「風邪」は英語で?CatchとHaveの違いや「鼻水・熱」などの症状別・欠席フレーズ

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日常生活のなかで、「風邪をひきました」と英語で伝えなければならない場面は意外と多いものです。

英語では「catch a cold」「have a cold」などいくつかの言い方がありますが、実際にはどのように使い分けるのでしょうか?

また、咳や熱、鼻水など具体的な症状を説明する表現や、会社や学校を休むときに丁寧に伝えるフレーズも紹介できたら役立ちますよね。

 

単に「風邪をひいた」と伝えるだけでなく、その症状や状況に合わせて英語を使い分けられると、とてもスマートな印象を与えられます。

この記事では、使いこなしたい単語やフレーズを整理して分かりやすく解説しています。

基本:「風邪」の英語 Cold の使い方と冠詞のルール

Cold weather, cold illness, flu / 寒さ、風邪、インフルエンザの比較

風邪を英語で伝える時、「cold」ってそもそもどう使えばいいのでしょう?

学校やテキストでは "I have a cold." と習いますが、この “a” がなぜ必要なのか迷う人も多いはずです。

また「the cold」や「flu」との違いも、意外と混乱しがち。

このセクションでは、「cold」という単語の正しい使い方、可算・不可算のポイント、そして「flu」との違いをわかりやすく解説します。

英単語発音記号意味・備考
a cold/ə kóʊld/一般的な「風邪」。可算名詞として数えられ、一つの病気として扱うので必ず"a"をつけます。"I have a cold."で「風邪をひいています」。
the cold/ðə kóʊld/「冷気」「寒さ」「寒い状態」を指します。体調不良ではなく、気温や環境を表す時に使用。"Don't stand in the cold."(寒いところに立たないで)
flu/fluː/インフルエンザ。症状が風邪(a cold)より重くて、**通常「the」をつける**のが特徴。"I have the flu."(インフルエンザにかかった)

 

英語では「a cold」のように、風邪も他の病気同様、ひとつひとつ数える扱いになります。

一方、寒さそのものや、環境的な「冷たさ」は「the cold」として、全体をひとまとめに捉えます。

そしてインフルエンザは「the flu」と特定の病気として言うのが英語ネイティブの自然な感覚です。

まずは基本単語と冠詞の違いを押さえて、自信を持って使えるようにしましょう!

 

時制が鍵!Catch a cold と Have a cold の決定的な違い

Sickness progression timeline / 病気の進行のタイムライン

風邪を英語で伝えるとき、一番悩ましいのが「catch」と「have」の違いです。

「catch a cold」 と 「have a cold」、どちらも耳にしたことがある表現ですが、実はきちんと使い分けないと、今自分がどんな状態なのか誤解されてしまうことも。

英語ネイティブの感覚もしっかり押さえて、シーンに合った表現をマスターしましょう!

英単語発音記号意味・備考
catch a coldkætʃ ə koʊld風邪をひく(動作)。「ウイルスに感染した」という出来事を表す。過去形で使うことが多い。
have a coldhæv ə koʊld風邪をひいている(状態)。今現在、風邪の症状がある状態。
come down withkʌm daʊn wɪð(風邪などを)ひきかけている、かかり始めている。「体調の変化」を柔らかく伝えたい時にぴったり。

 

catch a cold は、「ひいた瞬間」にフォーカスします。たとえば、

I caught a cold last week.
(先週、風邪をひいた)

このように、catchは主に過去形で使われ、「風邪をひいた出来事」を伝えます。

会社や友人に病欠連絡をするときに過去形で言うのもこのためです。

 

一方、have a cold は、現在進行形。「いま風邪をひいています」という “症状の持続” を表します。

I can't go today, I have a cold.
(今日は行けません。風邪をひいています)

 

come down with は、風邪をひきかけているニュアンス。「なんだか調子悪いな」という予兆や、不調を控えめに伝えたい時に多用されます。

I think I'm coming down with something.
(なんか風邪っぽいかも)

このフレーズはネイティブが会話でよく使う表現なので、覚えておくととても便利です!

 

日常だけでなく、仕事や旅行中の体調管理でも、これらの違いを押さえておくことはとても重要です。

「いつ」「どんな状態か」をしっかり伝えられると、英語コミュニケーションの幅がぐっと広がりますよ!

 

 

【症状別】鼻水・咳・熱…自分の症状を伝える英語フレーズ

Cartoon character with cold symptoms / 風邪の症状を示すキャラクター

風邪の時に最も困るのが、「自分の症状をきちんと伝えられない」ことではないでしょうか。

薬局やクリニックでは、具体的な症状を英語で的確に伝える力が、本当に役立ちます。

ここでは、よくある風邪の症状を「英語でどう表現するのか」を、実践的なフレーズとともに丁寧にご紹介します。

 

鼻の症状

鼻の不調は日常英会話でもよく出る話題です。runny nosestuffy noseなど、使い分けもしっかり押さえましょう。

英単語発音記号意味・備考
runny noseˈrʌni noʊz鼻水が出る状態。allergy(アレルギー)と併せて使われることも。
stuffy noseˈstʌfi noʊz鼻づまり。cold以外にもsinus infection(副鼻腔感染)でよく使う。

 

例文:

I have a runny nose.(鼻水が出る)
I have a stuffy nose.(鼻が詰まっている)

 

喉・咳の症状

喉や咳の症状も、sore throatbad coughとシンプルに表現できます。また、「せき止め」を買いたいときにも役立ちます。

英単語発音記号意味・備考
sore throatsɔːr θroʊt喉が痛い。cold/flu両方で頻出。
coughkɔːf咳。bad coughで「ひどい/止まらない咳」を表す。

 

例文:

I have a sore throat.(喉が痛い)
I have a bad cough.(ひどい咳が出る)

 

熱・全身の症状

風邪やインフルエンザでは「fever」や「chills」がよく使われます。外国で体調を伝えるなら、これらの単語が非常に頼りになります。

英単語発音記号意味・備考
feverˈfiːvər発熱。have a feverでOK。「slight fever(微熱)」もよく使う。
dizzyˈdɪziめまい。feel dizzy(めまいがする)が定番。
chillstʃɪlz悪寒、寒気。「the chills」と冠詞がつきやすい。

 

例文:
I have a fever.(熱があります)
I feel dizzy.(めまいがします)
I have the chills.(寒気がします)

 

意外とシンプルですが、正しく伝えることで適切なケアや薬を受けやすくなります

苦しい時こそ、これらの英単語やフレーズを活用して、無駄のないコミュニケーションを目指しましょう!

 

ビジネス・学校:「風邪で休みます」と伝える連絡メール・電話

Person calling in sick from home / 自宅から病欠の電話をする人

突然の体調不良で会社や学校を休むとき、「風邪をひいたので休みます」と英語でどう伝えればいいのか戸惑った経験はありませんか?

英語圏でも体調不良による欠席連絡はとても一般的ですが、同僚や上司、先生に失礼のない自然な伝え方を知っておくと安心です。

丁寧な言い回しや、ニュアンス別の例文をマスターして、急なお休みもスマートに伝えましょう。

 

欠席連絡で使える英語表現

表や実例で、すぐに使える実用フレーズをご紹介します。ぜひそのまま真似して活用してみてください。

表現意味・備考
call in sick直訳すると「病気で電話する」。主に社会人が職場に欠勤連絡を入れるときに使う定番表現です。電話だけでなく、メール本文でも使えます。例:I need to call in sick today.(今日は病気で休みを取ります)
take a day off「休みを取る」。体調不良時だけではなく、様々な理由でお休みするときにも使えます。例:I'll take a day off.(お休みします)
not feeling well「体調が優れない」と柔らかく伝える表現。やや遠回しなので、ビジネスメールなどでも重宝します。

 

メールや電話ですぐ使える実例フレーズ

  • I'm not feeling well today.
    (今日は体調が優れません)
  • I have a slight fever, so I'll take a day off.
    (微熱があるのでお休みをいただきます)
  • I need to call in sick today.
    (本日、体調不良で欠勤いたします)
  • I'm coming down with something, so I can't make it today.
    (少し体調を崩し始めたので、今日は伺えません)

 

体調不良を伝えることで、相手に配慮を示すことも大切です。

また、自己都合の休みとは違う丁寧なニュアンス伝達を心がけましょう。

 

相手を気遣う:「お大事に」の英語表現

Cozy get well soon still life / 温かい「お大事に」の静物画

風邪をひいてしまった人や、体調を崩している友人・同僚には、「お大事に」や「早く元気になってね」などの一言をかけてあげたいものですよね。

英語にも、シンプルかつ温かい「気遣いフレーズ」がたくさんあります。相手の回復を願う言葉は、距離をぐっと縮めてくれます。

代表的な表現を下記にまとめました。状況や相手との関係性で、柔らかさや丁寧さを調整してみてください。

フレーズ意味・備考
Take care.「お大事に」「気をつけて」。
別れ際の一般的な気遣いの言葉ですが、体調不良の相手にもぴったり。カジュアルでも丁寧でも使えます。
Get well soon.「早く良くなってね」。
親しい友人・同僚が病気やけがでつらい時、回復をストレートに願う表現。カードやメールにもよく用いられます。
Hope you feel better.「良くなることを祈っています」。
より優しいニュアンスで、ビジネスでもプライベートでも無難に使えます。
Wishing you a speedy recovery.「早い回復をお祈りします」。
少しフォーマルなので、メールやメッセージカードなどでは特によく使われます。

 

どの表現も、「心配してるよ」「健康を取り戻してね」というニュアンスが自然に伝わるのが特徴です。

シンプルな単語だけで、相手の気持ちを温かく包み込むことができます。

 

 

まとめ

風邪をひいたを英語で正しく伝える インフォグラフィック

「風邪」を英語で表現する際、Have, Catch, Come down with など、どの動詞を選ぶかで伝わるニュアンスが大きく変わります。

過去の出来事なら "I caught a cold."、今その症状に苦しんでいるなら "I have a cold."、風邪の引き始めを感じたなら "I'm coming down with something." と使い分けられれば、英語力がぐっとアップします。

 

英語でのコミュニケーションも、ポイントさえ押さえれば怖くありません。

今回ご紹介したフレーズや使い分けを、ぜひ日常の中でも少しずつ使いこなしてみましょう。

TANZAMは、こうした実践的な英単語やフレーズをたくさん学べるアプリです。

日々の「もしも」に備えて、自分の言葉でしっかり伝えられる力を一緒につけていきませんか?

今日の小さな学びが、きっと未来の自信につながります。Take care!