「おせち料理」は英語で何て言う?具材の意味や外国人に説明するフレーズを完全網羅

おせち料理 英語 サムネイル

日本のお正月といえば、色鮮やかなおせち料理を家族で囲む光景が思い浮かびますよね。

でも、もし外国人の友人や同僚に「おせちってどんな料理?」と聞かれて、説明に迷った経験はありませんか?

おせちは日本独自の伝統文化が詰まった料理なので、英語で分かりやすく伝えるには、ちょっとしたコツや語彙が必要です。

 

この記事では、おせち料理の基本から、英語での各具材の表現、文化的な意味合い、さらに実際に使える英会話フレーズまで幅広くご紹介します。

一緒に、日本の心を英語で分かち合う準備を始めましょう!

「おせち料理」を英語で定義する基本フレーズ

Traditional lacquered Osechi box.

お正月になると、日本独特の「おせち料理」について海外の友人に聞かれて、どう説明すればいいか迷う方も多いのではないでしょうか。

直訳が存在しない文化的な言葉ほど、英語での「一言説明」に工夫が必要です。

ここでは、ネイティブにも分かりやすく伝えるための定番フレーズと、それぞれのワード選びのポイントを整理します。

英単語発音記号意味・備考
Osechi Ryori[oʊˈse.tʃi rjoːˈɾi]そのままローマ字表記で伝えて大丈夫。多文化的な話題であれば、あえて日本語の響きを出すのも印象的。
Traditional Japanese New Year foods[trəˈdɪʃ.ən.əl dʒəˈpæn.iz nuː jɪə fuːdz]もっとも分かりやすい基本フレーズ。日本のお正月=New Yearに特有な伝統料理であることを強調。
New Year's festive cuisine[ˈnjuː jɪəz ˈfɛs.tɪv kwɪˈziːn]「お祝いの料理」というニュアンスも含めるならこの表現もおすすめ。festive(祝祭の)が華やかさを伝える。
Assorted dishes packed in tiered lacquerware boxes[əˈsɔːr.tɪd ˈdɪʃ.ɪz pækt ɪn tɪrd ˈlæk.ər.wɛr ˈbɑːk.sɪz]「重箱(じゅうばこ)」の説明。料理が層になって入っている点をイメージさせるための解説フレーズ。
Tiered boxes[tɪrd ˈbɑːk.sɪz]「層になった箱」「重箱」をシンプルに説明する単語。tiered=段積みのイメージ。

 

ポイント解説

  • 「Osechi Ryori」と日本語のまま伝えても、海外では伝統食や異文化体験として興味を持ってもらえることが多いです。
  • 「Traditional Japanese New Year foods」や「New Year's festive cuisine」は、どちらもおせちの本質を端的に説明できる表現です。場面に応じて使い分けを意識しましょう。
  • Assorted dishes packed in tiered lacquerware boxes は、おせちを説明するときによく使われます。Tiered boxes の"tiered"は「層になった」という意味で、重箱という日本独特の容器をうまくイメージさせられる便利な語です。

「おせち料理」は、直訳できないからこそ、うまく比喩や説明を添える習慣を身につけておくと、コミュニケーション力がぐっと高まります。

 

なぜ食べるの?おせちの文化背景を英語で説明する

Relaxed woman with Osechi

おせち料理について英語で説明するとき、「なぜこの冷たい料理を食べるの?」や「どうしてたくさんの保存食が詰まっているの?」と質問されることは少なくありません。

実は、その背景には日本独自の生活習慣や、新年への願いが込められた意味が隠されています。

単なる“正月のごちそう”というだけではなく、おせちは深いストーリーを持った文化の象徴です。

ここでは、英語でわかりやすくおせちの文化背景を説明するためのポイントと表現をご紹介します。

 

三が日の「家事休み」と保存食の意味

おせち料理は「To give housewives a break from cooking for the first three days of the year.(お正月の三が日、家事を休むため)」という理由で作り置きされます。

この文化は家庭を大切にする日本ならではの発想。

英語では "Preserved food"(保存食) という表現が使われますが、この単語は「長持ちするように工夫された料理」というニュアンスを含みます。

特におせちは「新年の間、家族がゆっくりと一緒の時間を過ごせるように」という温かい気持ちから生まれた伝統なのです。

 

ひとつひとつの料理に宿る願い

おせち料理には "Each dish has a special meaning and represents a wish for the coming year."(それぞれの料理に特別な意味があり、新しい年への願いを表している)という英語フレーズがよく使われます。

日本語の「縁起物」を説明したいときには、"Auspicious food" や "food with symbolic meaning" という表現も役立ちます。

ただの食事ではなく、「食べながら幸運を祈る」という文化は、多くの外国人にとっても魅力的に映るポイントです。

おせちの由来や背景を英語で伝えることで、日本文化の奥深さを理解してもらえるはずです。
ぜひ、こうした背景の解説も添えて説明してみてください。

 

 

【保存版】おせちの具材別・英語名と「込められた願い」一覧

Overhead view of Osechi contents.

おせち料理の魅力は、ひとつひとつの具材に願いや由来が込められているところにあります。

英語で説明しようとすると「直訳でOK?」と悩む方も多いのではないでしょうか。

ここでは単なる直訳にとどまらず、料理方法や見た目がしっかり伝わる英単語+背景の意味をわかりやすく解説します。

「なぜその英語名を使うのか?」英語博士レベルのこだわりポイントも紹介するので、外国人のお客様や友人との会話が盛り上がること間違いなしです。

英単語発音記号意味・備考
Simmered Black Soybeans/ˈsɪmərd ˈblæk ˈsɔɪˌbinz/健康・勤勉(まめに働く)
黒豆は「Simmered(コトコト煮る)」を付けることで日本独特の調理法を表現。単に"Black Beans" だけでは、水煮やサラダ豆と誤解されるので要注意。
“豆(まめ)”は日本語の“まめに働く”にかけて「働きもの・健康」の祈り。
Herring Roe/ˈhɛrɪŋ roʊ/子孫繁栄・豊かな子宝(数多くの卵)
数の子は「Herring(ニシン)」の「Roe(魚卵)」と明確にすることで、欧米で一般的なキャビアやいくらと区別。その由来が“たくさんの卵=繁栄”の象徴だと伝えると、感心されることも。
Candied Sardines/ˈkændid sɑrˈdinz/五穀豊穣・豊作(田作りの意)
田作りは単なる「Dried Sardines」では味気ない!“Candied(砂糖やみりんで甘くした)”を加えることで日本らしい甘じょっぱい味わいを伝えられます。
Mashed Sweet Potato with Chestnuts/mæʃt swiːt pəˈteɪtoʊ wɪð ˈʧɛsˌnʌts/金運・商売繁盛(黄金色にちなんで)
栗きんとんは“Chestnut Paste”では黄色のイメージが薄いので、「Mashed Sweet Potato(さつまいもの裏ごし)」とセットで使うのが親切。黄金色が“wealth”や繁栄への願いに繋がります。
Sweet Rolled Omelet/swiːt roʊld ˈɑmˌlɛt/学問成就(巻物=知識)
伊達巻は単なるおかずの卵焼きではなく、見た目が“巻物(スクロール)”に似ていることから「知識・学問」の象徴。英語では“Sweet(砂糖入り)”を強調すると和食らしさが一気にアップ!
Braised Shrimp/breɪzd ʃrɪmp/長寿(海老の曲がった腰=お年寄り)
「Braised(煮たり蒸したり)」を付けることで、ぷりっとした和風調理をアピール。海老の髭や背中の曲がりが「腰の曲がるまで長生き」に通じる話も一緒に伝えてみて。
Red and White Vinegar Daikon/rɛd ənd waɪt ˈvɪnɪgər daɪˈkɒn/祝福・平和(水引イメージ)
紅白なますは “Vinegar(酢)」を入れることで味の想像がしやすくなります。赤(人参)と白(大根)のコントラストが日本の祝い色。
Kelp Roll/kɛlp roʊl/喜び・幸福(よろこぶの語呂合わせ)
「Kombu」でも伝わりますが、説明重視なら“Kelp Roll”を推奨。「喜ぶ」と「昆布」の音の関連を英語で伝えるのも面白い会話コツです。

 

おせちの具材の「英語名」は、ストレートな訳だけでなく、料理の特徴・意味・日本文化の背景を意識して選ばれることがとても大切です。

自信を持って国際交流の話題にしてください!

 

食卓ですぐ使える!おせちを紹介する英会話・例文集

Explaining Osechi to a friend.

おせち料理を前に、実際に外国人と一緒に食卓を囲むシーンを想像してみてください。

「これ、何て英語で言えばいいんだろう…?」と悩むのはもう今日で終わり!

このセクションでは、おせち料理の味や食感を説明したり、おすすめの具材を提案したりするときにすぐ活用できる英語フレーズを厳選して紹介します。

 

味や食感を伝える便利な英語フレーズ

  • It's sweet and savory.
    (甘じょっぱい味です)
    甘みと塩気が絶妙に合わさった日本独特の味わいを表現できる万能フレーズです。
  • It has a sticky texture.
    (もちもちした食感です)
    「sticky」はお餅や昆布巻きなど、日本のおせちならではの“ねばり”を伝える表現。texture(食感)とセットで覚えると便利です。
  • It’s pickled and refreshing!
    (さっぱりした漬物です)
    紅白なますや酢の物系に使える爽やかな説明。
  • The flavor is rich and deep.
    (コクがあって深い味わいです)
    黒豆や栗きんとんの“深み”を伝えたいときに最適。

 

具材をすすめる・意味を紹介するフレーズ

  • You should try this one. It brings you wealth.
    (これ食べてみて、金運が上がるよ)
    栗きんとんや伊達巻のような“金運”系にはこの一言!
  • This is my favorite. It represents longevity.
    (これは私のお気に入り。長寿を意味しているんだ)
    海老をすすめる時には、意味も添えて話題作り。
  • This dish symbolizes “hard work” and good health in the new year.
    (この料理は新年の健康と勤勉を象徴しています)
    黒豆=”まめに働く” の説明に最適!
  • Eating herring roe is said to bring many children and prosperity to your family.
    (数の子を食べると子孫繁栄・家族の繁栄に縁起が良いとされています)
    伝統的な意味を添えて、“また話をしてね”と話題が膨らみます。

 

料理や文化の説明で会話を盛り上げてみよう!

丁寧に意味を伝えることで、「知らなかった!」「面白い!」と会話のきっかけに。

自信を持って日本文化を紹介することが、より楽しい国際交流につながります。

 

 

まとめ:日本文化を英語で発信して国際交流を楽しもう

おせち料理について英語で説明できるようになると、日本の伝統を自信を持ってシェアできるだけでなく、外国人の友人や同僚との会話がグッと深まります。

「料理を説明する」「食材の願いを伝える」といったやり取りは、日本と世界をつなぐ楽しいコミュニケーションの橋渡しです。

単なる翻訳ではなく、その背景にある物語や意味を伝えれば、異文化交流はもっと充実したものになるでしょう。

 

世界中の人々と日本文化について語り合い、新年のテーブルを笑顔で囲む――そんな素敵な体験を、あなたの英語でぜひ実現してください。

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