IELTS英単語アプリおすすめ7選|目的別選び方ガイド
IELTS対策で多くの受験者がつまずくのが、単語力です。
リーディングやリスニングはもちろん、ライティングやスピーキングでも語彙不足はスコア停滞の大きな原因になります。
とはいえ、忙しい日常の中で紙の単語帳を開いて暗記するのは大変。
そんなときに役立つのが英単語アプリです。スマホ一つで手軽に学べ、復習機能や音声機能を備えて効率的に語彙を積み上げられるのが魅力です。
この記事では、IELTSに役立つ英単語アプリを目的別に整理し、特徴や選び方を比較しました。
結論ファースト:目的別おすすめIELTS英単語アプリ早見表
目的 | アプリ | 特徴 |
スキマ学習・無料重視 | mikan / Magoosh Vocabulary Flashcards | mikanは高速反復でテンポ良く基礎固め。Magooshは600語を段階別に学べ、例文・音声付き。短時間でも効率的。 |
問題演習と連携 | abceed(+『実践IELTS英単語3500』) | 公式教材と連動し、AI分析で弱点を補強。市販のIELTS単語帳をアプリで回せるのが強み。模試や過去問との併用に最適。 |
一貫型・継続重視 | TANZAM | 例文+イラスト+音声で「意味→文脈→発音」まで定着。習得済み単語は重複せず効率的に復習。長期的に続けやすく、IELTSリスニングにも直結。 |
自作・共有デッキ活用 | Quizlet / Anki | Quizletは学校や塾の単語リスト共有に便利。Ankiは本格SRSで自由度が高く、上級者の語彙拡張に強い。 |
補助的(ニュアンス・動画学習) | WordUp | AIが既知/未知語を可視化し、映画や実例でニュアンスを学べる。語彙理解を深める補助ツールとして有効。 |
IELTS英単語アプリ選びで大切な3つの視点
1. 収録語彙とレベル対応
IELTSはTOEICや英検と違い、アカデミックな語彙が多く出題されます。たとえば sustainable, facilitate, hypothesis のような単語です。
また、スコア帯によって必要な語彙の質と量が異なります。
- Band 6.0:日常生活や一般的な学術語彙(食生活・教育・健康など)を理解できれば十分。
- Band 6.5:抽象的なテーマ(環境問題、経済格差、テクノロジーなど)に対応できる語彙が必要。特にコロケーション(語と語の自然な組み合わせ)を知っているかが差を生む。
- Band 7.0以上:パラフレーズや同義語を瞬時に使えるかが鍵。スピーキングでは「言い換え力」、ライティングでは「多様な表現力」が問われる。
したがって、自分の目標スコアとアプリ収録語彙が一致しているかを必ず確認することが第一歩になります。
復習アルゴリズム・効率機能
語彙学習で最大の壁は「忘却」です。
心理学者エビングハウスの忘却曲線でも示されるように、人は1日後には半分以上を忘れるとされています。
そこで有効なのが以下の機能です。
- SRS(間隔反復システム):忘れやすいタイミングで自動的に復習を出題。記憶の定着率を最大化。
- AIによる出題調整:苦手分野を検出し、出題頻度を変えて効率的に弱点を克服。
- 例文+音声+イメージ学習:単語を単独で覚えるのではなく、文脈・発音・視覚情報と一緒に学ぶことで、リーディングやリスニングでもすぐに意味を思い出せる。
単語を「孤立した知識」から「使える知識」に変えるには、文脈と繰り返しが欠かせません。
無料と有料のバランス
多くの学習アプリは無料でスタートできますが、本当に必要な機能は有料プランに含まれていることが多いです。
- 無料:単語リストや基本テスト
- 有料:例文・音声・コロケーション・進捗分析・復習アルゴリズム
特にIELTS受験生にとって、例文と音声が有料でしか使えないアプリは少なくありません。
しかし、リーディングやリスニング対策では例文・音声が不可欠です。
つまり「どこまで無料で学び、どこから有料投資するか」を見極めるのが重要になります。
国内アプリ詳細レビュー
TANZAM
TANZAMはIELTS単語学習を「意味→文脈→音声」まで一気通貫でサポートできる稀少なアプリです。
- 例文+イラスト+音声を組み合わせて学ぶため、単語を単なる暗記ではなく「使える知識」として定着可能。
- 忘却曲線に基づいた復習アルゴリズムで、習得済み単語は重複出題されず効率的。
- 例文はすべて音声付きなので、リスニング対策や発音矯正にも直結。
- 「毎日続けられるUI設計」と「学習進捗の可視化」で、IELTS対策を長期的に継続できる仕組みが整っている。
特に、IELTSでは「単語の意味を知っているだけ」では得点できず、リーディング・リスニングで即応用できる文脈理解が必要です。
TANZAMはその点を強みにしており、単語力強化と試験直結の実戦力養成を両立しています。
mikan
日本の英語学習者に最も浸透している単語アプリのひとつ。
- フラッシュカード型の高速反復で、スキマ時間に効率的に学習可能。
- 『ターゲット1900』など定番の単語帳と連動しており、基礎〜中堅レベルのIELTS語彙の底上げに役立つ。
- 文脈理解よりも単語数を短時間で回す用途に最適。
abceed
abceedは「市販書籍をアプリで学べる」点が大きな特徴。
- 『実践IELTS英単語3500』(旺文社)をアプリ上で学習でき、紙の単語帳を効率的にデジタル化。
- AIが学習結果を分析し、苦手分野を自動的に出題してくれる。
- 模試や過去問と併用することで「演習+語彙学習」を連動させられるため、実践派におすすめ。
英語の友
旺文社が提供するIELTS対応書籍の音源再生アプリ。
- 『実践IELTS英単語3500』や『実践IELTS技能別問題集』シリーズの音声が収録されている。
- 単語暗記を完結させるアプリではなく、耳慣らしやリスニング練習の補助として活用するのがベスト。
- 書籍と組み合わせて利用すれば効果的に力を伸ばせる。
海外アプリ詳細レビュー
Magoosh IELTS Vocabulary
Magooshが提供する定番のIELTS単語アプリ。
- 無料で約600語を学習可能。
- 例文と音声がセットで収録されており、発音や文脈理解にも対応。
- 難易度別にステップアップできるので、Band 6.0〜6.5を目指す層の最初の1冊代わりとしておすすめ。
IELTS Vocabulary PRO
本格派の語彙強化アプリ。
- 1万語規模の収録量を誇り、例文・音声付きで体系的に学習可能。
- 幅広い語彙を一気にインプットしたい人や、Band 7.0以上を目指す上級者に向いている。
- 量が膨大なため、目的意識を持って使うと効果的。
Quizlet
世界中で使われているフラッシュカード型学習アプリ。
- 個人や学校が作成したIELTS単語リストを共有して使えるのが大きな強み。
- 自作カード機能があるため、自分の弱点や過去問の未知語をまとめて学習できる。
- 文脈理解よりは暗記用の補助ツールとしての役割が中心。
Anki
学習マニアに人気のSRS(間隔反復)専用アプリ。
- 自作デッキや共有デッキを使ってIELTS単語を効率的に復習できる。
- 学習のカスタマイズ性が非常に高く、本格派・上級者向け。
- 初期設定や管理に手間はかかるが、ハマれば最強の暗記ツールとなる。
WordUp
ユニークな学習体験を提供するAI搭載アプリ。
- Knowledge Mapで「既に知っている語/知らない語」を可視化。
- IELTSやTOEFL用のワードリストがあり、試験対策にも活用可能。
- 映画・ドラマ・ニュースなどの実例で単語を学べるため、ニュアンス理解や自然な使い方を身につけやすい。
- メインの暗記アプリではなく、補助的な学習ツールとして組み合わせるのが効果的。
FAQ(よくある質問)
Q1. 6.5に必要な語彙量は?
一般的にIELTS 6.5を目指すには約5,000〜6,000語レベルの語彙力が必要とされます。
日常会話+学術的テーマ(環境・経済・教育など)に対応できる単語が中心です。
アプリによってはバンドスコア別に単語リストが用意されているので、自分の到達目標に沿って学習しましょう。
Q2. 無料アプリだけで合格できる?
基礎固めは無料アプリでも可能ですが、6.0~6.5以上を狙う場合は有料機能の活用が効果的です。
特に例文・音声・進捗管理は無料では制限があることが多く、リーディングやリスニング対策を考えると投資価値があります。
Q3. 発音は英英?英米?
IELTSはイギリス発祥の試験ですが、実際の試験では英国・米国・オーストラリアなど複数アクセントが出題されます。
したがって「どちらか一方に偏らず、両方に慣れておく」ことが重要です。
Q4. 紙の単語帳との併用は?
紙の単語帳は一覧性に優れ、アプリは反復・効率・音声に強みがあります。
IELTS受験生には「紙で全体像を把握し、アプリで反復&発音を補強」というハイブリッド学習がおすすめです。
特に通学・通勤のスキマ時間はアプリ、まとまった時間は紙で演習、と使い分けると効果的です。
まとめ:自分に合ったIELTS単語アプリを選ぼう
IELTSの単語学習は、量をこなすだけでなく「どう続けるか」が鍵になります。
一冊の単語帳を最後までやり切るのが難しいように、アプリも合わなければ続きません。
大切なのは、あなたの学習スタイルや目標スコアに合ったアプリを選ぶこと。
スキマ時間に効率よく進めたいならmikanやMagoosh、模試と連携して弱点を埋めたいならabceed。
そして、基礎からIELTS直結の語彙力まで一貫して強化したいならTANZAMのような継続型アプリが心強い味方になります。
不安や迷いは自然なことです。けれども、アプリを一つ選び、毎日少しずつ積み重ねれば、必ず成果はついてきます。
リスニングで「聞き取れた!」、リーディングで「この単語知ってる!」と実感できる瞬間が、あなたの自信につながります。
無理に完璧を目指さず、自分に合う一歩を見つけることが、合格への最短ルートです。
今日から気軽に始められるアプリ学習で、IELTSに向けての第一歩を踏み出してみませんか?