「blatant」の意味・使い方・発音を徹底解説!obvious や conspicuous との違いも解説

blatant イメージ

「blatant」は「目立つ」「明白な」という意味に見えるが、実際には「不快なほど目立つ」「あからさまな」というニュアンスを持つ単語である。

たとえば、
✅ obvious mistake(単純なミスが明らか)
✅ blatant mistake(あからさまで恥ずかしいミス)
のように、blatant にはネガティブな意味合いがある ことを理解しよう。

この記事では、blatant の意味、発音、使い方、類義語・対義語との違い を詳しく解説。

しっかり学んで、間違った使い方をしないようにしよう!

 

blatant の意味と使い方

基本の意味

形容詞: 露骨な・あからさまな・悪目立ちする(例: blatant lie = 露骨な嘘)

blatant は、何かが目立ちすぎる、あるいは堂々と行われていることを指す形容詞である。

特に、悪いことを隠そうとせずに行う場合 に使われることが多い。

例えば、嘘、不正行為、差別、違法行為などがあからさまな場合 に使われる。

 

📌 使い方のポイント

  1. 「悪目立ちする」「周囲に気づかれすぎる」ことを表す
    • 例: His blatant disregard for the rules annoyed everyone.
      (彼のルールを無視する露骨な態度は、皆を苛立たせた。)
  2. 「わざとらしい」「不自然なくらい明白である」ことを表す
    • 例: She made a blatant attempt to impress her boss.
      (彼女は上司に好印象を与えようと露骨な努力をした。)
  3. 「嘘や不正行為を堂々と行う」ことを表す
    • 例: The politician's blatant lie shocked the public.
      (その政治家の露骨な嘘は国民を驚かせた。)

 

ニュアンスの違い

blatant は「周囲の目を気にせず、あからさまに悪いことをする」場合に使う。
一方で、似た単語と比較すると以下のような違いがある。

obvious(明白な・誰の目にも明らかな)
→ blatant は「悪目立ち」するが、obvious は単に「明白である」ことを表す。
例:
❌ The mistake was blatant.(間違いを犯したことが悪目立ちする)
⭕ The mistake was obvious.(間違いは誰の目にも明らか)

conspicuous(目立つ・人目を引く)
→ blatant は「悪い意味で目立つ」が、conspicuous は「良くも悪くも目立つ」場合に使う。
例:
❌ His clothes were blatant.(✖ 意味が不自然)
⭕ His clothes were conspicuous.(✔ 彼の服装は目立っていた。)

flagrant(極悪な・目に余る)
→ blatant よりもさらに「極端に悪い行為」を指す。
例:
The referee ignored the flagrant foul.
(審判は悪質なファウルを見逃した。)

 

blatant の発音と読み方

発音記号

  • アメリカ英語: [ˈbleɪ.tənt](ブレイタント)
  • イギリス英語: [ˈbleɪ.tənt](ブレイタント)

発音のポイント

  1. 「bl」
    → 「ブ」と発音するが、「b」は軽く、l の発音と滑らかにつなげる。
  2. 「ai(æɪ)」
    → 「エイ」と発音し、口を少し横に広げながら発音する。
  3. 「t」
    → アメリカ英語では「d」に近い音(フラップT)になり、「ブレイダント」と聞こえることもある。
  4. 「-ant」
    → 最後の「t」ははっきり発音せず、軽く息を抜くように発音する。

発音のコツ

リズムを意識する
「BLEI - tənt」と2音節で区切って発音すると、英語らしくなる。

ネイティブ風に発音するには?

  • アメリカ英語では 「ブレイダント」(/ˈbleɪ.dənt/)のように「t」が弱く発音される。
  • イギリス英語では 「ブレイタント」 のように「t」が比較的はっきり発音される。

 

blatant の語源

blatant は、「あからさまな」「露骨な」「目立ちすぎる」といった意味を持つ形容詞である。
この単語の語源をたどると、16世紀のスコットランド に行き着く。

 語源の成り立ち

  • ラテン語 "blatīre"(鳴きわめく) から派生
  • 古フランス語 "blatant" に変化し、「やかましく鳴く、騒々しい」という意味で使われる
  • 英語の "blatant"16世紀の詩人エドマンド・スペンサー(Edmund Spenser) によって初めて使われたとされる
  • 当時の意味: 「騒々しくうるさい」「耳障りな」
  • 19世紀以降: 「あからさまで目立ちすぎる」「露骨な」という意味で広く使われるようになった

元々は「騒がしい」「やかましい」という意味で使われていたが、徐々に「目立ちすぎて不快なほどの」「あからさまな」という意味に変化した。

語源から考える記憶のコツ

  • 「うるさく目立ちすぎる」→「あからさまな、露骨な」
  • 「耳障りなほどの騒音」→「不快なほど目立つ」

このように、単語の成り立ちを意識すると、意味の変化も自然と理解しやすくなる。

 

blatant の覚え方(記憶術)

英単語は、ストーリーや語呂合わせを使うと記憶しやすくなる。blatant を覚えるための効果的な方法を紹介する。

📖 ストーリー記憶術

「明らかに嘘をつく政治家のスピーチ」 を想像しよう。
彼の発言は blatant lies(あからさまな嘘) であり、誰が聞いても疑わしい。
→ blatant = 「誰の目にも明らかな、露骨な」 という意味をイメージできる。

🗣 語呂合わせ

「ブレイ(blay)っと(tant)」 → 「ブレイっと(バレバレ)な嘘」
「ブラっと(blatant)歩いていたら、目立ちすぎた」

このように、日本語の語感とリンクさせると、記憶に残りやすくなる。

🖼 イメージ記憶

  • 明らかに目立ちすぎるネオンサイン
  • 堂々と嘘をつく人

これらのイメージと一緒に覚えることで、blatant の意味が定着しやすくなる。

 

blatant を使った例文

ニュースやビジネスの場では「露骨な違反・不正」などを指すことが多く、日常会話では「見え見えの嘘」「あからさまな言い訳」などに使われる。
文脈に応じて適切に使い分けよう。

📌 基本的な例文

His blatant disregard for the rules angered everyone.
(彼のあからさまな規則無視は、皆を怒らせた。)

The politician made a blatant attempt to manipulate public opinion.
(その政治家は、世論を操作しようと露骨な試みを行った。)

It was a blatant lie, and nobody believed him.
(それはあからさまな嘘で、誰も彼を信じなかった。)

She gave him a blatant look of disapproval.
(彼女は彼に対して、露骨な拒否の表情を見せた。)

📌 ビジネスやフォーマルな場面での使用例

The company’s blatant violation of safety regulations led to a lawsuit.
(その会社の露骨な安全規則違反は、訴訟につながった。)

His blatant favoritism towards certain employees caused dissatisfaction in the team.
(彼の特定の社員へのあからさまなひいきは、チーム内の不満を招いた。)

The report exposed the blatant corruption within the government.
(その報告書は、政府内のあからさまな腐敗を暴露した。)

📌 日常会話での使用例

She made a blatant excuse to leave early.
(彼女は早く帰るために、あからさまな言い訳をした。)

His blatant flirting with other women made his girlfriend angry.
(彼のあからさまな女性へのナンパは、彼の彼女を怒らせた。)

There was a blatant mistake in the report, but no one noticed it.
(報告書にはあからさまなミスがあったが、誰も気づかなかった。)

 

blatant の類義語・対義語と使い分けのポイント

類義語

blatant と同じような意味を持つ単語は複数あるが、それぞれ微妙にニュアンスが異なる。ここでは、類義語とその違いを解説する。

obvious(明らかな、はっきりとした)
→ 誰の目にも明らかで隠しようがないことを示す。
blatant は「目に余るほどあからさま」という意味合いが強いが、obvious は単に「明白である」という事実を表す。
例:

  • His lie was so obvious that no one believed him.
    (彼の嘘はあまりにも明白で、誰も信じなかった。)
  • His blatant lie offended everyone.
    (彼のあからさまな嘘は皆を怒らせた。)

flagrant(極めて悪質な、目に余る)
blatant と似ているが、特に「道徳的に許されない行為」について使われることが多い。
法律違反や不正行為など、重大な問題を指すことが多い。
例:

  • The company’s flagrant violation of labor laws resulted in a lawsuit.
    (その会社の悪質な労働法違反は訴訟につながった。)
  • His blatant disregard for safety rules put everyone at risk.
    (彼のあからさまな安全規則無視は、皆を危険にさらした。)

conspicuous(目立つ、人目を引く)
blatant は「不快なほど目立つ」というニュアンスが強いが、conspicuous は良い意味でも使われ、「人目を引く、目立つ」という意味を持つ。
例:

  • She wore a conspicuous red dress to the party.
    (彼女は目立つ赤いドレスをパーティーで着ていた。)
  • His blatant attempt to attract attention was annoying.
    (彼のあからさまな注目を引こうとする態度は、迷惑だった。)

brazen(厚かましい、恥知らずな)
blatant は「見え見えな嘘」「露骨な違反」などに使われるが、brazen は「恥を感じることなく堂々とした態度」を示す。
特に無礼な態度や不正行為に対して使われる。
例:

  • She made a brazen attempt to take credit for his work.
    (彼女は彼の仕事の功績を横取りしようと厚かましく試みた。)
  • His blatant cheating was caught on camera.
    (彼のあからさまなカンニングはカメラに映っていた。)

overt(公然の、隠さない)
blatant は「目立ちすぎて不快」という意味合いが強いが、overt は単に「隠されていない」「公然と行われている」ことを指す。
例:

  • There was an overt display of affection between them.
    (彼らの間には公然とした愛情表現があった。)
  • His blatant display of wealth annoyed everyone.
    (彼のあからさまな金持ちアピールは、皆をイライラさせた。)

 

使い分けのポイント

  • blatant → 露骨で不快なほど目立つ(例: 目に余る嘘、あからさまな違反)
  • obvious → 誰の目にも明白な事実(例: すぐにわかる間違い)
  • flagrant → 法律や道徳に反する重大な違反(例: 悪質な犯罪)
  • conspicuous → 良い意味でも使える「目立つ」(例: 目を引くファッション)
  • brazen → 恥を知らない厚かましさ(例: 堂々とした嘘)
  • overt → 隠さず公然と行われること(例: 公然とした行動)

 

対義語

blatant はの対義語は、「控えめ」「目立たない」「慎み深い」といった意味を持つ単語が該当する。

subtle(控えめな、微妙な)
blatant が「露骨で目立つ」のに対し、subtle は「控えめで目立たない」ことを意味する。
特に「繊細で上品な表現」や「微妙な違い」を示すときに使われる。
例:

  • Her perfume has a subtle scent.
    (彼女の香水は控えめな香りがする。)
  • His blatant criticism hurt her feelings.
    (彼のあからさまな批判は彼女を傷つけた。)

discreet(慎重な、控えめな)
blatant が「遠慮なく目立つ」という意味を持つのに対し、discreet は「慎重で目立たないようにする」ことを指す。特に「他人を不快にさせないよう配慮する態度」に使われる。
例:

  • He made a discreet inquiry about her past.
    (彼は彼女の過去について慎重に尋ねた。)
  • His blatant attempt to gain attention annoyed everyone.
    (彼のあからさまな注目を集めようとする行動は、皆をイライラさせた。)

modest(控えめな、謙虚な)
blatant が「目立ちすぎる」という意味を持つのに対し、modest は「控えめで謙虚な態度」を表す。特に「自分を誇示しない性格」や「派手でないデザイン」などを表現するときに使う。
例:

  • She wore a modest dress to the event.
    (彼女はそのイベントで控えめなドレスを着ていた。)
  • His blatant display of wealth was distasteful.
    (彼のあからさまな金持ちアピールは不快だった。)

inconspicuous(目立たない、人目につかない)
blatant が「周囲に強く目立つ」という意味を持つのに対し、inconspicuous は「目立たない」「気づかれにくい」ことを指す。特に、意図的に目立たないようにする場合に使われる。
例:

  • She tried to remain inconspicuous in the crowd.
    (彼女は群衆の中で目立たないようにしていた。)
  • His blatant behavior made everyone uncomfortable.
    (彼のあからさまな行動は、皆を不快にさせた。)

reserved(控えめな、内向的な)
blatant が「自己主張が強い、遠慮がない」という意味を持つのに対し、reserved は「控えめで感情をあまり表に出さない」ことを指す。特に、人の性格を表す際によく使われる。
例:

  • She is a reserved person and doesn’t talk much.
    (彼女は控えめな性格で、あまり話さない。)
  • His blatant arrogance made him unpopular.
    (彼のあからさまな傲慢さは、彼を不人気にした。)

 

使い分けのポイント

  • blatant → 目立ちすぎて不快なほど露骨な(例: 露骨な嘘、あからさまな違反)
  • subtle → 繊細で目立たない(例: 控えめな香り、微妙な違い)
  • discreet → 慎重で目立たないように配慮する(例: 慎重な発言、控えめな態度)
  • modest → 謙虚で控えめ(例: 控えめな性格、質素な服装)
  • inconspicuous → 目立たない、人目につかない(例: 目立たないデザイン)
  • reserved → 控えめで感情を表に出さない(例: 内向的な性格)

 

純日本人が間違えやすいポイント

「bright」と混同しない

blatant は発音が bright(明るい) に似ているため、「明るい」「鮮やかな」と誤解する人がいる。
しかし、blatant は「目立ちすぎて不快な」「あからさまな」というネガティブな意味を持つ単語であり、ポジティブな「bright(明るい)」とは全く異なる。

  • ❌ His blatant smile made everyone happy.(✖ 彼の明るい笑顔は皆を幸せにした。)
  • ⭕ His blatant lies shocked everyone.(彼のあからさまな嘘は皆を驚かせた。)

「brilliant」と混同しない

blatant は「目立ちすぎて不快な」という意味で使われるが、brilliant(素晴らしい、輝かしい) と混同されることがある。

  • ❌ That was a blatant idea.(✖ それは素晴らしいアイデアだった。)
    正しい使い方:
  • ⭕ That was a brilliant idea.(それは素晴らしいアイデアだった。)
  • ⭕ His blatant attempt to cheat was obvious.(彼のあからさまな不正行為は明らかだった。)

「blatant」と「obvious」の違い

どちらも「明白な」という意味を持つが、ニュアンスが異なる。

  • blatant は「周囲が不快に思うほどあからさま」
  • obvious は「単純に明白で隠されていない」

例:
✅ His blatant disrespect towards his boss got him fired.
(彼のあからさまな上司への無礼が原因で彼はクビになった。)
✅ It was obvious that he was nervous.
(彼が緊張しているのは明らかだった。)

「blatant」は「不快感を与えるほど目立つ」ニュアンスがあることを覚えておこう。

「blatant」と「flagrant」の違い

どちらも「目立つ」「あからさまな」という意味を持つが、使い方が異なる。

  • blatant → 単に「目立ちすぎて不快」
  • flagrant → 「道徳的に許されない、悪質な」

例:
✅ His blatant self-promotion annoyed everyone.
(彼のあからさまな自己宣伝は皆をイライラさせた。)
✅ His flagrant disregard for the rules led to his suspension.
(彼の悪質なルール違反は停職処分につながった。)

「blatant」は単に「目立つ」のに対し、「flagrant」は「悪意のある行動」に使われることが多い。

 

まとめ

この記事では、blatant の意味、発音、語源、覚え方、例文、類義語・対義語について詳しく解説した。最後にポイントをおさらいしよう。

blatant の意味
「不快なほど目立つ」「あからさまな」という意味を持つ単語。ポジティブな意味では使われず、否定的な文脈で登場することが多い。

発音と語源
発音:[ˈbleɪ.tənt](ブレイタント)
語源:ラテン語 blatāre(大声で鳴く)に由来し、「やかましい」「騒々しい」→「不快なほど目立つ」という意味へ発展。

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学んだ単語は実際に使うことが大切! 自分で例文を作って、しっかり定着させよう。

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