「alternative」の意味・例文・使い方をわかりやすく解説!substituteとの違いも

alternative イメージ

「ほかの選択肢がある」という意味で使われる alternative

しかし、「option(選択肢)」や「substitute(代用品)」とどう違うのか、正しく理解できているだろうか?

たとえば、alternative energy(代替エネルギー)はよく聞くが、substitute energy とは言わない。この違いを知らないと、文脈に合わない英語になってしまう。

この記事では、alternative の意味・発音・使い方・類義語の違いまで徹底解説し、実践的に使いこなせるようにする。

 

alternative の意味

形容詞: 別の・代替の(available as another option

alternative は「既存のものとは異なる、別の選択肢」を指す形容詞として使われる。

特に、従来の方法や一般的な選択肢とは異なる新しい方法を提案するときによく用いられる。

  • We need to find an alternative solution.
    (私たちは別の解決策を見つける必要がある。)
  • The doctor recommended an alternative treatment.
    (医師は代替治療を勧めた。)
  • Alternative energy sources are becoming more popular.
    (代替エネルギー源がますます普及している。)

名詞: 選択肢・代案(a choice between two or more options

alternative は「選択肢」や「代案」を指す名詞としても使われる。

二者択一の状況や、いくつかの選択肢がある場合に適している。

  • You have two alternatives: stay or leave.
    (君には2つの選択肢がある。残るか去るかだ。)
  • The only alternative is to cancel the trip.
    (唯一の選択肢は旅行を中止することだ。)
  • Is there an alternative to plastic packaging?
    (プラスチック包装の代替案はあるのか?)

 

alternative の使い方のポイント

📌alternative のニュアンス

ネイティブが「alternative」を使うとき、単に「代替案」という意味だけでなく、「選択肢がある」というニュアンスを含んでいる。

たとえば、「We need an alternative plan.」と言えば、今の計画がうまくいかないかもしれないから、別の選択肢として用意する必要があるという意味になる。

一方で、「You have two alternatives: stay or leave.」のように使うと、これは「どちらかを選ばなければならない」という二者択一の状況を示す。

つまり、「alternative」は単に「代わり」ではなく、「今の選択肢以外のものを考える」または「複数の選択肢の中から決める」という意識があるのがポイントだ。

 

📌類義語substituteとalternativeの違い

alternative substitute
意味 別の選択肢として存在するもの 元のものが使えない場合に代わりとなるもの
ニュアンス どちらを選んでも良い、並列的な選択肢 もとのものの代わりとして機能する、置き換えの意味が強い
使用例 alternative energy sources(代替エネルギー源)
alternative medicine(代替医療)
sugar substitute(砂糖の代用品)
medicine substitute(薬の代用品)

alternative は「別の選択肢」として並列に存在し、どちらを選んでも問題ない。一方、substitute は「置き換え」の意味が強く、本来のものが使えないときに代わりとして使われる。

例えば、"alternative transportation"(代替交通手段)は電車や自転車など複数の選択肢を指すが、"transportation substitute"(交通手段の代用品)は、特定の手段が使えないときに別の方法で補うニュアンスになる。

 

📌よくある間違い:alternative と alternate の混同

alternative は「選択肢・代替案」という意味だが、alternate は「交互の・交代の」という意味で異なる。スペルが似ているため、混同しやすい。

alternative(名詞・形容詞):代替案・別の選択肢

  • We need an alternative solution.(別の解決策が必要だ。)
  • There is no alternative but to leave.(去る以外の選択肢がない。)

alternate(形容詞・動詞):交互の・交代の

  • The team plays on alternate weekends.(チームは隔週で試合をする。)
  • She alternates between two jobs.(彼女は2つの仕事を交互にこなしている。)

📌 間違えやすい例:
We need an alternate plan.(「交互の計画が必要」?)
✅We need an alternative plan.(代替案が必要。)

💡 ポイント:
alternative は「Aの代わりにB」、alternate は「AとBが交互に起こる・入れ替わる」という意味の違いを意識しよう。

 

alternative の発音と読み方

📌 発音記号:

  • アメリカ英語: [ɔːlˈtɜːrnətɪv]
  • イギリス英語: [ɒlˈtɜːnətɪv]

📌 カタカナ表記: 「オルターナティブ」

発音のコツ

  • 「ɔːl- / ɒl-」は「オール」ではなく「オル」に近い音
    • 日本語の「オール」よりも口をあまり開かず、「オ」と「ア」の中間の音を意識すると英語らしい発音になる。
  • 「tɜːr」は「ター」ではなく「ター(舌を巻く)」
    • アメリカ英語では「tɜːr」の部分がやや強調され、舌を巻くRの音が入る。イギリス英語では「ター」の発音がよりフラットになる。
  • 「nətɪv」は「ナティブ」と短めに発音
    • 「ナティブ」と発音するが、語尾は軽く、最後の「ブ」の部分をはっきり発音しすぎないのがポイント。

🎙 発音を分解すると…
「オル」+「ター」+「ナティブ」

発音のポイント

  • アメリカ英語では「r」の音が強く、よりはっきりと聞こえる。
  • イギリス英語では「r」の音が弱く、柔らかく聞こえる。
  • 「alternative」はフォーマルな文脈で使われることが多いため、発音を意識して正しく伝えることが重要。

 

alternative の語源

語源

alternative は、ラテン語 alternare(交互にする、交代する) から派生した単語である。この alternare は、さらに alter(他の・別の) という語から来ている。

語の成り立ち

alter-(他の・別の) + -are(動詞語尾)
→ 「交代する」「入れ替える」という概念が元になっている。

この語源から、alternative は 「他に選択肢がある」「現在のものとは別のものを選べる」 というニュアンスを持つようになった。

語源から考える覚え方

✅ alternative = 「別のものがある」

何か一つに決めるのではなく、「他にも選択肢がある」ことを強調する単語である。

「AではなくBを選べる」という場面で使われることが多い。

 

 alternative の覚え方(記憶術)

📖 ストーリー記憶術

「レストランでメニューが品切れ → 別のメニューを提案される」

→ 例えば、お店で「本日のおすすめ」が売り切れたときに、店員が「代わりにこちらはいかがですか?」と別の選択肢を提示する場面を想像すると、「alternative = 代替の選択肢がある」という意味が自然に定着しやすい。

🗣 語呂合わせ

「あるってね?(alternative別の選択肢!」

→ alternative は「代替案・別の選択肢」という意味があるので、「他にもあるってね?」と覚えると、自然に意味が頭に入る。

🖼 イメージ記憶

「Y字路でどちらに進むか選ぶ」
→ 道が二手に分かれていて、どちらを選ぶか考えている状況をイメージすると、「alternative = 2つ以上の選択肢がある」という概念が視覚的に定着しやすくなる。

 

 alternative を使った例文

📌 基本的な例文

✅ We need to consider alternative approaches.
(私たちは別のアプローチを検討する必要がある。)

✅ Is there an alternative to surgery?
(手術以外の選択肢はありますか?)

✅ You should always have an alternative plan in case of an emergency.
(緊急時に備えて、常に代替プランを用意しておくべきだ。)

📌 専門的な表現

alternative energy sources(代替エネルギー)
例: Many countries are investing in alternative energy sources.
(多くの国が代替エネルギーに投資している。)

alternative medicine(代替医療)
例: Some people prefer alternative medicine over conventional treatment.
(従来の治療よりも代替医療を好む人もいる。)

alternative solutions(代替策・別の解決策)
例: The company is looking for alternative solutions to reduce costs.
(その会社はコスト削減のための代替策を模索している。)

📌 よく使われる熟語・フレーズ

have no alternative but to (~するしかない)
例: We had no alternative but to cancel the event.
(イベントをキャンセルするしかなかった。)

offer an alternative to (~の代替案を提供する)
例: This plan offers an alternative to traditional methods.
(この計画は従来の方法に対する代替案を提供している。)

seek an alternative to (~の代わりを探す)
例: Many businesses are seeking alternatives to plastic packaging.
(多くの企業がプラスチック包装の代替案を模索している。)

explore alternative options(別の選択肢を検討する)
例: The government is exploring alternative options for public transport.
(政府は公共交通機関の別の選択肢を検討している。)

このように、alternative は「代替・別の選択肢」という意味で幅広く使われ、ビジネス・医療・環境問題など多くの分野で頻出する単語である。

 

alternative の類義語と対義語

類義語

option(選択肢)
→ いくつかの具体的な選択肢の中から1つを選ぶ場合に使う。
alternative は「既存の選択肢とは異なる別の手段」を意味するのに対し、option は「選べるものの一つ」としての意味が強い。

  • You have three options for payment.
    (支払い方法は3つの選択肢があります。)
  • There is no alternative but to accept the offer.
    (この申し出を受け入れる以外に選択肢はない。)

substitute(代用品・代替品)
→ あるものを完全に置き換える場合に使う。
alternative は「他にも選択肢がある」ことを意味するが、substitute は「特定のものを別のもので代用する」意味が強い。

  • Almond milk is a great substitute for regular milk.
    (アーモンドミルクは牛乳の良い代用品だ。)
  • If you don’t have sugar, honey is a good alternative.
    (砂糖がないなら、ハチミツが良い代替手段だ。)

choice(選択・決定)
→ 自分の意志で選ぶことを強調する。
option や alternative は「選択肢の存在」を示すのに対し、choice は「実際に選ぶ行為」に焦点を当てる。

  • This restaurant offers a variety of choices on the menu.
    (このレストランは多様なメニューを提供している。)

 

使い分けのポイント

  • alternative は「他の選択肢が存在する」ことを示す。「AではなくBという手段もある」といった文脈で使われる。
  • option は「選べるものがある」ことを指し、選択肢が複数ある中で一つを選ぶ際に使う。
  • substitute は「元のものを完全に置き換える」ことを意味し、代用品や代理人を指す場合に使う。
  • choice は「選択の自由」や「意思決定の行為」を強調し、個人の好みや意志が関与する場合に適している。

 

対義語

standard(標準の・基準の)

→ alternative は「代替案」や「別の選択肢」を指すが、standard は「一般的に受け入れられた基準」や「通常の方法」を指す。決められた形式や規範に従う場合に使われる。

  • This is the standard procedure for processing applications.
    (これは申請を処理する標準的な手順だ。)
  • The company follows industry standards for quality control.
    (その会社は品質管理の業界標準に従っている。)

conventional(従来の・慣習的な)

→ alternative は「通常とは異なる選択肢」を意味するが、conventional は「一般的に広く使われている従来の方法や習慣」を指す。
伝統的な価値観や方法に基づく場合によく使われる。

  • The restaurant serves both conventional and alternative dishes.
    (そのレストランは従来の料理と代替の料理の両方を提供している。)
  • Many people prefer conventional medicine over alternative treatments.
    (多くの人は代替治療よりも従来の医学を好む。)

traditional(伝統的な・昔ながらの)

→ alternative は「新しい・異なる選択肢」を示すが、traditional は「長い歴史を持ち、昔から受け継がれてきた方法や考え方」を指す。
文化や習慣に関連する文脈でよく使われる。

  • Traditional Japanese tea ceremonies follow strict rituals.
    (伝統的な日本の茶道は厳格な作法に従う。)
  • Many young people are looking for alternative lifestyles rather than traditional ones.
    (多くの若者が伝統的なライフスタイルではなく、新しい選択肢を求めている。)

 

これらの単語は、「alternative(別の・代替の)」とは異なり、「一般的に広く受け入れられているもの」「長年続いてきたもの」を強調する際に使われる。

 

alternative のまとめ

この記事では、alternative の意味・発音・語源・覚え方・例文・類義語・対義語について詳しく解説した。最後に、重要なポイントをおさらいしよう。

alternative の意味
「代替の」「別の選択肢」という意味を持ち、特に「他の選択肢がある」というニュアンスで使われる。

発音と語源
発音:[ɔːlˈtɜːrnətɪv](アメリカ) / [ɒlˈtɜːnətɪv](イギリス)
語源:ラテン語 alternatus(交互にする)から派生し、「別のものにする・交互に選ぶ」という意味を持つ。

覚え方
📖 ストーリー記憶:「レストランで注文したメニューが品切れ → 別のメニューを提案される」
🗣 語呂合わせ:「オルタ(alternative)な選択、あるって(alternative)ね!」
🖼 イメージ記憶:「Y字路でどちらに進むか選ぶ」

例文を作ってみよう!
学んだ単語は、実際に使うことでしっかり定着する。自分の生活に合わせた例文を考えてみよう。

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