「雪」は英語でSnowだけ?粉雪・みぞれ・吹雪の違いや「積もる」などの表現

雪の季節がやってくると、その繊細さや美しさを表現したくなりますよね。
日本語には「粉雪」「綿雪」「みぞれ」など、それぞれの雪の性質や情景を豊かに語る表現が溢れています。
一方で、英語の世界でも実は雪を表す美しい単語やフレーズがたくさん存在しています。
「snow」一語で表すのはもったいない!
この記事では、日常会話や英語学習がもっと楽しくなるような英語で表す多彩な雪の単語や表現、冬の名フレーズをご紹介していきます。
ぜひ、英語でしか味わえない雪の世界に一緒に触れてみましょう。
基本の「雪」英語:Snow の発音と不可算名詞のルール

「雪」を英語で表したいとき、とりあえず "snow" さえ知っていれば十分、と思いがちですよね。
でも実は、"snow" にはネイティブならではの発音や文法上のコツがあるんです。
このセクションでは、「snow」の基本から、英会話で迷いがちな不可算名詞の使い方まで、しっかり整理してみましょう。
| 英単語 | 発音記号 | 意味・備考 |
|---|---|---|
| snow | /snoʊ/ | 「雪」。不可算名詞のため、基本的に「a snow」とは言いません。降っている「雪」「雪全体」を指します。 |
"snow" は数えられない名詞(不可算名詞:uncountable noun)です。
つまり、「a snow」「two snows」といった使い方は日常英語ではしません。
ではどうやって「ひとひら」「大量の雪」と表現するのでしょうか?そんなときは以下のようなフレーズが便利です。
- A flake of snow(ひとひらの雪)
- A pile of snow(雪の山、一かたまり)
たとえば、「2つの雪だるま」は "two snowmen" と言えますが、"two snows" は誤りです。
英語で自然に伝えたい場合は、「snow」は「集合体」や「現象」としてとらえて使いましょう。
天気予報で聞き分けたい!雪の種類と英語名(粉雪・みぞれ・あられ)

雪といっても、その種類や状態によって見た目も意味も大きく異なります。
天気予報を英語で聞いたとき、「Powder snow」「Sleet」「Hail」など、どれも同じ雪?と悩んだ経験はありませんか?
ここでは、ネイティブも頻繁に使う"雪にまつわる英単語"を表でわかりやすく解説します。
| 英単語 | 発音記号 | 意味・備考 |
|---|---|---|
| Powder snow | /ˈpaʊ.dɚ snoʊ/ | 粉雪。水分が少なく、サラサラした雪。 スキーやスノーボード愛好者にとっては「最高の雪質」として有名。 |
| Sleet | /sliːt/ | みぞれ。雨と雪が混じって降る現象。 アメリカ英語では「氷雨」(凍った雨粒)を指すこともあるので注意。 |
| Hail | /heɪl/ | ひょう。積乱雲から降る氷の粒。 みぞれ(sleet)や、あられ(graupel)とは異なり、硬くて大ぶりな氷。 |
| Graupel | /ˈɡraʊ.pəl/ | あられ。直訳すると「軟らかいひょう」。 雪の粒が氷でコーティングされ、ホロホロとした質感になる。 |
| Blizzard | /ˈblɪz.ərd/ | 猛吹雪。視界がほとんど効かないほどの嵐。 雪が強く風で舞い上がる天気を指し、短時間で交通などに大きな影響を及ぼす。 |
日本語以上に細やかともいわれる英語の雪単語。自分の地域に今降っているのは"Sleet"なのか"Powder snow"なのか、すぐに表現できると一段レベルアップした気分になりますね。
違いを知るほど、英語での天気トークも楽しくなります。是非、一つずつ覚えてみてください!
雪が「降る」「積もる」「溶ける」…雪にまつわる動詞表現

冬の日、窓越しに舞う雪や、積もっていく様子を英語でどう表現するか悩んだことはありませんか?
日本語の「積もる」「降る」「溶ける」を、シンプルかつ的確に英語で言うには、実はいくつか覚えておきたいポイントがあります。
ここでは雪にまつわる代表的な動詞表現を厳選してご紹介します。
| 英単語 | 発音記号 | 意味・備考 |
|---|---|---|
| fall | /fɔːl/ | 「降る」。Snow is falling. で「雪が降っている」。天候全般に使う伝統的な表現。 |
| pile up | /paɪl ʌp/ | 「積もる」。可算・不可算両方で使え、The snow is piling up. なら「どんどん積もってる」。 |
| accumulate | /əˈkjuːmjʊleɪt/ | 「堆積する」「積もる」(堅め・ニュースや天気予報向き)。Accumulate snow で「積雪」も。 |
| stick | /stɪk/ | 「(地面に)積もる、付着する」。The snow isn't sticking. で「積もっていない(すぐ溶けてしまう)」のニュアンス。 |
| melt | /mɛlt/ | 「溶ける」。雨や気温で雪が融解する場面全般。 |
| thaw | /θɔː/ | 「解ける」「雪解けになる」。meltよりも「解凍・春の訪れ」のニュアンスが強い。 |
たとえば、「今日は雪が積もったね」は The snow has piled up today.
「降っているけど積もっていないね」は The snow isn't sticking.
「春になって雪が溶けた」は The snow has melted. または It’s starting to thaw. と言えます。
日常の中で、「雪道が滑りやすいのは積もった雪が溶けて再凍結したとき」など、色々な状況を動詞表現で表せると、会話も一層生き生きしてきますよ。
ふわふわ?ガリガリ?雪の感触・状態を表す形容詞

雪の日、実際に地面に降り積もった雪に触れてみると、その感触や様子は一言では語れませんよね。
日本語にも「ふわふわ」「ガリガリ」など多彩な表現がありますが、英語でも雪の質感を細かく表す形容詞がたくさん存在します。
いつもの “It’s snowy.” だけじゃ物足りない、そんなときに使ってみたい単語をまとめました。
| 英単語 | 発音記号 | 意味・備考 |
|---|---|---|
| Fluffy | /ˈflʌfi/ | ふわふわの。 雪を手で握るとすぐに崩れるような軽やかな状態を表現します。パウダースノーによく使われます。 |
| Slushy | /ˈslʌʃi/ | べちゃべちゃの。 “Slush”は雪解け水が混ざったような状態。足元が悪いときや、道路脇の雪を描写するのにぴったりです。 |
| Crisp | /krɪsp/ | シャキッとした、パリパリとした。 冷えた朝の雪の表面が薄く凍り、踏むと心地よい音がする時に。 |
| Crunchy | /ˈkrʌntʃi/ | ザクザク、ガリガリした。 新雪を踏みしめるときに出る音・感触。Crispよりもやや厚みや硬さを感じる雪に使います。 |
| Packed | /pækt/ | 踏み固められた、圧縮された。 多くの人や車が通って雪が硬くなっている道、または雪玉を作るときの状態を表現します。 |
英語で雪の感触を表現できると、自分の体験をよりリアルに、豊かに語ることができます。
「今日は fluffy な雪で、歩くたびに靴が snow に沈むよ」なんて、一歩踏み込んだ英会話も楽しめそうですね。
ぜひ実際の雪の様子と照らし合わせながら、これらの単語も使ってみてください。
雪だるまや雪合戦!冬の「雪遊び」英語フレーズ

冬になると、雪が積もった庭や公園で子どもも大人も大はしゃぎ。
日本でもおなじみの雪遊びは、海外ドラマや映画のワンシーンで見かけたことがある方も多いのでは?
ただ「雪だるま」や「雪合戦」を英語で表現するだけでなく、海外ならではの雪遊び文化まで知ると、きっと英会話がもっと楽しくなります。
| 英単語・フレーズ | 意味・備考 |
|---|---|
| Build a snowman | 雪だるまを作る。 日本の雪だるまは顔と体で2段ですが、英語圏の雪だるまは基本3段(頭・胴体・下半身)が主流です。 “Do you want to build a snowman?” は映画『アナと雪の女王』で有名な台詞。 |
| Snowball fight | 雪合戦。 友達同士で雪玉を投げ合う遊び。 “Let’s have a snowball fight!”(雪合戦しよう!)のようにカジュアルによく使われます。 |
| Make a snow angel | スノーエンジェルを作る。 横になって手足を広げて雪の上を動かし、天使の形を作ります。 海外のクリスマス映画やCMでよく見かける遊びです。 |
| Igloo | かまくら。 もともとはイヌイットの氷のおうち。 日本の「かまくら」も“小さなイグルー”と紹介されることがあります。 |
また、季節の話題に使えるちょっとした例文も会話で役立ちます。
- “Let’s go outside and build a snowman!”(外に出て雪だるま作ろう!)
- “We spent the afternoon having a snowball fight.”(午後はずっと雪合戦して遊びました)
- “I made a perfect snow angel.”(完璧なスノーエンジェルができたよ)
- “The children built a little igloo in the backyard.”(子どもたちが庭に小さなかまくらを作りました)
雪遊びにまつわるフレーズを覚えると、冬の写真や家族の思い出を英語で語る楽しさが広がります。
海外の友達と“どんな雪遊びをしたか”を英語でシェアしてみてはいかがでしょうか。
まとめ

冬の情景を豊かに描写する日本語のように、英語にも雪の状態や種類を細かく表現する言葉が充実しています。
たとえば「Powder snow」や「Sleet」「Blizzard」といった単語を使い分けられると、天気予報がもっと身近に感じられますし、海外の友人との会話や旅行先でのコミュニケーションも一段と楽しくなります。
最初から完璧を目指す必要はありません。
まずは気になる一語・一表現から使ってみて、冬の英語表現をあなたのものにしていきましょう。
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ぜひこの冬、TANZAMとともに“雪”の英語表現を自在に操る自分に出会ってください!

