英語の「りんご」ことわざ・イディオム完全ガイド|意味と由来を解説

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英語学習を続けていると、日常会話や映画、本の中で「りんご(apple)」を使った表現によく出会います。

シンプルな果物なのに、どうしてこんなに多くの意味合いやニュアンスが生まれたのでしょうか。

りんごは英語圏の文化や歴史に深く根付いており、その分、ことわざやイディオムにもしばしば登場します。

 

この記事では、「りんご」をモチーフにした英語のことわざやイディオムをピックアップし、それぞれの意味や由来、使い方をわかりやすく紹介します。

難しい表現も簡単に学べるので、ぜひ最後まで読んでみてください。

最も有名なことわざ "An apple a day..."

Person with apple, doctor away. (JP) リンゴで医者を遠ざける人。

毎日の生活の中で、健康のために何か心がけていることはありますか?

英語では、「りんごを1日1個食べれば医者いらず」と言わんばかりのフレーズが古くから使われています。

今回は、最も有名なりんごの英語ことわざ「An apple a day keeps the doctor away」を徹底解説します。

 

意味と使い方

このことわざは、直訳すると「1日1個のりんごが医者を遠ざける」となります。

つまり、「りんごのような健康的な食べ物を食べていれば、病気にかかりにくい」という意味です。

実際の会話や文章では、健康を保つ秘訣やシンプルな生活習慣の大切さを語るときによく使われます。

下の表に基本単語とポイントをまとめました。

英単語発音記号意味・備考
apple/ˈæp.əl/りんご。ことわざで人生や健康の象徴として使用。
doctor/ˈdɒk.tər/医者。「医療の専門家」の比喩として使われることも。
keep away/kiːp əˈweɪ/遠ざける、防ぐ。健康的な生活で「病気を遠ざける」意図。

 

日常英会話でちょっとした雑談や、友人を気遣うときにも「Don’t forget—an apple a day!」とフランクに使われることが多いです。

日本語の「健康第一」と近いニュアンスで、覚えておくと会話がぐっとネイティブ風になります。

 

【雑学】実は続きがある?

実はこのことわざ、元の形はもっと長い文だったことをご存知ですか?

19世紀のイギリスでは「Eat an apple on going to bed, and you’ll keep the doctor from earning his bread.(寝る前にりんごを食べれば、医者は生計が立てられない)」というフルバージョンがありました。

やがて口語で短くなり、今の「An apple a day keeps the doctor away」へと定着しました。

 

科学的にはりんごだけで病気を防げるわけではありません。

しかし、りんごは食物繊維やビタミンCが豊富なことから、昔から健康食材の代表格とされてきた歴史があります。

このことわざには、「小さな習慣が健康な人生をつくる」という普遍的なメッセージも込められています。

 

健康でありたいと願う気持ちは、英語圏でも変わりません。

「An apple a day…」を合言葉に、毎日を元気に過ごしたいですね。

 

最大の愛情表現 "The apple of my eye"

Eye with apple and heart. (JP) リンゴとハートが映る瞳。

英語で「誰かをとても大切に思っている」「かけがえのない存在だ」と伝えるとき、ただ "important" や "precious" という単語だけでは、物足りなさを感じることはありませんか?

そんなときにぴったりなのが "The apple of my eye" という表現です。

この言葉には、単なる優しさや可愛さを超えた深い愛情や特別な存在への想いが込められています。

家族や恋人、親友、または一生涯大切にしたい相手に対して、ぜひ知っておきたいイディオムです。

 

直訳は「私の目のりんご」?

"The apple of my eye" を直訳すると、「私の目のりんご」となります。

一見すると意味がわかりにくい不思議な表現ですが、英語では「とても大切な人」「大のお気に入り」という意味で使われます。

たとえば、

  • My daughter is the apple of my eye.(私の娘はこの上なく大切な存在です。)

このように、家族や特別な人・ものについて語るときに使う表現です。

 

日本語の「目の中に入れても痛くない」という慣用句に、かなり近いニュアンスといえるでしょう。

ぜひ、心から大切に思っている人に使いたい素敵なイディオムです。

 

由来は「瞳孔(ひとみ)」

この言い回しの由来はとてもユニークです。

古代英語では「目の中心部分=瞳孔」を「apple(りんご)」と呼んでいました。

「自分の瞳の中心=かけがえのないもの」という意味が転じて、「とても大事な存在」をあらわすようになりました。

聖書やシェイクスピアの作品にも、この表現が登場します。長い歴史とともに、現代英語でも使われ続けているのです。

 

イディオムを知ることで、英語圏の人々がどれほど相手を大切に思うか、その文化的な感覚も感じ取れます。

普段の英会話やメッセージに、この表現をさらりと盛り込めたら素敵ですね。

 

 

組織論でも使われる "Bad apple"

Rotting apple spoils others. (JP) 他を腐らせる腐ったリンゴ。

日常英会話だけでなく、ビジネスや組織論の文脈でもよく登場する“Bad apple”

直訳すると「悪いりんご」ですが、どんな場面で、どんな意味で使われているのでしょうか?

りんごが一つ腐ると全体にも悪影響を及ぼす――。

そんなイメージが背景にある表現を、事例や関連語と一緒にじっくり掘り下げていきます。

英単語発音記号意味・備考
bad apple/bæd ˈæpl/(集団や組織の中の)悪影響を与える人、問題を引き起こす人物。
比喩的に、全体の雰囲気やモラルを下げる人を指す。
日本語で言う「腐ったみかん」や「一匹のけがれた魚」も近いニュアンス。

 

"One bad apple spoils the whole bunch"

この表現のルーツともいえるのが、“One bad apple spoils the whole bunch(ひとつの悪いりんごが全体を台無しにする)”ということわざです。

もともとは、「腐ったりんごを1つ入れておくと、他のりんごもどんどん傷んでしまう」という自然現象が比喩として使われたもの。

そこから転じて、「たった1人の問題児や不道徳な人が、組織全体の雰囲気や評判を悪くしてしまう」という意味で広く使われています。

意外にもポジティブな意味では使われることはまずありません

 

ビジネスやニュースでの使われ方

実際のビジネス現場やニュース記事でもbad appleはよく登場します。

たとえば、「社内で不正を働く従業員」や「悪質なクレーマー」など、全体の士気や業績にネガティブな影響を与える人物を指して“We have a bad apple in the team.”などと表現します。

また、不祥事を個人の責任だけに押し付けるために、「これは全体ではなくbad appleの問題だ」と弁明する例もしばしば見られます。

英語圏のニュースでは企業の不祥事や警察の内部問題などで、“bad apple theory” というフレーズも使われ、組織体質なのか個人の問題かという議論に登場することも多いです。

 

「bad apple」は短い言葉ですが、意外なほど社会的・文化的な広がりを持っているイディオムです。

使いどころやニュアンスをしっかり理解しておくと、英文ニュースやビジネス英語でも安心ですね。

 

まだある!会話で使えるりんごイディオム

Apple and orange on scale. (JP) 天秤に乗ったリンゴとオレンジ。

英語には、「りんご」を使ったことわざや表現が本当にたくさんあります。

実は、日常会話やビジネスシーンでも活用できるイディオムが多いのが面白いところです。

ここでは、覚えておくと会話が一段と自然になる「りんごイディオム」をいくつか紹介します。

 

Compare apples and oranges(比較にならない)

このイディオムは、「まったく異なるものを比較する」という意味で使われます。

直訳すると「りんごとオレンジを比べる」ですが、異なるもの同士を比べることはナンセンス、という感覚が込められています。

たとえば、「AさんとBさんを比較するのはナンセンスだよ」という場面で使われます。

普段の英会話や職場の議論でもよく登場するので、ぜひ覚えておきましょう。

 

Upset the apple cart(台無しにする)

この表現は、「順調に進んでいた物事を台無しにする」「計画をぶち壊す」という意味です。

「りんごの入った台車(apple cart)をひっくり返す」というイメージから生まれました。

「うまくいっていた流れを、突然邪魔してしまう」というニュアンスが強いのが特徴です。

会議やグループワークの例で、「誰かが急に余計な発言をして計画が崩れた……」という場面にピッタリの表現です。

 

Apple polisher(ごますり)

このイディオムは、「ごますりをする人」「おべっか使い」という意味で、少し皮肉がこもっています。

かつて、生徒が教師の機嫌をとるためにりんごを差し出した習慣が語源とされています。

「彼は上司のApple polisherだ(=上司に媚びを売る人)」のように使います。

ユーモアや皮肉が効いた会話を楽しみたいときにぜひ使ってみましょう。

 

どのイディオムも日常会話やビジネス英語で遭遇しやすく、知っていると表現の幅がグンと広がります。

文脈や話し手の意図にも敏感になりながら、シチュエーションに合った使い方を身に付けましょう。

ちょっとした一言にこれらのイディオムを取り入れるだけで、「英語上級者」の仲間入りです。

 

 

まとめ

英語の「りんご」イディオムを学ぶことで、日常会話やビジネスでの表現が格段に豊かになります。

どの表現も単なる言葉の意味を超え、英語圏の文化や価値観を感じられる魅力があります。

例えば"An apple a day"のようなことわざは健康への意識を表し、"The apple of my eye"は大切な存在への温かい気持ちを伝えます。

また仕事や人間関係にも使える "Bad apple" や "Apple polisher" のような表現も覚えておくと、ニュースやメール、会議で出てきても安心です。

 

英語のフレーズは、まず使って慣れることが上達の第一歩です。

せっかく興味を持った今がチャンス。

TANZAMを活用し、今日から少しずつ英語の「りんご」表現を実生活に取り入れてみてください

あなたの英語力が、着実にレベルアップします!