英語で誕生日の日付を正しく書けますか?アメリカ式・イギリス式の違いと前置詞(on/in)完全解説

英語で誕生日の日付 サムネイル

英語でお祝いのメッセージを送る時や、自分の誕生日を記入する時、「4月1日」をどう書けば正解なのか迷ったことはありませんか?

「April 1st」なのか「1st April」なのか、前置詞は「on」でいいのか、それとも「in」なのか……。

実はこれ、国(アメリカ・イギリス)によってルールが違ったり、文法的な使い分けがあったりと、意外と奥が深いポイントなのです。

 

この記事では、英語で誕生日を扱う際に必須となる「日付の正しい書き方・読み方」を、ネイティブの感覚も交えてわかりやすく解説します。

アメリカ式とイギリス式の決定的な違いから、間違えやすい前置詞の論理的な選び方まで。

読み終わるころには、「どっちだったっけ?」という迷いが消え、バースデーカードやSNSでも自信を持ってスマートに日付が書けるようになっているはずです。

誕生日の日付表記:アメリカ式とイギリス式の決定的違い

アメリカ式とイギリス式の日付表記

「2024年4月1日」を英語でどう表現したらよいか、迷ったことはありませんか?

ビジネスメールやSNS、公式な書類や友達へのメッセージなど、日付を書くタイミングは意外と多く存在します。

ですが、「April 1st, 2024」と書くのか、「1st April 2024」と書くのか——この違いはアメリカ式イギリス式の国ごとのルールから生じています。

日本語の感覚とはまったく異なるこの違いを、ここで徹底的に整理していきます。

 

【アメリカ式】月が先 (Month-Day-Year)

アメリカ式の日付表記は、日本の英語教育やビジネスシーンでも最もよく使われるスタイルです。

多くの教科書や公式フォームでも、「月 → 日 → 年」の順で表現されます。

 

例:

April 1st, 2024

Apr. 1, 2024

 

なぜアメリカがこの順番を採用したのか?

言語学的には、アメリカ英語は「話し言葉の順番を、そのまま書き言葉に落とし込む傾向」が強いと言われています。

つまり、"April first, twenty twenty-four" の順番が、書くときもそのまま「April 1st, 2024」となります。

また、実際のアメリカ国内でも「1/4/2024」と短縮表記されたときは、必ず「月/日/年」を意味します。ここが混乱の元!数字だけだと、日本やイギリス式と絶対に間違えないように気をつけましょう。

 

【イギリス式】日が先 (Day-Month-Year)

イギリスやオーストラリア、多くのヨーロッパ諸国では「日 → 月 → 年」(Day-Month-Year)が主流です。

小→中→大(単位)で並べる論理的な順番が特徴で、特に公式文書や履歴書(CV)、メールのやり取りで頻繁に見かけます。

 

例:

1st April 2024

1 April 2024

 

イギリス式だと、「1/4/2024」は「1日4月2024年」となるので、日本語の感覚にも比較的近いですね。

「日付」→「月」→「年」と、スケールが大きくなる並び順は、中学・高校英語を思い出す方もいるかもしれません。

イギリスだけでなく、カナダやオーストラリア、インドなど、多くの「イギリス英語圏」で使われている点も覚えておくとよいでしょう。

 

結局どっちを使えばいい?

これだけルールが違うと「いったいどっちを使えば正しいの?」とますます困惑しますよね。

ポイントは「相手国のルールに合わせる」こと。

ですが、迷ったときはアメリカ式(April 1st, 2024)を使えば無難です(特にTOEICやビジネス英文メール等ではアメリカ式推奨)。

ただし数字表記(1/4や4/1)は誤解を生むので避け、必ず「April」や「1st」といった英語表記にしましょう。

 

たとえば「4/1」だけだと、アメリカ人には「4月1日」、イギリス人には「1月4日」と受け取られてしまう危険性があります。

アルファベットで月名を入れることで誤解を防ぐのが鉄則です。

どちらの表記も知っておけば、書類作成や友達へのメッセージでも自信を持って使い分けられるはずです。

 

「何日」を表す数字の書き方:序数(st, nd, rd, th)のルール

英語の序数(st, nd, rd, th)のルール

英語で日付を書くとき、「April 1」や「1 April」などの表記を見かけたことがある方は多いですよね。

でも実際のところ、たとえば「1日」「3日」はそのまま「one」「three」ではなく、序数(ordinal number)のルールで書く必要があります。

このちょっとした違いをマスターするだけで、ビジネスシーンでも友人へのメッセージでも、グッと伝わりやすくなります。

それでは、序数の基本的な法則と、知っておくべき注意点をしっかり押さえてみましょう。

 

基本の「1st, 2nd, 3rd」と「th」の法則

英語で日付を書くときは、必ず序数の形(st, nd, rd, th)を使います。これは単なる「1」「2」「3」ではなく、「first(1番目)」「second(2番目)」のような「順序」を示す形です。

ポイントは下記の通りです。

  • 数字の下1桁が 1 → st(1st, 21st, 31stなど)
  • 数字の下1桁が 2 → nd(2nd, 22ndなど)
  • 数字の下1桁が 3 → rd(3rd, 23rdなど)
  • それ以外は全て th(4th, 5th,…, 20th, 24th など)

注意! 11, 12, 13 には例外規則が存在します。

これらは11th, 12th, 13thとなり、すべてthで終わります。

このルールに慣れると、どんな日付にも迷わなくなりますよ。

 

【保存版】1日~31日の英語表記 早見表

1日~31日の英語表記早見表

序数はいざ書こうとすると、意外とスペルで迷いがち。特に「twelfth(12日)」のような例外は暗記必須です。

下の表では赤字で間違えやすいポイントも強調しました。 書類やメールで正しく使いたい方は、ぜひブックマークしてご活用ください。

英単語発音記号意味・備考
1st/fɜːrst/first(1番目)
2nd/ˈsɛkənd/second(2番目)
3rd/θɜːrd/third(3番目)
4th/fɔːrθ/fourth
5th/fɪfθ/fifth(スペルに注意:fif+th)
6th/sɪksθ/sixth
7th/ˈsɛvənθ/seventh
8th/eɪtθ/eighth
9th/naɪnθ/ninth(eが消える)
10th/tɛnθ/tenth
11th/ɪˈlɛvənθ/eleventh(2つ続けて「th」)
12th/twɛlfθ/twelfth(veがfに)
13th/ˌθɜːrˈtiːnθ/thirteenth
14th/ˌfɔːrˈtiːnθ/fourteenth
15th/ˌfɪfˈtiːnθ/fifteenth
16th/ˌsɪkˈstiːnθ/sixteenth
17th/ˌsɛvənˈtiːnθ/seventeenth
18th/ˌeɪˈtiːnθ/eighteenth
19th/ˌnaɪnˈtiːnθ/nineteenth
20th/ˈtwɛntiəθ/twentieth(yがieに)
21st/ˌtwɛntiˈfɜːrst/twenty-first
22nd/ˌtwɛntiˈsɛkənd/twenty-second
23rd/ˌtwɛntiˈθɜːrd/twenty-third
24th/ˌtwɛntiˈfɔːrθ/twenty-fourth
25th/ˌtwɛntiˈfɪfθ/twenty-fifth
26th/ˌtwɛntiˈsɪksθ/twenty-sixth
27th/ˌtwɛntiˈsɛvənθ/twenty-seventh
28th/ˌtwɛntiˈeɪtθ/twenty-eighth
29th/ˌtwɛntiˈnaɪnθ/twenty-ninth
30th/ˈθɜːtiəθ/thirtieth(yがieに)
31st/ˌθɜːtiˈfɜːrst/thirty-first

 

書き取りだけでなく、声に出して読むとより自然に身につきますよ。

特に赤字の箇所はスペル間違いが多いので、要チェックです。

 

 

迷いやすい前置詞!誕生日は "on" か "in" か?

英語の前置詞(on, in, at)の視覚化

英語で日付を表現するとき、「on」と「in」、どちらの前置詞を使うべきか迷った経験はありませんか?

学習者の皆さんが間違いやすいポイントのひとつが、誕生日や記念日、イベントの前置詞です。

「なんとなく on の気がするけど in じゃダメ?」、「本当にネイティブはどう思うの?」と悩む人も多いはず。

このセクションでは、絶対に迷わなくなる前置詞の使い分け方と、しっかりイメージできる理由をていねいに解説します。

 

日付まで言うなら "on"(接触のイメージ)

まず結論から言うと、「4月1日」や「10月10日」など特定の日付には "on" を使います

例文:
My birthday is on April 1st.

この on という前置詞は「日付」というカレンダーの表面に、ピタッと指を置くイメージで使われます(まさに“接着”)。

カレンダーの1マス1マス、それが “on” にぴったり。

この法則を押さえておけば、誕生日、記念日、旅行の日付…すべて迷わなくなります。

 

月や年だけなら "in"(枠の中のイメージ)

「自分の誕生日は4月」「旅行は2024年です」と、月や年という範囲だけを言いたい時には on ではなく in を使います。

例文:
My birthday is in April.

この in は“空間”や“範囲”を表します。「4月という枠の中に自分の誕生日がある」イメージ。

in は「何かに囲まれている」「内側に入っている」感覚。4月、2024年、春…など、広い「期間」の中のどこかをイメージする時に使います。

こんな時に in!

  • in April
  • in 2024
  • in spring

1日より広い「期間・枠」なら in!このコツだけでぐっと迷いません。

 

パーティーの時間なら "at"(点のイメージ)

では、「午後7時に」パーティーが始まる場合など、ピンポイントな瞬間には何を使うのか?

それが at です。

例文:
The party starts at 7 pm.

at は「点」のイメージ。場所(at the station)も、時間(at 7 o'clock)も、「ある一点」を正確に指し示します。

 

at の応用例:

  • at midnight
  • at noon
  • at 10:30

on や in との混同でつまずきやすいですが、時間が“ピタッと一点”なら at が正解です。

 

会話で「誕生日はいつ?」と聞かれた時の答え方

誕生日の会話シーン

英語で誕生日について会話をする場面は、海外の友人や同僚とのコミュニケーションでとてもよく出てきます。

正しい書き方や文法はもちろん大切ですが、「発音の違い」や「自然な答え方」まで押さえておくことで、よりスムーズで自信のある受け答えができるようになります。

ここでは、日常会話でよくあるやりとりや、書き方と話し方の違いを詳しく解説します。

 

書く時と読む時の違い

誕生日の日付を英語で書く場合と、実際に声に出して読む場合とでは表現やリズムに違いがあります。

特に「the」が入るかどうかがポイントです。

書く時の例:

April 1
October 10th

読む(話す)時の例:

"April the first"
"October the tenth"

 

英語圏、特にイギリスでは日付を読むとき、自然と「the」をつけて “April the first” のように言うことが多いです。

アメリカでもカジュアルな会話や丁寧な場面では「the」を使うことが多くなりますが、"April first" のようにシンプルに読むこともよくあります。

 

会話でパッと日付を答えたいとき、どちらでもOKですが、「the」があるとより自然に聞こえることが多い」ので、ロールプレイで口に出して練習するのがおすすめです。

書くときは序数をしっかりth/st/nd/rdで表記しましょうが、話し言葉では必ずしもその区別が強調されるわけではないことも押さえておきましょう。

 

自然な受け答えフレーズ

会話で「誕生日はいつ?」と聞かれた時の基本フレーズを紹介します。

ここでは、AさんBさんのやり取り例で覚えやすくまとめました。

A:When is your birthday?
B:It's October 10th. (発音:「イッツ オクトーバー ザ テンス」または「オクトーバー テンス」どちらもOK)

 

他にも、シンプルに

“It’s on April 1st.”
“It’s in November.”(月だけの場合)

など、文脈や聞かれ方に応じて on/in を使い分けるのも大切です。

 

聞き返したい時は、

"Sorry, when was it again?"
"I didn't catch that. Could you say that again?"

こんな簡単な表現もストックしておくと安心です。

会話の流れをイメージして、実際に声に出して練習すると自然に使いこなせるようになります!

 

 

まとめ

英語の日付 インフォグラフィック

英語の日付表記で迷うことはもうありません。

アメリカ式とイギリス式の順序の違い数字の序数(st, nd, rd, th)、そして日付前の前置詞――この3つのポイントさえ押さえておけば、自信を持って書類にもメッセージにも誕生日を書けるようになります。

順番やスペルに自信がない時も、TANZAMでしっかり復習すれば心配いりません。

 

月と日の順序、序数の正しいスペル、前置詞の感覚を理解したあなたなら、英語でのやり取りももっと自由になりますよ。

できる自分に一歩近づいたら、今度は素敵な誕生日メッセージも書けるようになりましょう。詳しくは「英語の誕生日メッセージ50選」もぜひ参考に!

今日の学びを生かして、TANZAMで毎日コツコツ英語力をアップしましょう。