「禁煙する」は英語で?quitとgive upの使い分けや「スパッとやめる」表現まで徹底解説

「禁煙する」 英語 サムネイル

「そろそろ健康のためにタバコをやめたい…」「でも、英語で“禁煙する”ってどう表現するんだろう?」
そんな疑問を持ったことはありませんか?

英語では「禁煙する」にもさまざまな言い回しがあり、状況によって使い分けることが大切です。
特に海外の友人や職場で自分の決意を共有したいとき、ピッタリの表現ができれば一歩大人の英語力に近づけます。

この記事では、「禁煙する」を英語で表現するための基本フレーズから、ネイティブが自然に使う応用表現やイディオムまでを詳しく解説します。
難しく感じるかもしれませんが、一緒にステップアップを目指していきましょう!

「禁煙する」の基本表現:quit と give up

Quit vs Give Up / 「やめる」と「諦める」の比較

禁煙を始めたい、あるいはその宣言をする時、一番初めに悩むのが「禁煙する」をどう英語で言うかということではないでしょうか?

英会話で混乱しがちなのが「quit」と「give up」の違いです。

このセクションでは、それぞれの表現が持つニュアンスを、例文とともに詳しく解説します。

英単語発音記号意味・備考
quit/kwɪt/「(完全に)やめる」。最も定番でカジュアルな表現。友人同士、会話でもよく使われる。
give up/ɡɪv ʌp/「(努力して)断念する」。諦める気持ち、習慣を手放すニュアンスを含む。
stop/stɒp/(英)
/stɑːp/(米)
「中断する、やめる」。一時的ニュアンスも持つので要注意。

 

最も一般的な quit smoking

「quit smoking」は、シンプルかつ最もよく使われる「タバコをやめる」表現です。

「quit」は「退く」「やめる」という意味で、タバコに限らずさまざまな悪習によく使います。

例文: I decided to quit smoking.(禁煙することに決めた。)

ポイント:誰にでも伝わるナチュラルなフレーズなので、迷ったらこれでOKです。

 

努力や断念を含む give up smoking

「give up smoking」は「頑張ってやめる」「長年の習慣を手放す」というニュアンスで使われます。

単に「やめる」よりも、苦労や努力が表現に含まれるのが特徴です。

例文: It's hard to give up smoking.(禁煙するのは難しい。)

ポイント:「quit」に比べて「give up」は根気が必要な長期間の習慣断絶、挫けそうになる「苦労」を強調したいときにオススメです。

 

stop smoking との違い

日本語の「やめる」と同じように「stop」も使える、と勘違いしてしまいがちですが、stop smokingは「(一時的に)やめた」ニュアンスが出ることもあるので要注意です。

特に、「stop to smoke」は「タバコを吸うために立ち止まる」という意味になってしまいます。

分かりやすいポイント:

  • stop smoking(喫煙をやめる)
  • stop to smoke(タバコを吸うために立ち止まる)

 

この文法の違いは日本人が最も間違えやすいポイントです。 使い分けを意識して、意図しない意味にならないようにしましょう!

 

「今、禁煙中です」を英語で伝えるフレーズ

Happy non-smoker / 禁煙に成功した人

健康のために禁煙を始めた時、「今はもう吸っていない」「今まさに努力している」と伝えたいシーンが出てきますよね。

誰かに自分の現状をしっかりと説明できると、周囲の理解や応援も得やすくなります。

このセクションでは、「禁煙する」のアクションだけでなく、現在の状態や挑戦中であることを表す英語フレーズを網羅的にご紹介します。

英単語発音記号意味・備考
quit/kwɪt/やめること自体、または「やめ終えた状態」も表現できる動詞。過去形も「quit」と変化しない点が特徴です。
try/traɪ/「~しようとする」「努力している」ことを示す動詞。「禁煙中」を表現したい時に便利です。
non-smoker/nɒnˈsməʊkər/「非喫煙者」というアイデンティティを名詞として表現。禁煙経験の有無は問いませんが「吸わない」ことを強調できます。

 

I quit smoking.(過去形で今の状態を表す)

実は「I quit smoking.」という過去形で、「私は禁煙しました=今は吸っていません」という現在の状態を自然に表現できます。

英語では動作動詞の過去形を「今もそれが続いている」意で使うことが多いため、「quit」はまさにぴったり。

ちなみに、「quit」は原形・過去形・過去分詞がすべて同じ形になる点もおさえておきましょう。

 

例文: I quit smoking two months ago.

(2か月前に禁煙しました。今も吸っていません。)

 

I am trying to quit.(禁煙に挑戦中)

「今まさにチャレンジ中」というニュアンスを出したいなら、「I am trying to quit.」を使いましょう。

完了していないけれど本気で努力している時にぴったりの表現です。

 

例文: I am trying to quit smoking these days.

(最近、禁煙に挑戦中です。)

 

I'm a non-smoker.(非喫煙者です)

自分のアイデンティティや立場を端的に伝えたい時は、「I'm a non-smoker.」が便利です。

既に禁煙に成功した人も、もともと吸わなかった人も使えます。

友人や職場など初対面の場で、自己紹介やお店の希望をはっきり伝えられる心強い一言です。

 

例文: Sorry, I'm a non-smoker.

(ごめんなさい、私は吸わない人です。)

 

今、自分がどの段階か、どんな気持ちかに合わせて適切なフレーズを選ぶことで、コミュニケーション力が格段にアップします。

「ただ英語で言う」だけでなく、あなた自身の現状や頑張りも自然に伝えられるようになりますよ!

 

 

状況別!ネイティブが使う「タバコをやめる」応用表現

Cold turkey and kick the habit / 禁煙の慣用句の視覚化

禁煙を表す英語には、基本の quit や give up 以外にも、ネイティブが実際の会話やSNS、記事などで用いる応用的な言い回しがたくさん存在します。

「ただやめる」だけでなく、「本数を減らしている途中」「思い切ってやめる」「悪い習慣を断ち切る」といった、より細やかな気持ちや行動を表現できれば、表現力やコミュニケーションの幅が一段と広がります

ここでは、中上級者以上の方や、かっこよく・正確に「タバコをやめる」を伝えたい方のために、重要かつ自然な英語フレーズを紹介します。

英単語・イディオム意味・備考
go cold turkeyきっぱりやめる、いきなり断つ
タバコや薬、アルコールなど依存性の高いものを突然やめる際に使われます。 「cold turkey」は、薬物依存症の治療で現れる鳥肌(=turkey肌)から生まれた表現です。
例文: I went cold turkey and haven't smoked since.(突然きっぱりやめて、それ以来吸っていません。)
kick the habit(悪い)習慣を断つ
タバコに限らず「悪習慣」を断ち切る際に使われるイディオムです。kick は「蹴る」、habit は「習慣」なのでニュアンスも覚えやすい表現です。
例文: I'm trying to kick the habit, but it's tough.(悪い習慣を断とうとしていますが、難しいです。)
cut down on(タバコの本数などを)減らす、節煙する
「完全な禁煙」ではなく、「徐々に減らしている」「まずは量を減らそうとしている」と言いたい時に最適。
例文: I've cut down on smoking to just a few cigarettes a day.(今は1日数本まで減らしています。)

 

どの表現にもそれぞれのニュアンスや使いどころがあります。

自分の禁煙段階や気持ちに合った英語を使いこなすことで、会話やSNSでも「伝わる」コミュニケーションができます。

言い方を変えるだけで、あなたの「禁煙宣言」に深みが生まれますので、ぜひ使い分けてみてください。

 

「禁煙(No Smoking)」の標識とルールの英語

Smoke-free Area sign / 禁煙エリアの標識

街中や公共の場で目にする「禁煙」の標識。海外旅行や英会話のシーンでも出くわすことが多いですが、「禁煙する」という動詞だけでなく、ルールや環境を表す英語表現を知っておくと、きっと役に立ちます。

英語圏の文化や、どう伝えるのが正確なのかを押さえることで、トラブルを避け落ち着いてやりとりできる力も身につきます。

英単語発音記号意味・備考
No Smokingnəʊ ˈsməʊkɪŋ「喫煙禁止」の標識や掲示で定番のフレーズです。店内・公共施設・飛行機・タクシーなど、世界中で使われています。
厳しいルールを示す場面では “Absolutely No Smoking”(絶対に喫煙禁止)と強調する場合もあります。
Smoke-freeˈsməʊk friː「禁煙環境」や「タバコの煙が一切ない状態」を表す形容詞です。
“free” は「自由」という意味以外に、「~がない(無い)」を表すときにもよく使われるため、sugar-free(無糖)やgluten-free(グルテンフリー)も同じ仕組みです。
例:This is a smoke-free office.(ここは禁煙オフィスです)
「smoke-free area(禁煙エリア)」というように環境全体を指します。

 

これらの表現を知っておくことで、旅行中に自由にタバコを吸える場所かどうか迷った時や、トラブルに巻き込まれそうな場面でも安心して行動できます。

動詞としての「禁煙する」と、名詞や形容詞表現での「禁煙」には違いがあることをぜひ押さえておきましょう。

 

実践!禁煙に関する英会話例

Declining a cigarette / タバコを断る会話

禁煙を宣言したり、禁煙の辛さを友人に語ったりする場面は、日常会話でも意外と多いものです。

自分の決意を英語でしっかり伝えられると気持ちも引き締まりますし、相手から尊重されることも増えるでしょう。

ここでは、実際のシチュエーション別によく使われるフレーズと、その場面に役立つ単語を紹介します。

 

Scenario A: タバコを勧められた時の断り方

友人や同僚にタバコを勧められること、ありますよね。

そんなときは、シンプルでスマートなフレーズが効果的です。

  • No thanks, I quit.
    (ありがとう、でももうやめたんだ。)
  • No, I’ve stopped smoking.
    (いいえ、禁煙しました。)
  • I don’t smoke anymore.
    (もうタバコ吸わないんです。)

これらの表現なら、気まずくならずに意志を伝えられます。勇気を持って言ってみましょう!

 

Scenario B: 禁煙の辛さを友人に語る

禁煙中の辛さや努力も、時には誰かに聞いてほしいですよね。

そんな時に使える英語フレーズをご紹介します。

  • I’m struggling to quit smoking.
    (禁煙するのに苦労しているよ。)
  • The withdrawal symptoms are tough.
    (離脱症状がつらいんだ。)
  • It’s hard, but I’m determined to stop.
    (大変だけど、やめるって決めているんだ。)

ここでのキーワードは withdrawal symptoms(離脱症状) です。

タバコや薬物をやめる時に現れる症状を指し、英語圏でもよく話題になる重要単語です。

 

 

まとめ

禁煙という一大決心を、英語で自分らしく表現できると、日常のコミュニケーションや健康へのモチベーションも一層高まります。

今回ご紹介した quit smoking と give up smoking は、どちらも非常に実用的で「禁煙する」と明確に伝えたいときにはまず覚えておきたい表現です。

さらに、「No Smoking」や「Smoke-free」といった標識表現や、実際の会話例も押さえておくことで、海外で迷ったり、英語で自信を失う心配も減るでしょう。

 

一つひとつの表現のニュアンスや文法、注意点を意識できると、英単語の知識もグッと深まります。

英語の習得は小さな積み重ねが大切。

「TANZAM」なら「禁煙」だけでなく、「習慣」「健康」「決意」にまつわる単語もテンポよく学べます。

引き続きTANZAMで、日常や人生に役立つ英単語を一緒に身につけていきましょう!