英語にまつわる面白い話20選|単語・発音・歴史・雑学まで一挙紹介!

英語 面白い サムネイル

英語の勉強は、文法や単語の暗記だけじゃありません。

英語という言語そのものの背景やルール、ちょっと変わったクセや歴史を知ることで、「英語って意外と面白い!」と感じる瞬間がきっとあるはずです。

 

たとえば…

  • 「salary(給料)」の語源が“塩”だったって知っていましたか?
  • 英語で最も使われる文字は “e”
  • 英語で最も短い“完全文”は “I am.”

こういった“英語の雑学”は、英会話の話題としても使えるだけでなく、語彙や構造の理解を深めるヒントにもなります。

 

この記事では、「単語・アルファベット・文法・歴史」などの角度から、知って得する・誰かに話したくなる英語の面白トリビアを20個厳選してご紹介します。

気になるところから読むもよし、話のネタにするもよし。

英語を“知識”ではなく、“楽しみ”として取り入れてみませんか?

  
Contents
  1. 単語にまつわる面白い話
  2. アルファベット・発音に関する面白い話
  3. 文法・語順に関するトリビア
  4. 歴史・文化にまつわる英語トリビア
  5. 会話で使える!覚えておきたい「英語の面白ネタ」5選
  6. まとめ|英語の“雑学”が学びをもっと楽しくする

単語にまつわる面白い話

英単語は、ただの“記号の集まり”ではありません。

歴史・文化・言語のクセがぎゅっと詰まった、生きた言葉です。

ここでは、語源や構造にまつわる“知れば話したくなる単語トリビア”をご紹介します。

 

● salary(給料)の語源は「塩」

「salary」は古代ローマで兵士に支払われた塩の手当(salarium)に由来します。

塩はかつて貴重な通貨や保存料でもあったため、「働きへの対価」として使われていたのです。

 

● robot(ロボット)は「強制労働」から

「robot」はチェコ語のrobota(ロボタ)=強制労働が語源。

カレル・チャペックの戯曲『R.U.R.』で初めてこの言葉が登場し、のちに世界中に定着しました。

 

● 世界一長い英単語は45文字!

その名も:
pneumonoultramicroscopicsilicovolcanoconiosis
(ニューモノウルトラマイクロスコピックシリコヴォルカノコニオーシス)
火山性のシリカ粉塵を吸い込むことで起こる肺疾患の名前です。

→「これ、3秒で言えたら天才です。」

 

● 文字を一度ずつしか使っていない最長単語は?

  • dermatoglyphics(皮膚紋理)
  • uncopyrightable(著作権が認められない)

いずれも同じ文字を2回使わずに、15種類のアルファベットだけで構成されています。

 

● アルファベット順に並んだ最長単語は?

  • aegilops(イネ科の植物)

すべての文字がA〜Z順で並んでいる、正式に使われる単語の中で最長の例です。

 

アルファベット・発音に関する面白い話

英語の発音やアルファベットには、「えっ、それでいいの!?」と驚くような法則と例外がたくさんあります。

ここでは、発音や文字の使われ方のクセに注目したトリビアをまとめました。

 

● 一番使われるアルファベットは「e」

アルファベットの中でもっとも登場頻度が高いのは“e”です。

英文の約13%が“e”という説もあり、母音の中でも圧倒的に使用率が高い文字です。

 

● 一番多くの単語の先頭に使われる文字は「s」

先頭文字としてもっとも多くの単語に登場するのが “s”

その数は英英辞典で7万語以上にのぼり、“start”や“see”など、動詞や名詞でも圧倒的に多く使われています。

 

● -ough の発音はなんと9通り!

同じ綴りでも発音が違うのが英語の“名物”。

特に「-ough」の発音は9パターンもあり、代表例はこちら:

単語 発音 意味
tough /tʌf/ 頑丈な
though /ðoʊ/ ~だけれども
through /θruː/ ~を通って
thought /θɔːt/ 考え
thorough /ˈθɜːroʊ/ 徹底的な
cough /kɔːf/ 咳をする
plough(英)/plow(米) /plaʊ/ 耕す
hiccough(=hiccup) /ˈhɪkʌp/ しゃっくり
slough /slaʊ/ or /slʌf/ 脱皮する、ぬかるみ

 

● colonel(大佐)は「カーネル」と読む

英語の中でも綴りと読みが一致しない代表格が “colonel”。

実際の発音は「カーネル /ˈkɝː.nəl/」。

これはフランス語“coronel”から英語に入った経緯によるものです。

 

● Wednesday(水曜日)はなぜ「ウェンズデー」?

綴りは“Wed-nes-day”なのに、発音は「ウェンズデー」。

これは古英語 “Wōdnesdæg”(オーディンの日)が元で、歴史的な音変化の名残です。

 

文法・語順に関するトリビア

英語の面白さは、単語や発音だけではありません。

語順・構造・文法ルールの“クセ”にも、思わず人に話したくなるトリビアが隠れています。

 

● パングラム:全部のアルファベットを1文に使う!

“pangram”とは、アルファベット26文字すべてを一文に使う文のこと。

タイピング練習やフォントテストにも使われます。

有名な例はこちら:

The quick brown fox jumps over a lazy dog.
(茶色のすばしこいキツネが、のろまな犬を飛び越えた)

 

● palindrome:前から読んでも後ろから読んでも同じ!

“palindrome(パリンドローム)”は、前からも後ろからも同じ綴りになる単語や文のこと。

例(単語):

  • level(レベル)
  • refer(参照する)
  • civic(市民)
  • kayak(カヤック)
  • madam(奥様)

例(文章): A man, a plan, a canal — Panama
(人、計画、運河 ― パナマ)

 

● 最短の「完全文」は? → I am.

命令形の「Go!」のような一語文もありますが、

主語+動詞で意味が通る最短の完全文は「I am.」。

例:
Are you ready? → I am.(=準備できてるよ)

 

● anagram(アナグラム):文字の並べ替えで別の意味に!

たとえば "listen"(聞く)は "silent"(静か)と同じ文字で構成されています。

こういった文字を並べ替えて別の意味の単語を作る言葉遊びも、英語では人気です。

他にも:

  • evil ↔ live
  • angel ↔ glean
  • conversation ↔ voices rant on

 

● 「therein」は文字を並べ替えずに10語作れる!

“therein”という7文字の中から、順番を変えずに10個の単語を見つけることができます。

例:
there, here, he, in, rein, her, the, ere, herein, therein

1つの単語からこんなに意味が見つかるのは英語ならではの魅力ですね。

 

歴史・文化にまつわる英語トリビア

英語は、イギリス発祥の言語でありながら、ラテン語・フランス語・ゲルマン語など多くの影響を受けてきました。

この章では、そんな歴史や文化背景に根ざした英語の豆知識をご紹介します。

 

● シェークスピアが生んだ英単語は1700語以上!

英語史上もっとも影響を与えた作家といえば、ウィリアム・シェークスピア

彼は創作の中で多くの英単語を“新たに”生み出しました。

 

今でも使われている代表例:

  • addiction(依存)
  • lonely(孤独な)
  • bedroom(寝室)
  • fashionable(流行の)
  • gossip(うわさ)

文法的に既存の単語を動詞にしたり、接頭辞・接尾辞で新語を創作したりと、彼の“語彙の遊び心”が今の英語に生きています。

 

● 英語で最も古い単語は15000年以上前から存在!?

言語学の研究では、「I」「we」「not」「that」「fire」などの語は、1万年以上前の共通祖語から受け継がれているとされています。

英語における“最古の言葉”とされる単語は、人間の根源的な行動や関係性を表すものが多いのも特徴です。

 

● 地球だけ神の名前じゃない?

英語の惑星名の多くはローマ神話由来ですが、唯一“Earth”だけは神の名前ではありません。

これは、古代において地球が“中心”だと考えられており、神格化されなかったことに起因しています。

惑星名 神の名前
Mercury 商業の神 メルクリウス
Venus 愛の女神 ヴィーナス
Mars 戦の神 マルス
Jupiter 神々の王 ユピテル
Saturn 農耕の神 サトゥルヌス
Uranus 天の神 ウラヌス(※ギリシャ神話)
Neptune 海の神 ネプトゥヌス
Earth (神ではなく「大地」)

 

● 英語の“alphabet”の語源は「α+β」

「alphabet」という単語は、ギリシャ語の“alpha”+“beta”から生まれました。

ただし文字の起源は古代エジプトやフェニキアまでさかのぼるため、今の英語のアルファベットは、数千年にわたる“混血文化の産物”とも言えます。

英語を“暗記するもの”としてだけでなく、人類の言語や文化の足跡として見ると、ぐっと深みが増してきます。

 

会話で使える!覚えておきたい「英語の面白ネタ」5選

英語の雑学は、知っているだけで会話のネタになる“知的な小話”になります。

ここでは、授業・英会話・SNSなどで“ウケる”&“ためになる”小ネタを5つ厳選してご紹介します。

 

① “pants”は国によって意味が真逆!

  • 🇺🇸 アメリカ英語では:ズボン(長ズボン)
  • 🇬🇧 イギリス英語では:下着(パンツ)

例:
"I like your pants!" は英語圏では国によってかなり印象が違うので要注意。

 

② 「go」だけで文章が成立する!

命令文では主語を省略できるため、

“Go.”(行け)“Stop.”(止まれ) のように1語だけで文章になるのが英語の面白さ。

ちなみに最短の“完全な文(主語+動詞)”は “I am.”

 

③ 「gift」は“毒”の意味にもなる⁉

英語で「gift」は贈り物。

でもドイツ語では「Gift=毒」。

つまり“Ich habe ein Gift.” は「毒持ってるよ」という意味に!

多言語を知っていると起こる、false friend(偽りの友)の代表例。

 

④ 「英語で一番古い単語」は今も使われている

  • I(私)
  • fire(火)
  • mother(母)
  • bark(木の皮)

など、人間の根源的な営みを表す単語は1万年以上前から存在していたとされています。
→「言葉は人間の営みと共にある」と実感する話題に◎。

 

⑤ 「gullible(騙されやすい)」を辞書で調べてごらん?

"gullible" is not in the dictionary.
(gullibleは辞書に載ってないよ)

↑というと、大抵の人は調べます。

…もちろん載ってます。これは“騙されやすさ”を証明する英語圏のジョークです。

こうした“話のとっかかりになる雑学”をストックしておくと、

英会話でも「へえ!それ知らなかった!」と場が和むこと間違いなしです。

 

まとめ|英語の“雑学”が学びをもっと楽しくする

英語は、単語や文法をただ覚えるだけのものではありません。

意味・構造・語源・文化・音のクセなど、さまざまな側面に触れることで、

英語は“学ぶもの”から“楽しむもの”へと変わります。

今回紹介した20の面白い話は、どれも:

  • ✅ 会話のネタに使える
  • ✅ 学習の息抜きになる
  • ✅ 単語や構文の理解が深まる
  • ✅ 英語がもっと好きになる

そんな魅力を持ったトリビアばかりです。

 

TANZAMでは、こうした言葉の背景やニュアンスも含めて英語を楽しく学べるコンテンツを発信しています。

「もっと知りたい」「もっと話したい」と思えた今こそ、英語学習の新しい一歩を踏み出してみませんか?