英単語の覚え方7選|効率よく覚える手順と復習のコツ

「単語帳では見覚えがあるのに、長文に出てきた瞬間、意味が出てこない」。何周も読んだはずなのに、と焦ることがあります。
私も英語ゼロから留学を目指す中で、英単語には苦労しました。答えを見たときの「知っている」と、何も見ずに意味を出せることには差があります。
まずその差を確かめると、音声・例文・書く練習のどれを足すべきかが見えてきます。
この記事では、7つの覚え方を先に比べ、1冊の単語帳をどう回すか、忘れた語をいつ復習するかまで具体的に紹介します。
定期テスト直前の一夜漬けと、長く覚えるための勉強も分けて考えます。
30秒でわかる|まず選ぶ覚え方
結論は、答えを隠して思い出し、○△×を付けて、日を空けて再テストすること。音声・書く練習・アプリは、下の表で見つけた弱点に応じて足します。
※記事内の表は、スマートフォンでは左右にスクロールできます。
| いま困っていること | 最初の練習 | できたかの判断 |
|---|---|---|
| 見ればわかるが、読解中に意味が出ない | 単語・カードで意味を隠して答える | 翌日、英文中でも意味を判断できる |
| 音で聞くとわからない | 文字を伏せ、音声から意味を答える | 音だけで意味が出る |
| 意味はわかるが書けない・使えない | 意味や場面から書く/例文の空欄を埋める | 答えを見ずに綴り・語句が出る |
| 翌日には忘れる | 間違えた語を先に再テストする | 日を空けても答えられる |
まだ迷うなら、単語帳の1ページから5語だけ選び、文字・音・綴りのどこで止まるか試してみてください。
見覚えがあるのに、英単語を思い出せない理由
単語帳を開いている間は「知っている」と感じても、訳を隠した途端に止まることがあります。読んだ回数と、自力で答えられた回数は同じではありません。
もう一つ、英語を見て意味を言う力と、日本語から英語を出す力も分けて考えたいところです。
日本の大学生を対象にした語彙学習の研究でも、意味と語形のどちらを思い出す練習かで、後のテスト結果が異なりました。
今の単語帳から数語を選び、読むためなら英語から意味を、書くためなら意味から綴りを答えてみてください。
どこで止まったかが、次の方法を選ぶ出発点です。忘れやすい原因を詳しく切り分けたい方は英単語が覚えられない理由へ。
英単語の覚え方7選|弱点に合う方法を選ぶ
私は「視覚型か聴覚型か」で方法を固定しません。文字ではわかるのに音で止まるなら音声、意味はわかるのに綴りが出ないなら書く練習。
出なかった答えに合わせて一つ足すのが、7つの方法の選び方です。以下の順番は効果のランキングではありません。
1.音声・音読で覚える|聞くと意味が出ない人
文字ならわかる語も、音がつながらないとリスニングでは拾えません。教材の音声を聞き、文字を伏せて意味を答えます。
意味を答えた後は、音声をまねて短く発音します。発音を主目的にするなら先に音だけを聞き、試験で綴りも必要なら文字も合わせて確かめます。
まず一手:既習語を5語選び、音だけで意味が出るか試す。注意:聞き流す時間だけで判断せず、音から答える場面を作る。音源の選び方は聞いて覚える英単語へ。
2.例文・文脈で覚える|意味は知っているのに使えない人
単語の日本語訳だけでは、前置詞や一緒に使う語まで判断できないことがあります。たとえば run into a friend は「友人に偶然会う」というまとまりで読みます。
実際の短文で意味を確かめ、次は覚えたい語だけ空欄にして答えましょう。
まず一手:長文で意味を取り違えた語を一つ選び、その文に戻る。注意:全単語に長い例文を追加するより、多義語・語法を間違えた語に絞る。詳しくは例文で覚える英単語へ。
3.イラスト・イメージで覚える|具体的な意味が残りにくい人
動物、道具、動作などは、写真やイラストを意味の手がかりにできます。whale ならクジラの姿を見てから、英語だけを見て意味を思い出します。
抽象語や前置詞の使い分けは絵だけで示しにくく、例文も手がかりになります。
まず一手:具体的な語を数語選び、絵を隠して意味を答える。注意:絵を見て「わかった」と感じることと、後で単語を答えられることは分けて確かめる。詳細はイメージで覚える方法へ。
4.見ずに書いて覚える|スペルが出ない人
綴りのテストや英作文が目標なら、意味や音を手がかりに英語を書く練習が必要です。
necessary を覚えるときは、正しい綴りを見てから伏せて書き、c が1つ、s が2つなど、間違えた箇所に印を付けます。少し後にもう一度見ずに書ければ、綴りまで思い出せたかがわかります。
まず一手:今日間違えた語だけを見ずに書く。注意:読解が主目的の語まで毎回何度も書く必要はない。具体的な練習は書いて覚える英単語、綴りでつまずく原因はスペルの覚え方へ。
5.単語カードで覚える|短い時間でテストしたい人
カードは表で問い、裏で答え合わせができる道具です。読解なら表に launch、裏に「発売する」。英作文なら表裏を逆にします。
1枚にいくつも問いを詰め込まず、迷ったカードを手前に残すと復習が回りやすくなります。
まず一手:×の語だけでカードを作る。注意:カード作成そのものに時間をかけすぎない。作り方は英単語カードの記事へ。
6.語源・語の構造で覚える|難単語や派生語を整理したい人
predict の pre-(前もって)、transport の trans-(越えて)のように、接頭辞や語根は意味を整理する手がかりになります。基本の意味を覚えた後で、混同する派生語を並べて比べる使い方が向いています。
まず一手:今覚えている語に共通する部分を一つ探す。注意:現代の意味を語源だけから決めつけず、辞書や文脈で確かめる。日本の英語学習者を扱った研究でも語の意味の透明性が論点になっています。
具体例は語源で覚える英単語へ。
7.アプリで覚える|復習管理を続けたい人
アプリは音声の再生や正誤の記録、間隔を空けた出題に便利です。通学・通勤中に短く取り組み、帰宅後に書けなかった語だけ紙で確かめるなど、役割を分けられます。
画面で答えを見る前に一度考えると、アプリでも想起練習になります。
まず一手:手持ちの教材に合う語が入っているかを見て、翌日の復習まで試す。注意:学習履歴や連続日数より、実際に答えられる語が増えたかを見る。
教材の収録型・自作型を比べたい方は英単語アプリ・英単語帳アプリの比較へ。
英単語を効率よく覚える4つの手順
選んだ方法を毎日の英単語学習に落とすには、教材と範囲を決め、意味をつかみ、短くテストし、復習に戻す流れが必要です。ここでは1回の学習を4段階に分けます。
1.教材と今日の範囲を決める
学校の小テストなら教科書や配布リスト、英検・TOEICなら受験級や目標スコアに合う教材から選びます。
自分で単語帳を選ぶなら、学ぶ予定の範囲を数ページ開いて意味を隠し、知らない語が半分を超える場合は一段階やさしい教材も候補にします。
いくつものリストを同時に始めると、復習する語が散らばりがちです。
既に知っている語は軽く通過し、迷う語・知らない語を今日の対象にします。
初回に目を通す語と、その日のうちに言えるようにする語は分けて考えます。
2.意味をつかみ、必要な語だけ音・例文を足す
初めて見る語は、基本の意味を短く確認します。音で使う語は発音も聞き、多義語や前置詞と結び付く語は短い例文を読みます。
具体物ならイラストが手がかりになる場合もあります。
すべての語に発音・長い例文・語源まで書き込むと、今日の範囲が進まなくなります。まず意味を押さえ、テストでつまずいた語から情報を足すと、範囲を進めやすくなります。
新出語を例文でどう扱うかは例文で覚える方法で詳しく解説しています。
3.答えを隠して思い出し、すぐ答え合わせする
たとえば predict を長文のために覚えるなら、英語だけを見て「予測する」と答えてから訳を開きます。書く必要がある語なら、今度は意味を見て英語を書きます。何を隠すかは、使う場面に合わせます。
間違えたら正解と迷った箇所を確かめ、同じ語をもう一度自力で答えてから次へ進みます。第二言語語彙学習の研究レビューでも、反復に思い出す練習を組み合わせる意義が整理されています。
4.○△×に分け、日を空けて再テストする
テスト直後に正解できても、翌日には迷うことがあります。記録は細かく作り込まず、○=迷わず答えた/△=時間がかかった・一部間違えた/×=出なかったの3段階で十分です。次回は×と△から始め、○は少し間隔を空けます。
| 結果 | 次の行動 | 例 |
|---|---|---|
| ○ すぐ出た | 次回まで少し間隔を空ける | 翌日に答えられたら数日後にも試す |
| △ 迷った・一部誤った | 手がかりを足して近いうちに再テスト | 発音、例文、綴りの迷った箇所を見る |
| × 出なかった | 正解を確認し、早めにもう一度答える | 答えを隠し直してから次へ進む |
まずは翌日、3日後、1週間後に△・×を再テストする予定を入れます。再テストの間隔は、まだ出ない語なら短く、すぐ出る語なら長く調整します。
復習日を調整する考え方は分散学習と復習間隔の決め方で詳しく解説しています。忘れ方の背景を知りたい方は忘却曲線の解説も参考にしてください。
手持ちの単語帳で4手順を一度回すと、どこでつまずくかが見えてきます。
英単語帳の使い方|1冊を何周も回すには
私は、1周目から「1語1秒」を目指す必要はないと思います。初見の語には意味と音をつかむ時間が必要です。速さを上げるのは、すでに見た語をテストする2周目以降。長文対策なら英語から意味、綴りや英作文は必要な語だけ逆方向にも答えます。
- 最初の1周:1ページずつ意味と音を確認し、訳を隠してその場で一度答える。初見の語は意味と音の確認に時間を使います。1語1秒は2周目以降の目安です。
- 2周目以降:英語を見て1秒ほどで意味が出る語は○、迷えば△、出なければ×。○は速く通過し、△・×を中心に答えを隠して3〜5周ほど試します。正解を読んで終えず、もう一度自力で言えるか確かめます。
- 次の範囲へ:1冊をいくつかのまとまりに分け、答えを隠したテストで○が8割前後になったら次へ進みます。残りの△・×は復習対象に残します。新しい範囲を丁寧に学ぶ日も、前の範囲の○は高速で、△・×は重点的に復習します。
私自身、時間が空くたび単語カードを開き、意味が出るか試していました。多い日には数百語に目を通しましたが、その大半は新出語ではなく既習語の再テストです。出なかったカードを手元に残して、次の空き時間にもう一度開いていました。
既知語が多く、毎日まとまった時間を取れるなら、最初の一巡を1週間程度で終える計画も立てられます。
新出語が多い場合や1日15〜30分の学習なら、下の表を目安に期間を延ばす計画が現実的です。必要な範囲を1〜3か月で一通り学び、その後は忘れた語を戻す、という計画が立てやすいでしょう。
| 学習時間の例 | 初回に触れる語 | 先に復習する語 |
|---|---|---|
| 1日15分 | 15〜25語 | 前日の△・×を20〜30語ほど |
| 1日30分 | 30〜50語 | 前日の△・×を40〜60語ほど |
「半分」「8割」を含む語数・周回数・復習日の数値は実践の目安で、研究が定めた最適値ではありません。初見の語が多い日は量を減らし、翌日も答えられるなら増やします。
「何語を目標にするか」は試験の公式な必要語数を探すより、今使う教材の収録範囲から決めると実行しやすくなります。
たとえば旺文社『英単語ターゲット1900[6訂版]』は見出し語1,900語、朝日新聞出版『金のフレーズ 増補改訂版』は、mikanの教材解説によると見出し語1,000語です。
これは教材の掲載語数であり、合格や目標スコアに必要な語数の保証ではありません。
英検では級別教材を選び、基礎語彙の範囲はNGSLの解説も手がかりになります。
避けたい回し方は「見た回数」だけを増やすこと
読み返すだけ、正解を見ながら何度も書く、音声を聞き流すだけでは、後で答えを出せるか測れません。単語帳を何冊も同時に始めると復習対象も散らばります。
KarpickeとRoedigerの語彙学習実験では、学習後に繰り返し思い出す練習が、後日の再生に有効でした。暗記と復習の中心になるのは、1冊の教材で意味を隠して答え、間違えた語へ戻る流れです。
書く練習はスペルが必要な語に絞り、聞き流しは音から意味を答えるテストと組み合わせます。
ノートに残す語の選び方は英単語ノートの作り方、イラストを手がかりにする方法はイラストで覚える英単語も参考にしてください。
単語帳・ノート・カード・アプリはどう使い分ける?
集中できる時間は単語帳で範囲を進め、通学・通勤中や机に向かいにくい日はアプリで思い出すと役割を分けられます。
- 単語帳:学校・試験の範囲を決め、ページごとに意味を隠して確認する。
- ノート:何度も間違える語の綴りや語法だけを残す。作り方は英単語ノートの使い方へ。
- カード:△・×だけを持ち歩き、読解なら英語→日本語、英作文なら日本語→英語で答える。
- アプリ:音声・例文・クイズで学び、移動中にも復習する。収録教材が手持ちの本と異なる場合は、アプリと紙で担当範囲を分ける。
TANZAMは当サイトが提供するアプリです。イラストと例文で意味をつかんでから紙の単語帳で即答できるか確かめる、あるいは紙で見つけた苦手語をアプリで復習する使い方ができます。
学習履歴に応じて忘れそうな語を再出題し、誤答が多い語から復習する並び替えもできます。習得済みの語は通常の復習対象から外せます。スペルを確かめたいときは筆記系の学習モードも利用できます。
アプリが紙の教材と同じ語順・範囲とは限らないため、学校や試験で指定があれば紙の範囲を先に決めます。自分に合うアプリを比較したい方は英単語アプリ・英単語帳アプリの比較へ。
中学生・高校生・社会人の英単語勉強法
中学生|教科書の範囲から、意味・音・スペルを分けて覚える
定期テストでは教科書と配布リストの範囲を先に決めます。1週間前を目安に一通り見て、答えを隠した小テストで△・×を残し、翌日とテスト直前にもう一度答えましょう。
1日の量は学校の範囲に合わせ、翌日も復習できる語数に調整します。書く問題に出る語は、意味を言えた後で見ずに綴る練習を加えます。
アプリを探している方は中学生向け英単語アプリの比較で教科書対応や受験向けの教材を選べます。
高校生|まず頻出語を一巡し、長文で使えたか確認する
大学受験では語数が増えます。1冊の基本語を○△×で回し、○に費やす時間を減らしたら、模試や長文で読み違えた語を例文に戻します。
学校指定の単語帳があれば、それを主教材にします。学年ごとの範囲設定は高校生の英単語の覚え方へ。
大人・社会人|目的に使う語を決め、短い復習を生活に入れる
留学を目指して英語を学び直したとき、語彙が足りない時期は学習時間の多くを単語に使いました。
1日3時間ほど英語に使えるなら、初期はその多くを語彙に充てる考え方です。読める語が増えてからは問題演習へ重心を移し、苦手語の復習は空き時間や1日30分〜1時間に収めていきました。
TOEFL・GMATなどを目指す場合も、問題で出会った使い方に戻り、覚える語を絞っていきます。詳しい範囲選びはTOEIC単語の覚え方、英検単語の覚え方、IELTS単語の覚え方へ。
英単語を一夜漬けで覚えるなら|前日から当日朝まで
定期テストまで時間がないときは、長期学習とは目的を分け、出題範囲の△・×に集中します。
前夜に集中的に覚え、翌朝や休み時間にも見直すと、テスト中に思い出せる語は増やせます。一方、テスト後に復習しなければ抜けやすいため、短期対策として使います。
- 前日夕方:出題範囲を一度テストし、○は通過。△・×を集める。
- 前夜:△・×を1ページずつ隠して答え、出なかった語に印を付ける。書くテストなら必要な語だけ綴りも書く。
- 当日の朝:前夜に×だった語から再テスト。移動中や休み時間は、まだ迷う語を短く見直す。
- テスト後:今後も使う語は3日後・1週間後にも答える。短期で出せた語を長期記憶へつなげる。
Kornellの単語カードを使った研究では、まとめて詰める学習より間隔を空けた学習の方が後日のテストで良い結果でした。直前に答えられることと、後でも覚えていることは、別の目標です。
英単語の覚え方に関するよくある質問
英単語を1日100語見る勉強法は有効ですか?
既知語が多い教材の2周目以降なら、100語を速くテストする方法は使えます。
初見の100語を毎日覚える計画なら、翌日の△・×が積み上がらないか見てください。最初の一巡は上の学習時間別の目安を出発点にし、翌日も答えられる量へ調整します。
英単語は何回書けば覚えられますか?
回数を決めるより、答えを伏せて書き、間違えた綴りを直し、時間を空けて再び書けるかを見ます。
長文を読むための語なら意味を答える練習を優先し、スペルテストや英作文で使う語に書く時間をかけると効率的です。
英単語はアプリだけで覚えられますか?
アプリ内で答えを隠して思い出し、翌日以降にも再テストできれば、意味や音の学習を進められます。
書く・話すことが目標なら、実際に書く問題や自分の言葉で使う練習も加えてください。
まとめ|次の1ページで、必要な方法が見える
まずは今の教材から5語を選び、文字・音・綴りのどこで答えが止まるか試してみてください。音で止まるなら音声、使い方なら例文、綴りなら見ずに書く練習を足します。
単語帳は1冊を軸に、最初の一巡と2周目以降で速さを変える。テスト直前は出題範囲に絞り、後にも使う語は復習へ戻します。自分の弱点がわかれば、道具を増やす必要があるかも判断しやすくなります。
復習をアプリで管理したい方は、英単語アプリ・単語帳アプリの比較記事で、手持ちの教材と目的に合うものを選べます。

