「風景」は英語でScenery?ViewやLandscapeとの違いと「絶景」の表現

旅行先でふと目にした絶景や美しい景色、「きれいな風景だね」と誰かに伝えたい場面はありませんか?
そんな時、英語ではscenery, view, landscape など、いくつかの言い方がありますが、実はそれぞれ微妙にニュアンスや使い方が異なります。
日本語ではひとことで「景色」と言えても、英語では場面や伝えたい気持ちによって単語選びが大切です。
この記事では、日常会話やSNS、旅行などさまざまなシーンで知っておきたい「風景」を表す英単語の本質的な違いと自然な表現をわかりやすく解説します。
あなたの英語表現力をワンランク上げるために、ぜひ最後まで読んでみてください!
基本の3大「風景」単語:Scenery, View, Landscape の違い

日本語で「風景」と一言で言っても、英語ではその意味や場面によってscenery, view, landscapeと単語を使い分ける必要があります。
海外旅行や写真、英会話で「きれいな風景!」と言いたいとき、意味が微妙にずれると、せっかくの感動が伝わりきらないことも…。
ここでは、ネイティブに自然に伝わる「風景」英単語の違いを噛み砕いて解説します。
| 英単語 | 発音記号 | 意味・備考 |
|---|---|---|
| scenery | /ˈsiː.nər.i/ | 不可算名詞。山や森、川など、広がる自然の「景色」全体を指す。旅番組で「あの辺りの景色はどこまでも美しいですね」と言う場面に最適。町並みや人工物がメインの場合にはあまり使わない。 |
| view | /vjuː/ | 可算名詞。特定の場所から見える「眺め」「視界」のこと。ホテルの部屋や展望台、窓の外からなど、自分の「立ち位置」や「視点」がはっきりしているときに使う。夜景や海が見える部屋=an ocean view のように、ホテル予約サイトでも頻出。 |
| landscape | /ˈlænd.skeɪp/ | 可算名詞。陸地や地域の「広がり」そのもの。一目で見渡せる山岳、田園、都会のスカイラインなど。広さやダイナミックさ、地図的視点を強調したい時に使う。写真や絵画で「風景画」という意味にもなる。 |
特に注意したいのは、sceneryが不可算名詞であること(a sceneryとは言いません)、そしてviewやlandscapeは可算名詞(a beautiful view/landscape)が自然な表現という点です。
「風景」のニュアンスは一言では説明しきれませんが、どこから見るか・何を含むかによって、英単語の選び方が決まるのが奥深いですね。
迷ったときは、自分がどこに立っていて、どんな範囲を眺めているのかを想像しながら選ぶと、自然な使い分けができるようになります。
都市・海・夜…シーン別「風景」を表す英語表現

美しい風景を英語で伝えたいとき、「シチュエーションに合った単語選び」ができると、表現の幅が大きく広がります。
旅先で写真を撮った時、SNSで景色をシェアしたい時、友達に思い出を語る時… 単なる「scenery」や「view」だけではもったいない、シーンに応じたボキャブラリーを身につけましょう。
| 英単語 | 発音記号 | 意味・備考 |
|---|---|---|
| Cityscape | /ˈsɪt.i.skeɪp/ | 都市の「景観」。ビル群や夜景のスカイラインなど、都市特有の眺めを指します。"city"(都市)+"scape"(景観)。ニューヨークの摩天楼などには特にぴったり。 |
| Seascape | /ˈsiː.skeɪp/ | 海の「景色」。海岸線や広がる海の眺めに使います。絵画や写真のジャンル名としても頻出。 |
| Night view | ― | 「夜景」を意味します。日本語的な感覚とほぼ同じですが、英語では "Night view" "Night skyline" を使い、"Night scenery" はやや不自然。 |
| Sight | /saɪt/ | 「名所」「観光名所」や「眺め」全般。旅行英語でよく使う "See the sights."(観光地を回る)は決まり文句。美しい景色に限らず、象徴的な場所にも。 |
旅行ガイドやSNSでも、これらの単語を使い分けることでワンランク上の表現ができます。
「今日はcityscapeが綺麗だった!」「seascapeが静かで癒やされた…」など、ぜひ日常の会話でも活用してみてください。
「きれい」だけじゃない!「絶景」を伝える形容詞

「きれい」と言いたい時、つい "beautiful" を連発していませんか?
でも本当に感動した時には、もっと心に響く英語表現を使いたいものです。
絶景や印象的な風景を前にしたとき、ネイティブが使う“ワンランク上”の形容詞をマスターして、あなたの語彙力に差をつけましょう。
| 英単語 | 発音記号 | 意味・備考 |
|---|---|---|
| breathtaking | /ˈbrɛθˌteɪkɪŋ/ | 「息をのむほど美しい」「圧倒されるほどの」強い感動を伝える絶景フレーズ。 “A breathtaking view.”のように自然・都市どちらにも使える。 |
| picturesque | /ˌpɪk.tʃərˈɛsk/ | 「絵のように美しい」「印象的な」。 古都や田園風景、歴史的な街並みなどにぴったり。詩的ニュアンスがある。 |
| spectacular | /spekˈtæk.jə.lər/ | 「壮観な」「見事な」。イベントの花火や山岳の大パノラマなど、大規模で目を見張る情景に最適。 |
| scenic | /ˈsiː.nɪk/ | 「景色の良い」。「scenic drive」(景色の良いドライブコース)など日常の風景描写にも活躍。 |
どの単語も、「beautiful」より一歩踏み込んで、風景の魅力や自分の感動をしっかりと英語で表現できるのがポイントです。
旅先や写真のキャプション、友人との会話に早速使ってみてください。
例文で比較!「その風景が好き」の正しい伝え方

旅行や日常のワンシーンで「この風景が好きだな」と感じた時、英語で自然に伝えられたら素敵ですよね。
単に辞書で「風景=scenery」と覚えるのではなく、「どこから見た、どんな風景をどう感じているのか」という背景によって最適な単語やフレーズが変わります。
ここでは、状況に合わせた表現を例文で分かりやすく比較し、使い分けのコツをお伝えします。
| シチュエーション | おすすめ表現 | 意味・備考 |
|---|---|---|
| (ホテルの部屋から)いい眺めだね | Nice view! | 可算名詞 "view" は「特定の場所からの眺め」。窓、展望台、バルコニーなど“視点が定まった”その瞬間の景色にぴったり。 |
| (ドライブ中に)景色が綺麗だね | The scenery is beautiful. | 不可算名詞 "scenery" は「一帯の自然の景色全体」。道中連続する山や森、田舎の広がりに使うと自然です。 |
| (写真家として)この風景を撮りたい | I want to capture this landscape. | "Landscape" は「広がる地形」「撮影・絵画の対象となる景観」。写真やアートなど構図を意識したシーンでしっくりきます。 |
さらに、英語では「どのくらい感動したか」を表す形容詞を組み合わせると感情がしっかり伝わります。
例えば「壮大な眺め」は "What a spectacular view!"、「息をのむほど美しい景色」は "The scenery is breathtaking." のように言い換え可能です。
〈活用できる類似表現〉
- 「写真に収めずにいられない景色だ」→ This landscape is so picturesque, I have to take a photo.
- 「夜景が本当にきれいだった」→ The night view was amazing.
大切なのは「何をどう見て感じたのか」を切り取って表すこと。
表現のレパートリーを増やして、英語で旅や風景の感動を表現できる喜びをぜひ味わってください。
まとめ
英語で「風景」を表現するとき、単に和訳するのではなく、「自分はどこから何を見ているか」という視点を持つことが一番大切です。
みなさんの多くが「なんとなく scenery, view, landscape を同じと考えていた」と思いますが、それぞれの使い分けを知れば、感動や思い出をよりネイティブらしく、正確に伝えられるようになります。
たとえば、広大な自然を楽しむときは scenery、窓からの眺めを語るときは view、写真や絵のような構図を褒めるなら landscape。
場面や意図によって、ぴったりの単語を選ぶ意識が、あなたの表現力を飛躍的にアップさせます。
このように、ほんの少し意識を変えるだけで、簡単な会話や旅行英語がぐっと豊かに楽しくなります。
今日覚えた単語やフレーズを、TANZAMで何度も繰り返して練習すれば、実際のシーンでスラスラ口から出てくるようになりますよ。
「こんな風景、英語でなんて言うんだろう?」と感じたときこそ、学びのチャンスです。
TANZAMで、「あなたの感動」をそのまま伝えられる英語を身につけましょう!


