「お風呂」は英語でBathとShowerどっち?「湯船に浸かる」表現や入浴のフレーズ

毎日の生活に欠かせない「お風呂」。
英語圏の人と話していて、「お風呂に入る」ってどう表現するのが正しいんだろう?と迷ったことはありませんか。
BathとShowerの違いは一見簡単そうで、文化によってその使い方や理解に微妙な違いもあります。
さらに、日本のお風呂文化は、海外と比べてとてもユニーク。
特に英語圏の人たちに日本の「お風呂」について説明するとき、ちょっとしたニュアンスの違いが思わぬ誤解を生むこともあります。
この記事では、「bath」と「shower」の正しい使い分け、表現方法はもちろん、日本独特の入浴習慣や、その文化的背景まで、わかりやすく丁寧に解説します。
基本の「お風呂に入る」:Take a bath と Take a shower の使い分け

「お風呂に入る」を英語で言いたいとき、どの表現が本当に正しいのか迷ったことはありませんか?
日本語の「お風呂に入る」には、一言で済ませられない英語ならではの違いが隠れています。
ここでは、英語圏での日常生活を想定した場合の最適な表現を、丁寧に解説します。
まずは、「Take a bath」「Take a shower」の違いを整理しましょう。
| 英単語 | 意味・備考 |
|---|---|
| Take a bath | 「湯船に浸かる」意味合いが強く、リラックスタイムとして使われます。アメリカ英語では一般的。頻度は少なめで、特別な感じがします。 |
| Take a shower | 「シャワーを浴びる」。英語圏ではこれが日常の入浴行為。忙しい朝や毎日の習慣として一般的です。 |
| Have a bath | イギリス英語で主流。「Take a bath」と全く同じ意味ですが、国や地域に合わせて使うとネイティブ感がアップします。 |
| Have a shower | イギリス英語。頻繁に聞く表現で、会話でも自然な形です。 |
英語圏に住む多くの人たちは、「お風呂に入る=湯船に浸かる」とは考えません。体をきれいにするという目的なら、たいてい "take a shower" で十分です。
反対に「入浴剤をいれて、ゆったりバスタイムを楽しむ」ような時にだけ、"take a bath" が選ばれます。
また、アメリカ英語では“take”が主流、イギリス英語では“have”が一般的です。
旅行や英会話で使い分けられると、英単語マスターとしてレベルアップできますよ。
例文でイメージをつかんでみましょう。
- I usually take a shower in the morning.
(私は普段、朝にシャワーを浴びます) - On weekends, I like to take a long bath.
(週末はゆっくりお風呂に浸かるのが好きです) - Do you want to have a shower before dinner?
(夕食の前にシャワー浴びたい? ※イギリス英語)
「お風呂に入る」と英語で言いたいときは、「シャワー」か「バス」か、場面に合わせて正確に選ぶのがポイントです。
慣れてくると会話がより自然になりますし、誤解も避けられるようになりますよ。
場所としての「お風呂」:Bathroom はトイレのこと?

日常会話や、海外旅行での宿泊時に使う「お風呂」「バスルーム」という単語。
でも、「Bathroom = お風呂場」と思い込んで使うと、思わぬ誤解を招くことがあります。
特に、海外で「I want to go to the bathroom.」と言うと、まず間違いなく「トイレに行くんだな」と受け取られます。
なぜこのような違いがあるのか、英語圏で「お風呂」を表す単語や、旅行・生活で役立つ関連英単語を解説します。
| 英単語 | 発音記号 | 意味・備考 |
|---|---|---|
| Bathroom | /ˈbæθ.rʊm/ | 浴室、トイレ 北米では「トイレ付き浴室」全体を指すことが多いため、単にトイレの意味で使われる場面が非常に多いです。 |
| Restroom | /ˈrest.ruːm/ | (公共の)トイレ 商業施設・空港・レストランなどで「トイレはどこ?」と聞くならこの単語が安全です。 |
| Bathtub / Tub | /ˈbæθ.tʌb/ | 浴槽 お湯を張って使ういわゆる「お風呂の容器」を指します。 「I soaked in the tub.」(湯船に浸かった)など、具体的に「湯船」の意味を伝えたいならこちら。 |
| Shower room | /ˈʃaʊ.ɚ ruːm/ | シャワールーム シャワー専用スペース。ホテルやジム、ホステルなどでよく使います。 |
| Onsen / Hot spring | /ˈɑn.sen/ /hɑt sprɪŋ/ | 温泉 日本特有の「お風呂文化」を伝えるなら「Onsen」が定着。海外の観光案内にもよく出ます。 |
| Public bath / Bathhouse | /ˈpʌb.lɪk bæθ/ /ˈbæθ.haʊs/ | 銭湯、大衆浴場 昔ながらの「サウナや大浴場」を紹介するときに便利な表現です。 |
欧米では、<バスルーム=トイレがある部屋>という認識ですので、「お風呂」「湯船」「温泉」に関する話題は、上記の単語を正確に使い分けるのがとても大切です。
現地のトイレ事情、ホテルやAirbnbでの案内、海外の友人への「日本のお風呂文化」の説明まで、状況に応じて適切な単語を選べば、誤解なく伝わります。
ぜひ、自信を持って英語で「お風呂」を語れる知識を、ここでおさえてください。
日本文化を伝える:「湯船に浸かる」は Soak を使う

日本のお風呂文化に強いこだわりを持っている方、または外国の友人に日本ならではの入浴スタイルを説明したい方におすすめの内容です。
単に「お風呂に入る」だけでは伝わりきらない、日本独自の「湯船にゆったり浸かる」習慣を英語でスマートに表現する方法を解説します。
日本の入浴文化=「湯船でくつろぐ」体験
海外では、浴槽にお湯を張って入浴するのは少し特別な出来事。
しかし日本人にとっては、毎日の疲れを癒やす大切なリラックスタイム。「ゆっくり湯船に浸かる」 このニュアンス、英語だと意外と伝えにくいんです。
そんな時活躍するのが 「Soak」 という単語。
「浸す」「しっかり染み込ませる」という意味を持ち、単なる「入る(take)」では足りないじっくり体をお湯に浸して温まるニュアンスがしっかり伝わります。
| 英単語 | 発音記号 | 意味・備考 |
|---|---|---|
| soak | /soʊk/ | 「浸す」「じっくり浸かる」 イディオム的に "soak in the bath" で「湯船にたっぷり浸かる」。 |
| tub | /tʌb/ | 「バスタブ(浴槽)」 "bathtub" よりカジュアル。日常会話でよく使われる。 |
| fill the tub | — | 「浴槽にお湯を溜める」 直訳だが「浴槽の準備」も含意。 |
例文で感覚をマスター!
In Japan, we love to soak in the bathtub to relax.
(日本では、リラックスするために湯船に浸かることを大切にしています。)
I'm going to fill the tub.
(お風呂にお湯を張るね。)
soak up the warmth
(お湯の温もりに包まれる※情緒的な表現)
このように「soak」 は、英語圏の人にとっても「ちょっと贅沢」「心も身体もリラックス」というイメージを伝える魔法の言葉。
日本のお風呂文化特有の魅力を表現したい時、ぜひ "soak in the bath" または "soak in the tub" を使ってみましょう。
たかが「お風呂」ですが、言葉ひとつで相手の想像力を大きく刺激できます。
あなたも、「ただ洗う時間」ではなく「くつろぎのじかん」が大切だと英語でアピールしてみませんか?
家庭で使える!お風呂に関連する英語フレーズ・単語集

お風呂にまつわる英語表現を知っていれば、ホームステイや海外生活でも戸惑うことがありません。
日常でよく使うフレーズや単語をマスターすれば、家族や友達とスムーズにコミュニケーションが取れるだけでなく、英語での生活がぐっと身近に感じられます。
バスルームでの声かけや、入浴時のちょっとした一言に使える表現をたっぷりご紹介します。
お風呂に関連する便利フレーズ
| フレーズ | 意味・備考 |
|---|---|
| The bath is ready. | お風呂が沸いたよ。 家族をお風呂に呼ぶときにピッタリ。 |
| I'm going to take a quick shower. | さっとシャワー浴びてくるね。 「ちょっとだけ」感も表現できます。 |
| Wash your back. | 背中を洗う。 子どもとの会話や家族とのやりとりで使えます。 |
| Rinse off. | 石鹸を洗い流す。 Shampoo(シャンプー)やBody soap(ボディソープ)と組み合わせるとなお自然。 |
お風呂グッズや入浴の単語
| 英単語 | 発音記号 | 意味・備考 |
|---|---|---|
| Bath bomb | [ˈbæθ bɒm] | バスボム、入浴剤。 日本の「バスソルト」も英語で通じます。 |
| Towel dry | [ˈtaʊəl draɪ] | タオルで体を拭く。 to towel dry your hair(髪をタオルで乾かす)なども使えます。 |
| Sponge | [spʌndʒ] | スポンジ。 体を洗うものとして household sponge も良く使われます。 |
| Bubble bath | [ˈbʌbl bæθ] | 泡風呂。 子どもにも人気のお風呂アイテム。 |
| Shampoo | [ʃæmˈpuː] | シャンプー。 「to shampoo your hair」なら「髪を洗う」です。 |
| Conditioner | [kənˈdɪʃənər] | リンス、コンディショナー。 |
お風呂に関連する会話表現や単語は、日常でも意外と出番があります!
ちょっとしたニュアンスの違いを知っているだけで、海外の暮らしや英会話がグッと豊かに感じられるはず。
毎日の習慣と絡めて覚えれば、自然と口から出てくるようになりますよ。
まとめ
お風呂の英語表現は、実はとても奥が深いものです。
日本語で「お風呂に入る」とひと言で済ませる表現も、英語では “take a shower” のような日常行為 と、“take a bath” や “soak in the bath” のようなゆったりとした入浴
――この違いをきちんと使い分けることで、あなたの英語が格段に自然になります。
また、旅先やホームステイなどの場面で「bathroom = トイレ」と誤解しないよう、“bathtub” や “public bath” など名詞としての単語も覚えておくのが安心です。
今日ご紹介した英語フレーズや語彙を使うことで、海外生活や外国人との会話の中でも、“お風呂愛” を正確に伝えられるようになります。
どんな文化の違いも、まずは言葉から。英語表現に迷ったときは、何度でもこの記事に戻ってきてください。
TANZAMでは、こうしたネイティブの使い分けや日本文化も伝わる単語・フレーズをたっぷり紹介しています。
今日知った英語をどんどん使いこなして、あなたらしいコミュニケーションを一緒に目指しましょう!


