getaway (逃走・休暇)の意味・例文・語源を解説!“getaway car”“weekend getaway”とは?

英単語 getaway は、「小旅行」や「休暇」の意味でよく知られているが、実は「逃走」「逃亡」というまったく異なる意味も持つ。
たとえば、getaway car は「旅行用の車」ではなく、「逃走車」という犯罪文脈で使われる表現だ。
一方で、weekend getaway や romantic getaway のように、日常から離れてリフレッシュするポジティブな使い方も多い。
この記事では、getaway の意味・使い方・語源・覚え方・例文・類義語との違いを徹底解説し、この単語を確実にマスターできるようにする。
「getaway の意味がいまいちわからない」「ニュースと旅行、両方で見るけどどう使い分けるの?」という人は、ぜひ最後まで読んでみよう。
getaway の意味
getaway は名詞としても形容詞としても使われる、使い分けの重要な単語。
意味は主に「逃走(逃亡)」と「短期旅行(休暇)」の2つに分かれており、それぞれ文脈が大きく異なる。
さらに、形容詞として「旅行向けの」と使われることもある。以下で一つずつ見ていこう。
✅ 名詞:逃走、逃亡(an escape, especially after a crime)
犯罪の場面などで、警察からの「逃亡」やその過程を指すときに使われる。ニュースや映画などで「getaway car(逃走車)」という表現を見かけることも多い。
- The thieves made a quick getaway in a stolen car.
(盗賊たちは盗んだ車で素早く逃走した。) - The getaway was carefully planned in advance.
(その逃走は事前に綿密に計画されていた。)
このように、「getaway」は単に“逃げる”のではなく、犯罪や緊迫した状況からの逃亡を指すことが多い。
✅ 名詞:休暇、短期旅行(a short vacation or trip)
日常のストレスや忙しさから「抜け出す」ようなイメージで使われるのがこの意味。週末旅行や気分転換の旅行などに使われることが多く、ポジティブな印象を持つ。
- We’re planning a weekend getaway to the countryside.
(週末に田舎への小旅行を計画している。) - The beach resort is perfect for a summer getaway.
(そのビーチリゾートは夏の休暇にぴったりだ。)
このように、「getaway」は日常からの一時的な脱出というニュアンスがある。
✅ 形容詞:短期旅行向けの(relating to a place suitable for a short holiday)
形容詞として使われると、「短期旅行にぴったりな場所」や「休暇用の」といった意味を持つ。名詞の直前に置かれ、主に広告や観光案内などで使われる。
- We stayed at a beautiful getaway cabin by the lake.
(湖のほとりの素敵な旅行用キャビンに泊まった。) - The hotel offers special getaway packages for couples.
(そのホテルはカップル向けの短期旅行プランを提供している。)
getaway の使い方のポイント
📌getawayのニュアンス
「getaway」は「逃走」「逃避」「小旅行」などと訳されるが、ネイティブが使うときには、「日常や制約から抜け出して自由になること」というイメージが根底にある。
たとえば、"We’re planning a weekend getaway." は「週末の小旅行」と訳せるが、単なる移動ではなく、「日常のストレスや義務から離れてリフレッシュする時間」というニュアンスが強い。
一方で、"The thieves made a quick getaway." のように「逃走」の意味で使われるときは、「その場から素早く抜け出す」というスピード感や緊迫感を含んでいる。
つまり、getaway は「逃げる」「離れる」という共通イメージの上に、文脈によって「小旅行」や「逃走」のように意味が分かれる単語である。
📌getawayを使った頻出フレーズ:「weekend getaway 」「getaway car」など
getaway を使った頻出フレーズ・表現を押さえておくと、実際の会話や読解に役立つ。
✅ a weekend getaway(週末旅行)
- We booked a weekend getaway at a hot spring resort.
(温泉リゾートに週末旅行を予約した。)
✅ make a getaway(逃走する)
- The driver made a fast getaway after the robbery.
(運転手は強盗のあと素早く逃走した。)
✅ romantic/luxury getaway(特別な旅)
- They planned a luxury getaway for their anniversary.
(記念日に贅沢な旅行を計画した。)
✅ getaway car(逃走用の車)
- The police found the getaway car abandoned in an alley.
(警察は逃走用の車を路地に放置されているのを発見した。)
📌休暇を表す単語「getaway」「vacation」「trip」の違い
どれも「旅行」「休暇」を表す単語だが、ネイティブはそれぞれ異なるニュアンスで使い分けている。違いを押さえておくことで、より自然な表現ができるようになる。
単語 | 主な意味 | ニュアンス・使われ方 |
getaway | 小旅行、気晴らし | 日常から短期間で抜け出す感覚。リフレッシュ目的で、カジュアルかつ感情的な響きがある。 |
vacation | 休暇、長めの旅行 | 学校や仕事をしっかり休むという意味が強く、制度的・計画的な印象がある。 |
trip | 旅行、外出 | 最も一般的・中立的な単語で、長さ・目的を問わず広く使える。観光、出張、家族旅行などにも対応可能。 |
getawayの発音と読み方
発音記号とカタカナ読み
📌 発音記号:[ˈɡet.ə.weɪ]
📌 カタカナ表記:ゲッタウェイ
発音のコツ
getaway は3音節からなる単語で、第1音節「get」に強勢(アクセント)を置くのがポイント。日本語の「ゲッタウェイ」とほぼ同じように発音されるが、英語ではリズムとイントネーションに注意が必要。
✅ 発音のポイント
- 「get」 を強くはっきりと発音(ゲッ)
- 「ə(シュワー音)」 は軽く「ア」に近い音(ゲッ・ア・ウェイ)
- 「way」 の部分は軽快に伸ばす(ウェイ)
ネイティブの発音では、「get」の部分に最も力を入れ、残りの音は滑らかにつなげるイメージ。特に「get away(句動詞)」と聞き分けるためにも、音のつながりを意識するとよい。
✅ よくある間違い
❌ 「ゲットアウェイ」と区切って発音してしまう
→ 動詞の “get away” と間違われやすく、意味が通じにくくなる。
⭕ 「ゲッタウェイ」と滑らかに発音する
→ 名詞・形容詞としての getaway を正しく伝えることができる。
getawayの語源
語源
get(得る・離れる)+ away(離れて)= get away(逃げる・離れる)
語の成り立ち
getaway は、動詞句 get away(逃げる・離れる) をもとに作られた名詞・形容詞。この句動詞は「ある場所から離れる」「その場を離脱する」という基本イメージを持ち、そこから派生して「逃走」や「休暇」といった意味に発展した。
✅ もともとの意味は「逃走」
語源的には、犯罪の現場から離れる・逃げるという意味が先に定着した。特に19世紀以降、英語圏では「getaway car(逃走車)」のような使われ方が広まり、ニュースや映画でよく使われるようになる。
✅ 転じて「日常からの逃避」=休暇の意味に
その後、「日常生活からの一時的な逃避」や「リフレッシュのための旅行」も getaway と表現するようになり、現在ではポジティブな意味でも使われるようになった。
逃げる → 解放される → 癒やされるという連想が語義の広がりを支えている。
getawayの覚え方(記憶術)
getaway は「逃走」と「休暇」という、全く異なる2つの意味を持つ単語。
一見ややこしく感じるが、「ある場所から離れる・抜け出す」という共通イメージをもとに覚えると、記憶に定着しやすくなる。
📖 ストーリー記憶術
✅ 「銀行強盗 → 逃走車で getaway!」
銀行を襲った強盗団が、外で待機していた逃走車(getaway car)に飛び乗って走り去る。誰にも見つからず、うまく逃げおおせた彼らは、南国のリゾートでバカンス(getaway)を満喫する…。
→ この「逃げる」と「休む」の2つの場面が、getaway の2つの意味を自然につなげてくれる。
🗣語呂合わせ
✅ 「ゲッ!遠くへウェイ!(逃げる or 遊びに行く)」
→ 思わず「ゲッ」と声が出るほどの勢いでその場から離れるイメージで、「逃げる」と「旅行」の両方に対応できる。
🖼 イメージ記憶
✅ 逃走車(getaway car):犯罪映画でよく登場
✅ ビーチリゾート(romantic getaway):カップル旅行や週末バカンス
→ この2つのビジュアルをセットで思い浮かべることで、正反対に見える意味を一緒に覚えやすくなる。
getaway を使った例文
getaway は、「逃走」や「休暇」の意味で使われ、ニュースから日常会話、旅行広告まで幅広く登場する単語。ここでは、よく使われる文脈ごとに例文を紹介する。
📌 犯罪・逃走の意味で使うgetaway
✅ The robbers made a quick getaway in a stolen vehicle.
(強盗たちは盗難車で素早く逃走した。)
✅ The police are still searching for the getaway car.
(警察は現在も逃走車を捜索している。)
✅ The suspect planned his getaway route in advance.
(容疑者はあらかじめ逃走経路を計画していた。)
📌 休暇・旅行の意味で使うgetaway
✅ We’re going on a weekend getaway to the countryside.
(週末は田舎へ小旅行に出かける予定だ。)
✅ The island resort is perfect for a romantic getaway.
(その島のリゾートはロマンチックな旅行に最適だ。)
✅ I really need a short getaway to recharge.
(リフレッシュのために短い休暇が本当に必要だ。)
📌 形容詞として使われるgetaway
✅ We rented a cozy getaway cabin in the mountains.
(山の中で居心地の良い旅行用キャビンを借りた。)
✅ The hotel offers a special getaway package for couples.
(そのホテルではカップル向けの特別な旅行プランを提供している。)
getawayの類義語と対義語
類義語と使い分けのポイント
getaway は、「逃走」「短期旅行」という2つの意味を持つ珍しい単語。
それぞれの意味に対応する類義語も多く、ニュアンスの違いを理解して使い分けることが重要である。
✅ escape(逃亡・脱出)
→ 「危険・制限・不快な状況から逃げること」に幅広く使われる。getaway は「素早く・計画的に逃げる」というニュアンスがあるのに対し、escape はもっと広い状況に使える。
He managed to escape from the burning building.
(彼は燃えている建物から逃げ出すことに成功した。)
✅ vacation(休暇)
→ 一般的な「長期休暇」。学校や会社を休んで取る正式な休暇というニュアンスが強い。vacation は「まとまった休み」であるのに対し、getaway は「週末」や「気軽な非日常」といった短期のニュアンス。
We’re going on a two-week vacation to Hawaii.
(私たちは2週間のハワイ旅行に出かける。)
✅ retreat(避難所・隠れ家)
→ 精神的なリフレッシュのための場所や、外界から離れた静かな空間を指す。宗教や自己啓発の場面でもよく使われる。getaway よりも「内面的な癒やし」や「静けさ」を重視した滞在の意味合いが強い。
She booked a yoga retreat in the mountains.
(彼女は山中のヨガリトリートを予約した。)
対義語
getaway は「その場から離れること」「逃走すること」「休暇をとること」を意味する単語。そのため、対義語としては「とどまる」「捕まる」「日常に戻る」といった“離れる”ことと反対の動きや状態を表す単語が挙げられる。
✅ capture(逮捕・捕獲)
→ 「逃げること」の反対で、特に犯罪文脈において逃走の失敗=逮捕されることを意味する。
The police captured the suspect during his attempted getaway.
(警察は逃走を試みた容疑者を逮捕した。)
✅ routine(日常)
→ 「旅行・休暇」の意味での getaway に対して、日常生活やルーティンワークはその対極に位置する。
After a relaxing weekend getaway, I’m back to my daily routine.
(リラックスした週末旅行の後、また日常生活に戻った。)
✅ confinement(拘束・閉じ込め)
→ 身体的・精神的に自由がなく、動けない状態を意味し、「自由に逃げる・移動する」getaway の対義語として使える。
He spent years in confinement after his failed getaway.
(彼は逃走に失敗し、何年も拘束状態にあった。)
純日本人が間違えやすいポイント
getaway は比較的カジュアルな単語ながら、意味の幅が広く、文脈によって大きく意味が変わるため、日本人学習者が混乱しやすい単語のひとつ。特に以下のような点に注意が必要である。
📌 getaway =「休暇」の意味しか知らない
日常英会話や旅行広告では「週末旅行」「癒しの休暇」といった使い方が多いため、「getaway = 小旅行」とだけ覚えてしまうケースが多い。しかし本来は「逃走」「逃亡」という犯罪文脈での意味も非常に重要。
📌 getaway carを「旅行用の車」と誤解する
「getaway」=「旅行」と覚えてしまうと、「getaway car」を「旅行用の車」と誤って解釈する可能性がある。「getaway car」は、「逃走に使う車(逃走車)」を意味する。
「getaway car」は、犯罪シーンの定番フレーズとして覚えておくとよい。
❌ 誤解:This is our getaway car for the vacation.(バケーション用の車?)
⭕ 正解:The robbers escaped in a stolen getaway car.(強盗たちは盗難車で逃走した。)
📌 getaway と get away を混同する
getaway(名詞・形容詞) と get away(動詞句) を混同すると、文法的に不自然になる。getaway は「もの(休暇・車・場所)」を指す名詞であり、動作には get away を使う。
❌ 誤用:We getaway to the lake every summer.
⭕ 正解:We get away to the lake every summer.(私たちは毎年夏に湖へ旅行する。)
また、発音やスペルにも注意。「get away」と区切って発音してしまうと、句動詞と間違われることがある。また、"getaway" は1語である点も見落としがち。
❌ 誤り:get away(動詞句)として分けて使う
⭕ 正解:getaway(名詞/形容詞)として1語で使う
まとめ
この記事では、getaway の意味・発音・語源・覚え方・例文・類義語・対義語 について詳しく解説した。最後にポイントをおさらいしよう。
✅ getaway の意味
「逃走」「逃亡」「休暇」「短期旅行」といった意味を持ち、文脈によってポジティブにもネガティブにも使われる多義語。
✅ 発音と語源
発音:[ˈɡet.ə.weɪ](ゲッタウェイ)
語源:句動詞 get away(離れる・逃げる)から派生し、「その場を離れる」というコアイメージを持つ。
✅ 覚え方
📖 ストーリー記憶:「銀行強盗 → 逃走車で getaway → 南国で休暇」
🗣 語呂合わせ:「ゲッ!遠くへウェイ!」で逃走 or リフレッシュ
🖼 イメージ記憶:「逃走車」と「ビーチリゾート」の2つのシーンで意味を定着
✅ 例文を作ってみよう!
学んだフレーズ(getaway car / weekend getaway など)を使って、自分でも例文を作ることで記憶が定着する。ニュースや旅行会話を想定して練習してみよう。
✅ TANZAMアプリで継続学習!
単語は使えば使うほど自分のものになる。TANZAMでは、例文・語源・使い分けを意識した復習ができるので、今日覚えた getaway も継続して学習しよう!
