garment(衣服)の意味・発音・覚え方|clothesとの違いも

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英語で「衣服」と言えば真っ先に “clothes” を思い浮かべる人が多いが、「garment」という単語も知っておきたい重要ワードだ。

特に製造業やファッション業界、法的な文書では “garment” のほうが自然に使われることがある。

本記事では、「garment の意味って何?」「clothesとの違いは?」という疑問に答えながら、この単語を確実にマスターできるように解説していく。

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garmentの意味

✅ 名詞:衣服、衣類(a piece of clothing)

garment は名詞で、1着の「衣服」「衣類」を意味する単語である。

特に書き言葉やフォーマルな文脈、またアパレル業界や法律、宗教などの分野で頻繁に使われる。日常的な “clothes” に比べ、ややかしこまった印象を持つ語である。

  • The thief was wearing a dark garment that covered his face.
    (その泥棒は顔を覆う黒い衣服を身に着けていた。)
  • She donated several old garments to charity.
    (彼女は古い衣服を数着、慈善団体に寄付した。)
  • The factory produces more than 1,000 garments a day.
    (その工場では1日に1,000着以上の衣類を生産している。)

 

garmentの使い方のポイント

📌garmentのニュアンス

「garment」は「衣服」「衣類」と訳されるが、ネイティブが使うときには、「1着の衣服(特にフォーマルまたは業界的な表現)」というニュアンスがある。

たとえば、"This shop sells handmade wool garments."(この店では手作りのウール衣類を販売している)という場合、「garments」は「衣服全般」だが、個々のアイテムとして丁寧に扱われている印象がある。

📌「衣服」を意味するgarmentとclothesの違い

「garment」も「clothes」も「衣服」「服」と訳されるが、ネイティブはこの2つを文脈や場面に応じて明確に使い分けている。

単語 意味 ニュアンス・使い方
clothes 衣類(総称) カジュアルな表現。日常会話向き。複数形専用の名詞。
garment 衣服1着 フォーマルで業界寄りの表現。数えられる可算名詞。

 

✅clothes:日常的な「服全体」をざっくり指す言葉

「clothes」は、日常的に身につける服全体をざっくり表すカジュアルな言葉である。複数形専用の名詞であり、「a clothes」や「three clothes」といった表現は不可。

以下のように、日常会話でよく使われる。

  • I need to pack some clothes.(服を詰める必要がある)
  • She folded her clothes neatly.(彼女は服をきれいにたたんだ)

✅garment:1着ずつの衣服を丁寧に指すフォーマルな語

一方「garment」は、「1着の衣服」を丁寧に指す可算名詞であり、フォーマルな響きを持つ。製造・販売・法令・ファッション業界など、より専門的な文脈で多用される。

以下のように、1着ずつを意識した表現に適している。

  • Each garment is handmade.(それぞれの衣類は手作りです)
  • He donated 50 garments to the charity.(彼は50着の衣服を慈善団体に寄付した)
  • All garments must be labeled with size and origin.(すべての衣服にはサイズと原産地の表示が必要です)

📌garmentがよく使用されるシーン

garment は特に以下のような文脈でよく使われる。

✅ファッション業界

The designer presented a new line of garments for spring.
(デザイナーは春の新作衣服を発表した)

✅製造・販売業界

This factory produces over 10,000 garments per month.
(この工場は月に1万着以上の衣類を生産している)

✅法律・規制

The label must be attached to each garment by law.
(法律により、各衣服にラベルを付けなければならない)

空港・案内文・説明書

Please remove all outer garments before security screening.
(保安検査の前に上着類をすべてお脱ぎください)

 

garmentの発音と読み方

発音記号とカタカナ表記

📌 発音記号:[ˈɡɑː.mənt](イギリス英語) / [ˈɡɑːr.mənt](アメリカ英語)
📌 カタカナ表記:ガーメント

発音のコツ

garment は2音節の単語で、第1音節「gar」に強勢(アクセント)を置く。イギリス英語では「ガーメント」、アメリカ英語では「ガーrメント」のように、「r」の音がより明瞭に発音される傾向がある。

「t」の音は弱く、「ト」とはっきり発音しないのが自然。

 

garmentの語源

「garment」は中英語の garment に由来し、さらに古フランス語 garnement(衣服、装い)から来ている。

この語は、古フランス語動詞 garnir(備える、装備する、装飾する)に基づいており、「身を整える・備える」ことを意味していた。

garnir はゲルマン系の語根、特にフランク語の warnjan(備える、守る)と関連づけられ、広義にはインド・ヨーロッパ祖語の「覆う・保護する」を意味する語根とつながるとも考えられている。

 

garmentの覚え方(記憶術)

📖 ストーリー記憶術

✅「高級ブティックで仕立てられた1着の garment」

パリの路地裏にある高級テーラー。仕立て職人が、客ひとりひとりの体に合わせて、丁寧に garment を縫い上げる。ハンガーにかけられたその1着には、品格とこだわりが詰まっている。

→ 量より質、「1着の衣服」に込められた価値が garment のニュアンスを表している。

🗣 語呂合わせ

✅「ガール(gar)に似合うメン(ment)の服=garment」

→ ガール(女性)が身にまとう“メンズ風”のかっこいい服、というイメージを語呂で印象付ける。

🖼 イメージ記憶

✅ mannequin(マネキン)に1着ずつ飾られたドレスやジャケット

→ 1体のマネキンに対して1着だけ着せられている様子を思い浮かべることで、「garment=1着の衣服」という意味が視覚的に定着する。服を数えるときの単位として使われる点も一緒に覚えられる。

 

garmentを使った例文

garment は「1着の衣類」を意味するフォーマルな表現で、ファッション業界や商品説明、法規制・衛生管理などの文脈で使われることが多い。以下では、代表的な用法を例文で紹介する。

📌 製品・素材に関する文脈

  • Each garment is made of organic cotton.
    (各衣類はオーガニックコットンで作られている。)
  • This garment is designed for cold weather.
    (この衣類は寒冷地向けに設計されている。)

📌 ファッション業界・ビジネス文脈

  • The factory produces over 10,000 garments per month.
    (その工場では月に1万着以上の衣服を生産している。)
  •  Garment workers protested for better wages.
    (衣料品労働者たちは賃上げを求めて抗議した。)

📌 よく使われるフレーズ・コロケーション

✅ outer garment(上着)

Please remove your outer garment before entering the room.
(部屋に入る前に上着を脱いでください。)

✅ protective garment(防護服)

You must wear protective garments in this laboratory.
(この実験室では防護服の着用が義務付けられている。)

✅ traditional garment(伝統衣装)

The dancers wore traditional garments during the festival.
(その祭りで踊り手たちは伝統衣装を身にまとっていた。)

 

garmentの類義語と対義語

類義語と使い分けのポイント

服に関する英単語は多数存在するが、それぞれ使用される場面や語感が異なる。以下では、代表的な類義語との違いを整理する。

clothes(服、衣類)

→ 日常的に最もよく使われる一般的な表現で、「シャツ」「ズボン」など身に着けるもの全般を指す。garment はそれに比べてフォーマルかつ個々の衣服を指す場合が多い。

例:She packed some clothes for the trip.
(彼女は旅行のために服をいくつか詰めた。)

apparel(衣類、衣料品)

→ 主にビジネス・業界用語として使われる言葉で、ファッション・販売・広告などの分野でよく登場する。garment は物理的な「衣服1点」に焦点を当てるのに対し、apparel は「衣類の集合体」「商品カテゴリ」としての意味が強い。

例:The company specializes in sports apparel.
(その会社はスポーツ衣料品を専門としている。)

attire(服装、装い)

→ フォーマルな文脈で「特定の場にふさわしい服装」を指す語。garment は物としての服であるのに対し、attire は「全体的な装い」「外見としての服装」のニュアンスがある。

例:He wore formal attire to the wedding.
(彼は結婚式に正装で出席した。)

outfit(一揃いの服、コーディネート)

→ トップスとボトムスなど「1セットの服装」「コーディネートされた服装」を指す。garment は1着の衣服に注目しているのに対し、outfit はトータルな組み合わせに注目する。

例:That outfit looks great on you!
(そのコーディネート、すごく似合ってるよ!)

対義語

garment は「身に着けるもの=衣服」を意味する単語であるため、対義語は「裸である状態」「衣服を脱いだ状態」「衣服を否定する状態」を表す語が考えられる。

nudity(裸である状態)

→ 衣服をまったく身に着けていない状態を指す名詞。garment が「身を覆うもの」であるのに対し、nudity はその覆いがないことを意味する。

例:The painting depicted a scene of classical nudity.
(その絵画は古典的な裸の場面を描いていた。)

nakedness(裸であること、無防備な状態)

→ nudity と同様に「裸であること」だが、より詩的・抽象的に「無防備さ」「飾らなさ」を含むことがある。garment の「装い」に対して、nakedness は「さらけ出し」に近い概念。

例:He felt a sense of nakedness without his uniform.
(制服を脱いだ彼は、無防備な気持ちになった。)

undress(脱衣、裸の状態)

→ 動詞として「服を脱ぐ」、名詞としては「衣服を着ていない状態」を指す。garment がある状態の逆、つまり「服を脱いだ状態」を意味する語として使える。

例:She was caught in a state of undress.
(彼女は服を脱いだ状態で見つかった。)

 

純日本人が間違えやすいポイント

📌 garment と clothes の違いを意識せず使ってしまう

→ garment は「1着の衣服」を意味する可算名詞で、主にフォーマルな文脈(ファッション業界・法律文書・製品説明など)で使われる。一方、clothes は日常会話で広く使われる「服全般(複数形)」を指す。

❌ 誤用:I packed some garments for the trip.(やや堅すぎる表現)
⭕ 正解:I packed some clothes for the trip.(自然なカジュアル表現)
⭕ 正解:Each garment is carefully inspected.(検品・製造など業界文脈では自然)

📌 garment を不可算名詞と勘違いして使ってしまう

→ garment は可算名詞。1着ずつ数える語なので、単数・複数の扱いに注意。

❌ 誤用:He designed beautiful garment.(冠詞なし+単数形)
⭕ 正解:He designed a beautiful garment.
⭕ 正解:All garments are handmade.

 

この記事のまとめ

この記事では、英単語「garment(衣服)」の意味、発音、語源、clothesとの違い、覚え方、例文、類義語・対義語まで詳しく解説した。最後にポイントを振り返ろう。

✅ garment の意味
「衣服」「衣類」を意味する可算名詞で、特にフォーマルな文脈やファッション業界、法律文書などで使われる。「clothes」よりも丁寧で改まった印象を与える単語。

✅ 発音と語源
発音:[ˈɡɑː.mənt](イギリス英語)/ [ˈɡɑːr.mənt](アメリカ英語)
語源:古フランス語 garnement(装備・装い)に由来し、「備える」「整える」といった意味を含む。

✅ 覚え方
📖 ストーリー記憶:「パリの仕立て屋で1着ずつ作られるgarment」
🗣 語呂合わせ:「ガール(gar)に似合うメン(ment)の服」
🖼 イメージ記憶:「マネキンに飾られた1着の服を想像」

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学んだ単語は実際に使って定着させることが大切。自分の文脈で例文を作ってみよう。

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