鳩は英語で?ネイティブが使い分ける決定的なイメージの違い

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英語で「鳩」と言いたい時、"pigeon" と "dove" のどちらを使えばいいか迷ったことはありませんか?

どちらもよく知られた単語ですが、実は使い分けのポイントや微妙なニュアンスの違いが存在します。

また "pigeon" と "dove" は文化的な背景やイメージも大きく異なっていて、いろいろなイディオムや象徴的な意味にも表れています。

今回は、わかりそうで意外と知らない「鳩」に関する英単語の違いと使い分け、そして知っておくと役立つ豆知識や表現をお伝えします。

 

🕊️ 30秒で使い分け!「鳩」の英語
英語表現イメージ・特徴使う場面
Pigeon灰色・大きい・街中公園のハト、伝書鳩
(生活感がある)
Dove白色・小さい・純粋平和の象徴、結婚式
(ポジティブ)
  • 🗣 鳴き声の英語(オノマトペ):
    "Coo"(クー)と言います。
    日本語の「ポッポ」とは全然違います!
  • 🕵️‍♂️ 意外なスラング:
    Stool pigeon = 警察の犬(密告者)
    Lovey-dovey = ラブラブ(アツアツの二人)

👇 本文では、なぜDoveが「平和の象徴」になったのか(ノアの方舟のエピソード)も解説しています。

鳩(ハト)を表す英語は主に2つ "Pigeon" と "Dove"

都会のPigeonと自然のDoveの比較 (Pigeon and Dove comparison)

英語で「鳩」と言えば、PigeonDove の2つが主に使われます。

この2語、辞書で調べるとどちらも「ハト」と出てきますが、英語を母語とする人たちには、それぞれに異なるイメージやニュアンスが根付いています。

英単語発音記号意味・備考
Pigeon/ˈpɪdʒ.ən/主に街中や公園で見かける一般的なハト。灰色系でやや体格が大きい種類を指しやすい。英語圏の多くの人にとっては「どこにでもいる」、たくましい印象の鳥。
Dove/dʌv/小型で白色、または淡色が多い。平和の象徴や、愛・純粋さなどポジティブなイメージが強い。響きも柔らかく、詩や歌詞で使われやすい。

 

街なかでエサをついばむ逞しい鳩をPigeon、教会のステンドグラスや平和のシンボルに登場する純白の鳩をDoveと考えると分かりやすいでしょう。

 

PigeonとDoveの明確な違いと使い分け

日常のPigeonと愛のDoveのイラスト (Illustrations of Everyday Pigeon and Romantic Dove)

"Pigeon" と "Dove" 、どちらも日本語では「ハト」ですが、英語では全く異なるイメージや使い方があることをご存知でしょうか?

実際に会話や本でどちらを使えばいいか迷う場面は、多くの英語学習者にとって興味深いポイントです。

それでは、この2つの単語の違いと使い分けについて、特徴と共に詳しくみていきましょう。

 

英単語発音記号意味・備考
Pigeon/ˈpɪdʒən/主に街中や公園で見かける大きめの灰色のハト。伝書鳩・食用鳩にも使用される。清潔感・可愛さよりも、生活感や逞しさのイメージが強い。
Dove/dʌv/白くて小柄なハト。平和・愛・純粋・清潔の象徴として有名。ダヴ石鹸のブランド名にもなっている。

 

Pigeon(ピジョン):街中で見かける一般的な鳩

Pigeonは、駅前や公園など都市部でよく見かける、灰色で体つきがしっかりした鳩を指します。

英語で "pigeon" といえば、都会的でどこにでもいる、少したくましい印象が強くなります。

また、伝書鳩(carrier pigeon)や食用鳩(squab)といった専門用語でもpigeonが使われることが多いです。

ネガティブな印象がつきやすく、「群れでエサをついばむ」「あまり清潔感がない」といったイメージも伴います。

 

Dove(ダヴ):白くて小さい、平和の象徴

Doveは、白色で小ぶりな体つきの鳩を指すのが一般的です。

葬儀や結婚式などのセレモニー、平和の象徴としてイメージされる清らかな鳩はdoveが使われます。

「愛・純潔・希望・平和」の象徴であり、ブランドやロゴにも多く使われるポジティブなワードです。

 

生物学的な違いはあるの?

実は、PigeonもDoveも生物学的には全て「ハト科(Columbidae)」の鳥です。

両者を完全に区別する厳密な学術的基準は存在せず、英語では主に「大きさ」「色」「文化的イメージ」によって使い分けられているのが現実です。

つまり、普段の会話や文章の中で「どんなハトを想像させたいか」によって、どちらの単語を使うかが決まります。

 

 

「平和の象徴」はなぜDoveなのか?

オリーブの枝をくわえた白いDove (White Dove with Olive Branch)

「平和」を象徴する鳥といえば、世界中で白い鳩=Doveのイメージが圧倒的です。

では、どうしてPigeon ではなく Dove が平和の象徴になったのでしょうか?

 

Doveが平和の象徴として広く知られるきっかけとなったのは、聖書の「ノアの方舟」のエピソードです。

大洪水のあと、ノアは洪水が引いたかどうかを知るために鳥たちを箱舟から放ちます。

カラスに続いてノアが放したのがDove(ハト)でした。

Doveは最初、地上に降りられないまま戻ってきますが、2度目の放鳥でオリーブの枝をくわえて帰還しました。

これにより、洪水が収まり、地上に平和が戻ったことをノアたちは知ることになります。

このストーリーから、Doveが「平和」や「新たな始まり」の象徴として広まったのです。

 

また、Doveは白く小さく、見た目も純粋さや清らかさを象徴することから、様々な国や文化でも愛・希望・無垢というイメージと結びついています。

祭典や平和の式典などで白い鳩が放たれるのも、こうしたイメージの定着が理由です。

 

知っておくと面白い!鳩を使った英語イディオム

オリーブの枝をくわえた白いDove (White Dove with Olive Branch)

英語には「鳩(ハト)」を使った表現やイディオムがたくさん存在します。

今回は日常でも登場しやすい、印象的な鳩のイディオムを2つ厳選してご紹介します。

 

Stool pigeon(密告者・スパイ・警察の犬)

このフレーズの由来は、昔狩猟で本物の鳩をおとりとして椅子(stool)に縛り付け、他の鳩をおびき寄せたことにあります。

そこから転じて、「警察に密告する人」や「情報提供者」、さらには「罠にかかった人」を指すスラングになりました。

現代英語ネイティブ同士の会話や、映画・ドラマの刑事ものにも頻出する表現です。

例文

  • He acted as a stool pigeon for the police.(彼は警察の密告者として働いた。)

 

Lovey-dovey(ラブラブな・アツアツの)

Dove(=白くて可愛らしい鳩)は、つがいで仲良く寄り添う習性から「ラブラブな恋人同士」を意味するイディオムに使われています。

カップルが公共の場でいちゃいちゃしているときなどに頻繁に使われ、「熱々」や「ベタベタ」というニュアンスが加わります。

例文

  • They’re always so lovey-dovey with each other.

(彼らはいつもラブラブだね。)

 

鳩の鳴き声は英語でどう表現する?

Cooと鳴くPigeon (Pigeon cooing "Coo-Coo!")

日本語では「ポーポー」や「クックー」と表現される鳩の特徴的な鳴き声。

英語でも、この“ハトらしい”やわらかい音のイメージを表現するオノマトペ(擬音語)が存在します。

 

英語で鳩の鳴き声を表す際に最もよく使われるのが、

"Coo(クー)" という表現です。

また、"coo" という単語は動詞としても使われます。

例えば、The pigeons were cooing in the park.(公園で鳩がクークー鳴いていた)、のように使われます。

 

なぜ"Coo"なのか?

英語では音をそのまま表すオノマトペが豊富です。

鳩の鳴き声を表現するにも "coo" が最も一般的で直感的。

英語話者にとっても、鳴き声=cooという結びつきが強いので、会話や物語の中でも親しまれています。

また、"lovey-dovey" も鳩の "cooing"(= 甘く鳴く、声を寄せ合う)様子から連想されるものです。

ちょっと英語らしい感覚を身につけたいとき、鳥の鳴き声表現も知っておくと、英語の世界がグッと身近になります。

次に街中で鳩を見かけたら、心の中で "coo coo" と英語で鳴き声を表現してみてください。

 

 

まとめ:PigeonとDoveのイメージを掴んで使い分けよう

英語では、同じ「鳩」を表すにもPigeonDoveで大きくイメージが異なります。

街中や公園で見かける、少しずんぐりしたグレーの鳩にはPigeonが使われ、日常会話や都市の風景を英語で説明する際にも不可欠な単語です。

一方、Doveは純白でやや小ぶりな鳩を指し、平和・純粋・愛といったポジティブな象徴として親しまれています。

また、「鳩」にまつわるイディオムや英語の鳴き声表現も会話のちょっとしたスパイスになり、語彙力アップに役立ちます。

 

言葉の持つニュアンスやビジュアルイメージも一緒に身につけたいときは、TANZAMのような単語アプリを活用するのがおすすめです。

今日の学びをきっかけに、身近な英単語の「意外な違い」や使い分けにもどんどん挑戦していきましょう!