【鹿】は英語でDeerだけじゃない?雄(Buck)・雌(Doe)・子供の呼び分けと「角」「肉」まで完全解説

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日本の英語学習では「鹿=deer」と教わるため、海外の映画や小説でBuckやDoeという言葉が使われているときに、一瞬「何の動物の話だろう?」と戸惑った経験はありませんか?

英語圏ではオスとメス、子鹿、それぞれにまったく違う呼び方が存在し、それぞれに独自の文化やニュアンスも込められています。

 

この記事では、普段学校では教わらない鹿の呼び分けや、鹿に関係する英単語を丁寧に解説し、映画や小説での理解をより深められるようにサポート。

また、鹿の身体に関する単語や、お肉の名前、さらには実生活で役立つイディオム・フレーズまで、徹底的に解説します。

基本の「鹿」:Deer の発音と意外な文法ルール

鹿の単数・複数形と発音記号のイラスト

「鹿」を英語で言うと、真っ先に思い浮かぶのが "Deer" ですよね。

けれども、その発音や文法ルールまで自信を持って説明できる人は意外と少ないのではないでしょうか。

このセクションでは、「Deer」の正しい発音、そして一見不思議な複数形のルールまで、学校では教えてくれないポイントをわかりやすく解説します。

英単語発音記号意味・備考
Deer/dɪər/「鹿」。「親愛なる」(Dear)と同じ発音なので、スペル違いで意味が全く異なることに注意。覚えやすいポイントです。

 

発音のポイント

発音は「ディア」に近いですが、語尾の「r」の音をほんのり残すイメージです。

英国風だと「ディア」のようにrが弱く、米国風では語尾がやや残ります。

また「親愛なる(Dear)」とまったく同じ発音なので、スペルと意味の違いをペアで覚えましょう。

 

複数形にも要注意!

「deer」の複数形は"s"をつけて"deers"...ではありません!

この単語は単数形・複数形が同じなので、One deer, two deerと数えます。

英語の歴史では、群れで行動し、まとめて狩猟される動物——つまり獲物系の動物(deer, sheep, fishなど)には「s」をつけない傾向が強いです。

 

ネイティブは使い分ける!性別と年齢で変わる「鹿」の呼び名

鹿の角と鹿肉(ベニソン)の解説図

海外の小説や映画を見ていて、「Buck」や「Doe」、「Fawn」という言葉を目にしたことはありませんか?

どれも「鹿」を表しているのですが、実はその意味はまったく違うのです。

英単語発音記号意味・備考
Buck/bʌk/雄鹿。
一般的なオス鹿全般に使いますが、特に北米の白尾鹿などでよく用いられます。
「Dollar(ドル)」のスラングにもなっているのは、かつて鹿皮(buckskin)が貨幣の役割を果たしていた歴史に由来。
Stag(/stæɡ/)は、特に大型種(エルクやヨーロッパアカシカ)で使われることが多く、Buckより堂々としたイメージです。
Doe/doʊ/雌鹿。
映画『サウンド・オブ・ミュージック』の名曲「ドレミの歌」で「Doe, a deer, a female deer」と歌われるので、とても覚えやすいですね。
Hind(/haɪnd/)は主に大きな鹿の雌(アカシカなど)で使われます。
Fawn/fɔːn/子鹿。
背中に斑点模様がある、可愛らしい赤ちゃん鹿を指します。
有名なディズニー映画『バンビ(Bambi)』の主人公も実はこのFawn。
ただし「Bambi」は固有名詞なので、他の子鹿全般にはFawnを使いましょう。
ネイティブは子鹿を見て “It’s like Bambi.” のように言うこともあります。

 

動物園で、あるいは海外映画で登場する鹿に出会った時、"Look at that giant buck!" や "Such an adorable fawn!" と表現できると、ワンランク上の英語力を発揮できます。

 

 

「鹿の角」は Horn ではない?身体パーツと「鹿肉」の英語

鹿の角と鹿肉(ベニソン)の解説図

英語で「鹿の角」や「鹿肉」を正確に言えますか?

「Horn」や「Deer meat」では、実はネイティブっぽさが出ません。

このセクションでは鹿にまつわる専門的な英単語を深掘りします。

英単語発音記号意味・備考
Antlers/ˈænt.lɚz/鹿の角。
なぜ"horn"ではない?

  • Antlerは鹿・ヘラジカなどに特有で、毎年生え変わる骨(hardened bone)。枝分かれがある形が特徴。
  • Horn(牛・羊・ヤギなど)は一生伸び続け、中が空洞でケラチンというタンパク質が主成分。枝分かれせず、抜け落ちない。
  • ネイティブはこの違いを細やかに意識。学術的にも混同しません。知って使えると英語の解像度が格段にUP!
Venison/ˈven.ɪ.sən/鹿肉(食用肉)。

  • "Deer meat" ではなく、Venisonが正式な食肉用語。
  • この単語はラテン語 → 古フランス語経由。
    イギリスにノルマン人が入ってきた11世紀頃、多くの肉の名前がアングロサクソン語(動物)&フランス語(肉)に分化。
  • 例: Cow(牛)⇔ Beef(牛肉)、Pig(豚)⇔ Pork(豚肉)、Sheep(羊)⇔ Mutton(羊肉)
    この文化的背景も覚えておくと、他の動物にも応用できる重要な知識です。

 

「鹿の角を説明する時は"antlers"」「食べ物のメニューでは"venison"」――関連する英語豆知識を知っていると、雑学力もアップしますし、会話のネタにもなります!

 

知っておきたい「鹿」にまつわる英語イディオム

鹿に関する英語イディオムのコミックイラスト

英語には「鹿」が登場するイディオムがいくつかあります。

こうした表現まで知っておくと、リスニング力や英語らしいニュアンスの理解がさらに一段階アップします。

「鹿=deer」で終わらず、一歩進んだ英語力を目指しましょう。

イディオム・フレーズ意味・解説
A deer in the headlights(車のヘッドライトに突然照らされて立ちすくむ鹿のように)
恐怖や驚きで固まってしまうこと。
例:When the teacher called on him, he looked like a deer in the headlights.
⇒とっさの出来事や不意打ちに反応できず、頭が真っ白になる様子の比喩です。
Pass the buck責任を他人に押し付ける、責任転嫁する。
由来:ポーカーの親を示す「buck(鹿の角の柄)」を隣に回して“責任を移す”行為から。
例:Don't try to pass the buck. Admit your mistake.
⇒「自分の責任を誰かに押し付けようとしないで」というニュアンスでよく使われます。

 

 

まとめ

今回の記事では、「鹿」は英語で “deer” という基本からスタートし、ネイティブならではの男女・年齢による呼び分け(buck, doe, fawn)、少しマニアックな体の部位や料理名(antlers, venison)まで幅広く学びました。

知っていたつもりの単語でも、使い分けや歴史的な背景、イディオムまで含めて学ぶと一段上の英語力が身につきます。

Look at that huge buck!”や“What a cute fawn!”と口に出してみれば、きっと英語の楽しさを実感できるはずです。

 

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