「年末年始」は英語で何て言う?休暇の連絡から挨拶まで使えるフレーズ完全版

日本には「年末年始」という特別な時期があります。
家族や友人、大切な人と過ごし、一年の終わりから新たなスタートに気持ちを切り替える、心温まるシーズンですよね。
この時期になると、年越しや新年の挨拶、ビジネスパートナーへのご挨拶も多くなり、日本語でのやり取りはもちろん、英語でもきちんと気持ちを伝えたい場面が増えてきます。
ですが、日本独自の「年末年始」という概念や、丁寧な新年の挨拶表現は、英語にどう訳したらよいか迷ったことはありませんか?
特にビジネスメールや、留学・海外赴任中の家族へのメッセージ、外国人の友人との会話など、正しく伝えるための英語表現を知っておくことはとても大切です。
この記事では、「年末年始」の英語表現や、年末・新年のあいさつフレーズを文化的背景とともに分かりやすく丁寧に解説します。
「年末年始」は英語でどう表現する?基本の単語と使い分け

年末年始の休暇や会話――友人同士、仕事のメール、SNSなど、さまざまな場面で「年末年始」という表現が必要になる瞬間がありますよね。
でも、英語でぴったり伝えたいとき、どの単語やフレーズを選べば良いか迷いませんか?
日本特有の「年末年始休み」は、英語圏の人にとっては意外と馴染みが薄いことも。
ここでは、正確で自然な英語表現を整理し、それぞれのニュアンスや使い分けポイントを解説します。
| 英単語 | 意味・備考 |
|---|---|
| The (year-end and) New Year holidays | 日本型の「年末年始休み」を最もストレートかつ説明的に伝える表現。ビジネスの案内や公式場面で使いやすい。 |
| The holiday season / The holidays | 欧米で一般的な「ホリデーシーズン」。通常はクリスマス前後~新年までの広い範囲を指し、親しみやすい響き。カジュアルな会話や挨拶メールによく使われる。 |
| Winter break / Winter vacation | 学校や大学の「冬休み」・長期休暇を指すときに使う。学生同士や教育関係、家族向けの会話で便利。 |
年末年始=The New Year's holidays の直訳は伝わりやすさ抜群ですが、ネイティブとのやりとりやカジュアルな場面では "the holiday season" で十分通じます。
また、冬休み=winter break も場面によっては使い勝手がいい表現です。
ビジネスで使える年末年始の英語:休暇のお知らせと不在通知

年末年始が近づくと、オフィスの休業や休暇のお知らせを英語で伝える必要が出てきます。
日本特有の「年末年始休暇」に該当する表現は英語圏にあまりありませんが、正確かつ丁寧に休暇期間や再開日を伝えるための英語フレーズは、安全なビジネスコミュニケーションの鍵です。
「~から~まで休みます」を伝えるメールフレーズ
お客様や取引先に対して、オフィスの休業日や再開日をきちんと伝える表現を押さえておきましょう。
下記は汎用性が高く、どんな業種でも使いやすい英文章です。
| 英単語・フレーズ | 意味・備考 |
|---|---|
| Our office will be closed from [Date] to [Date]. | 「当オフィスは[日付]から[日付]まで休業します。」 日付には月日を英語で正しく入れること(例:December 29 to January 3)。 |
| We will resume business on [Date]. | 「[日付]より通常営業を再開します。」 「resume」は「再開する」のフォーマルな表現。 |
| Thank you for your understanding. | 「ご理解のほどよろしくお願いいたします。」 締めの一文に使うと丁寧。 |
この2つの文をセットで使うことで、休暇期間と再開日を明確に伝えられます。
海外の取引先にもストレスなく伝わるのでおすすめです。
そのまま使える!自動返信メール(Out of Office)のテンプレート
長期休暇中は、メールを即時確認できない旨を自動返信(Out of Office)で伝えると安心です。
下記テンプレートを使えば、必要事項を入れ替えるだけでプロフェッショナルな印象を与えられます。
件名:Out of Office: New Year Holidays
本文例:
Thank you for your email.
Our office will be closed for the New Year holidays from December 29 to January 3.
We will resume business on January 4.
If your matter is urgent, please contact [Name & Contact Information].
Thank you for your understanding and have a wonderful new year!
必要に応じて、「代理対応者の連絡先」を明記するのもポイントです。
年末年始の挨拶(グリーティング)に使える英語フレーズ

年末年始は、日本でも職場やプライベートで「良いお年を」「あけましておめでとう」など、たくさんの挨拶が飛び交う季節ですよね。
海外とのやりとりでも、年の区切りにふさわしい心のこもった英語フレーズを使えたら、印象がぐっと良くなります。
ここでは、メールやチャット、SNSなど、さまざまなシーンで使える年末年始の英語挨拶と、そのニュアンス・注意点をわかりやすく解説します。
年内に交わす「良いお年を」
「良いお年を」と別れ際に伝える日本独特の習慣は、英語ではぴったりの直訳表現がありませんが、下記のようなフレーズで気持ちを伝えることができます。
年明け前、12月下旬から年明け直前までの別れ際や最後のメールで使うのが自然です。
- Have a great new year.
└ 「素晴らしい新年を迎えてください」という意味で、年が明ける前にも使えます。 - I hope you have a happy new year.
└ 相手の新年の幸せを願う丁寧な言い方。文章メールにおすすめです。
豆知識: "Happy New Year"は年明け?
多くの英語圏では「Happy New Year」は年が明けた1/1以降に言うのが一般的です。
ただし、年内の別れ際や挨拶の最後で使われる例もあり、その場合は「少し早いけど…」というニュアンスを含みます。
気をつけたい文化の違いですが、カジュアルなメールやメッセージではあまり気にしすぎなくて大丈夫です。
新年の「あけましておめでとう」と抱負
年が明けてから使う「新年のご挨拶」です。明るい雰囲気で新たなスタートを感じさせる表現が揃っています。
- Happy New Year!
└ 定番中の定番。口頭・メール・SNSのいずれでも迷わず使えます。 - Best wishes for the new year.
└ かしこまった挨拶やビジネスメールで使われるフォーマルな表現。「新年が良い年になりますように」と丁寧な雰囲気です。 - Wishing you a happy, healthy, and prosperous New Year.
└ 一歩踏み込んだ丁寧なメッセージ。挨拶状や上司・取引先宛のメールにおすすめ。
SNSやチャットで使える短縮形・カジュアル表現
現代のやりとりでは、少し崩したり短縮表現も人気です。
たとえば、
- Happy NY!
- HNY!
など、友人同士や親しい同僚へのメッセージでよく見かけます。あまり堅苦しくならず、ラフな印象を与えたいときに効果的です。
日本独自の「年末年始」文化を英語で説明しよう

年末年始は日本人にとって特別な時期ですが、この独特な文化を外国人に説明するのは意外と難しいものです。
欧米には「クリスマス休暇」があるものの、「年末年始休暇」というまとまりは一般的ではありません。
今回は、日本の年末年始がどのような意味を持つのか、英語で上手に伝える方法をご紹介します。
年末 - New Year's Eve とその過ごし方
日本で12月31日は「大晦日(New Year's Eve)」と呼ばれ、一年の締めくくりを家族や友人と共に静かに過ごすのが伝統です。
- "In Japan, New Year's Eve is called 'Omisoka.' People usually spend time with family or close friends, reflecting on the past year."
また、年越しそば(year-crossing noodles)を食べる習慣も特徴的です。
- "We eat 'Toshikoshi Soba,' or year-crossing noodles, on New Year's Eve. It's believed that eating soba noodles will bring long and healthy life."
この説明を加えることで、日本の年越しの静かな雰囲気や願掛けの文化も伝わります。
お正月 - New Year / Oshogatsu の特別さ
1月1日の「お正月(Oshogatsu)」は、日本における最も重要な祝日のひとつです。
- "New Year's Day, called 'Oshogatsu,' is the most important holiday in Japan. Families get together to celebrate."
西洋におけるクリスマスとの対比を使うと、わかりやすくなります。
- "It is like Christmas in Western countries; people return to their hometowns to be with family."
また、お雑煮やおせち料理などの伝統的な食事、初詣(the first shrine visit of the year)なども紹介できます。
- "We eat special dishes called 'Osechi' and visit shrines in a custom known as 'Hatsumode' to pray for good luck in the new year."
ポイント:日本の「年末年始」は家族と心を新たにする期間
- "The Japanese New Year is not just a party. It’s a peaceful time for family, reflection, and starting the year with fresh motivation."
このような説明を加えることで、日本の年末年始が単なる長期休暇ではなく、「家族との絆」「新たなスタート」といった文化的価値を含んでいることが伝わります。
まとめ
年末年始を英語でどう伝えるか、この記事を通してさまざまなシーンに対応できる表現を身につけるポイントを紹介しました。
英語圏では「年末年始」というまとまりは日本独自のものですが、場面や相手に合わせて「The New Year's holidays」「the holiday season」「winter break」などの表現を使い分けることで、きちんと意図が伝わります。
日本特有の年末年始の文化も、英語で噛み砕いて説明できるようになれば、海外の友人やビジネスパートナーとの距離も縮まるはずです。
大事なのは、単語やフレーズをただ機械的に暗記するのではなく、その背景や意味、使い方を理解することです。
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次の年末年始、あなたの英語がもっと伝わるものになりますように。


