「ダイエット」「痩せる」は英語で何と言う?ネイティブが使い分ける正しい表現とニュアンスの違い

英語で「ダイエットしている」「痩せたい」と表現するとき、どんなフレーズを使えば正確に気持ちを伝えられるか、自信がありますか?
きっと「I am diet.」のように、中学生で習った単語の使い方だけで済ませていませんか?
実は、英語圏のネイティブはそのような表現は絶対に使いません。
この記事では、「ダイエット」や「痩せる」という日本人がよく使うフレーズを、日常英会話に溶け込む自然な英語でどう表現すればよいのかを、事例やイディオムを交えて徹底的に解説します。
この記事を読めば、友人や同僚との英会話で自信を持って「ダイエット」の話題を切り出せるようになるでしょう。
日本語の「ダイエット」にあたる正しい英語表現

「ダイエット」という言葉、なんとなくカタカナ英語で普及していますが、英語ではニュアンスの違いが際立ちます。
日本人が「今ダイエット中」と言いたいとき、実は英語で失敗しがちなポイントがたくさん!
ここからは、場面に応じて英語で的確に「ダイエット」を表す方法をじっくり押さえていきましょう。
「ダイエット中」は "on a diet" が正解
英語の "diet" は、実は「毎日当たり前に食べているもの」や「健康のために特別に管理された食事」を指す言葉です。
日本語の「ダイエット(痩せるための食事制限)」を表現したいときには、必ず "on a diet" という形で使いましょう。
<基本フレーズ一覧(英訳と発音付き)>
| 英単語・フレーズ | 意味・備考 |
|---|---|
| I’m on a diet. | 「私はダイエット中です」。 食事制限のニュアンスが強い。一時的な努力をアピールできます。 |
| go on a diet | 「ダイエットを始める」。 未来志向や決意を表す際にぴったり。 |
| diet(名詞) | 「日常の食事」「規定食」「食事療法」。 個人のライフスタイルや宗教的背景を表す場合も。 |
"diet" という単語には「単なる食事」という基本的な意味があります。
「ダイエット=運動する」まで含めたい時でも、通常 "on a diet" は「食事制限」にスポットが当たります。
英語圏では、食事に焦点を置いた言葉だという点をぜひ覚えておきましょう。
「国会」という意味の Diet に注意
ちょっとした豆知識ですが、the Diet というと、日本の「国会」や他国の議会を指します。
"Japanese Diet" と言えば日本の国会であり、「ダイエット」とは全く無関係なので要注意!
たとえばニュース記事で "the Diet passed the bill" となっていたら、「国会が法案を可決した」という意味になります。
文脈をしっかり読み取ることが、誤解を招かない最初の一歩です。
「痩せる(体重を減らす)」を表す一般的な英語動詞

ダイエットに挑戦しているとき、「痩せる」という動作そのものを英語でどう表現すればいいのか悩んだ経験はありませんか?
実は「痩せる」="diet" ではなく、用途に応じて表現を選ぶ必要があります。
ここでは、ネイティブが日常会話やSNSでよく使う正しい動詞表現を、場面やニュアンスの違いとあわせて丁寧にご紹介します。
自分に合った言い回しをマスターすれば、海外の友達や英語の先生にも「ちゃんと分かってるな」と一目置かれること間違いなしです。
最も一般的な "lose weight"
誰もがまず知っておきたいのが lose weight というフレーズです。
"lose" は「失う」、「weight" は「体重」。
セット表現で 「体重を減らす=痩せる」 ことをシンプルに伝えます。
| 英単語 | 発音記号 | 意味・備考 |
|---|---|---|
| lose weight | luːz weɪt | 「痩せる・体重を減らす」の最も一般的で無難な表現。 健康目的、見た目の変化、どちらにも幅広く使える。 |
- I want to lose weight.(痩せたい)
- I lost 5kg.(5キロ痩せた)
シーンを選ばず使えるうえ、「具体的な体重変化」を言及したいときにも便利です。
服のサイズが落ちる "drop a size"
「体重よりも見た目」「服のサイズダウンが嬉しい」――
そんな時にぴったりのイディオムが drop a size です。
| 英単語 | 発音記号 | 意味・備考 |
|---|---|---|
| drop a size | drɒp ə saɪz | 服やパンツのサイズがひとつ小さくなる=見た目や実感重視。「ダイエット頑張ったね!」と褒め合う時にも。 |
- I dropped a size!(服のサイズがひとつ小さくなった!)
体重以外の「成果」をアピールしたいときに、英語ネイティブがよく使うフレーズです。
健康的に絞る "get in shape"
ダイエットと言うと「単に痩せる」だけでなく、「健康的で引き締まった体になる」 ことを目指す人も多いですよね。
そんな時は get in shape というイディオムが活躍します。
| 英単語 | 発音記号 | 意味・備考 |
|---|---|---|
| get in shape | ɡet ɪn ʃeɪp | 「体を絞る」「体型を整える」ポジティブで健康的な意味合い。運動・筋トレ・バランスの良い生活など、総合的な努力の結果を称える。 |
- I’m trying to get in shape.(体を引き締めようと努力している)
ダイエットや筋トレを話題にするとき、無理せず前向きな姿勢をアピールできる便利な表現です。
いかがでしたか?
「痩せる」といっても英語表現は、その人の意図や目標に合わせていくつも使い分けが可能です。
【ニュアンス別】「痩せている」を表す形容詞の使い分け

「痩せている」と一言で言っても、英語にはその細さや見た目の印象、健康状態などを細かく表現する形容詞が豊富にあります。
ちょっと痩せて見える、健康的で引き締まっている、ガリガリすぎる…
状況や相手との関係性によって、選ぶべき単語は大きく変わるのです。
ここでは、「褒め言葉として使える」「筋肉質で引き締まった印象」「ややネガティブに響く」など、ニュアンス別に代表的な単語たちの『違い』をたっぷり解説します。
| 英単語 | 発音記号 | 意味・備考 |
|---|---|---|
| Slim | /slɪm/ | 健康的で魅力的に細い。 ネイティブからもポジティブな印象で受け取られる褒め言葉。特にバランスが整った体型に使うと良い。 |
| Slender | /ˈslendər/ | スラっとしていて優雅な細さ。 女性らしい繊細さや、手足の長さを美しく表現する場合に使われることが多い。 |
| Lean | /liːn/ | 無駄な脂肪がなく、筋肉質かつ引き締まった細さ。 アスリートや健康的な体型をほめる際に最適。「質実剛健」な印象。 |
| Toned | /toʊnd/ | 筋肉に張りがあって、引き締まった体型を表現。 特にエクササイズを重ねて出来上がる「理想的なシルエット」に使われる。 |
| Skinny | /ˈskɪni/ | 痩せすぎて「ガリガリ」「骨が浮いて見える」状態。 ファッション業界では褒め言葉にもなる場合があるが、一般的にはややネガティブな響き。 |
| Bony | /ˈboʊni/ | 骨ばって見える、極端に痩せていることを表現。 身体的な健康を心配する文脈で使われやすい。 |
| Thin | /θɪn/ | 中立的に「細い」「薄い」を意味。 文脈によっては「病的」や「貧相」といった印象を与える場合もあるので慎重に使いたい。 |
どの単語も「痩せている」という日本語に相当しますが、美しさを強調したいときは "slim" や "slender"、健康的な筋肉美なら "lean" や "toned"、心配やネガティブな意味合いを込めたい場合は "skinny" や "bony"、といった具合に使い分けましょう。
このように、ほんの一語の選び方次第で、あなたの気持ちや伝えたいニュアンスは180度変わります。
次からは、ぜひ「これだ!」と思う形容詞をチョイスしてみてください。
カッコよく言いたい!「痩せる」のネイティブ・スラング表現

ダイエットと言えばすぐ「lose weight」「go on a diet」などの定番フレーズを思い浮かべがちですが、ネイティブスピーカーは日常会話でより自然でオシャレな表現もたくさん使っています。
「痩せる」「ダイエット中」と言いたい時、いつでも教科書通りの英語ではもったいない!
少しこなれたフレーズを知っておくと、会話の印象もぐっと良くなります。
ここではそのままSNSやカフェトークで使いたくなるネイティブ流の「痩せる」スラング表現を紹介します。
英語圏の友達との会話や映画・ドラマで出てきてもパッと意味がわかるようになっておきましょう!
"Shed pounds"(贅肉を削ぎ落とす)
「shed」は本来「(毛や葉などが)自然に落ちる、脱ぐ」という意味。
「shed pounds」で「余分な体重(贅肉)を落とす」「スルッと痩せる」というニュアンスになります。
努力して贅肉を減らしているニュアンスがあり、ジムやダイエットトークでよく登場します。
例文:
- I’m trying to shed a few pounds before summer.(夏までにちょっと痩せようとしてるんだ)
- She shed ten pounds in just two months!(彼女はたった2ヶ月で4.5kgも痩せた!)
ちょっとユーモラス&ポジティブ。がんばってダイエットする意思を軽やかに伝えたい時にピッタリです。
"Watch what I eat"(食事に気をつける)
直接「ダイエットしてる」と言わずに、大人っぽく節制してる感をスマートに伝えたいならこのフレーズ!
「何を食べているか注意してるよ」→「食事制限している/気をつけてる」となり、食事コントロール中心のダイエットを表します。
例文:
- I’m watching what I eat these days.(最近は食事に気をつけてるんだ)
- I can’t have dessert. I have to watch what I eat.(デザートは食べられないんだ。食事管理中だから)
健康や美容にこだわる意識高い系のニュアンスも含まれるので、無理に「on a diet」と言いたくない時はこの言い回しが便利です。
ちょっとした表現の違いで英語上級者らしい、こなれた会話が楽しめるようになります。
まとめ:「ダイエット」の英語は目的とニュアンスで使い分けよう
ダイエットや「痩せる」は、日常の話題として多くの場面で使われる表現です。
ですが、ただ辞書に載っている単語を丸暗記して使うだけでは、時に意図しないニュアンスを伝えてしまうことがあります。
正しく、そしてスマートに英語で想いを伝えるためには、「どんな目的で」「どんな雰囲気で」伝えたいのか――その使い分けが重要です。
今回紹介した通り、ダイエット中なら on a diet/体重の減少は lose weight/理想の体型には slim や lean など、言葉によって伝わるイメージは大きく変わります。
また、プラスの響きだけでなく、skinny や thin など注意が必要な表現があることも覚えておきましょう。
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これからも英語学習を、もっと楽しく、もっと深く続けていきましょう!

