「blatant」の意味・使い方・発音を徹底解説!obvious や conspicuous との違いも解説

blatant イメージ

「blatant」は「目立つ」「明白な」という意味に見えるが、実際には「不快なほど目立つ」「あからさまな」というニュアンスを持つ単語である。

たとえば、
✅ obvious mistake(単純なミスが明らか)
✅ blatant mistake(あからさまで恥ずかしいミス)
のように、blatant にはネガティブな意味合いがある ことを理解しよう。

この記事では、blatant の意味、発音、使い方、類義語・対義語との違い を詳しく解説。

しっかり学んで、間違った使い方をしないようにしよう!

  

blatant の意味と使い方

blatant の基本情報

項目 内容
英語表記 blatant
品詞 形容詞
発音記号 /ˈbleɪ.tənt/(アメリカ・イギリス共通)
カタカナ表記 ブレイタント、ブレイダント(米音)
英英定義 (of bad behavior) very obvious and intentional, and done without shame or attempt to hide it
日本語の意味 あからさまな、露骨な、悪目立ちする、不快なほど明白な
使用シーン あからさまな嘘・不正・偏見・無礼な行為など、ネガティブに目立つものに使用
よく使う語句 blatant lie(露骨な嘘)、blatant disregard(露骨な無視)、blatant favoritism(露骨なひいき)など
類義語 obvious, flagrant, brazen, conspicuous, overt
対義語 subtle, discreet, modest, inconspicuous, reserved
語源 ラテン語 blatīre(やかましく鳴く)→ 中英語 blatant(騒々しい)→「不快なほど目立つ」へ転化
派生語 blatantly(副詞:あからさまに)、blatancy(名詞:あからさまさ、露骨さ)

 

基本の意味

形容詞: 露骨な・あからさまな・悪目立ちする(例: blatant lie = 露骨な嘘)

blatant は、何かが目立ちすぎる、あるいは堂々と行われていることを指す形容詞である。

特に、悪いことを隠そうとせずに行う場合 に使われることが多い。

例えば、嘘、不正行為、差別、違法行為などがあからさまな場合 に使われる。

 

📌 使い方のポイント

  1. 「悪目立ちする」「周囲に気づかれすぎる」ことを表す
    • 例: His blatant disregard for the rules annoyed everyone.
      (彼のルールを無視する露骨な態度は、皆を苛立たせた。)
  2. 「わざとらしい」「不自然なくらい明白である」ことを表す
    • 例: She made a blatant attempt to impress her boss.
      (彼女は上司に好印象を与えようと露骨な努力をした。)
  3. 「嘘や不正行為を堂々と行う」ことを表す
    • 例: The politician's blatant lie shocked the public.
      (その政治家の露骨な嘘は国民を驚かせた。)

 

ニュアンスの違い

blatant は「周囲の目を気にせず、あからさまに悪いことをする」場合に使う。
一方で、似た単語と比較すると以下のような違いがある。

obvious(明白な・誰の目にも明らかな)
→ blatant は「悪目立ち」するが、obvious は単に「明白である」ことを表す。
例:
❌ The mistake was blatant.(間違いを犯したことが悪目立ちする)
⭕ The mistake was obvious.(間違いは誰の目にも明らか)

conspicuous(目立つ・人目を引く)
→ blatant は「悪い意味で目立つ」が、conspicuous は「良くも悪くも目立つ」場合に使う。
例:
❌ His clothes were blatant.(✖ 意味が不自然)
⭕ His clothes were conspicuous.(✔ 彼の服装は目立っていた。)

flagrant(極悪な・目に余る)
→ blatant よりもさらに「極端に悪い行為」を指す。
例:
The referee ignored the flagrant foul.
(審判は悪質なファウルを見逃した。)

 

blatant の発音と読み方

発音記号

  • アメリカ英語: [ˈbleɪ.tənt](ブレイタント)
  • イギリス英語: [ˈbleɪ.tənt](ブレイタント)

発音のポイント

  1. 「bl」
    → 「ブ」と発音するが、「b」は軽く、l の発音と滑らかにつなげる。
  2. 「ai(æɪ)」
    → 「エイ」と発音し、口を少し横に広げながら発音する。
  3. 「t」
    → アメリカ英語では「d」に近い音(フラップT)になり、「ブレイダント」と聞こえることもある。
  4. 「-ant」
    → 最後の「t」ははっきり発音せず、軽く息を抜くように発音する。

発音のコツ

リズムを意識する
「BLEI - tənt」と2音節で区切って発音すると、英語らしくなる。

ネイティブ風に発音するには?

  • アメリカ英語では 「ブレイダント」(/ˈbleɪ.dənt/)のように「t」が弱く発音される。
  • イギリス英語では 「ブレイタント」 のように「t」が比較的はっきり発音される。

 

blatant の語源

blatant は、「あからさまな」「露骨な」「目立ちすぎる」といった意味を持つ形容詞である。
この単語の語源をたどると、16世紀のスコットランド に行き着く。

 語源の成り立ち

  • ラテン語 "blatīre"(鳴きわめく) から派生
  • 古フランス語 "blatant" に変化し、「やかましく鳴く、騒々しい」という意味で使われる
  • 英語の "blatant"16世紀の詩人エドマンド・スペンサー(Edmund Spenser) によって初めて使われたとされる
  • 当時の意味: 「騒々しくうるさい」「耳障りな」
  • 19世紀以降: 「あからさまで目立ちすぎる」「露骨な」という意味で広く使われるようになった

元々は「騒がしい」「やかましい」という意味で使われていたが、徐々に「目立ちすぎて不快なほどの」「あからさまな」という意味に変化した。

語源から考える記憶のコツ

  • 「うるさく目立ちすぎる」→「あからさまな、露骨な」
  • 「耳障りなほどの騒音」→「不快なほど目立つ」

このように、単語の成り立ちを意識すると、意味の変化も自然と理解しやすくなる。

 

blatant の覚え方(記憶術)

英単語は、ストーリーや語呂合わせを使うと記憶しやすくなる。blatant を覚えるための効果的な方法を紹介する。

📖 ストーリー記憶術

「明らかに嘘をつく政治家のスピーチ」 を想像しよう。
彼の発言は blatant lies(あからさまな嘘) であり、誰が聞いても疑わしい。
→ blatant = 「誰の目にも明らかな、露骨な」 という意味をイメージできる。

🗣 語呂合わせ

「ブレイ(blay)っと(tant)」 → 「ブレイっと(バレバレ)な嘘」
「ブラっと(blatant)歩いていたら、目立ちすぎた」

このように、日本語の語感とリンクさせると、記憶に残りやすくなる。

🖼 イメージ記憶

  • 明らかに目立ちすぎるネオンサイン
  • 堂々と嘘をつく人

これらのイメージと一緒に覚えることで、blatant の意味が定着しやすくなる。

 

blatant を使った例文

ニュースやビジネスの場では「露骨な違反・不正」などを指すことが多く、日常会話では「見え見えの嘘」「あからさまな言い訳」などに使われる。
文脈に応じて適切に使い分けよう。

📌 基本的な例文

His blatant disregard for the rules angered everyone.
(彼のあからさまな規則無視は、皆を怒らせた。)

The politician made a blatant attempt to manipulate public opinion.
(その政治家は、世論を操作しようと露骨な試みを行った。)

It was a blatant lie, and nobody believed him.
(それはあからさまな嘘で、誰も彼を信じなかった。)

She gave him a blatant look of disapproval.
(彼女は彼に対して、露骨な拒否の表情を見せた。)

📌 ビジネスやフォーマルな場面での使用例

The company’s blatant violation of safety regulations led to a lawsuit.
(その会社の露骨な安全規則違反は、訴訟につながった。)

His blatant favoritism towards certain employees caused dissatisfaction in the team.
(彼の特定の社員へのあからさまなひいきは、チーム内の不満を招いた。)

The report exposed the blatant corruption within the government.
(その報告書は、政府内のあからさまな腐敗を暴露した。)

📌 日常会話での使用例

She made a blatant excuse to leave early.
(彼女は早く帰るために、あからさまな言い訳をした。)

His blatant flirting with other women made his girlfriend angry.
(彼のあからさまな女性へのナンパは、彼の彼女を怒らせた。)

There was a blatant mistake in the report, but no one noticed it.
(報告書にはあからさまなミスがあったが、誰も気づかなかった。)

 

blatant の類義語・対義語と使い分けのポイント

類義語

blatant と同じような意味を持つ単語は複数あるが、それぞれ微妙にニュアンスが異なる。ここでは、類義語とその違いを解説する。

obvious(明らかな、はっきりとした)
→ 誰の目にも明らかで隠しようがないことを示す。
blatant は「目に余るほどあからさま」という意味合いが強いが、obvious は単に「明白である」という事実を表す。
例:

  • His lie was so obvious that no one believed him.
    (彼の嘘はあまりにも明白で、誰も信じなかった。)
  • His blatant lie offended everyone.
    (彼のあからさまな嘘は皆を怒らせた。)

flagrant(極めて悪質な、目に余る)
blatant と似ているが、特に「道徳的に許されない行為」について使われることが多い。
法律違反や不正行為など、重大な問題を指すことが多い。
例:

  • The company’s flagrant violation of labor laws resulted in a lawsuit.
    (その会社の悪質な労働法違反は訴訟につながった。)
  • His blatant disregard for safety rules put everyone at risk.
    (彼のあからさまな安全規則無視は、皆を危険にさらした。)

conspicuous(目立つ、人目を引く)
blatant は「不快なほど目立つ」というニュアンスが強いが、conspicuous は良い意味でも使われ、「人目を引く、目立つ」という意味を持つ。
例:

  • She wore a conspicuous red dress to the party.
    (彼女は目立つ赤いドレスをパーティーで着ていた。)
  • His blatant attempt to attract attention was annoying.
    (彼のあからさまな注目を引こうとする態度は、迷惑だった。)

brazen(厚かましい、恥知らずな)
blatant は「見え見えな嘘」「露骨な違反」などに使われるが、brazen は「恥を感じることなく堂々とした態度」を示す。
特に無礼な態度や不正行為に対して使われる。
例:

  • She made a brazen attempt to take credit for his work.
    (彼女は彼の仕事の功績を横取りしようと厚かましく試みた。)
  • His blatant cheating was caught on camera.
    (彼のあからさまなカンニングはカメラに映っていた。)

overt(公然の、隠さない)
blatant は「目立ちすぎて不快」という意味合いが強いが、overt は単に「隠されていない」「公然と行われている」ことを指す。
例:

  • There was an overt display of affection between them.
    (彼らの間には公然とした愛情表現があった。)
  • His blatant display of wealth annoyed everyone.
    (彼のあからさまな金持ちアピールは、皆をイライラさせた。)

 

使い分けのポイント

  • blatant → 露骨で不快なほど目立つ(例: 目に余る嘘、あからさまな違反)
  • obvious → 誰の目にも明白な事実(例: すぐにわかる間違い)
  • flagrant → 法律や道徳に反する重大な違反(例: 悪質な犯罪)
  • conspicuous → 良い意味でも使える「目立つ」(例: 目を引くファッション)
  • brazen → 恥を知らない厚かましさ(例: 堂々とした嘘)
  • overt → 隠さず公然と行われること(例: 公然とした行動)

 

対義語

blatant はの対義語は、「控えめ」「目立たない」「慎み深い」といった意味を持つ単語が該当する。

subtle(控えめな、微妙な)
blatant が「露骨で目立つ」のに対し、subtle は「控えめで目立たない」ことを意味する。
特に「繊細で上品な表現」や「微妙な違い」を示すときに使われる。
例:

  • Her perfume has a subtle scent.
    (彼女の香水は控えめな香りがする。)
  • His blatant criticism hurt her feelings.
    (彼のあからさまな批判は彼女を傷つけた。)

discreet(慎重な、控えめな)
blatant が「遠慮なく目立つ」という意味を持つのに対し、discreet は「慎重で目立たないようにする」ことを指す。特に「他人を不快にさせないよう配慮する態度」に使われる。
例:

  • He made a discreet inquiry about her past.
    (彼は彼女の過去について慎重に尋ねた。)
  • His blatant attempt to gain attention annoyed everyone.
    (彼のあからさまな注目を集めようとする行動は、皆をイライラさせた。)

modest(控えめな、謙虚な)
blatant が「目立ちすぎる」という意味を持つのに対し、modest は「控えめで謙虚な態度」を表す。特に「自分を誇示しない性格」や「派手でないデザイン」などを表現するときに使う。
例:

  • She wore a modest dress to the event.
    (彼女はそのイベントで控えめなドレスを着ていた。)
  • His blatant display of wealth was distasteful.
    (彼のあからさまな金持ちアピールは不快だった。)

inconspicuous(目立たない、人目につかない)
blatant が「周囲に強く目立つ」という意味を持つのに対し、inconspicuous は「目立たない」「気づかれにくい」ことを指す。特に、意図的に目立たないようにする場合に使われる。
例:

  • She tried to remain inconspicuous in the crowd.
    (彼女は群衆の中で目立たないようにしていた。)
  • His blatant behavior made everyone uncomfortable.
    (彼のあからさまな行動は、皆を不快にさせた。)

reserved(控えめな、内向的な)
blatant が「自己主張が強い、遠慮がない」という意味を持つのに対し、reserved は「控えめで感情をあまり表に出さない」ことを指す。特に、人の性格を表す際によく使われる。
例:

  • She is a reserved person and doesn’t talk much.
    (彼女は控えめな性格で、あまり話さない。)
  • His blatant arrogance made him unpopular.
    (彼のあからさまな傲慢さは、彼を不人気にした。)

 

使い分けのポイント

  • blatant → 目立ちすぎて不快なほど露骨な(例: 露骨な嘘、あからさまな違反)
  • subtle → 繊細で目立たない(例: 控えめな香り、微妙な違い)
  • discreet → 慎重で目立たないように配慮する(例: 慎重な発言、控えめな態度)
  • modest → 謙虚で控えめ(例: 控えめな性格、質素な服装)
  • inconspicuous → 目立たない、人目につかない(例: 目立たないデザイン)
  • reserved → 控えめで感情を表に出さない(例: 内向的な性格)

 

純日本人が間違えやすいポイント

① 「bright」と混同しない

blatant は発音が bright(明るい) に似ているため、「明るい」「鮮やかな」と誤解する人がいる。
しかし、blatant は「目立ちすぎて不快な」「あからさまな」というネガティブな意味を持つ単語であり、ポジティブな「bright(明るい)」とは全く異なる。

  • ❌ His blatant smile made everyone happy.(✖ 彼の明るい笑顔は皆を幸せにした。)
  • ⭕ His blatant lies shocked everyone.(彼のあからさまな嘘は皆を驚かせた。)

「brilliant」と混同しない

blatant は「目立ちすぎて不快な」という意味で使われるが、brilliant(素晴らしい、輝かしい) と混同されることがある。

  • ❌ That was a blatant idea.(✖ それは素晴らしいアイデアだった。)
    正しい使い方:
  • ⭕ That was a brilliant idea.(それは素晴らしいアイデアだった。)
  • ⭕ His blatant attempt to cheat was obvious.(彼のあからさまな不正行為は明らかだった。)

③ 「blatant」と「obvious」の違い

どちらも「明白な」という意味を持つが、ニュアンスが異なる。

  • blatant は「周囲が不快に思うほどあからさま」
  • obvious は「単純に明白で隠されていない」

例:
✅ His blatant disrespect towards his boss got him fired.
(彼のあからさまな上司への無礼が原因で彼はクビになった。)
✅ It was obvious that he was nervous.
(彼が緊張しているのは明らかだった。)

「blatant」は「不快感を与えるほど目立つ」ニュアンスがあることを覚えておこう。

④「blatant」と「flagrant」の違い

どちらも「目立つ」「あからさまな」という意味を持つが、使い方が異なる。

  • blatant → 単に「目立ちすぎて不快」
  • flagrant → 「道徳的に許されない、悪質な」

例:
✅ His blatant self-promotion annoyed everyone.
(彼のあからさまな自己宣伝は皆をイライラさせた。)
✅ His flagrant disregard for the rules led to his suspension.
(彼の悪質なルール違反は停職処分につながった。)

「blatant」は単に「目立つ」のに対し、「flagrant」は「悪意のある行動」に使われることが多い。

 

まとめ

この記事では、blatant の意味、発音、語源、覚え方、例文、類義語・対義語について詳しく解説した。最後にポイントをおさらいしよう。

blatant の意味
「不快なほど目立つ」「あからさまな」という意味を持つ単語。ポジティブな意味では使われず、否定的な文脈で登場することが多い。

発音と語源
発音:[ˈbleɪ.tənt](ブレイタント)
語源:ラテン語 blatāre(大声で鳴く)に由来し、「やかましい」「騒々しい」→「不快なほど目立つ」という意味へ発展。

例文を作ってみよう!
学んだ単語は実際に使うことが大切! 自分で例文を作って、しっかり定着させよう。

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