野菜の英語100選|種類・調理・文化・ことわざまで

海外のスーパーで「キャベツ」を買おうとして、英語名がすぐ出てこなかった経験はありませんか?
「vegetable」という言葉は、ラテン語 vegetabilis(=生命をもつ)に由来し、実は“活力”や“生命力”を意味する美しい言葉です。
また、ネイティブの会話では “vegetable” よりも “veggie(ベジー)” がよく使われます。
たとえば “Eat your veggies!”(野菜をちゃんと食べなさい)や “veggie burger”(野菜バーガー)など、日常のあらゆる場面に登場します。
英語で野菜の名前を覚えると、
- レストランでメニューを迷わず選べる
- レシピ動画の英語が理解できる
- 海外の食文化をより深く味わえる
といったメリットが広がります。
本記事では、「種類 × 調理 × 表現」の3軸で、英語の“野菜の世界”をまるごと学びます。
見るだけでおいしそうに感じる英単語を、一緒に味わっていきましょう。
よく食べる定番野菜の英語(20語)
毎日の食卓に登場する定番の野菜たちは、英語でも頻出ワードです。
海外のスーパーやレストランでは、日本語の感覚と少し違う呼び方も多く、知っているだけでオーダーや買い物がぐっとスムーズになります。
以下では、代表的な20の「定番野菜」を発音記号つきで整理しました。
英会話・料理動画・留学生活でも役立つ“必修語彙リスト”です。
| 英単語 | 発音記号 | 意味・備考 |
| carrot | /ˈkærət/ | ニンジン。色を表す“carrot orange”という表現も。 |
| potato | /pəˈteɪtoʊ/ | ジャガイモ。“mashed potatoes(マッシュポテト)”など料理表現でも頻出。 |
| onion | /ˈʌnjən/ | タマネギ。涙の原因は刺激性の成分“sulfur compounds”。 |
| garlic | /ˈɡɑːrlɪk/ | ニンニク。“garlic bread”“garlic flavor”など万能調味語。 |
| cabbage | /ˈkæbɪdʒ/ | キャベツ。英語では丸ごとを指す。“shredded cabbage(千切りキャベツ)”。 |
| lettuce | /ˈlɛtɪs/ | レタス。発音は「レティス」。サラダの基本語。 |
| spinach | /ˈspɪnɪtʃ/ | ほうれん草。“fresh spinach leaves”などで登場。 |
| tomato | /təˈmeɪtoʊ/(米)/təˈmɑːtəʊ/(英) | トマト。“tomato sauce”“cherry tomato”など派生豊富。 |
| cucumber | /ˈkjuːˌkʌmbər/ | キュウリ。英語ではサラダの主役。“cool as a cucumber”は「冷静沈着」。 |
| broccoli | /ˈbrɑːkəli/ | ブロッコリー。健康食の象徴。“broccoli florets(房)”。 |
| cauliflower | /ˈkɔːliˌflaʊər/ | カリフラワー。“cauliflower rice”=低糖質ライス代替として人気。 |
| corn | /kɔːrn/ | トウモロコシ。英では“maize”とも呼ぶ。 |
| pumpkin | /ˈpʌmpkɪn/ | カボチャ。ハロウィンの象徴。“pumpkin pie”は秋の定番スイーツ。 |
| sweet potato | /ˌswiːt pəˈteɪtoʊ/ | サツマイモ。英語圏では焼き芋より“roasted”や“mashed”で。 |
| celery | /ˈsɛləri/ | セロリ。食感の“crunchy”さを表す形容詞とよく使われる。 |
| green bean | /ˈɡriːn biːn/ | インゲン。“string bean”とも呼ばれる。 |
| pea | /piː/ | エンドウ豆。“split peas”はスープの材料にも。 |
| eggplant | /ˈɛɡˌplænt/ | ナス。米では“eggplant”、英では“aubergine”。 |
| bell pepper | /ˈbɛl ˌpɛpər/ | パプリカ。“red/yellow bell pepper”など色で区別。 |
| zucchini | /zuˈkiːni/ | ズッキーニ。英では“courgette”。“grilled zucchini”が定番料理。 |
同じ野菜でも国によって単語が違うため、海外旅行や留学では注意が必要です。
これらの単語は、英会話の中でも特に「日常の話題」「食生活」「健康習慣」を語る際に欠かせません。
根菜・いも類の英語(15語)
地中で育つ「根菜(root vegetables)」は、英語でも“earthy(大地の香りがする)”と表現されることがあります。
味わい深く、世界中の食卓に欠かせない食材です。
海外のマーケットでも “root vegetables” というカテゴリーでまとめて売られており、覚えておくと非常に便利です。
| 英単語 | 発音記号 | 意味・備考 |
| radish | /ˈrædɪʃ/ | ラディッシュ(赤カブ)。辛味がある小型の根菜。サラダによく使われる。 |
| daikon | /ˈdaɪkɒn/ | ダイコン。日本語がそのまま英語化。寿司や和食メニューでも通じる。 |
| turnip | /ˈtɜːrnɪp/ | カブ。イギリスでよく食べられる白い根菜。“pickled turnip”は中東料理にも登場。 |
| beet | /biːt/ | ビーツ。赤紫の根菜。“beetroot”とも呼ばれ、健康食として人気。 |
| yam | /jæm/ | ヤムイモ。アフリカ・カリブで主食となる芋。アメリカでは“sweet potato”と混同されることも。 |
| taro | /ˈtɑːroʊ/ | タロイモ。ハワイ料理“poi”の原料。“taro chips”としてスナック化も。 |
| lotus root | /ˈloʊtəs ruːt/ | レンコン。アジア特有の野菜。断面の穴を “lotus holes” と形容することも。 |
| burdock | /ˈbɜːrdɑːk/ | ゴボウ。日本食でおなじみ。“burdock root” として健康食材として輸出される。 |
| parsnip | /ˈpɑːrsnɪp/ | パースニップ。見た目は白いニンジン。甘みがありローストに最適。 |
| ginger | /ˈdʒɪndʒər/ | ショウガ。スパイス・薬味・飲料など用途が幅広い。 |
| turmeric | /ˈtɜːrmərɪk/ | ウコン。インド料理で使われる黄色の根。“curcumin”成分が健康効果で注目。 |
| horseradish | /ˈhɔːrsˌrædɪʃ/ | 西洋ワサビ。“wasabi”とは別種だが、同様の辛味をもつ。 |
| salsify | /ˈsælsɪfaɪ/ | サルシファイ。ヨーロッパ原産の珍しい根菜で「オイスター・プラント」とも呼ばれる。 |
| carrot top | /ˈkærət tɑːp/ | ニンジンの葉。料理やスープの飾りに使われる。比喩で“赤毛の人”を指すことも。 |
| sweet potato leaf | /ˌswiːt pəˈteɪtoʊ liːf/ | サツマイモの葉。アジア圏では炒め物やスープで食される。 |
“root vegetables” は「地中で育つ野菜」の総称で、英語圏でもよく使われる表現です。
特に、“root vegetable soup(根菜スープ)”や“roasted root mix(根菜ロースト)」のように料理名でも登場します。
地中でたくましく育つこれらの野菜は、英語でも“humble but hearty(控えめだが力強い)”と表現されます。
葉野菜・サラダ野菜の英語(15語)
サラダや付け合わせの主役となる「葉野菜」は、英語でも leafy greens や salad greens と呼ばれます。
海外のレストランでは、“green salad”“mixed greens”“Caesar salad”といった表現が頻繁に登場しますが、どの葉っぱがどの野菜かを知っておくと、注文の際やレシピを読むときに迷いません。
| 英単語 | 発音記号 | 意味・備考 |
| lettuce | /ˈlɛtɪs/ | レタス。サラダの基本。品種に“iceberg”“romaine”などがある。 |
| cabbage | /ˈkæbɪdʒ/ | キャベツ。炒め物やコールスローでよく使われる。 |
| spinach | /ˈspɪnɪtʃ/ | ほうれん草。鉄分豊富で“spinach smoothie”も人気。 |
| kale | /keɪl/ | ケール。青汁で有名。アメリカではスーパーフードの代表格。 |
| arugula | /əˈruːɡjələ/ | ルッコラ。イギリスでは“rocket”。スパイシーな香りが特徴。 |
| romaine | /roʊˈmeɪn/ | ロメインレタス。“Caesar salad”に欠かせない葉野菜。 |
| watercress | /ˈwɔːtərˌkrɛs/ | クレソン。ピリッとした風味で肉料理の付け合わせに。 |
| bok choy | /bɒk ˈtʃɔɪ/ | チンゲン菜。中国原産の leafy vegetable。英語でも“bok choy”で通じる。 |
| chard | /tʃɑːrd/ | フダンソウ。赤・黄など茎の色が美しく“rainbow chard”とも呼ばれる。 |
| mustard greens | /ˈmʌstərd ɡriːnz/ | カラシ菜。ピリ辛の葉野菜で“Southern cooking”に登場。 |
| endive | /ˈɛndaɪv/ または /ɑːnˈdiːv/(仏風) | エンダイブ。少し苦味のあるサラダ野菜。 |
| collard greens | /ˈkɑːlərd ɡriːnz/ | コラードグリーン。アメリカ南部の定番煮込み野菜。 |
| mizuna | /miːˈzuːnə/ | ミズナ。日本語がそのまま英語化。アジアン・サラダによく登場。 |
| radicchio | /rəˈdiːkioʊ/ | ラディッキオ。紫キャベツのような見た目で苦味が特徴。 |
| microgreens | /ˈmaɪkroʊˌɡriːnz/ | 発芽直後の若菜。“microgreen salad”などで使われる新鮮食材。 |
英語では “greens” と複数形で言うと、レタス・ほうれん草・ケールなど「緑の葉野菜全般」を指します。
たとえば “Eat your greens!” は「野菜をちゃんと食べなさい!」という日常フレーズ。
また、“dark leafy greens” は栄養価の高い濃緑野菜のことです。
葉野菜は、色・形・風味の違いで食卓の印象を変える存在。
英語で正確に言い分けられると、海外のサラダバーでも迷いません。
果菜類・色鮮やかな野菜の英語(15語)
見た目も味も華やかな「果菜類(fruit vegetables)」は、英語でも料理名や日常会話によく登場します。
トマトやナスのように“果実として実を食べる野菜”のことを指し、植物学的には果物に近いものもあります。
色彩豊かで料理を彩る英単語を押さえておくと、英語レシピや海外のカフェメニューもぐっと読みやすくなります。
| 英単語 | 発音記号 | 意味・備考 |
| tomato | /təˈmeɪtoʊ/(米) /təˈmɑːtəʊ/(英) | トマト。果実扱いされるが、食文化上は野菜。“tomato sauce”“cherry tomato”など派生多数。 |
| bell pepper | /ˈbɛl ˌpɛpər/ | パプリカ。色で“red/yellow/green bell pepper”と表現。 |
| eggplant | /ˈɛɡˌplænt/ | ナス。米では“eggplant”、英では“aubergine”。“grilled eggplant”は人気料理。 |
| zucchini | /zuˈkiːni/ | ズッキーニ。英では“courgette”。炒め物やグリル料理でよく登場。 |
| cucumber | /ˈkjuːˌkʌmbər/ | キュウリ。“cool as a cucumber”=「冷静沈着な」という慣用句にも。 |
| okra | /ˈoʊkrə/ | オクラ。粘りがある“slimy”食感で知られる。英語でも日本語と同じ発音。 |
| chili | /ˈtʃɪli/ | トウガラシ。“chili pepper”とも。“chili sauce”“chili powder”などで頻出。 |
| pumpkin | /ˈpʌmpkɪn/ | カボチャ。ハロウィンの象徴。“pumpkin pie”や“pumpkin soup”など定番。 |
| squash | /skwɒʃ/ | スカッシュ。カボチャ類全般を指す。“butternut squash”が特に人気。 |
| bitter melon | /ˈbɪtər ˌmɛlən/ | ゴーヤ。“bitter gourd”とも呼ばれる。英語圏ではアジア料理として登場。 |
| avocado | /ˌævəˈkɑːdoʊ/ | アボカド。植物学的には果物だが、食文化では野菜。“avocado toast”でおなじみ。 |
| pea pod | /piː pɑːd/ | サヤエンドウ。“snow peas”“snap peas”など種類も豊富。 |
| edamame | /ˌɛdəˈmɑːmeɪ/ | 枝豆。日本語がそのまま国際語化。ビール文化の象徴的存在。 |
| green pepper | /ˈɡriːn ˌpɛpər/ | ピーマン。英語では未熟な bell pepper を指す。 |
| cherry tomato | /ˈtʃɛri təˈmeɪtoʊ/ | ミニトマト。“sweet and juicy”と形容されることが多い。 |
“avocado” は botanically(植物学的には)果物の仲間ですが、英語圏の食文化では野菜カテゴリーに含まれます。
サラダ・ディップ・トーストなど、野菜と同様に扱われるため、料理表現では “vegetable” 側で覚えてOKです。
これらの果菜類は、英語で「色」や「食感」と結びついてよく使われます。
例: crunchy cucumber, sweet cherry tomato, spicy chili pepper。
香味野菜・スパイスになる野菜(10語)
料理の香りと味の決め手となる「香味野菜(aromatics)」は、英語圏のキッチンでも欠かせない存在です。
これらは “to add flavor and aroma(風味と香りを加える)” ために使われ、スープやソース、炒め物のベースとなります。
英語では「香りづけ食材」全体を aromatics と呼び、野菜・ハーブ・スパイスがまとめてこのカテゴリに含まれます。
| 英単語 | 発音記号 | 意味・備考 |
| onion | /ˈʌnjən/ | タマネギ。あらゆる料理の基本。“caramelized onions(飴色タマネギ)”は西洋料理の定番。 |
| garlic | /ˈɡɑːrlɪk/ | ニンニク。英語では“a clove of garlic(1片)”と数える。健康や魔除けの象徴でもある。 |
| leek | /liːk/ | ニラネギ。ウェールズの国花。“leek soup”はポピュラーな冬の料理。 |
| shallot | /ˈʃælət/ | エシャロット。玉ねぎよりマイルドな風味。“French dressing”の定番材料。 |
| scallion | /ˈskæliən/ | 青ねぎ。“green onion”とも呼ばれ、炒め物やスープの薬味に使われる。 |
| chive | /tʃaɪv/ | チャイブ。細いネギのような香味ハーブ。“chives on top”で仕上げの飾りに。 |
| ginger | /ˈdʒɪndʒər/ | ショウガ。世界中で使われるスパイス。“ginger tea”“gingerbread”など応用多彩。 |
| galangal | /ɡəˈlæŋɡəl/ | ガランガル。タイ料理や東南アジアでよく使うショウガの仲間。強い柑橘系の香り。 |
| lemongrass | /ˈlɛmənˌɡræs/ | レモングラス。香りのよいハーブで、スープやハーブティーに利用される。 |
| fennel | /ˈfɛnəl/ | フェンネル。ほのかに甘い香りの野菜。“fennel seeds”はスパイスとしても使われる。 |
英語では、タマネギ・ニンニク・セロリ・ショウガなど香りを出す野菜を総称して aromatics と呼びます。
例文:
Saute the aromatics before adding the broth.
(スープを加える前に香味野菜を炒めましょう。)
つまり、“aromatics” は「香りで料理の土台を作る」イメージです。
これらの香味野菜は、ほんの少し加えるだけで味が格段に変わります。
英語で料理を学ぶ際には、ぜひ “aromatics” という単語ごと覚えておくと便利です。
野菜料理・調理に関する英語(10語)
英語で料理を学ぶとき、欠かせないのが「調理法(cooking methods)」の語彙です。
“boil(ゆでる)”“cut(切る)”のような基本動詞もありますが、ここでは特に野菜料理に関連する英単語を整理します。
英語圏では、料理名そのものが調理法を表していることも多く、たとえば grilled vegetables(焼き野菜)や stir-fried veggies(野菜炒め)などは日常的に登場します。
| 英単語 | 発音記号 | 意味・備考 |
| salad | /ˈsæləd/ | サラダ。冷たい野菜料理の総称。“green salad”“potato salad”“Caesar salad”など種類豊富。 |
| stir-fry | /ˈstɜːr fraɪ/ | 炒める。特に中華風の強火調理を指す。“stir-fried vegetables”=野菜炒め。 |
| soup | /suːp/ | スープ。具沢山の“vegetable soup”や“miso soup”など、文化を超えて使われる。 |
| stew | /stuː/ | 煮込み料理。“beef stew”“vegetable stew”など温かい家庭料理の定番。 |
| sauté | /soʊˈteɪ/ | 少量の油で炒める。“sautéed mushrooms”や“sautéed spinach”などで登場。 |
| grill | /ɡrɪl/ | 焼く。“grilled zucchini”“grilled corn”など香ばしさを強調する調理法。 |
| roast | /roʊst/ | オーブンで焼く。“roasted vegetables”=焼き野菜。“roast pumpkin”なども定番。 |
| steam | /stiːm/ | 蒸す。“steamed broccoli”“steam vegetables”などヘルシー調理。 |
| mash | /mæʃ/ | つぶす。“mashed potatoes”が代表的。“mash up vegetables”=野菜を潰す。 |
| pickle | /ˈpɪkəl/ | 漬ける。酢漬けや発酵食品。“pickled cucumbers”=ピクルス。 |
英語では、“stir-fry vegetables” や “roast pumpkin” のように、動詞(調理法)+名詞(食材) の組み合わせで料理を表現します。
これは英会話でも非常に使いやすい構文で、たとえば:
I love grilled eggplant and steamed broccoli.
(私は焼きナスと蒸しブロッコリーが大好きです。)
調理法を英語で理解すると、海外レシピを読む力が一気にアップします。
野菜の形・部位・特徴を表す英語(10語)
野菜を英語で説明するときに欠かせないのが、「形・部位・特徴」を表す語彙です。
英語圏では料理番組やレシピで “Remove the peel.” “Chop off the stems.” のように、
部位名を動作とセットで使うことが多く、これを知っていると理解力と表現力がぐっと上がります。
| 英単語 | 発音記号 | 意味・備考 |
| leaf | /liːf/ | 葉。複数形は “leaves”。例:lettuce leaves(レタスの葉)。 |
| stem | /stɛm/ | 茎。“celery stems”=セロリの茎。“stem from”で「〜に由来する」という動詞にもなる。 |
| root | /ruːt/ | 根。“root vegetables”は根菜の総称。比喩で「原点・起源」という意味も。 |
| sprout | /spraʊt/ | 芽、若葉。動詞では“to sprout”=「芽を出す」。“bean sprout”=もやし。 |
| bulb | /bʌlb/ | 球根。タマネギやニンニクなど。“garlic bulb”はニンニク1個分。 |
| seed | /siːd/ | 種。“plant a seed”=「種をまく」。“seedless grapes”=種なしブドウ。 |
| peel | /piːl/ | 皮(果物や野菜の外皮)。動詞では“to peel”=皮をむく。“orange peel”など。 |
| skin | /skɪn/ | 皮(果物・人間・動物など広義)。“potato skin”=ジャガイモの皮。 |
| pulp | /pʌlp/ | 果肉・繊維質。“tomato pulp”はソース用トマトの中身部分。 |
| fiber | /ˈfaɪbər/ | 食物繊維。健康や栄養文脈でよく登場。“high in fiber”=食物繊維が豊富。 |
英語では、名詞をそのまま動詞化して使うことも多くあります。
たとえば:
- to seed a pumpkin(カボチャの種を取る)
- to peel an onion(タマネギの皮をむく)
- to root a plant(植物を根づかせる)
このように、名詞 → 動詞 へと転用されるのが英語らしさです。
部位を正確に表現できると、料理だけでなく、生物や自然について話すときにも応用が効きます。
野菜が登場する英語表現・ことわざ(10選)
英語では、野菜を使った比喩表現が驚くほど多く存在します。
日常会話からビジネス、文学まで、身近な野菜が“人の性格”“状況”“感情”を表す言葉として使われるのです。
たとえば、“cool as a cucumber” は「冷静沈着」、“couch potato” は「ソファでごろごろする人」というように、ユーモアやイメージが豊かなのが特徴です。
ここでは、覚えておくと英会話で一歩上をいく、定番の「野菜イディオム」を10個紹介します。
| 英語表現 | 意味・解説 |
| couch potato | テレビばかり見てごろごろしている人。直訳は「ソファのポテト」。怠惰な生活を皮肉る表現。 |
| cool as a cucumber | とても落ち着いている、冷静沈着な。冷たいキュウリのように“calm and collected”。 |
| spill the beans | 秘密をうっかり漏らす。“He spilled the beans about the surprise party.”(彼はサプライズをばらした)。 |
| full of beans | 元気いっぱい、エネルギッシュ。“The kids are full of beans today.”(今日は子どもたちが元気だ)。 |
| carrot and stick | アメとムチ。報酬と罰を組み合わせたモチベーション管理。“The teacher used the carrot and stick approach.” |
| small potatoes | 取るに足らないこと、たいした問題ではない。“Compared to global issues, this is small potatoes.” |
| two peas in a pod | とても仲が良い、そっくりな関係。“They’re like two peas in a pod.”=「瓜二つのように似ている」。 |
| hot potato | 扱いづらい問題。“It’s a political hot potato.”=「政治的にデリケートな問題」。 |
| salad days | 若くて未熟だが情熱的な時期。シェイクスピア由来の表現。“In my salad days, I was naive but full of dreams.” |
| bad apple | 腐ったリンゴ=集団を悪くする人。“One bad apple can spoil the bunch.”=「一人の悪人が全体を台無しにする」。 |
英語では、野菜がそのまま人間や社会を象徴するモチーフとして使われます。
- “cucumber” → 冷静
- “potato” → 怠惰
- “bean” → 活力
- “apple” → 善悪・性格
たとえば “She’s a cool cucumber in any crisis.” と言えば、「彼女はどんな危機でも落ち着いている人」という意味になります。
野菜の名前を通して、人の性格や感情まで表現できるのが英語の奥深さです。
文化・宗教・生活に関連する野菜の英語(10語)
野菜は、ただの食材ではなく「文化」や「信仰」「象徴」と深く結びついています。
英語圏でも、日本やアジアの文化でも、特定の野菜には「繁栄」「再生」「健康」「魔除け」などの意味が込められており、料理や年中行事、宗教儀式にもたびたび登場します。
| 英単語 | 発音記号 | 意味・文化的背景 |
| lotus root | /ˈloʊtəs ruːt/ | レンコン。アジアでは「未来を見通す」縁起物。英語では “lotus root” と呼ばれ、ヘルシー食材としても人気。 |
| radish | /ˈrædɪʃ/ | ダイコンやハツカダイコン。東アジアでは清浄の象徴。西洋では“radish festival”など収穫を祝う祭りも。 |
| garlic | /ˈɡɑːrlɪk/ | ニンニク。古代から「魔除け」の象徴。吸血鬼(vampire)を退ける伝承も有名。健康長寿の象徴でもある。 |
| onion | /ˈʌnjən/ | タマネギ。層が重なる形から“layers of life(人生の層)”の比喩で使われる。エジプトでは永遠の命の象徴。 |
| pumpkin | /ˈpʌmpkɪn/ | カボチャ。ハロウィンで“Jack-o’-lantern”にくり抜かれる秋の象徴。感謝祭(Thanksgiving)でも定番食材。 |
| leek | /liːk/ | リーキ(ニラネギ)。ウェールズの国花で、国旗や軍の紋章にも使われるほど由緒ある野菜。 |
| cucumber | /ˈkjuːˌkʌmbər/ | キュウリ。日本のお盆では“精霊馬(spirit horse)”として使われる。英語では“coolness”の象徴。 |
| kale | /keɪl/ | ケール。古代ギリシャでは不老長寿の象徴。現代では“superfood”として健康志向の象徴に。 |
| spinach | /ˈspɪnɪtʃ/ | ほうれん草。鉄分豊富な健康食として“strength(力)”の象徴。“Popeye”のキャラで有名。 |
| sweet potato | /ˌswiːt pəˈteɪtoʊ/ | サツマイモ。アフリカやアジアでは“gratitude(感謝)”や“harvest(実り)”の象徴。飢饉を救った野菜として敬意をもたれる。 |
たとえば、イギリス人にとって“leek”は花束のような誇り、日本人にとって“daikon”や“lotus root”は縁起を担ぐ野菜——。
言語を学ぶことは、こうした「文化の深層」を理解することでもあります。
野菜は、世界の文化や宗教観を映す“鏡”のような存在。
英語でその象徴性を理解できるようになると、異文化理解がより深まります。
派生語・複合語(5語)
「vegetable(野菜)」という単語は、英語の中でさまざまな形に派生し、ライフスタイルや価値観を表す言葉としても使われています。
健康志向・環境意識・食文化の多様化が進む現代では、“veggie” というカジュアルな言葉を含む表現が増え、会話でも頻出しています。
以下では、日常でよく使われる 野菜関連の派生語・複合語 を5つ紹介します。
| 英単語 | 発音記号 | 意味・備考 |
| vegetarian | /ˌvɛdʒəˈtɛəriən/ | ベジタリアン(菜食主義者)。肉を食べない人を指す。語源は「生命をもつ」という vegetable から。 |
| vegan | /ˈviːɡən/ | ヴィーガン。動物由来の食品を一切摂取しない完全菜食主義者。“plant-based” とも言われる。 |
| veggie burger | /ˈvɛdʒi ˌbɜːrɡər/ | 野菜バーガー。肉の代わりに豆や野菜をパティにしたハンバーガー。英語圏では定番メニュー。 |
| vegetable garden | /ˈvɛdʒtəbl ˈɡɑːrdn/ | 家庭菜園。“grow your own vegetables(自分で野菜を育てよう)”というエコ文化とともに浸透。 |
| veggie chips | /ˈvɛdʒi tʃɪps/ | ベジタブルチップス。カボチャ・ビーツ・ケールなどをスナック化した健康的なお菓子。 |
英語圏では、子どもや家庭向けに「野菜=veggie」と言うのが一般的です。
たとえば:
Eat your veggies before dessert!
(デザートの前にお野菜を食べなさい!)
“veggie” には、「健康的で優しい」「家庭的でフレンドリー」といったポジティブな響きがあり、“veggie sandwich” や “veggie pizza” のようなメニュー名にも多用されます。
まとめ:英語で“食の世界”を味わおう
英語の「vegetable」は、ただの“野菜”という単語ではありません。
その言葉の裏には、健康・文化・価値観といった、人々の暮らしが映し出されています。
たとえば、食卓で親が子どもに
“Eat your greens!”(野菜をちゃんと食べなさい!)
と言うように、野菜は「栄養」だけでなく「愛情」や「習慣」の象徴でもあります。
そして、野菜の名前や料理の言い回しを英語で学ぶことは、単語暗記を超えて、“食文化”そのものを理解する第一歩です。
旅行先でレストランのメニューを読めたり、海外の友人と食の話題で盛り上がれたり——。
そんな瞬間こそが、言葉を学ぶ楽しさですよね。
TANZAMアプリでは、今回紹介したような「食べ物シリーズ」をはじめ、動物・自然・感情など、テーマで覚える英単語を豊富に収録しています。
イラストと音声で“意味がスッと入る”から、記憶にも残りやすい。
英語を「科目」ではなく、「日常の一部」として感じながら、一緒に“言葉で味わう世界”を広げていきましょう。
