なぜNYを「ビッグアップル」と呼ぶ?英語のりんご雑学・スラング集

「Big Apple」と聞いて、何を思い浮かべますか?
多くの方は、ニューヨークを連想することでしょう。
実は、この「Big Apple」以外にも、英語には「りんご」を使ったおもしろいスラングや表現がたくさんあります。
日本語にはあまり馴染みがないものも多いため、意味を理解することで英語をより楽しめるようになります。
今回は、「りんご」をキーワードに、英語圏で使われているさまざまな言い回しやその由来をじっくり紹介します。
文化的な背景やストーリーを知ることで、単なる語彙の暗記にとどまらず、英語そのものへの理解も深まります。
ぜひ、英語の表現のおもしろさや奥深さを味わいながら、あなたの語彙力をレベルアップさせましょう!
なぜニューヨーク= "The Big Apple" なのか?

ニューヨークと聞いて「ビッグアップル」という愛称を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
でも、なぜ「アップル」なの?と疑問に感じたことがある人も多いはずです。
実はこの呼び方には、NYの歴史やアメリカ文化がギュッと詰まっているのです。
意味と使われ方
「The Big Apple」は最も有名なニューヨークのニックネーム。
英語圏では「I’m heading to the Big Apple!(これからNYに行くんだ!)」のように、都市そのものを指す親しみを込めた表現として使われます。
観光ガイド、映画、音楽、会話など、様々なシーンで耳にします。
NYならではの活気や大舞台というイメージが、この言葉には込められています。
使い方の例:
“Making it in the Big Apple is a dream come true.”
(ニューヨークで成功することは夢の実現だ。)
覚えておくと、英語での話題作りにも役立つフレーズです。
由来:競馬とジャズの歴史
「ビッグアップル」の語源は実は競馬に由来しています。
1920年代、競馬記者のJohn J. Fitz Geraldが、ニューヨークの大規模で華やかなレースを「Big Apple」と表現。
ニューヨークのレースは一流騎手や馬が集まる“最高の舞台”——つまり最高のご褒美=大きなリンゴ——というイメージがあったのです。
やがてこの表現が広まり、「ビッグアップル」はニューヨーク全体の愛称に。
さらに、1930年代のジャズ・ミュージシャンの間でも流行。
「あの街はミュージシャンにとって最大の舞台であり、最高に美味しい(Greatest Place/Prize = Big Apple)」と好んで使われました。
競馬と音楽という二つの文化背景が、今のイメージを作り上げたのです。
ニューヨークを「ビッグアップル」と呼ぶ理由を知ることで、フレーズの奥にある歴史や雰囲気も感じ取れるようになります。
ぜひこの豆知識を英語の会話や旅先で活用してみてください!
男性のシンボル "Adam's apple"(喉仏)

喉元にある"Adam's apple"(アダムの林檎)は、英語学習者にとっても耳にしたことがある言葉ではないでしょうか。
この言葉には、見た目の特徴だけでなく、聖書のストーリーや英語圏ならではのユーモアが詰まっています。
「喉仏」という身体の部位が、なぜ「アダムの林檎」と呼ばれるようになったのか、興味深い背景や表現の使われ方を一緒に見ていきましょう。
直訳は「アダムのりんご」
"Adam's apple"は直訳すると「アダムのりんご」。
英語では男性の喉仏を指すカジュアルな表現として日常会話にもよく登場します。
特に声変わり後の男性の首の前面で目立つ突起部分を指し、見た目からこの表現が生まれました。
下記の表で関連する単語を整理してみましょう。
| 英単語 | 発音記号 | 意味・備考 |
|---|---|---|
| Adam's apple | ˈædəmz ˈæp(ə)l | 喉仏。声帯(larynx)の前方にある甲状軟骨の出っ張り。女性には目立ちにくい。 |
| larynx | ˈlærɪŋks | 喉頭。「アダムの林檎」は喉頭の一部(甲状軟骨)に関連。 |
| thyroid cartilage | ˈθaɪˌrɔɪd ˈkɑːrtɪlɪdʒ | 甲状軟骨。物理的な「アダムの林檎」の突起そのもの。 |
英語で医療現場やフォーマルな場面では"laryngeal prominence"(喉頭隆起)という表現も使われますが、日常会話では断然"Adam's apple"が一般的です。
由来:聖書の「禁断の果実」
なぜ「アダムの林檎」という表現になったのでしょうか。
その背景には聖書の有名なエピソードが隠れています。
旧約聖書「創世記」で、最初の人間アダムはイヴから禁断の果実を受け取り食べてしまい、それが楽園追放のきっかけとなりました。
伝説によると、アダムがその果実の一欠片を喉に詰まらせ、その跡が今も男性の喉に残っている——これが"Adam's apple"の語源だと比喩的に語られるのです。
もともと聖書には「林檎」とは書かれておらず、「知識の実」「禁断の果実」とだけ記されています。
中世ヨーロッパでラテン語「malum」が「林檎」や「悪」をも意味したため、いつしかその果実が「apple」とみなされ、「アダムの林檎」という表現が広まったのです。
このロマン溢れる由来を知ると、普段使われる何気ない英語表現にも深い物語と文化的背景が感じられます。
学校由来のスラング "Apple polisher"

「アップルポライシャー」という言葉を聞いたことがありますか?
英語を勉強していると、時々こうしたユニークな表現に出会います。
このフレーズには、アメリカらしい学校文化や、コミカルなニュアンスがギュッと詰まっています。
意味:ごますり、点数稼ぎ
「Apple polisher」は、「ごますり」や「点数稼ぎをする人」を指す英語スラングです。
特に、先生や上司など目上の人に対して、気に入られようと必死に愛想よく振る舞ったり、あからさまに媚びたりする人物に対して使います。
この言葉を使うときは、少し皮肉やちゃかすニュアンスが込められることが多いです。
例えば、クラスメートが先生によく差し入れをするのを見て、「He's such an apple polisher.(あいつ、ほんとにごますり野郎だな)」といった使い方をします。
| 英単語 | 発音記号 | 意味・備考 |
|---|---|---|
| Apple polisher | ˈæp.əl ˌpɑː.lɪ.ʃɚ | ごますり、点数稼ぎをする人。 否定的な意味を持つ場合が多いので、使う場面には注意が必要。 日本語の「ヨイショする人」「おべっか使い」に近い表現です。 |
現代でもビジネスシーンやSNSで使われることがあり、人間関係のちょっとした処世術や裏側を表す便利な言葉です。
由来:先生へのプレゼント
「アップルポライシャー」の言葉の背景には、20世紀初頭のアメリカの学校文化が関係しています。
当時、生徒が先生の機嫌を取るために、ピカピカに磨いたリンゴをプレゼントする習慣が広まっていました。
リンゴは身近な果物で、健康の象徴でもあり、手土産としてもちょうどよかったのでしょう。
しかし、この行為が度を越せば、「先生に気に入られたい」「成績を上げてもらいたい」という下心が見え見えの行動とみなされるように。
そこから、「ちょっとやりすぎじゃない?」という皮肉を込めて、リンゴを磨いて献上する=「Apple polisher」が、世渡り上手な「ごますりキャラ」を指すスラングになったのです。
今でも「apple for the teacher(先生にリンゴを)」というフレーズが存在し、アメリカの大人から子どもまで親しまれています。
しかし「Apple polisher」と呼ばれることは、少しからかいや批判のニュアンスを含む場合が多いため、覚えておくと表現の幅が広がります。
まだある!映画やドラマで聞く「りんご」スラング

英語ドラマや映画を観ていると、「りんご」が思わぬタイミングで出てくることがあります。
「ん?」と感じたその表現、実はスラングやイディオムとして使われているのです。
ここでは、あなたのリスニングや日常会話に役立つりんご由来のネイティブ表現を学んでいきましょう。
| イディオム・フレーズ | 意味・備考 |
|---|---|
| How do you like them apples? | 「どうだ、参ったか!」という意味で、意外な成功や予想外の事実を相手に突きつける時に使います。 アメリカ映画『グッド・ウィル・ハンティング』の名台詞として有名です。 残念ながら「りんご」の意味とは全く関係なく、ネイティブの間では「これには驚いたか?」というニュアンスのジョークとして定番になっています。 |
| Apple pie order | 「整然としている」「きちんとしている」という意味のイディオムです。 アメリカの家庭的なデザート、アップルパイの見た目や調和の取れた印象から生まれました。 主に物や状況、人の身なりなどが完璧に整っている時に、「Everything is in apple pie order.」のように使われます。 ちょっと上級者向けですが、日常会話やちょっとしたスピーチにも映える表現です。 |
りんご=appleは、直接の意味だけでなく、アメリカ英語のユーモアや文化そのものを映し出した言葉遊びにもしばしば登場します。
英語ドラマや映画でこうしたスラングやイディオムが出てきたとき、「ここでapple?」と驚いた自分をぜひ思い出してください。
背景を知ったあとは、きっと記憶に残りやすくなりますよ。
この小さな表現の違いが、あなたの英語理解をもっと楽しく奥深いものにしてくれるはずです!
りんごという単語一つに、宗教・歴史・生活習慣が詰まっている
りんごはただの果物で終わりません。
英語の「apple」には、宗教的な伝説、歴史的な背景、生活習慣、そして人々の暮らしのユーモアや皮肉がたっぷり詰まっています。
例えば、「ビッグアップル」と言うと、ニューヨークという巨大都市の憧れや活気を象徴しています。
「Adam's apple(アダムの林檎)」は聖書にルーツを持ち、「禁断」に触れる神秘的な響きをもっています。
「Apple polisher」は、学校という生活に密着した場が生んだスラングで、ごますりや人間関係にまつわる表現です。
たった一単語をきっかけに、英語の文化や思考回路の奥深さに触れられることは、学びのモチベーションにつながります。
雑学を知ることで、会話がもっと豊かになり、英語を「言葉以上のもの」として楽しめるでしょう。
TANZAMのようなアプリで、単語の背景まで楽しみながら学べば、知識も会話力もワンランク上がるはずです。
ぜひ、日常の単語に隠された世界を味わいながら、英語学習を続けてみてください。


