弁護士は英語で?LawyerとAttorneyの違いやSolicitorなどの使い分けを完全解説

英語で「弁護士」を表現しようとしたとき、まず"Lawyer"という単語が思い浮かぶ方は多いのではないでしょうか。
ですが、海外ドラマやニュースを見ていると"Attorney" や "Solicitor" "Barrister" といった言葉も耳にします。
国や地域、さらには法制度の違いによって、「弁護士」="Lawyer"だけとは限らないのが英語表現の面白いところです。
この記事では「弁護士」を表す英単語の使い分けや、知っておくべき文化背景をやさしく解説します。
「弁護士」を表す最も一般的な英語:Lawyer

「弁護士」と聞いて、まず思い浮かべる英語はLawyerではないでしょうか。
海外ドラマやニュースでも頻繁に登場するこの単語は、最も幅広く、日常的に使われています。
けれども、その使い方や範囲には、実はちょっとした落とし穴があります。
| 英単語 | 発音記号 | 意味・備考 |
|---|---|---|
| Lawyer | /ˈlɔɪ.ər/ | 法律の専門家、法務を扱う人全般。 アメリカ・イギリスなど幅広く使用。 資格や職域に細かく踏み込まない一般的な表現で、会話やニュース記事、映画などあらゆる場面で使われる。 |
発音とカタカナ表記の注意点
日本語でよく「ロイヤー」と書かれますが、実際の英語発音は「ローイヤー」に近い音です。
特に二重母音 /lɔɪ/ の「ローイ」部分を意識しましょう。
また、イギリス英語ではやや「ローヤー」と短く聞こえることもあります。
Lawyerは「法律の専門家」「弁護士」全般を示す、最も基本的な言葉です。
アメリカ・イギリス問わず、法学の知識を持つ人全般に対して使えます。
ただし、「必ずしも法廷に立てる資格がある」とは限らない、ということもポイント。
英米での資格・役割による違いを知っておきましょう。
アメリカ英語の常識:LawyerとAttorneyの違い

海外ドラマやビジネスシーンで"Lawyer" と "Attorney" という単語が入り混じって登場するたび、どちらを使えばいいのか迷った経験はありませんか?
実は、この2つの単語、似ているようで明確な違いがあります。
| 英単語 | 発音記号 | 意味・備考 |
|---|---|---|
| Lawyer | /ˈlɔː.jɚ/ | 訓練や資格を受けた法律の専門家全般。資格を持っていれば法廷にも立てるが、必ずしも代理権があるとは限らない。 |
| Attorney (at law) | /əˈtɝː.ni/ | 法廷代理人としての資格がある弁護士。特に依頼人を代理し法廷や公的手続きに対応できる「正式な弁護士」を指す。 |
Lawyerは、広く「法律の知識や資格を持つ人」の総称として使われます。
法学部卒業者や試験合格者なども含むため、必ずしも裁判で依頼人を代理できるとは限りません。
一方、Attorney(正式名称:Attorney at law)は法廷での代理権を持ち、クライアントを代理して訴訟や契約事に携わります。
つまり、Attorney = 実務で他人の法的代理ができる「有資格弁護士」という位置づけです。
そのため、アメリカでは名刺や公式書類に "Attorney at Law" と記載し、自分の法的資格と役割を明らかにする文化があります。
敬称や略称についても知っておきましょう。
アメリカの法廷ドラマで、"Mr. Smith, Attorney" や "Smith, Esq." という表記を目にしたことはありませんか?
これはAttorneyの敬称として使われるもので、「Esq.(エスクワイヤ)」は弁護士だけに許された特別なサフィックスです。
正式な場面や署名時に、弁護士が自身の後ろに付けることで「私は資格を持ったAttorneyである」と表明しています。
Lawyerはやや一般的、Attorneyは資格や実務、法廷とのつながりが色濃い表現——この区別が、アメリカでの適切な使い分けの鍵となります。
イギリス英語の落とし穴:SolicitorとBarrister

「英語で弁護士=Lawyer」で覚えていると、イギリスやオーストラリアに行った時に戸惑うことがあります。
実は、イギリス英語には"Solicitor"(ソリシター)と "Barrister"(バリスター)という、アメリカ英語にはあまり登場しない2つの特別な弁護士用語が存在します。
| 英単語 | 発音記号 | 意味・備考 |
|---|---|---|
| Solicitor | /səˈlɪsɪtə(r)/ | 依頼者の相談役や書類作成、契約・相続・不動産など幅広い分野を扱う「事務弁護士」。法廷には原則として立たないが、法的手続き全般の専門家。イギリス・オーストラリア・香港など英連邦で使う。名刺や会社の肩書きで頻出。 |
| Barrister | /ˈbærɪstə(r)/ | 訴訟案件で裁判所(特に高等裁判所)に立つことができる「法廷弁護士」。ソリシターから依頼されて法廷に出るスタイル。特徴的なカツラとローブ姿で有名。職業イメージは日本の「弁護士」よりも強く、専門性・発言力が高い。 |
Solicitorは、顧客と直接やり取りし、普段のちょっとしたトラブルや契約、法律相談、ビザの申請など幅広く対応します。
町の法律事務所や企業の法務部で働くケースも多く、日本でいう「町の弁護士」「司法書士」「行政書士」に近いイメージも持てます。
一方で、Barristerは法廷に立つスペシャリスト。
難しい訴訟や上級裁判所での弁論担当であり、論理的なプレゼン力や専門知識が問われます。
依頼人と直接話すことは稀で、多くの場合Solicitorから案件を引き継ぎます。
イギリスではこのように法的な役割分担がとても明確で、どちらの単語をどの場面で使うかが大切になってきます。
実践!「弁護士」を使った英語フレーズ・コロケーション

"Lawyer" や "Attorney" などの単語を覚えただけでは、実際の会話やビジネスシーンでうまく使えません。
ここでは、日常生活や仕事の中で「弁護士」をどう表現し、どのように使いこなすかを具体的なフレーズとともに解説します。
弁護士に依頼する・雇う
英語では「弁護士を雇う」や「弁護士に依頼する」という表現をよく使います。
以下のフレーズが代表的です。
| フレーズ | 意味・備考 |
|---|---|
| hire a lawyer | 「弁護士を雇う」。アメリカでは "hire an attorney" も可。ビジネスや個人の法的トラブル時によく使う表現。 |
| retain a lawyer/attorney | 「弁護士を(継続的に)雇う・依頼する」。企業や繰り返し案件がある場合の契約関係によく現れる。 |
| engage a solicitor | イギリス英語。Solicitor(事務弁護士)を依頼する表現。"talk to a solicitor" と比較して、より正式・業務的。 |
弁護士に相談する
法律トラブルの初期段階で最も使うのがこの表現です。
状況別で、固い言い方とカジュアルな言い方をマスターしましょう。
| フレーズ | 意味・備考 |
|---|---|
| consult a lawyer/attorney | 「弁護士に相談する」。公式な相談や鑑定を依頼する時に用い、フォーマルなニュアンス。 |
| seek legal advice | 「法的助言を求める」。弁護士に限らず、広い意味で法的アドバイスを求めるときに使う。 |
| talk to a lawyer | 「弁護士と話す」。日常会話やカジュアルな相談で使われる。 |
consultはより丁寧で固い表現です。対してtalk toは気軽に相談する場合に。
場面に応じて自然に言い換えられると表現力が高まります。
弁護士費用について
海外で最もよく話題になるのが費用。
料金体系や金額について尋ねる場合にも定番フレーズがあります。
| フレーズ | 意味・備考 |
|---|---|
| legal fees | 「弁護士費用」。最も一般的でフォーマルな表現。ニュースや書類にもよく出る。 |
| attorney's fees | アメリカ英語。法的な書類(請求書や契約書)で頻出。Legal feesより具体的に「弁護士への報酬」を指す。 |
| How much does a lawyer cost? | 「弁護士費用はいくらか?」日常会話でも使える直接的な質問。 |
| Is the first consultation free? | 「最初の相談は無料ですか?」初回は無料の事務所も多いので覚えておくと便利。 |
費用に関する英語表現は、トラブルになりやすいので正確に使いこなすことが大切です。
まとめ
「弁護士」を英語で表現する際、単純に "lawyer" という単語だけで全てを伝えきれるわけではありません。
その国の法制度や文化によって、呼び方も大きく変化します。
アメリカでは "attorney" も頻繁に使われ、イギリスでは "solicitor" と "barrister" の区別が非常に重要です。
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