「服を脱ぐ」は英語で?Take offとUndressの違いやStripの注意点

服を脱ぐ、と英語で言いたいとき、どんな単語や表現を使えばいいか迷ったことはありませんか?

日常会話の中で「コートを脱いで」「部屋着に着替えて」「裸になって」など、服を脱ぐシーンは意外と多いものです。

でも、英語には細かなニュアンスや場面ごとに使い分けるべき表現がいくつかあり、「take off」や「undress」の区別が曖昧なままだと、ときに誤解を招くことも…。

 

この記事では、そんな悩みを解決するために、「服を脱ぐ」の英語表現を状況ごとに詳しく解説していきます。

これを読めば、自信を持ってナチュラルな英語表現が使えるようになりますよ。

基本の「服を脱ぐ」英語:Take off の正しい使い方

take offの使い方を説明する画像

日常生活の中で、「コートを脱ぐ」「帽子を取る」など、身に着けているアイテムをサッと外すシーンはよくありますね。

そんな時、英語の最もスタンダードで覚えやすい表現が“take off”です。一度マスターしておくだけで、あらゆる「脱ぐ」表現の土台になります。

「take off」は、服だけでなく、帽子、靴、眼鏡といった身につけているあらゆるものを“はずす・脱ぐ”時に幅広く活躍します。

たとえば、冷えた外から部屋に入ってコートを脱ぐ時や、マナーとして帽子を取る時など、多くの場面で使える万能動詞です。

英単語発音記号意味・備考
take off/ˈteɪk ɒf/(服・帽子・靴などを)脱ぐ、外す。物理的な「はずす」動作全般に適用。目的語(脱ぐ物)を take off の間に挟む場合(take [item] off)もOK。代名詞(it/them)の時は take it off の語順のみ可。

 

具体的な使い方はとてもシンプル。下記の2通りの語順がどちらも可能です。

  • I took off my coat.
    (コートを脱いだ)
  • Take your hat off inside.
    (室内では帽子を取りなさい)
  • Take off your shoes, please.
    (靴を脱いでください)

 

ワンポイント解説:

  • 「take off + アイテム名」または「take + アイテム名 + off」どちらも正しい。
  • 「take it off」や「take them off」のような代名詞を入れる時は、必ず「take + it/them + off」の語順に。

 

身の回りのアイテムを一つずつ「脱ぐ」「外す」ときは、迷わず"take off"でOK。

逆に「全部脱ぐ」や「着替える」といったニュアンスは、後ほど紹介する他の表現がピッタリです。

どのアイテムにも応用できる基本フレーズなので、まずは慣れることが大切です。まずは「take off」=「ピンポイントで“脱ぐ”」と覚えてください!

 

全身を「脱ぐ」場合:Undress と Get undressed の違い

服を脱ぐのtake off以外での伝え方

「服を脱ぐ」と一言で言っても、部分的に脱ぐのか、それとも全身の服を脱ぐのかで使う英語が変わります。

日常会話ではあまり意識しないかもしれませんが、「着替える」「裸になる」という文脈の違いを押さえると、表現の幅もぐっと広がります。

特にundressget undressedは英会話でもよく登場する表現ですが、微妙なニュアンスや使いどころを知っておくと、状況にぴったり合った英語を話せるようになります。

まずは単語の違いをしっかりと確認しましょう。

英単語発音記号意味・備考
undress/ʌnˈdrɛs/服を脱ぐ/脱がせる(特に全身または大部分の服)。ややフォーマル。医療現場や公式な案内、第三者が脱がせる場面にも使われる。
get undressed/ɡɛt ʌnˈdrɛst/服を脱ぐ(動作・プロセスを強調)。日常会話でよく使われる。「着替える準備」「寝る前」などリラックスした場面に使用。
get dressed/ɡɛt drɛst/服を着る(get undressedの対義語)。日常生活でセットで覚えたいフレーズ。

 

undressは、たとえば医者が「服を脱いでください」というときや、誰かが他人の服を脱がせるシーンで使われます。

一方、get undressedは「これからお風呂に入るから服を脱ぐ」「寝る前に着替える」などの際に自分自身の動作として使える表現です。

さらに、話し言葉ではget undressedが圧倒的に多く、気取らないカジュアルな会話にぴったりです。

逆に、フォーマルな書類や指示にはundressが登場しやすいので、両方の使い方を覚えておくと安心です。

 

会話例

  • The doctor asked him to undress.(医師は彼に服を脱ぐよう求めた)
  • I need to get undressed and take a shower.(服を脱いでシャワーを浴びなきゃ)
  • It’s time to get dressed!(さあ、服を着る時間だよ!)

 

状況や場面に合わせて「服を全部脱ぐ」ということばにも、こんな違いがあるのです。

get undressedundressの両方を使い分ければ、より自然で洗練された英語が話せるようになります!

 

 

要注意!Remove, Strip などの類語とニュアンス

removeやstripの使い方

服を脱ぐ英語、なんとなく「Take off」だけ覚えていませんか?

実はRemoveStripも「脱ぐ」と訳されることがありますが、意味や場面、響きの違いを知っておかないと、思わぬ誤解や恥ずかしい失敗につながりかねません。

ここでは英語上級者になりたい人にこそ押さえてほしい、知っておくと安心な類語の正しいニュアンスを解説します。

英単語発音記号意味・備考
remove/rɪˈmuːv/「取り除く、外す」のフォーマルな言い方。
空港や病院、書き言葉で指示になることが多く、日常会話での「脱ぐ」にはやや堅い印象。例:Please remove your shoes.(靴をお脱ぎください)
strip/strɪp/「裸になる」「皮をむく」など幅広い意味を持つが、
通常は“すべて脱ぐ”イメージや性的なニュアンスを含むことが多い。ストリップショーの strip もここから。日常会話では注意が必要。
strip off/strɪp ɔːf/主に「(何枚か)脱ぎ捨てる」「下着姿になる」など、ややカジュアル。ただし親しい間柄や限定された場面で使う。
strip down/strɪp daʊn/「下着姿になる」や「作業のために最低限まで脱ぐ」の意味。スポーツの着替え、検査などで使用される。

 

Removeは「取り除く」というフォーマルな響きゆえ、空港や病院、検査の場では必須フレーズです。

一方、Strip系は冗談やジョーク、もしくはちゃんとした文脈で使わないと「脱げ」のニュアンスが強すぎて、トラブルに発展する可能性も。

状況に合わせて語彙をしっかり選ぶことが、「洗練された英語」の近道です。

 

脱ぐ動作の細部:ボタンやチャックを「外す」英語

服を脱ぐ際の細部の動作

服を脱ぐ時、「まずボタンを外して、それから脱ぐ」といった細かい動作、意外と英語で言えないことが多いですよね。

日常生活の英会話や、現地での買い物、またはドレッシングルームで困らないためにも、こうした具体的なフレーズを知っておくととても便利です。

「ボタンを外す」「ジッパーを下ろす」「ベルトをゆるめる」など、脱ぐ動作をより自然に伝える単語や表現を、しっかりマスターしましょう。

英単語発音記号意味・備考
Unbutton[ʌnˈbʌt.ən]「ボタンを外す」。服のボタン全般に使う。日常会話でとてもよく使われる動詞。
Unzip[ʌnˈzɪp]「ジッパー/チャックを下ろす・開ける」。ドレスやコート、バッグなどにも幅広く使える。
Undo[ʌnˈduː]「(ボタン・ベルトなど)留め具を外す、解く」。ボタン・ベルト・ネクタイなど“留める”もの全般に対応できる万能語。

 

これらの単語を使った自然な会話例もチェックしましょう。

  • Unbutton your shirt. 「シャツのボタンを外して」
  • Can you unzip my dress? 「ドレスのチャックを下ろしてくれる?」
  • Undo your belt before sitting down. 「座る前にベルトをゆるめてね」

上記の表現を自在に使い分けられるようになると、「脱ぐ」の幅がぐっと広がります。

 

 

まとめ

服を脱ぐの英語 インフォグラフィック

どんな場面でも「Take off」で乗り切れる便利さはありますが、英語では細かいニュアンスを使い分けることで表現が格段に豊かになります。

たとえば、寝る前の「着替え」や検査時の「脱衣」など、日常の中にも“適切な英単語”の選びどころはたくさん。

「Get undressed」や「Remove」などの単語を自然に使いこなせると、ワンランク上のやり取りがスムーズにできるようになります

 

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