allocateの意味は?発音・語源・使い方をわかりやすく解説

allocate 単語 イメージ

英語で「割り当てる」「配分する」と言いたいとき、ネイティブがよく使うのが “allocate”。

特にビジネスや会議、プレゼンの場面では、「allocate funds(資金を配分する)」「allocate time(時間を確保する)」といった表現が頻出する。

一方で、assign・distribute などの類義語と混同しやすく、それぞれ「誰に仕事を任せる」「物理的に配る」など、焦点やニュアンスが微妙に異なる。

文法的な使い方も異なるため、「なんとなく同じ意味」で使ってしまうと不自然な英語になりがちだ。

この記事では、allocate の意味・発音・語源・使い方をわかりやすく整理し、類語との違いやよくある誤用も一緒に解説する。

  

allocateの意味

allocateの意味

動詞:割り当てる、配分する(to give something officially to someone or something for a particular purpose)

特定の目的や必要に応じて、時間・お金・人材・スペースなどを計画的に「振り分ける」ことを指す。

  • The manager allocated tasks to each team member.
    (マネージャーは各チームメンバーに業務を割り当てた。)
  • The government has allocated funds for disaster relief.
    (政府は災害救援のために資金を配分した。)
  • We need to allocate enough time for discussion.
    (議論のために十分な時間を確保する必要がある。)

ネイティブが使うときのニュアンス

「allocate」をネイティブが使うときには、「限られた資源や時間を、目的や優先順位に応じて計画的に振り分ける」 というニュアンスが強い。

たとえば、"We need to allocate more funds to education."(教育にもっと予算を割り当てる必要がある)というときは、「限られた予算の中で、教育に重きを置いて配分する」という意思と戦略が感じられる。

つまり、allocate は「好きに分ける」のではなく、「制約のある中で、計画的・合理的に分け与える」という点がポイントである。

 

allocateの発音と読み方

発音記号とカタカナ表記

📌 発音記号:[ˈæləkeɪt]
📌 カタカナ表記:アロケイト

発音のコツ

allocate は3音節の動詞で、第1音節「al-」にアクセントが置かれる。

  • 「al」は [ˈælə] で「アラ」または「アロ」のように発音し、ここにアクセントを置く
  • 「cate」は [keɪt] と発音し、「ケイト」と軽やかに伸ばす
  • 全体として「ア・ロ・ケイト」の3音節でリズミカルに発音すると自然に聞こえる

 

allocateの語源

語源

「allocate」は、ラテン語の「allocare(割り当てる、配置する)」に由来する。この「allocare」は以下の2つの要素から成り立っている。

ad-(〜に、向かって)
locare(置く)

つまり、「何かを特定の場所に置く」「配置する」という意味がもともとの意味である。このイメージから英語では「資源や時間などを割り当てる」という意味に発展した。

同じ語源(locare=置く)を持つ関連語

「allocate」を覚えるときは、「locare(置く)」という共通の語源を持つ単語も一緒に覚えると効果的である。

これらは「何かを置く」「配置する」といった意味が根底にあるため、接頭辞(ad-, re-, dis-)に注目すると理解が深まる。

単語 意味 語源の構造 イメージ
allocate 割り当てる、配置する ad-(〜に)+locare(置く) 特定の場所に置く(=割り当てる)
location 場所、位置 locare(置く) 物が置かれている場所(=位置)
locate 位置を特定する locare(置く) 物の位置を特定する(=場所を見つける)
relocate 移動する、再配置する re-(再び)+locare(置く) 再び置く(=場所を変える)
dislocate ずらす、移動させる dis-(反対)+locare(置く) 位置をずらす(=移動させる)

 

allocateの覚え方(記憶術)

📖 ストーリー記憶術

「予算を allocate して、部署ごとに分配」
→新年度の会議。上司が「今年のマーケティング予算を allocate しましょう」と言い、売上計画に応じて予算を各部署へ割り当てる。

🗣 語呂合わせ

「ある場所に(al)ロケイト(locate)する」
→ 「場所を決めて配置する」=時間・お金・人などを適切な場所に割り振るイメージ。語源に忠実な定着法。

「あら OK(allo)!ケーキ(cate)分けとくよ!」
→ ケーキをみんなに分ける → 資源を配る → allocate の意味と結びつける。会話風で記憶に残りやすい。

🖼 イメージ記憶

円グラフで部署ごとの予算が色分けされている資料
→ 限られた予算や資源を、目的別に「割り当てる」状況を視覚化することで、allocate の意味が定着しやすくなる。

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allocateを使いこなそう

📌allocateの頻出シーン:ビジネス・予算・時間管理など

allocate は、以下のような分野や状況で頻繁に使われる。TOEIC やビジネス英語でも頻出の単語である。

用途 よくある表現例 意味
ビジネス allocate resources 資源を配分する
予算 allocate funds/budget 資金や予算を割り当てる
時間管理 allocate time/effort 時間・労力を振り分ける
プロジェクト allocate tasks タスクを振り分ける

例文:

  • The manager allocated the budget across departments.
    (マネージャーは部署ごとに予算を配分した。)
  • Try to allocate enough time for breaks.
    (休憩時間も十分に確保するようにしよう。)
  • Resources should be allocated based on need.
    (資源は必要に応じて配分されるべきだ。)

 

📌 基本文型 「allocate A to B 」「 be allocated to」 の使い方

「allocate」は「資源・時間・人材などを特定の目的や対象に割り当てる」という意味の動詞で、基本的に allocate A to B の形で使われる。これが過去形や受動態になると allocated to の形が現れるため、あわせて覚えておこう。

✅allocate A to B

能動態の基本形。A(リソース)をB(人・部門・目的)に割り当てるという構造。この形では「誰が」「何を」「誰に」という能動的な配分が明確に表現される。

  • The manager allocated tasks to the team members.
    (マネージャーはタスクをチームメンバーに割り当てた。)
  • They allocated a large budget to marketing.
    (彼らは多額の予算をマーケティングに割り当てた。)

✅be allocated to

受動態で、「〜に割り当てられた」という意味。割り当てた主体は省略され、to 以下の「割り当て先」にフォーカスが置かれる。主語をぼかしたいときや客観的に表現したいときに使われ、ニュースやビジネス文書でよく登場する。

  • The funds were allocated to education.
    (その資金は教育に割り当てられた。)
  • More resources have been allocated to research and development.
    (より多くのリソースが研究開発に割り当てられてきた。)

 

📌類義語 distribute / assign との違い

「allocate」に似た単語として「distribute」や「assign」があるが、それぞれ使われる場面やニュアンスが異なる。

正しく使い分けるには、「何を」「どこへ」「誰に」配るのか、そしてその配分の意図や文脈を意識することが重要だ。

単語 主な意味 ニュアンスの違い
allocate 割り当てる、配分する 限られた資源や予算などを計画的・目的別に分ける。抽象的な対象に使われやすい。
distribute 配る、分配する 物理的に広く行き渡らせるイメージ。実際のモノ(食料・チラシなど)によく使われる。
assign 割り当てる、任命する 仕事や責任を人に与えるという意味で、人との結びつきが強い。具体的なタスクに使われる。

例文:

  • They allocated 30% of the funds to research.
    → 計画的に予算を配分(目的重視)
  • Food was distributed to the victims.
    → 食料を物理的に配る(広がり重視)
  • She was assigned a new project.
    → 人に仕事を割り当てる(責任重視)

 

allocateを使った例文

基本的な例文(資源や時間・費用を割り当てる)

  • The company allocated more funds to the research department.
    (その企業は研究部門により多くの資金を割り当てた。)
  • We need to allocate enough time for discussion.
    (議論のために十分な時間を確保する必要がある。)
  • Resources must be allocated fairly among all teams.
    (すべてのチームに公平にリソースを配分しなければならない。)

よく使われるフレーズ・コロケーション

✅ allocate funds(資金を割り当てる)
The government allocated emergency funds to the affected areas.
(政府は被災地に緊急資金を割り当てた。)

✅ allocate resources(リソースを配分する)
We need to allocate resources based on priority.
(優先順位に基づいてリソースを配分する必要がある。)

✅ allocate time(時間を割り当てる)
She allocated time every morning for writing.
(彼女は毎朝、執筆の時間を確保していた。)

 

allocateの類義語と対義語

類義語

assign(割り当てる、任命する)
→ 仕事・責任・タスクなどを「人に割り当てる」際によく使われる語。allocate は予算や資源の配分に使われることが多く、assign はより人的・業務的な対象に使われる。

例:The teacher assigned homework to each student.
(先生はそれぞれの生徒に宿題を出した。)

distribute(配布する、分配する)
→ 物や情報などを「広く複数の人に分け与える」という動作を表す。allocate が「戦略的に割り振る」のに対し、distribute は「均等にばらまく」ニュアンス。

例:They distributed food to the refugees.
(彼らは難民に食料を配布した。)

apportion(割り当てる、按分する)
→ 法的・公式に「比率に応じて分ける」意味の硬い語。allocate と意味は近いが、apportion は税・予算・罰金などに用いられ、より数学的な精密さを含む。

例:The costs were apportioned among the departments.
(費用は各部署に按分された。)

allot(割り当てる、分け与える)
→ 時間や金額などを「特定の目的のために決められた分量で割り当てる」語で、allocate より少しカジュアルな響きがある。

例:We were allotted 30 minutes for the presentation.
(プレゼンのために30分が割り当てられた。)

対義語

allocate の対義語は、「割り当てない」「配分しない」「集中させる」など、配分とは逆の動きや状態を表す語が該当する。

withhold(与えない、差し控える)
→ 本来割り当てられるはずのものを意図的に与えない・保留することを表す。allocate の「割り当てる」動きと正反対。

例:They withheld funds due to the project’s delay.
(プロジェクトの遅れのため、資金が差し控えられた。)

retain(保持する、保留する)
→ 「外部に出さずに自分の手元に残す」という意味。allocate が「外に割り振る」のに対して、retain は「内部に留める」動作。

例:The company retained control of the project.
(会社はそのプロジェクトの管理権を保持した。)

concentrate(集中させる)
→ 資源や注意を「一か所に集中的に使う」という意味で、allocate の「分散・配分」と逆の発想。特定の部門や地域に重点的に割くときにも対比語として成立する。

例:Resources were concentrated in urban areas.
(資源は都市部に集中された。)

 

純日本人が間違えやすいポイント

📌 allocate は人を目的語にしない

allocate は「リソース(資源・時間・予算など)」を誰かや何かに割り当てる動詞であり、目的語には人ではなく物がくるのが原則である

しかし、日本語の「人に割り当てる」という語順に引きずられ、人を直接目的語にしてしまう誤用が起こりやすい。

❌ 誤用:They allocated him to the project.
❌ 誤用:The manager allocated the team with tasks.
→ いずれも「人」が目的語になっており不自然である。

⭕ 正解:They allocated resources to him.
⭕ 正解:The manager allocated tasks to the team.

💡構文は allocate A to B(A=物、B=人・部署・目的)であり、A に来るのは常に「割り当てる内容」である。同じような意味を持つ assignprovide は人を目的語に取れるが、allocate は必ず物を割り当てるという視点が重要。

📌 allocate は「配分できる資源」にしか使えない

allocate は「時間」「予算」「人員」など、配分・割り当てが可能な具体的な資源に使う動詞である。「愛」や「信頼」などのように、数値化や割り当てが困難な抽象概念を目的語にすると不自然になる。

⭕ 正解:We need to allocate more funds to research.
❌ 誤用:We allocated love to our students.(「愛」を割り当てるという表現は英語として不自然)

 

まとめ

この記事では、英単語「allocate(割り当てる・配分する)」の意味、発音、語源、使い方、覚え方、類義語との違いについて詳しく解説した。最後にポイントを整理しよう。

✅ allocate の意味
「割り当てる・配分する」という意味のフォーマルな動詞。予算・時間・人員などの資源を、目的に応じて振り分ける際に使われる。

✅ 発音と語源
発音:[ˈæləkeɪt](アロケイト)
語源:ラテン語「ad(〜に)+locare(置く)」=特定の場所に置く → 割り当てる

✅ 覚え方
📖 ストーリー記憶:「会議で予算をallocateする上司の場面」
🗣 語呂合わせ:「あらOK、ケーキ分けとくよ!」
🖼 イメージ記憶:「円グラフで部署に配分される予算」

✅ よく使われる場面
ビジネス、プロジェクト、予算配分、時間管理などで頻出。allocate A to B の構文で「AをBに割り当てる」。

✅ 類義語との違い
・assign:タスクを人に任せる
・distribute:物理的に配る
・apportion:比率に応じて分ける
・allot:目的に応じて分ける(カジュアル)

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