「薬」は英語でmedicineだけじゃない?drugとの違いや「薬を飲む」の正しい表現を解説

薬を英語で?サムネイル

日常生活で「薬」に関する英語表現は意外と頻繁に使われます。

しかし、「Medicine」と「Drug」、「Medication」、「Pill」など、実は細かい意味の違いや正しい使い方があることを知っていますか?

また、学校英語ではなかなか習わないけれど、会話でよく聞くフレーズや、ちょっとした言い回しの違いが大きな誤解につながることも。

 

皆さんが海外で困らないために、そして「伝わる・使える」英語を身につけるために、一歩進んだ知識をお届けします。

それでは、英語の「薬」関連表現について、一緒に学んでいきましょう。

「薬」を意味する基本の英単語:medicine, drug, medicationの決定的な違い

薬のボトル3種:medicine, medication, drug。

薬は日常生活で欠かせないものですが、英語で「薬」と一口に言っても、実はそのニュアンスや適切な使い分けがとても大切です。

間違った単語を使ってしまうと、意味が大きくズレたり、誤解を招くこともあります。

ここでは、英語で「薬」を表す主要な単語の使い方や違いについて、しっかり解説します。

英単語発音記号意味・備考
Medicine/ˈmed.ɪ.sən/病気の治療や予防に使われる「良い薬」のニュアンスが強い。医師や薬剤師が使う場面が多く、一般的かつポジティブな印象を与える単語。
例: Take this medicine after meals.(この薬を食後に飲んでください)
Drug/drʌɡ/「薬理作用のある物質全般」を指す総称。
医薬品全般(drugstore=薬局)から、違法薬物(illegal drugs)まで幅広い使われ方をします。
文脈によっては「麻薬」の意味にもなるので注意が必要です。
Medication/ˌmed.ɪˈkeɪ.ʃən/「治療目的で処方される薬剤」や「投薬治療全体」を示します。
“Medicine”よりもフォーマルで、病気治療や管理のニュアンスが強く、長期的な投薬や専門的な会話で多用されます。
会話では略して“Meds”と呼ぶことも多いです。
Pharmaceutical/ˌfɑːr.məˈsuː.tɪ.kəl/「製薬」や「医薬品業界」に関する表現。
普段の会話というより、ビジネスや学術分野で登場します。
例:pharmaceutical company(製薬会社)

 

学校で「medicine=薬」と覚えていても、実際には使う場面によって単語が変わることがよくあります。

それぞれの単語の特徴とニュアンスを知って使い分けられるようになると、伝わり方も正確で自然になります。

 

要注意!「薬を飲む」は英語で "Drink" ではありません

薬の正しい服用方法。

薬の話を英語でするときに最も多い間違いのひとつが、「薬を飲む」を "Drink medicine" と表現してしまうことです。

日本語では「飲む」と言うのでつい直訳しがちですが、英語ではこの表現をほとんど使いません。

実際にネイティブがどう表現しているのか、正しい理由とあわせてしっかり理解しておきましょう。

 

なぜ "Drink medicine" は間違いなのか?

"Drink" という動詞は、「液体を楽しみながら飲む」「喉を潤すために飲む」というニュアンスが強いことが特徴です。

ジュースや水、ワインなど日常的に味わうものには "drink" を使えますが、薬はそのような「味わう」目的で摂取しません。

さらに、薬は体調のために摂取するものであり、「食事」とは異なる特別な存在です。

 

直訳的に "Drink medicine" と言ってしまうと、まるで「薬をドリンクとして楽しむ」ような少し奇妙なニュアンスになってしまいます。

英語圏ではこの違いがはっきりと区別されていますので、意識しておきましょう。

 

正解は "Take medicine"

英語では「薬を飲む・服用する」場合、"Take medicine" を使うのが圧倒的に一般的です。

"Take" には「取り込む」「受け入れる」といった能動的・目的を持った行為の意味があり、薬にもぴったりです。

この表現は錠剤・カプセル・液体・粉薬、どのタイプにも使える万能フレーズなので、薬全般の話をしたいときは迷わず "take" を選びましょう。

 

例文

・I need to take some cold medicine.
(風邪薬を飲まないといけない)

 

液体薬(シロップ)の場合の例外

「じゃあシロップなど明らかに液体の薬は?」と思うかもしれません。

専門的には、シロップ薬(liquid medicine)の場合でもネイティブは一般的に "take" を使います。

ただ、ごくまれに「シロップ状の薬を飲む」と言いたい特定の場面(特に子供向けや食事的感覚があるシーンなど)で "drink" が許容される場合もゼロではありません。

しかし十分な知識がない場合やビジネス・医療現場では、"take" を使う方が確実に無難です。

 

 

形状で呼び方が変わる?「錠剤」「粉薬」「塗り薬」の英語表現

様々な形状の内服薬。

日常生活や海外旅行先、病院や薬局で「この薬は錠剤ですか?」「塗り薬はどれですか?」と英語で伝えたい時、正しい単語がすぐに出てきますか?

薬の形状によって英語表現が大きく変わるため、場面に合った単語を知っておくと安心です。

 

飲み薬(内服薬)の種類:Pill, Tablet, Capsule, Powdered Medicine

飲み薬ひとつとっても、実は複数の英単語があります。

英単語発音記号意味・備考
Pill/pɪl/丸い錠剤の総称。特にピル(経口避妊薬)を指す場合も多い。カジュアルな場面で頻出。
Tablet/ˈtæblɪt/平たい形の錠剤。「錠剤全般」も指す。医療現場や薬局でよく使われる。
Capsule/ˈkæpsjuːl/ゼラチンなどの殻で包まれたカプセル型。中身は粉・液体・顆粒など様々。
Powdered medicine/ˈpaʊdərd ˈmɛdɪsɪn/粉薬。子ども用や漢方薬、飲みやすさ重視の場合にも使われる。

 

ちょっとした違いを知っておくだけで、「この薬はカプセルです」や「粉薬を飲みたいです」と的確に伝えられます。

 

塗り薬(外用薬)の種類:Ointment, Cream

皮膚に直接塗るタイプの薬にも色々あります。

英単語発音記号意味・備考
Ointment/ˈɔɪntmənt/こってりした半固形タイプ。保湿力が高く、傷や湿疹、火傷の治療に多い。
Cream/kriːm/水分を多く含み、ベタつきが少ない。広い範囲や顔にも使いやすい。

 

塗り薬の使い方を英語で説明するときは“Apply”(塗る)という動詞がポイントです。

例文
・Apply the ointment to the affected area.(患部に軟膏を塗る)

 

その他:うがい薬・目薬・貼り薬など

飲み薬や塗り薬以外にも、よく使われる薬の種類をまとめてご紹介します。

英単語発音記号意味・備考
Gargle/ˈɡɑːrɡl/うがい薬。動詞として「うがいをする」も同じ単語を使う。
Eye drops/aɪ drɒps/目薬。両目・片目用ともに使える。
Patch/pætʃ/湿布や貼り薬。体に貼るタイプ全般に使える。

 

症状別・シーン別ですぐ使える「薬」の英語フレーズ

様々な外用薬とその使用法。

日常のトラブルや体調不良のとき、薬局や病院で自分の症状や欲しい薬を英語で正確に伝えられると、とても安心ですよね。

日本語でも「頭痛薬」「便秘薬」「処方薬」など具体的な言い方があるように、英語でも目的や症状、シーンに合わせた単語やフレーズを使い分けることが重要です。

ここでは、薬局や病院でよく使われる英語表現を、症状別・シーン別にわかりやすく紹介します。

 

薬局(Drugstore/Pharmacy)で探す「市販薬」

海外の薬局で市販薬を購入したいとき、どんな単語が使われているのか知っておくとスムーズです。

主要な市販薬の英単語をまとめました。

英単語発音記号意味・備考
OTC (Over-the-counter) medicineˈoʊ.tiːˈsiː ˈmɛd.ɪ.sən「市販薬」の総称。処方箋不要で購入可能な薬。
Painkiller / Pain relieverˈpeɪnˌkɪl.ər / ˈpeɪn rɪˌliː.vər「鎮痛剤」「痛み止め」。歯痛・頭痛・生理痛など幅広く使える。
Cold medicinekoʊld ˈmɛd.ɪ.sən風邪薬。発熱・咳・鼻水などにも対応。
Stomach medicineˈstʌm.ək ˈmɛd.ɪ.sən胃薬。胃痛・胃もたれ・消化不良に。
Laxativeˈlæk.sə.tɪv便秘薬。腸の動きを促し、排便を助ける。

 

症状を店員さんに伝える場合、「I have a headache.(頭痛がします)」→「Do you have any painkillers?(痛み止めはありますか?)」のように組み合わせて使うと便利です。

 

病院で受け取る「処方薬」

医師が患者に処方箋を渡す。

病院やクリニックで処方される薬は、安全面からも厳しく管理されています。

以下の英単語を使いこなせると、海外の診断や薬局でのやり取りでも安心です。

英単語発音記号意味・備考
Prescription drug / Prescription medicineprɪˈskrɪp.ʃən drʌɡ / prɪˈskrɪp.ʃən ˈmɛd.ɪ.sən「処方薬」。医師の処方箋が必要な薬。
Antibioticsˌæn.ti.baɪˈɒt.ɪks「抗生物質」。細菌感染症の治療薬。

 

処方薬を希望する場合は「Do I need a prescription for this medicine?(この薬には処方箋が必要ですか?)」と尋ねてみてください。

 

薬の効能について話す

薬を飲んだ後の感想、副作用や効き目について英語で伝えたいときに使える基本フレーズを紹介します。

知っておくだけで、医師や薬剤師に症状相談をする際も困りません。

  • The medicine works well.
    薬がよく効く。
  • I have a side effect.
    副作用を感じる。
  • The medicine wore off.
    薬の効果が切れた。

 

海外の病院や薬局に行った際は、ぜひこれらのフレーズを活用してみてください。

 

 

まとめ

薬に関する英語表現は、「medicine」と「drug」の違いや、「take」を使う正しい表現方法を知るだけで、海外でも自信を持って体調や症状について伝えられるようになります。

この記事を最後まで読んだあなたのために、今一度ポイントを整理します。

英単語意味・備考
Medicine治療や予防のための一般的な「薬」。病院・薬局で最もポジティブに使える。
Drug「薬物・薬品」全般。医薬品から麻薬までを含む。文脈で意味が大きく異なるので注意。
Pill形状を指す。丸い錠剤や時に経口避妊薬の意味もある。
Tablet平たい錠剤。薬の種類を医師や薬剤師にはっきり伝えたい時に便利。
Capsuleカプセル状の薬。
Take medicine「薬を飲む/服用する」の鉄板表現。確実に覚えたいコロケーション。
Apply medicine「薬を塗る」ときの動詞。塗り薬や軟膏に使う。

 

「塗り薬」には"apply"、「貼る薬」には"patch"などの細かい違いも意識して、今日から使い分けてみましょう。

 

どんなに長い英会話も、最初の一歩は「正確な言葉選び」からです。

ぜひTANZAMを活用し、日常のあらゆるシーンで自信を持って話せるよう練習していきましょう。

あなたのさらなる英語学習の成長を、心から応援しています!