「夜更かしする」は英語で何て言う?徹夜・夜型人間などネイティブの使い分け表現5選

「夜更かしする」 英語 サムネイル

「気が付いたら深夜までスマホをいじっていた」「テスト前に一夜漬けで勉強…」など、夜更かしは多くの人が経験する身近な出来事ですよね。

でも、”stay up late”ばかり使っていませんか? 実はネイティブが自然に使うフレーズや、細かいニュアンスの違いもたくさんあるんです。

 

この記事では、よくある夜更かしの場面にぴったりの英単語や表現を、誰でもわかりやすい形で整理してご紹介します。

普段の会話や日記、オンライン英会話のフリートークでもすぐ使える表現ばかりなので、英語で「夜更かし」を表現したいと思っていた方は、ぜひ参考にしてみてください!

「夜更かしする」の基本英語:Stay up late

ベッドでスマホを見る男性 / Man using phone in bed

「つい夜遅くまで動画を見てしまった」…そんな日、あなたはどのくらいありますか?

実は、日本語でふんわりと「夜更かし」と表現する状況でも、英語にはきちんとした決まったフレーズがあるのをご存じでしょうか。

英語で「夜更かし」の基本はこれ一択! というほどよく使われるのが、“stay up late”です。

このフレーズをマスターすれば、日常会話やSNS、自己紹介でもナチュラルに「夜更かし」の経験をシェアできるようになりますよ。

英単語発音記号意味・備考
stay up latesteɪ ʌp leɪt「夜遅くまで起きている」。
“stay up”は「寝ずに起きている」となるので、“late(遅くまで)”を付けることで日本語の「夜更かし」にピタリと合う。

 

文法・発音のコツ

まず、“stay up”は2つの単語がつながって発音されるので、「ステイアップ」ではなく、「ステイアッ(プ)」と一息で話すと自然です。

また、過去形にすると「I stayed up late」(私は夜更かしした)となり、文脈によって「~して夜更かしした」のように後ろに動詞のing形を置いて使われます。

 

たとえば、

I stayed up late watching Netflix yesterday.
(昨日はNetflixを見て夜更かししちゃったよ。)

このように、「何をして夜更かししたか」まで付け加えると自分らしい英語表現になります

 

状況別!「夜更かし」の英語表現・使い分け

深夜に勉強する学生 / Student studying late at night

夜更かしを英語で表現したい―そう思ったとき、シチュエーションに合わせて言い方を使い分けられると「ひとつ上の英語力」 に見せることができます。

「Netflix見てたらつい遅くなっちゃった…」「テスト勉強で朝まで起きてた」など、日常的にも実際によく遭遇するシーン。

そんなリアルな場面でネイティブがどんな表現を選ぶのか、詳しく見ていきましょう。

 

Pull an all-nighter(徹夜する)

「試験前の一夜漬け」や「どうしても終わらせたい仕事」など、眠らずに朝までがんばるとき に使うのがこの表現です。

ポイントは、「pull」という動詞。

これは本来「(ずるずると)やり遂げる、大仕事をこなす」の意があり、「がんばって徹夜をやり抜く」ニュアンスが漂います。

 

例文:
I have to pull an all-nighter for the exam.
(試験のために徹夜しなきゃ。)

 

Be up late(遅くまで起きている)

行動として「遅くまで起きていた」よりも、状態を淡々と説明*したいとき便利です。

"Stay up" との違いは「意思」よりも「結果や状態」に目を向けているところ。

たとえば親が子どもに「まだ起きてるの?」と確認したいときなど、カジュアルかつ頻出。

 

例文:
Why are you still up?
(なんでまだ起きてるの?)

 

Sit up(寝ずに起きている・看病などで)

現代ではやや古めですが、「誰かのために起きている」や「座って起きている」というやさしくも献身的なニュアンスを含みます。

特に「家族を心配して寝ずに待っている」「病人の看病で夜中ずっと付き添っていた」などの文脈で使われます。文学作品やドラマでも目にすることができます。

 

どの表現も、ちょっとした選び方の違いで伝わるニュアンスが変わります

自分の意図に合うフレーズを選べると、英語コミュニケーションの幅が広がります。

 

 

自己紹介で使える「私は夜更かしが得意(夜型)」の英語

月夜の賢いフクロウたち / Wise owls under moonlit sky

 

忙しい現代だからこそ、自分のライフスタイルやクセを英語でさらっと伝えられるとカッコいいですよね。

「夜更かし体質なんです」と英語で言いたいけれど、直訳してしまいそう…そんなあなたに、自己紹介や日常会話でも使える“夜型人間”の鉄板英語表現をご紹介します。

英単語発音記号意味・備考
Night owlˈnaɪt ˌaʊl直訳で「夜のフクロウ」。
朝型の early bird と対比する形で、「夜型」「宵っ張りの人」という意味で日常会話、自己紹介ともによく使われます。
ポジティブ・ネガティブ両方のニュアンスで使えて、「I'm a night owl.」とカジュアルに宣言できます。
Burn the midnight oilイディオムで「夜遅くまで勉強/仕事をする」「夜なべする」の意。
直訳だとなじみがなくても、英語圏では“勤勉さや努力”の象徴としていい意味で伝わります。「I often burn the midnight oil before big projects.」のように使えます。

 

例文・フレーズ集

  • I'm a total night owl.(私は完全な夜型なんです)
  • Are you a night owl or an early bird?(あなたは夜型?それとも朝型?)
  • She always burns the midnight oil when exams are near.(試験前はいつも夜遅くまで勉強している)

表現によって「体質」や「頑張る姿勢」など伝わるニュアンスが変わります。

場面や伝えたい気持ちに合わせて、ぴったりのフレーズを選びましょう!

 

なぜ "Sleep late" は「夜更かし」ではないのか?

夜と朝の違いを説明する教授 / Professor explaining night and morning difference

「"Sleep late" って“遅くまで寝る”だから、夜更かしって意味じゃないの?」──そう思ってしまうのはとても自然なことです。

実は英語学習者だけでなく、意外と英語上級者までがうっかり間違えてしまう落とし穴なんです。

まず、「夜更かし」という意味を伝えたいなら"sleep late"はNG。

この表現は実は全く別のニュアンスを持ちます。

英単語発音記号意味・備考
sleep late/sliːp leɪt/朝寝坊する。「夜遅く寝る」ではなく「朝遅くまで眠っている」。たとえば授業・仕事に遅刻…なんてときにもこの表現はよく使われます。
go to bed late/ɡəʊ tə bɛd leɪt/夜遅く寝る・寝つくのが遅い。動作を強調し、「寝る行為自体が遅い」というイメージです。
stay up late/steɪ ʌp leɪt/夜更かしする。眠らず起きていることを表します。

 

最大のポイントは「前置詞」と「動詞の種類」です。"Sleep late"は「寝る(sleep)」が遅いのではなく、「眠っている時間が長い=朝遅くまで寝ている」と解釈されます。

一方、「夜更かし」=起きている行為を強調するのが "stay up late"。

"Go to bed late" も「寝る動作が遅い」ことは伝わりますが、「その後すぐ寝てしまう」可能性もあるため、一般に夜更かし(=意図して起きている)にピッタリなのは "stay up late" です。

 

もう一つ注意しておきたいのは、"sleep late"は「遅れた昼寝」にも使えません

"I slept late today." なら「今日は朝寝坊した」が正解!

例えば、「昨日は夜更かしして寝たから、今日朝寝坊した」は

I stayed up late last night, so I slept late this morning.

2段階で表現する必要があります。

 

間違えやすい表現まとめ

  • sleep late = 朝遅くまで寝ること(朝寝坊)
  • go to bed late = 寝る動作が遅い
  • stay up late = 夜更かしする(起きていることに注目)

混乱しやすい単語ですが、文脈や例文を意識して使い分けられれば、あなたの英語はグッと「ネイティブっぽく」なります!

一つ一つ、例文でイメージしながら身につけていきましょう。

 

 

「夜更かし」の英語表現の使い分けまとめ

チェックリストが完了したノートとベッド / Completed checklist notebook on nightstand

「夜更かし」と言っても、その背景や気持ち、状況ごとに英語表現が大きく変わる――そんな発見があったのではないでしょうか。

基本は"Stay up late"。

これは「つい遅くまで起きてしまった」という最も幅広い「夜更かし」の表現として、日常会話でも断然よく使われます。

 

一方で、
「徹夜」を強調したいなら"Pull an all-nighter"

これは一睡もしないでがんばった、という粘り強さや努力のニュアンスを含みます。
また、何気ない「遅くまで起きていた」なら"Be up late"、誰かを待ったり夜通し看病したといった座って起きている場面には"Sit up"も知っておくと便利です。

 

自分のライフスタイルとして「夜型」を伝えたいなら"Night owl"。

これは仕事や勉強以外の趣味や性格的な「夜更かし」にぴったり。
知的な印象を狙うなら、"Burn the midnight oil"も味のある表現です。

 

表現を使い分ければ、無理なく「海外ドラマっぽい」リアルな伝え方ができ、会話も違和感ゼロ。

日々の「夜更かしエピソード」も自信を持って英語で語れるようになりますよ。