仲間が存在します。
映画や小説、さらには海洋学の世界でも登場するさまざまなイカの英語名をご存知ですか?
科学的な視点や、ネイティブならではの言い換えまで丸ごとマスターすれば、海外でも“イカ談義”を楽しめること間違いなしです!
| 英単語 | 発音記号 | 意味・備考 |
|---|---|---|
| Cuttlefish | /ˈkʌt̬.əl.fɪʃ/ | コウイカやモンゴウイカ。背中にある硬い「cuttlebone(甲)」が特徴。色を自由に変化できるので、アートや科学でしばしば話題に。 |
| Giant Squid | /ˈdʒaɪ.ənt skwɪd/ | ダイオウイカ。深海に生息し、10メートルを超える巨体で知られる。超大型のイカは神話や海洋ドキュメンタリーでも人気。 |
| Kraken | /ˈkrɑː.kən/ | クラーケン。北欧神話に登場する伝説の巨大イカ。「海の怪物」として、ホラーやSFの題材にもなる定番英語。 |
| Squid | /skwɪd/ | 一般的な「イカ」全般を指す単語。生物種としても、食用としても使われる。 |
| Octopus | /ˈɒk.tə.pəs/ | タコ。見た目は似ているが、足(arms)は8本、イカのようなtentacle(触腕)はない点で異なる。混同しやすいので注意! |
Cuttlefishは「Squid」よりも体が幅広&丸っこい体型が特徴で、お土産で人気の「カトルボーン(鳥の餌)」はコウイカの骨です。
Giant SquidやKrakenはロマンあふれる英語表現!
特に海外の海洋館やサイエンスフェアでも頻出なので、お子さんと一緒に豆知識として覚えておくと会話ネタにもなりますよ。
タコ(Octopus)との違いはしばしば話題に上ります。
→ イカには「arms+tentacles」がありますが、タコには「arms」のみ(8本)で、tentacle(獲物をキャッチする長い2本腕)はありません。
さまざまなイカ関連単語を知ることで、海外の海洋館やレストラン、映画のワンシーンももっと楽しめます!
「イカれてる」は英語でSquidと言う?

「イカ」、特に日本語の「イカれてる」は、日常会話の中で意外と使われる表現ですよね。
「この人、ちょっとイカれてる」や「イカす!」など、親しみやユーモアを込めて使うことも多いでしょう。
英語で「Squid」という単語を同じ意味で使えるのでしょうか?それともまったく違う表現なのでしょうか?
結論から言うと、「イカれてる」を英語で "Squid" と言うことはありません!
日本語のダジャレや語呂合わせから、「イカれてる=Squid?」とつい思いたくなりますが、英語ではこれはまったく通じません。
「イカれてる」という意味で英語で使われるのは、"crazy" "nuts" "bonkers" "insane" など、まったく別の単語です。
また、「イカす」というカッコいい・センスあるの意味でも "squid" は使いません。
たとえば、「イカす車」は英語では "cool car" "awesome car" などと表現されます。
ネイティブの英語感覚や、イディオムの正しい意味を知ることで、より自然な表現ができるようになります。
ダジャレや直訳に頼らず、”伝わる英語”を身につけることがイカ英語マスターへの近道です。
まとめ
この記事を通じて、「イカ」という一つの日本語に、SquidやCalamariをはじめとした多彩な英単語が存在すること、その背景やニュアンスの違いまで、しっかりと理解できたのではないでしょうか。
料理やレストランでのシーンではCalamari、普段の会話や生物を指す際はSquidを使い分けましょう。
また、今回の内容を知っておくことで、海外でイカ料理を注文するときにもまごつかず、さらに会話の中で生物学的なうんちくまで披露できるようになりますよ。
英会話も、語彙力とちょっとした知識があるだけでグンと自信が持てます。
TANZAMでは、こうした実践的な単語力を楽しみながら身につけることができます。
あなたの英語表現が、より豊かで伝わるものになることを応援しています!

