「虹」は英語でRainbow!海外では7色じゃない?色の覚え方ROYGBIVやイディオム

虹を見ると、誰しもがほんの少し心が躍るものです。
子どもの頃、虹を数えたり名前を覚えたりした経験を持つ方も多いのではないでしょうか。
実は「虹」の色や、そのとらえ方には日本と英語圏で意外と大きな違いがあることをご存じでしょうか?
色の数やその呼び方、さらには虹が象徴する意味にも興味深い違いが隠れています。
この記事では、英語圏の虹の表現や色名、そして虹にちなんだイディオムや文化的な背景まで、幅広く分かりやすく解説します。
英単語力だけでなく異文化理解も深められる内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
基本:「虹」は英語で Rainbow。語源と発音

虹といえば、カラフルなアーチが空にかかる美しい気象現象ですね。
英語で「虹」を何と言うか、多くの方が知っていると思いますが、その語源や発音、そして関連する単語を深掘りしたことはありますか?
ここでは、「Rainbow」の成り立ちや正しい発音のポイント、そして英語表現でよく使われる関連語も一緒に学びましょう。
| 英単語 | 発音記号 | 意味・備考 |
|---|---|---|
| rainbow | /ˈreɪn.boʊ/ | 「雨」(rain)と「弓」(bow)が組み合わさった単語。「雨の弓=虹」のイメージです。古英語由来の美しい複合語で、多くの詩や歌にも登場します。 |
| bow | /boʊ/ | ここでは名詞「弓」の意味。「お辞儀(する)」のbow /baʊ/と混同しやすいので発音に注意しましょう。発音が違うのがポイントです! |
| arch | /ɑːrtʃ/ | 「アーチ型」。虹の形を説明したいときによく登場する単語。建築やデザイン分野でも欠かせません。 |
rainbow の発音は「レインボウ」。最後の「w」はほとんど聞こえないことが多く、アメリカ英語では「レインボウ」、イギリス英語では「レインボウ」と響きが微妙に異なります。
また、「rain」(雨)+「bow」(弓)とわかると、記憶にも残りやすいですね。
虹に関する表現を正しく知っておくと、英語の自然描写や詩的なフレーズもグッと身近になります。
身の回りの英語に「rainbow」を見つけたら、ぜひこの語源や発音ポイントを思い出してください。
虹は何色?英語圏の常識「ROYGBIV」という覚え方

虹といえば、皆さんは何色を思い浮かべますか?
日本では「赤・橙・黄・緑・青・藍・紫」の7色が常識になっていますが、実は英語圏の多くの人たちは違う答えを持っています。
この文化差に、ちょっと驚く方も多いのではないでしょうか。
英語圏では、虹の色を覚えるための独特な語呂合わせ「ROYGBIV(ロイ・ジー・ビヴ)」が子供から大人まで広く使われています。
それぞれの頭文字が何を意味し、なぜIndigo(藍色)が省略されやすいのか、知っておくと英語学習がもっと楽しくなります。
| 英単語 | 発音記号 | 意味・備考 |
|---|---|---|
| Red | /red/ | 赤。虹で一番外側に見える色。 |
| Orange | /ˈɔːr.ɪndʒ/ | 橙。RedとYellowの中間色。 |
| Yellow | /ˈjel.oʊ/ | 黄。鮮やかな明るい色。 |
| Green | /ɡriːn/ | 緑。虹の中心付近にあらわれる色。 |
| Blue | /bluː/ | 青。日本の「青」とやや範囲が異なる。 |
| Indigo | /ˈɪn.dɪ.ɡoʊ/ | 藍。英語圏では「省略」または「Blueに含める」ことが多い。 |
| Violet | /ˈvaɪə.lət/ | 紫。「パープル」ではなく「ヴァイオレット」を学術的に使うのが一般的。 |
アメリカやイギリスでは、「Indigo(藍)」を省略して、虹を6色で覚える人が多数派だというのは意外でしょうか?
Indigoの色味がBlueやVioletと近いことが理由の一つです。
また、日本ではアイザック・ニュートンの「虹は7色」という説が教科書に載っていますが、ネイティブの子どもたちは「ROYGBIV」を通じて色の並び順を覚えます。
日本で主流の7色説が実は世界の標準ではない、という点は英語学習者の知的好奇心をくすぐります。
覚えておくべき重要ポイント
- 英語圏で虹の色は「6色または7色」。Indigoはしばしば省略される。
- 「ROYGBIV」は英語圏の定番の覚え方。ネイティブ発音にも注意を。
- Purple(パープル)ではなくViolet(ヴァイオレット)が虹の正式な「紫」色として使われる。
色と色の間に文化や考え方の違いが隠されているのは、とても興味深いですね。
皆さんも虹を見つけたとき、ROYGBIVを思い出して英語で色を数えてみてください。
幸運のサイン!Double rainbow(二重虹)と類語

雨上がりの空を見上げると、まれに色鮮やかな虹が2本並んで現れることがあります。
ドラマチックなその光景に、思わず「なにか良いことが起きそう!」と感じた経験がある方も多いのではないでしょうか。
英語では、この現象をDouble rainbow(ダブル・レインボウ)と呼び、SNSでも話題になるほど幸運の象徴として親しまれています。
ここでは、英語での虹の表現や、スピリチュアルな面でも注目される関連フレーズを紹介します。
| 英単語 | 発音記号 | 意味・備考 |
|---|---|---|
| Double rainbow | /ˈdʌb.əl ˈreɪn.boʊ/ | 二重虹。非常に稀なのでラッキーの象徴とされる。虹が2本現れる現象で、内側の虹と外側の虹で色の並びが逆なのが特徴。 |
| Moonbow | /ˈmuːn.boʊ/ | 月虹(げっこう)。夜間に月の光が雨粒や霧に反射すると発生する希少な虹。英語では「lunar rainbow」と呼ぶことも。 |
虹には、ただ色を楽しむ以上の意味があります。
Double rainbowは「幸運」や「新しい始まり」を象徴し、「Moonbow」は神秘的な現象としてファンやカメラマンの間でも人気。
どちらもインスタ映え必至のレアな自然現象です。
| 表現・フレーズ | 意味・備考 |
|---|---|
| I saw a double rainbow! | 「二重虹を見たよ!」感動や幸運、SNSでの共有によく使うリアルな一言。 |
| No rain, no rainbow | 「雨なしに虹は出ない」=困難のあとに喜びがある、という人生の知恵を伝えることわざ。ハワイで特に有名。 |
日常英会話でも思わず使いたくなるような、虹にまつわる表現をぜひ身につけてくださいね。
虹が出る空には、言葉を超えた特別なメッセージが込められています。
「虹」を使ったおしゃれなイディオム・比喩表現

人生の節目や、夢を語るとき、英語圏ではよく「虹(Rainbow)」が使われます。日本語にも似た表現はありますが、英語ならではのニュアンスや美しい比喩表現がたくさん存在します。
ちょっとしたフレーズを知っているだけで、あなたの英語表現がぐっと洗練され、ネイティブにも一目置かれることでしょう。
| イディオム・フレーズ | 意味・備考 |
|---|---|
| Chasing rainbows | 「虹を追いかける」=実現不可能な夢を追うという意味で使われます。虹の根元には宝物があるという伝説に由来し、手に入らないものを無理に追い求めている、というニュアンスがあります。 Stop chasing rainbows.(そんな夢物語ばかり追うのはやめなよ)といった忠告にも使えます。 |
| Pot of gold at the end of the rainbow | 「虹の根元に金の壺」=思いがけない幸運や、たどり着きたい夢の実現を指します。現実には存在しないけれど、希望や期待を込めて努力することを表現する時に使われます。 We’re all searching for a pot of gold at the end of the rainbow. |
| Over the rainbow | 「虹の彼方に」=理想郷や希望あふれる場所を象徴します。ミュージカル映画「オズの魔法使い」(The Wizard of Oz) の主題歌 Somewhere Over the Rainbow でも有名です。 夢見る気持ち、現実を超えた世界への憧れを表します。 |
虹にまつわる英語表現は、どれも人々の希望や理想、時には現実とのギャップを象徴しています。
これらのフレーズを日常会話や英作文に使えれば、あなたの英語力は一段とアップするはずです。
もし次に虹を見つけたら、ただ眺めるだけでなく、こうした比喩表現で気持ちを表してみてはいかがでしょうか。
あなたの言葉が、より魅力的に、相手の心に響くかもしれません。
まとめ
日本では当たり前と思っていた「虹は7色」という常識も、英語圏では少し違います。
ROYGBIVの語呂合わせや「Indigo(藍)」を省くケースなど、驚きもたくさんありますよね。
また、「Double rainbow」に込められた幸運や、「No rain, no rainbow」のような前向きな人生観、
chasing rainbows のような 比喩表現の美しさも英語ならではです。
日常のちょっとした瞬間に、虹を見上げてその色を「英語で何色?」と意識すれば、
英語脳が着実に育ちます。
小さな好奇心から始めた疑問や驚きが、もっと深い学びに繋がるのです。
「虹」をきっかけに、ぜひTANZAMで他の色や自然現象、英語のイディオムも覗いてみてください。
日々の生活に、たくさんの “rainbow moments” が増えますように!


