「花」は英語で?種類・花言葉・部位・フレーズ完全網羅100選

日本人にとって「花」は、四季の移り変わりや日常の潤い、美しい感情の象徴として特別な存在です。

桜、梅、菊…私たちは花の名前や咲く様子を表す言葉を自然に使い分けています。

でも、いざ英語となると「flower」でまとめてしまっていませんか?

英語にも実は「blossom」や「bloom」など、花を表現する様々な単語やニュアンスがあります。

さらには、花に関するイディオムや美しいフレーズもたくさん存在します。

 

この記事では、英語で花をより豊かに、自分らしく伝えられる語彙力を身につけたいあなたのために、花にまつわる英語表現を100語厳選してまとめました。

繊細な日本語と同じように、英語で花を表現する魅力を、ぜひ感じてみてください。

「花」を表す基本の英語と使い分け

「花」を表す基本 アイキャッチ

花を表す英語といえば真っ先に「flower」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

しかし、ネイティブの世界では、咲き方や用途、種類ごとにさまざまな単語があり、それぞれ細かなニュアンスの違いを持っています。

日本語ではひとことで「花」と呼んでしまうものも、英語ではどの単語を使い分けると自然なのか、その“違い”を知っておくことで、より的確に表現することができるようになります。

まずは日常でよく目にする、また会話や読解で必ず役立つ「花」の基本単語と、その違いを一覧で見てみましょう。

英単語発音記号意味・備考
Flower/ˈflaʊ.ər/花の総称。特に草花全般や切り花、観賞用にも幅広く使います。最も一般的な単語。
Blossom/ˈblɑː.səm/主に果樹の花(桜・梅・リンゴなど)に使います。「開花する」という動詞でも用いる。
Bloom/bluːm/観賞用の花や園芸品種、花盛り(満開)の状態を指します。「in full bloom」で「満開」。
Bud/bʌd/つぼみ。蕾の状態で、成長や期待の象徴にも使われる。
Flora/ˈflɔː.rə/ある地域や時代の植物相・植生全体。「日本の花の種類」を語るときに有用。
Bouquet/buˈkeɪ/花束。贈答やブライダルシーンでよく使うフランス由来の単語。
Wreath/riːθ/花輪、リース。ドア飾りや式典で使われ、円のシンボル(永遠、平和)を持つ。
Arrangement/əˈreɪndʒ.mənt/フラワーアレンジメントや生け花。配置や調和のニュアンスを含む。
Botanical/bəˈtæn.ɪ.kəl/植物の、植物学の。Botanical gardenで「植物園」。ラベルやコスメでもよく見かける。
Wildflower/ˈwaɪldˌflaʊ.ər/野生の花や野草。自然の中で自生している花に限定される。

 

このように、一見同じ「花」を意味する単語でも、使う場面や強調したい点によって選ぶべき英単語が変わります。

たとえば、「cherry blossom」を「cherry flower」とはあまり言いません。「アレンジメント」や「ブーケ」も単なるflowerとは区別され、ギフトや飾り、演出のニュアンスが重要なのです。

英語の「花言葉」的な繊細な使い分けをマスターすると、描写や会話の表現力が格段にアップします。

 

【人気・定番】贈答やイベントでよく見る花の名前

贈答やイベントでよく見る花 アイキャッチ

贈り物や記念日の定番といえば、やはり花。

でも英語で「カーネーション」や「ダリア」を正しく発音できますか?

英語圏でも人気の高い花の名前は、スペルや発音が日本語と微妙に異なります。

ここではギフトやイベントでよく目にする代表的な花の名前を表形式でまとめ、それぞれの背景知識や語源にも触れています。

英単語発音記号意味・備考
Rose/roʊz/バラ。愛や美の象徴。色ごとに花言葉が異なり、赤は「愛」、黄は「友情」。
Tulip/ˈtuːlɪp/チューリップ。オランダで有名だが、原産はトルコ。春の代表花。
Sunflower/ˈsʌnˌflaʊər/ヒマワリ。太陽を追う花として生命力の象徴。
Lily/ˈlɪli/ユリ。純潔・無垢の象徴。「white lily」は特に純潔の花言葉。
Carnation/kɑːrˈneɪʃən/カーネーション。母の日に贈る花として有名。色で花言葉が違う。
Gerbera/ˈɡɜːrbərə/ガーベラ。明るく元気なイメージ。花持ちが良く人気。
Orchid/ˈɔːrkɪd/ラン。東洋では縁起物。多様な種類があり「orchidは高級な花」のイメージが強い。
Daisy/ˈdeɪzi/ヒナギク。名前は“day’s eye(昼間の目)”が語源で、素朴な美しさ。
Violet/ˈvaɪələt/スミレ。控えめな美しさの象徴。英文学にも頻出。
Jasmine/ˈdʒæzmɪn/ジャスミン。芳香があり、お茶でも有名。多くの文化で愛・優雅の象徴。
Lavender/ˈlævəndər/ラベンダー。リラックス効果の香りで人気。色名としても定着。
Peony/ˈpiːəni/シャクヤク/ボタン。英語では同じ名称になることも。豪華な祝い花。
Dahlia/ˈdeɪliə/ダリア。多様な色・形。「栄華」のイメージでパーティ装花にも。
Chrysanthemum/krɪˈsænθəməm/菊。略して“Mum”とも。欧米では墓花のイメージもあり、日本とは印象が異なる。
Lotus/ˈloʊtəs/ハス。アジア文化で神聖視。生命の再生・清らかさの象徴。

 

いかがでしたか?

バラやチューリップといった王道から、「chrysanthemum(菊)」のようなちょっと難しい英語まで、贈り物やイベントで迷わないラインナップでした。

英語で花の名前をスムーズに言えると、海外でのやりとりやネットの情報検索もぐっと身近になり、花を通じて世界とつながる楽しさが広がります!

 

【季節・風景】日本の四季や自然を感じる英語の花名

日本の四季や自然を感じる英語の花名 アイキャッチ

日本の四季は、美しい花々が彩りを添え、私たちの感性を豊かにしてくれます。

春の桜、夏のあじさい、秋の金木犀―それぞれの季節ごとに咲く花から、日本の風景や文化が感じられるのではないでしょうか。

英語でもこれらの花の名前を正確に知っておくと、海外の人に日本の自然や文化を伝える際にとても役立ちます。

英単語発音記号意味・備考
Cherry blossomˈʧɛri ˈblɑsəm桜。日本文化の象徴「サクラ」の英訳。複数形で"cherry blossoms"とも。春を代表する花。
Dandelionˈdændɪˌlaɪənタンポポ。「綿毛」を持つ花としても有名。道端や野原で見かける。
Cloverˈkloʊvərクローバー、シロツメクサ。幸福の象徴「four-leaf clover(四つ葉のクローバー)」で有名。
Poppyˈpɑpiケシ、ポピー。戦没者追悼の象徴として西洋では特別な意味を持つ。
Pansyˈpænziパンジー。カラーが豊富で、ガーデニングにも人気。
Anemoneəˈnɛməniアネモネ。独特な花形と色彩で早春を彩る。
Hyacinthˈhaɪəsɪnθヒヤシンス。香りが良く、球根から咲く春の花。
Daffodilˈdæfədɪlラッパズイセン。春を告げる黄色い花。イギリスの国花でもある。
Lily of the valleyˈlɪli əv ðə ˈvæliスズラン。小さな鈴形の白い花。英語では「谷間のユリ」と表現。
Wisteriawɪˈstɪriə藤。「Wisteria trellis」は藤棚を意味し、日本庭園でも人気。
Primroseˈprɪmˌroʊzサクラソウ。プリムラ属の一種で、春一番に咲く花。
Bluebellˈbluˌbɛlブルーベル。英国の森に自生し、青紫色が特徴的。
Forget-me-notfərˈgɛt mi nɑtワスレナグサ。「私を忘れないで」という名前が詩的。
Hydrangeahaɪˈdreɪndʒəアジサイ。梅雨時の風物詩。色の変化が特徴的。
Morning gloryˈmɔrnɪŋ ˈɡlɔːriアサガオ。夏の朝、青や紫の花が咲く。
Marigoldˈmærɪˌɡoʊldマリーゴールド。元気な黄色・オレンジの花、祭事にも使用。
Hibiscushaɪˈbɪskəsハイビスカス。南国イメージの花、沖縄やハワイで人気。
Cosmosˈkɑzməsコスモス。秋の風物詩。ピンクや白、紫など色鮮やか。
Osmanthusɑːzˈmænθəs金木犀。甘い香りが特徴。英語圏ではあまり一般的でないがbotanical studiesで使われる。
Camelliakəˈmiːliə椿。ツバキ油や茶の木(Tea plant)との関係も深い。
Poinsettiapɔɪnˈsɛtiəポインセチア。クリスマスの象徴的な赤い花。
Cyclamenˈsaɪkləmənシクラメン。冬に咲く室内花。葉の形も独特。
Baby's breathˈbeɪbiz brɛθカスミソウ。花束やブーケの名脇役。英語では「赤ちゃんの吐息」と詩的に表現。
Mistletoeˈmɪsəlˌtoʊヤドリギ。クリスマスの装飾で有名、欧米では伝統的な意味がある。
Edelweissˈeɪdlˌvaɪsエーデルワイス。アルプスの高山植物。ドイツ語由来で、映画「サウンド・オブ・ミュージック」で有名になった。

 

これらの花名を英語で覚えておくことで、海外との交流や自然観察、旅行での会話に彩りが加わります。

スペルや発音が特徴的な花も多いので、正しい英語表現を身につけておくことが大きなアドバンテージになります。

 

 

植物学の視点:花の「部位」や「構造」を英語で言う

花の「部位」や「構造」 アイキャッチ

身近な花も、じっくり観察すると不思議がたくさん。

植物の細かな部位や構造を英語で表現することで、ネイティブとの科学的な会話や、海外の園芸書ももっとスムーズに楽しめるようになります。

ここでは、学校で習う「花びら」や「茎」「葉」から、普段はあまり聞き慣れない単語まで、花のしくみを博士級のこだわりで分解して解説します!

英単語発音記号意味・備考
Petal/ˈpet.əl/花びら。花の色や形の美しさを決める主役部分。
Stem/stem/茎。花と葉全体を支える部分で、栄養や水の通り道。
Leaf/liːf/葉。複数形は"leaves"。光合成など、植物の生命活動に必須。
Root/ruːt/根。土の中で水分や養分を吸収する役割。
Thorn/θɔːrn/トゲ。バラなどが有名。動物から防御する役割。
Pollen/ˈpɒl.ən/花粉。受粉や繁殖に欠かせない微細な粒子。
Nectar/ˈnek.tər/蜜。花が虫や鳥を呼ぶために分泌する甘い液体。
Seed/siːd/種。新しい命のスタート。
Bulb/bʌlb/球根。チューリップやヒヤシンスなどが有名。
Stalk/stɔːk/主茎、軸。細い茎や葉の柄(ペチオール)も含むことがある。
Stamen/ˈsteɪ.mən/雄しべ。花粉を作るパート。細かく言えばanther(葯)やfilament(花糸)に分かれる。
Pistil/ˈpɪs.tɪl/雌しべ。受粉後に種子となる部分。
Sepal/ˈsiː.pəl/がく。花びらの外側で、咲く前のつぼみを守る。
Shoot/ʃuːt/新芽。これから葉や花が生えてくる若い部分。
Sapling/ˈsæp.lɪŋ/若木。樹木がまだ成長途中の段階。

 

「花が好き!」という気持ちが、専門用語を知ることでさらに深まるかもしれません。

知識が増えると、花屋さんでの会話や、英語のガーデニング番組がどんどん楽しくなりますよ!

 

花の状態・動作・ガーデニングに関する動詞と形容詞

花の状態・動作・ガーデニング アイキャッチ

花と向き合うとき、咲き誇る瞬間や枯れゆく様、手入れする作業…そんな一瞬一瞬を、英語でどう表現するか知っていますか?

ガーデニング好きはもちろん、日常英会話やエッセイでも使える“動き”や“状態”に関する単語・表現を知っておくと、あなたの英作文がぐっと豊かになります。

英単語発音記号意味・備考
To plantplænt植える(種や苗を土に);日常会話・園芸どちらにも使える。野菜や樹木もOK。
To waterˈwɔːtər水をやる;「Water the plants」(植物に水をやる)の形でよく使う。
To pick/To pluckpɪk / plʌk摘む;Pickは手軽に摘む、Pluckは少し力を入れて引き抜くニュアンス。
To arrangeəˈreɪndʒ(花を)生ける・配置する;花屋やフラワーアレンジメントの場面で。
To witherˈwɪðərしおれる、枯れる;生命力が失われていく状態。「Flowers have withered.」
To fadefeɪd色があせる、散る;本来の鮮やかさを失う、記憶が薄れる時も使う。
To flourishˈflɜːrɪʃ繁茂する、生き生きと育つ;比喩的に「事業が繁栄する」もOK。
To germinateˈdʒɜːrmɪneɪt発芽する;種が生命を持って育ち始める過程に。
To prunepruːn剪定する、刈り込む;Gardeningの必須動詞。余分な枝葉や花を切り落とす。
Fragrantˈfreɪɡrənt香りが良い;「fragrant flowers」(香りのよい花)でよく使う。
Scentedˈsentɪd香りのついた;人工的に香りをつけたものにも使う。
Artificialˌɑːrtɪˈfɪʃəl造花の、人造の;「artificial flower」で造花を表す。
Drieddraɪdドライフラワーの;保存された花や食品にも。
Exoticɪɡˈzɒtɪk外来の、珍しい;異国風の花や珍奇な植物に使う。
Full bloomfʊl bluːm満開(状態名);「in full bloom」で「満開で」。“Be in full bloom”は定番表現!

 

植物や花は、季節や環境でその姿を様々に変えます。それを正確に英語で伝えられたら、旅行や留学先、オンライン英会話の話題でも会話力の差になります。

こうした語彙や表現が身につくと、あなたの英語ストーリーも色鮮やかになるはずです。

 

ネイティブっぽさが光る!花を使った英語イディオム・フレーズ

花を使った英語イディオム・フレーズ アイキャッチ

花や植物は、英語圏でも心に残る美しい比喩表現の宝庫です。

日本語でも「花が咲く」「蕾のような才能」など花をモチーフにした例えはたくさんありますが、英語にも直訳できない独特のニュアンスをもつ“粋なイディオム”が揃っています。

イディオム・フレーズ意味・備考
As fresh as a daisy「元気はつらつとして、爽やか」
寝起き直後や長旅の後でも疲れを感じさせない時に使います。
Wallflower「パーティーで隅っこにいる人、奥手な人」
直訳の“壁の花”がそのまま比喩に。
Shrinking violet「恥ずかしがり屋、引っ込み思案」
見かけると少し可愛い印象があります。
Nip in the bud「問題や悪いことを未然に防ぐ」
蕾のうちに悪い芽を摘む、という感覚です。
Bed of roses「安楽な暮らし、楽園のような場所」
“Life is not a bed of roses.(人生はバラ色ばかりじゃない)”と否定形でよく使います。
Come up roses「全てがうまくいく、望み通りに進む」
苦労のあと“Everything is coming up roses!”で大逆転。
Gild the lily「飾りすぎる、蛇足」
ユリに金箔=十分美しいのに過剰な装飾をする無意味さ。
Push up daisies「死んで埋葬される」
少しブラックユーモア。「いつかみんなデイジーを育てるさ…」と言えます。
Late bloomer「大器晩成型の人」
年齢を問わず新たな才能を開花させる方に贈られる誉め言葉です。
No rose without a thorn「良いことには必ず困難もある(トゲのないバラはない)」
幸せや美しさの裏にも苦労がある、人生訓にも使えます。
Stop and smell the roses「立ち止まって人生を楽しむ」
忙しい時に“Don’t forget to stop and smell the roses.”と優しく声をかけられます。
Rolling in clover「裕福に暮らす、安泰である」
元々は牛がクローバーの草原で満たされている様子が由来です。
Olive branch「和解の申し出」
オリーブの枝は平和と仲直りの象徴です。
Flowery language「美辞麗句、飾り立てた言葉」
誉め言葉にも皮肉にも使われます。
Seed of doubt「疑念の種」
小さな不安や疑いが心に芽生える様子です。
Root of the problem「問題の根本」
トラブルや課題を突き詰めて探る際の表現として定番です。
Flourish like a green bay tree「ますます繁盛・栄える」
英文学にも登場する、繁栄を祝う表現です。
Grass roots「草の根・市民レベル・庶民」
“grassroots movement”で「市民運動」の意味にも。
Turn over a new leaf「心機一転する」
植物の「葉」つながりで、人生の新しいページをめくる感覚です。
Let a hundred flowers bloom「百花斉放」
新しいアイデア・芸術の多様性をたたえるスローガン的な使われ方。

 

花や植物由来のイディオムやフレーズを知れば知るほど、英語の「彩り」や奥深さがグッと広がっていきます

実際の会話やエッセイで一つ取り入れるだけでも、より知的で表現豊かな印象を与えることができます。

英語を自分の“言葉”として使いこなすうえで、こうしたネイティブらしい表現をぜひコレクションしてみてください。

 

TANZAMでも、さらにユニークな英単語がどんどん学べますよ!

「あなたの英語」に、今日から素敵な花を咲かせましょう。

 

 

まとめ

花を指す英語には、FlowerBlossomBloomなど、ひとつひとつに微妙なニュアンスや使い分けがあります。

たった一言ですが、英語話者の世界観や文化背景がぎゅっと詰まった表現が多く、私たち日本人が普段触れない知識もたくさん隠されています。

「花」の英単語を丸暗記するのではなく、花言葉・季節・構造・文化背景・比喩的な意味まで幅広く学ぶことで、英語の「知識が深く根を張り、綺麗に咲く」実感を持てるはずです。

 

あなたの英語学習に今日紹介した100単語が「新しいつぼみ」を与え、そしてTANZAMが「あなたの英語力をFull Bloom(満開)」に近づける力になることを願っています。

これからも一緒に、日常も教養も英語でもっと彩っていきましょう!