「貯金する」は英語で?save moneyだけじゃない!ネイティブが使う6つの表現と使い分け

貯金する 英語 サムネイル

お金をコツコツと貯めたい、目標のために節約したい、そんな気持ちは多くの人が共感できるものですよね。

日本語だと「貯金する」と一言でまとめますが、英語圏ではどんなケースかによって表現を巧みに使い分けています。

「save money」ばかりだと会話が平坦になりがち。本当のネイティブの使い分けを知ることで、あなたの英語もワンランクアップします。

 

この記事では、日常会話からビジネスまで、場面ごとの「貯金する」の多彩な英語表現をやさしく、かつ深く解説。

一緒にネイティブ感覚の「貯金」フレーズを身につけて、表現力豊かな英語力を目指しましょう!

基本中の基本!「貯金する」を表す save money

Coins in a jar. (コインが入った瓶)

日常の中で「貯金したい」「節約しなきゃ」と思う瞬間、英語ではどのように表現するのでしょうか。

おそらく多くの人が最初に覚えるのが、save moneyというフレーズです。

この表現はとてもシンプルで、英会話や英作文の中でも幅広く使われています。

ここでは、そんな「save money」のニュアンスや使い方を改めて押さえていきましょう。

英単語発音記号意味・備考
save/seɪv/「守る」「節約する」「ためる」。文脈により「助ける」という意味も。
save money/seɪv ˈmʌni/最もよく使われる「貯金する」。無駄遣いをやめてお金を残す、幅広い状況で使える表現。

 

save money を使うときのポイントは、「余計な支出を控えてお金が貯まる状態」を広く指していること。

具体的な目的やターゲット額は特に問わず、「ただ貯める」というシンプルさが特徴です。

I’m trying to save money.
(今、節約して貯金しているんだ)

 

日常会話で、この表現だけでも十分な意思表示ができます。

言葉選びに迷ったら、まずはこの「save money」で基本をしっかりマスターしましょう。

 

目標があるならこれ!save up (for)

Stairs of coins leading to goals. (目標へと続くコインの階段)

貯金する目的が明確なとき、たとえば「旅行に行きたい」「新しいパソコンが欲しい」など、何か具体的な目標がある場合、ただ save money だけでなく、save up (for) という表現を使うと、よりネイティブらしい自然な英語になります。

日本語でも「目標のためにコツコツ貯金を増やしていく」というニュアンスがありますよね。save up はその気持ちをぴったり表現できる便利な動詞です。

英単語発音記号意味・備考
save up (for)seɪv ʌp「積み立てていく」「目標に向けて貯める」。up をつけることでゴールへ近づいている感や「積み上げる」イメージが強調される。for とセットで「~のために」という目的を加えられるのが特徴。

 

特に、save up は「頑張って少しずつ金額を積み上げて」いるイメージがあるので、「毎日100円だけこつこつ」「アルバイト代の一部を毎月」のようなシチュエーションにぴったりフィットします。

例文を見てイメージをつかんでみましょう。

  • I’m saving up for a new car.
    (新しい車を買うために貯金しているんだ)
  • She’s saving up for a trip to Canada.
    (カナダ旅行のために貯金しているよ)

 

up がつくことで「上に積んでいく」「だんだんとゴールが見えてくる」というニュアンスが生まれます。

単なる「お金を残す」save とは違い、達成感や努力の積み重ねが表現できるのが save up の面白さです。

 

確保しておく・取り分ける put aside / set aside

Budgeting with cash envelopes. (現金封筒で予算管理)

お金をただ貯めるだけでなく、「この分は別にしておこう」と意識してお金を管理する瞬間って、ありませんか?

たとえば給料が入った時や、急な出費に備えるとき。

そんなときネイティブがよく使う表現が put aside や set aside です。

 

この表現は、「生活費と分けて貯金しておく」「将来や予期せぬ事態に備えて取り分ける」といった計画的な貯金にピッタリ。

銀行口座を分けたり、毎月給料の一部を自動振り替えしたりするイメージです。

英単語発音記号意味・備考
put aside[pʊt əˈsaɪd]「取り分ける」「確保しておく」
すぐに使わず、あとで使うために取っておくニュアンス。お金だけでなく、時間や物でもよく使われます。
set aside[set əˈsaɪd]「(特定の目的で)確保しておく」「ためておく」
ややフォーマルで、officialな書き言葉でも使われます。

 

I try to put aside 10% of my salary every month. (毎月給料の10%は貯金するようにしている)

She set aside some money for her daughter’s education. (娘の教育費としてお金を取っておいた)

 

大切なのは、「毎月一定額を”確保”する」という具体的な行動にフォーカスしている点です。

「今はまだ使わない」「いつかのために用意しておく」…そんな気持ちを英語でしっかり伝えたいなら、put aside/set aside のような表現が役立ちます!

 

 

「銀行に預ける」という意味の deposit

Depositing cash at an ATM. (ATMで現金を預け入れ)

日常生活で「貯金」というと、お金を節約して取っておくことをイメージしがちですが、「銀行にお金を預ける」という具体的な動作にフォーカスするなら、英語ではdepositという単語を使います。

ちょっと特別な感じがするこの単語、ネイティブにはどう使われているのか、そのニュアンスの違いや便利な使い方をマスターして、あなたの英語力にアクセントを加えてみませんか?

英単語発音記号意味・備考
deposit/dɪˈpɒzɪt/「預け入れる」「預金」
銀行口座やATMに現金を入れるときの正式な動詞・名詞。
会話では「口座に振り込む・チャージする」場面で多用される。
withdraw/wɪðˈdrɔː/「引き出す」「引き下げる」
depositとペアで使われることが多い。
ATMや銀行カウンターで現金を引き出す際の動詞。

 

たとえば、「口座に現金を入れたい」はI need to deposit some cash into my account.と英語で表現できます。

「お金を引き出す」はwithdrawという別の単語を使うので、こちらも併せて覚えておくと便利です。

depositは動詞としても名詞としても使える、とても柔軟性のある単語です。

 

ATMのタッチパネルや銀行の専用用紙には、必ずと言っていいほどdepositやwithdrawの表記があります。

旅行や留学で自分の口座を使う時、この表現を知っているだけでスムーズなコミュニケーションが可能になりますよ。

 

知っているとカッコいい!「貯金」に関連する英語表現・イディオム

Piggy bank with an umbrella. (傘をさした貯金箱)

お金をただ「save」するだけじゃ、英語力は伸び悩みます。

ワンランク上の表現やイディオムを知っておくと、ネイティブのような自然な英語で会話できるようになりますし、映画・ドラマ・SNSでもよく見かける表現なので、知っていると一目置かれること間違いなしです。

ここでは、ネイティブが使う「貯金」にまつわる英語表現やイディオムを取り上げます。

表現・イディオム意味・備考
Stash away「こっそり貯める」「へそくり」の意味。日常的に「蓄えておく」「秘密にする」ニュアンスも強い。「She stashed away some money for emergency.(彼女は非常時のためにお金を隠し貯めている)」のように使う。
For a rainy day「まさかの時のために」「もしもの備えとして」貯金すること。
例文:Save money for a rainy day.(万が一の時のために貯金する)
備えておく大切さを表すフレーズです。
Piggy bank「貯金箱」。実際は必ずしも豚の形でなくてもこの表現を使います。子どもだけでなく大人同士の会話でもよく出てくる、ほっこりする表現です。「I used to put coins in my piggy bank when I was a kid.(子どもの頃は貯金箱に小銭を入れてたなぁ)」

 

どれも、「save money」よりもぐっと洒落た雰囲気を醸し出せます。

相手の話にさり気なく使えば「おっ、英語できるな!」と好印象に繋がります。

 

「貯金」の名詞形は? Savings と Saving の違い

Passbook with a high balance. (高額残高が記帳された通帳)

日常英会話やビジネスシーンで「貯金はいくらありますか?」「私は今、貯金ゼロです」などと言いたいとき、英語ではどの名詞を使えばよいか迷ったことはありませんか?

日本語では「貯金」ひとつで済みますが、英語では使う名詞が文脈によって変わります。

今回は意外と混乱しやすい【savings】と【saving】の違いを、英語博士の観点から徹底的に解説します。

英単語発音記号意味・備考
savings/ˈseɪ.vɪŋz/(複数形)貯蓄額・預金残高そのもの
預けてあるお金、手元に蓄えられている金額を意味します。通常「my savings」「life savings(全財産の貯金)」のように複数形で使われるので注意しましょう。例えば「私の貯金はほぼゼロだ」は “My savings are almost zero.” となります。
※不可算名詞っぽく見えますが、実は複数形で扱うのが自然です。
saving/ˈseɪ.vɪŋ/(単数形)節約や節減という行為・または割引
例えば「電気料金の節約(energy saving)」や「コスト削減(cost saving)」のように「節約すること」に重点が置かれます。また「救助、助けること(例:saving a life)」といった全く別の意味でも使われます。ただし、貯蓄としてのお金そのものを指すのは savings の方です。

 

SavingsとSavingの違いを誤解して使うと、「私の貯蓄」なのに “My saving” と言ってしまい、文脈によっては意味が通じなかったり、不自然になります。

「私には今あまり貯金がありません」と言いたい場合は“I don’t have much in savings,”“My savings are not enough.”のように表現しましょう。

  • Savings=たまっている「お金」そのもの(数えないけど複数形)
  • Saving=「節約・倹約」という行為や割引額のこと

 

繰り返しになりますが、「私の貯金」とナチュラルに言いたい時は必ずmy savingsと複数形で表現するのがポイントです!

微妙な違いもマスターすれば、ネイティブ顔負けの自然な表現に近づけますよ。

 

 

シチュエーションに合わせて「貯金」を使い分けよう

英語で「貯金する」と言いたい時、状況や目的に合わせて表現を正しく選べるようになれば、あなたの伝えたいことがより確実に相手に伝わります。

たとえば、「とにかくお金を残したい」と言うなら save money、旅行のためにコツコツ積み立てているなら save up、「何かに備えて毎月確保しておく」なら put aside/set aside など、シチュエーションごとに最適な単語があるのです

ぜひ、この記事で覚えたことを実際の会話やライティングに使ってみてください。

 

こういったニュアンスや実用的な使い分けは、TANZAMのアプリでイメージや例文を通してさらに身につけることができます。

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