「abandon」の意味・使い方・例文｜語源や発音も徹底解説！

2025年2月7日 2025年2月8日

tanzam_admin

英単語 abandon は、「捨てる」「放棄する」「見捨てる」といった意味を持つ。

しかし、実際の使い方やニュアンスは文脈によって異なり、正しく理解することが重要だ。

たとえば、「abandon a plan」（計画を放棄する）と 「abandon a child」（子どもを見捨てる）では、意味の重みが大きく異なる。

また、「with abandon」 というフレーズは、「思い切り」「遠慮なく」という全く違う意味を持つ。

この記事では、abandon の 意味・発音・覚え方・例文 を徹底解説し、効率的にこの単語をマスターできるようにする。

「abandonの意味や使い方が分からない」「効率的な覚え方を知りたい」という人はぜひ読んでみよう。

abandonの意味と使い方

基本の意味

abandon には主に以下の3つの意味がある。

見捨てる・置き去りにする（to leave someone or something behind）
- 責任や義務があるものを見捨てて去るときに使われる。
- 例: He abandoned his family and moved to another country.（彼は家族を見捨てて別の国へ移った。）
放棄する・諦める（to give up something completely）
- 目標、計画、希望、活動などを途中で諦めるときに使われる。
- 例: The company abandoned the project due to financial problems.（その会社は財政上の問題でプロジェクトを中止した。）
自由に振る舞う（with abandon の形で使われる）
- 「遠慮なく」「思い切り」といったニュアンス。ポジティブな意味で使われることが多い。
- 例: She danced with abandon at the party.（彼女はパーティーで思い切り踊った。）

日本語のニュアンスと使い分け

abandon は「放棄する」「見捨てる」などの意味を持つが、使われる文脈によってニュアンスが変わる。いくつかの表現を例に解説する。

✅ 「abandon ship」 = 船を放棄する

緊急時に船を見捨てて脱出することを指す。
例: The crew had to abandon ship after it started sinking.（乗組員は船が沈み始めたため、船を放棄しなければならなかった。）

✅ 「abandon hope」 = 希望を捨てる

何かを完全に諦める、もう希望がないことを示す。
例: He abandoned hope of winning the championship.（彼はチャンピオンになることを諦めた。）

✅ 「abandon a plan」 = 計画を断念する

何らかの理由で計画を続けるのをやめる。
例: They abandoned their plan to expand the business.（彼らは事業拡大の計画を断念した。）

✅ 「abandon a child」 = 子供を見捨てる

道徳的に重い意味を持つ表現で、無責任に子供を放置することを指す。
例: It is illegal to abandon a child.（子供を見捨てることは違法である。）

このように abandon は文脈によって大きくニュアンスが変わるため、使い分けを意識することが重要だ。

abandonの発音と読み方

発音記号

abandon の発音記号は [əˈbændən] である。

カタカナ表記

カタカナでは 「アバンドン」 に近いが、日本語にはない発音が含まれているため、正確に発音するにはコツが必要。

発音のコツ

「ə」（シュワ音）
- 最初の「a」の音は、日本語の「あ」と「え」の中間のような 曖昧な音 になる。
- 無理に「ア」とはっきり発音せず、弱く「ア」に近い音を出すと自然になる。
「bænd」の部分は「バン」と強調
- 「bænd」の部分は強勢（アクセント）が置かれるため、しっかり「バン」と発音する。
- 「æ」は日本語の「ア」よりも口を大きく開く音。
「dən」の部分は軽く発音
- 最後の「dən」は、弱く短く発音する。
- 「ドゥン」と聞こえるが、dの音を強く発音しないようにする。

発音を分解すると…

ə（弱く「あ」）+ BÆN（強く「バン」）+ dən（弱く「ドゥン」）
→ 「アバン（強）ドゥン（弱）」

正しい発音のポイント:
✅ 最初の「a」は曖昧な音で、強く発音しない
✅ 「bænd」の部分にしっかりアクセントを置く
✅ 最後の「dən」は弱く、流れるように発音する

英語らしい発音に近づけるために、アクセントの位置と音の強弱を意識するとよい。

abandonの語源

語源解説

abandon は フランス語の abandonner（放棄する、見捨てる） から派生した単語で、さらに遡ると 中世ラテン語 abandonare（制約から解放する） に由来する。

語の成り立ち

a-（〜へ）
bandon（権利、支配）

つまり、「支配から手放す」 という意味が語源となっている。ここから、「見捨てる」「放棄する」といった意味が生まれた。

語源から考える覚え方

語源を知ると、abandon のイメージがつかみやすくなる。

✅ abandon = 「支配を手放す」
→ 「見捨てる」「放棄する」「自由になる」

この語源を意識すれば、「abandon ship（船を放棄する）」や「abandon hope（希望を捨てる）」のような表現が覚えやすくなる。

📌 参考リンク（語源情報）

abandonの覚え方（記憶術）

abandon の意味を効率的に覚えるには、ストーリー記憶術・語呂合わせ・イメージ記憶 を活用するとよい。

📖 ストーリー記憶術

ストーリーを作って意味と結びつけると、記憶に定着しやすくなる。

例：
🏝 「冒険家が無人島を abandon（放棄）する」
→ 冒険家が食料不足や危険な動物の襲撃に遭い、島を捨てて脱出する。
→ 「abandon = 放棄する・見捨てる」 という意味が自然に頭に入る。

🗣 語呂合わせ

言葉の響きを日本語に置き換えると、覚えやすくなる。

例：
🗑 「アバ（ab）っとダン（don）っと捨てる（放棄する）」
→ 何かを勢いよく捨てるイメージで、「abandon = 捨てる・放棄する」と覚える。

🖼 イメージ記憶

視覚的なイメージと結びつけると、瞬時に意味を思い出せる。

例：
🚢 「船を捨てて逃げるシーン（abandon ship）」
→ 海で遭難し、船が沈みそうになったときに「abandon ship!（船を放棄しろ！）」と叫ぶ場面を想像する。
→ 「abandon = 放棄する・見捨てる」 のイメージが鮮明になる。

このように、ストーリー・語呂・イメージ を組み合わせて覚えると、abandon の意味がしっかり定着する。

abandonを使った例文

abandon は「捨てる」「放棄する」という意味だけでなく、熟語表現では「没頭する」「遠慮なく」というニュアンスも含まれる。基本的な使い方から熟語まで例文とともに解説する。

📌 基本的な例文

He abandoned his car in the middle of the road.
（彼は道路の真ん中に車を放置した。）
→ abandon は「捨てる」「放棄する」という意味で、物理的に放置する場合にも使える。
The explorers abandoned the island due to the storm.
（探検家たちは嵐のために島を放棄した。）
→ 無人島や船を「放棄する」という意味でも使われる。
She abandoned her dream of becoming a singer.
（彼女は歌手になる夢を諦めた。）
→ 目標や希望を「捨てる」「諦める」という文脈でもよく使われる。

📌 熟語表現

✅ abandon oneself to 〜（〜に没頭する、身を委ねる）
→ 「感情や行動に身を委ねる」というニュアンスを持つ。

例文：

He abandoned himself to despair after the failure.
（彼は失敗の後、絶望に打ちひしがれた。）
She abandoned herself to the music and danced all night.
（彼女は音楽に身を委ね、一晩中踊った。）

✅ with abandon（思い切り、遠慮なく）
→ 「自由奔放に」「遠慮なく」という意味で、ポジティブなニュアンスを持つ。

例文：