英単語カードの作り方|覚えやすい書き方と使い方【見本付き】

英単語カード 作り方 サムネイル

英単語カードを作ろうとして、表と裏に何を書けばよいか迷ったことはありませんか?

意味や例文をたくさん書いたものの、作るだけで疲れてしまった。何度もカードを見ているのに、テストでは単語が出てこない。そんな経験がある方も多いと思います。

単語カードで覚えられないのは、努力が足りないからではありません。

カードに情報を詰め込みすぎていたり、答えを見る前に思い出す練習ができていなかったりすることが主な原因です。

 

覚えやすい英単語カードの基本は、1枚につき1つの問いに絞り、表を見て答えを考えられる形にすること

意味・スペル・使い方のどれを覚えたいかによって、表と裏に書く内容も変わります。

 

この記事では、英単語カードの作り方・書き方を、目的別のカード見本とともに解説します。

作った後の使い方や復習方法、紙とアプリの使い分けまで紹介するので、自分に合う方法から試してみてください。

 

英単語の覚え方を全体的に知りたい方へ:音読・例文・イメージ・語源・ノート・アプリなども比較したい方は、英単語の効率的な覚え方7選をご覧ください。

この記事の監修者:ウ メンシャン

慶應義塾大学大学院修了。日本語・中国語・英語を使用するトリリンガル。IELTS 8.0、TOEFL 104、GRE 322を取得し、コロンビア大学・ペンシルベニア大学などの大学院に合格。海外大学・大学院進学支援を行う株式会社MAGEEEK代表。IDP Educationとの共催セミナーにも登壇。

 

英単語カードの作り方・書き方|覚えやすい条件と4ステップ

まず確認|覚えやすい英単語カードの条件3つ

英単語カードをはじめとする暗記カードは、情報をたくさん書けば覚えやすくなるわけではありません。

作る前に、次の3つの条件を押さえておきましょう。

 

1枚につき1つの問いに絞る

カードを見たときに、何を答えれば正解なのか分かる状態にします。

たとえば、表面に「launch」と書くなら、裏面では「発売する・開始する」という意味を確認します。

スペルを覚えたい場合は、日本語を表にして、裏に英単語を書きます。

 

意味・スペル・発音・例文・語源・類義語を1枚ですべてテストしようとすると、答える基準があいまいになります。

1枚に書く情報を減らすのではなく、1枚で確認する目的を1つにすると考えましょう。

 

答えを見る前に思い出せる形にする

単語カードの目的は、英単語を眺めることではありません。

表面を見て答えを考え、裏返して確認することで、記憶から情報を取り出す練習ができます。

そのため、表面には問いや手がかり、裏面には答えを置きます。ただし、英語と日本語のどちらを表にするかは目的によって変わります。

  • 英文を読むために意味を覚える:英単語を表にする
  • スペルや英作文を練習する:日本語や場面を表にする
  • 使い方を覚える:穴あき例文を表にする

 

苦手なカードだけを繰り返せるようにする

覚えたカードも、覚えていないカードも、毎回同じ回数だけ復習する必要はありません。

テスト後にカードを「○・△・×」や「即答できた・迷った・答えられなかった」に分けると、次回は苦手なカードを優先できます。

順番を入れ替えられ、苦手なものだけを抜き出せることが、紙の単語カードの大きな利点です。

 

準備:カードは「書く量」と「仕分けやすさ」で選ぶ

英単語カードは、高価なものを用意する必要はありません。持ち運びやすさ、書きたい情報量、カードの分けやすさを基準に選びましょう。

  • 標準サイズ:英単語と意味を中心に、シンプルな1問1答で使いたい人向け
  • 大きめサイズ:例文やスペルの注意点まで書きたい人向け
  • リング式:カードを紛失せず、まとめて持ち歩きたい人向け
  • ばらのカード:○・△・×への仕分けや、順番のシャッフルをしやすくしたい人向け

リング式を使う場合は、カードを取り外せる開閉式リングを選ぶと、苦手カードの仕分けがしやすくなります。

 

英単語カードは、次の4ステップで作ります。

手順やること
1.選ぶすぐに答えられなかった単語だけを選ぶ
2.決める意味・スペル・使い方の何を確認するか決める
3.書く表に問い、裏に答えを書く
4.足す苦手な単語にだけ補足情報を加える

 

ステップ1:覚えていない単語だけを選ぶ

教科書や市販の単語帳を、最初からすべてカードへ写す必要はありません。

次のような単語を優先しましょう。

  • 意味をすぐに答えられなかった単語
  • 意味は分かるが、スペルを書けなかった単語
  • 似た単語と混同した単語
  • 問題集・長文・授業などで初めて出会った単語
  • 知っている意味とは違う使われ方をしていた単語

一度に作る枚数に絶対的な正解はありません。まずは、一度の学習で全カードをテストできる量から始めます。

10枚作ったら一度使ってみて、無理なく復習できそうなら追加する方法でも構いません。

 

ステップ2:何を答えるカードなのか決める

同じ英単語でも、学習目的によって問いは変わります。

たとえば「achieve」なら、次のようなカードを作れます。

  • 意味を覚える:「achieve」の意味は?
  • スペルを覚える:「達成する」を英語で書くと?
  • 使い方を覚える:「目標を達成する」を英語で言うと?

1枚ですべてを確認するのではなく、今の学習で必要な問いを選びます。

複数の意味や使い方を別々に覚えたい場合は、同じ単語でカードを2枚作っても問題ありません。

 

ステップ3:表に問い、裏に答えを書く

表面を見ただけでは答えが分からず、裏返せば正解を確認できる形にします。

意味を覚えるなら、表に英単語、裏に日本語の意味を書きます。スペルや英作文を練習するなら、日本語や場面を表にして、裏に英語を書きます。

「英語は必ず表」「日本語は必ず裏」というルールはありません。

実際のテストや英語を使う場面で、どちらの方向に思い出したいかを基準に決めましょう。

 

ステップ4:必要なカードにだけ情報を足す

基本の表裏だけでは覚えにくい単語には、間違えた理由に合う情報を追加します。

追加する情報加える場面記入例
発音・アクセント読み方を間違えるachieve /əˈtʃiːv/
品詞語形を混同するachieve(動詞)
短い語句組み合わせを覚えたいachieve a goal
例文文中での使い方を覚えたいShe achieved her goal.
混同した語似た単語を間違えるadapt / adopt
出典元の文脈を確認したい教科書p.42、模試第3問

 

すべてのカードに発音・品詞・例文・語源・類義語を書くと、作成に時間がかかります。

発音を間違えた語には発音、使い方を間違えた語には例文というように、覚えられない理由に必要な情報だけを足しましょう。

 

よくあるNG例と改善方法

単語カードが続かない原因は、努力不足ではなく、作成や復習に時間がかかる設計になっていることがあります。

よくある作り方問題点改善方法
意味・例文・語源・類義語を1枚に詰め込む何を答えれば正解なのか分かりにくい1枚につき1つの問いに絞る
教科書や単語帳を最初から全部写す作成に時間を使い、復習が遅れるすぐ答えられなかった語だけ作る
表面に答えまで書いてしまう思い出す前に答えが見える表に問い、裏に答えを分ける
きれいな装飾や色分けを優先するカード作りが目的になりやすい読める範囲で簡潔に書く
覚えたカードも毎回すべて復習する苦手な語に使える時間が減る○・△・×で仕分ける

 

NG|情報を詰め込みすぎたカード

launch

意味:発売する、開始する、進水させる、打ち上げる……

品詞:動詞・名詞

例文:3文

類義語・語源・派生語……

改善|今回の文脈に絞ったカード

launch

発売する、開始する

launch a new product

最初は最小限で作り、実際にテストして不足を感じたカードだけ情報を増やす方が、作成と復習の両方を続けやすくなります。

 

 

目的別|英単語カードの表と裏に何を書く?

ここからは、英単語カードの表裏を目的別に紹介します。

カード見本は、紙へそのまま書き写せる最小構成にしています。

 

中学生・定期テスト|日本語からスペルを書くカード

中学生の定期テストや高校入試では、意味だけでなくスペルまで問われることがあります。

その場合は、日本語を表にして、英単語を裏に書きます。

表面|問い

達成する

英語で書くと?

裏面|答え

achieve

/əˈtʃiːv/

achieve a goal

日本語を見て、英単語を見ずに書けるか確認します。

発音はカタカナだけで覚えず、教科書の音声・辞書・学習アプリなどで確認しましょう。カードには、音声を確認した印だけを付けても構いません。

 

英検・TOEIC・長文読解|英語から意味を答えるカード

英検・TOEIC・長文読解では、英文中の単語を見て、意味を素早く理解する力が必要です。

英単語または短い例文を表にして、裏にその文で使われている意味を書きます。

表面|問い

launch

The company will launch a new product.

裏面|答え

発売する、開始する

launch a product

辞書に載っている意味をすべて書く必要はありません。まずは、その単語と出会った文で使われていた意味を中心に覚えます。

複数の意味を覚えたい場合は、例文や意味ごとにカードを分けると、何を答えるべきか明確になります。

 

英作文・スピーキング|日本語や場面から英語を出すカード

英作文やスピーキングでは、英単語を見て意味が分かるだけでなく、伝えたい内容から英語を取り出す必要があります。

表には日本語や場面を書き、裏には実際に使うフレーズや短い例文を書きます。

表面|問い

私はその考えに賛成です。

英語で言うと?

裏面|答え

I agree with the idea.

agree with ~:~に賛成する

単語だけでなく、自分が実際に使いそうな短い文で覚えると、英作文や会話の練習にもつなげられます。

例文は長くしすぎず、カードを見たときに一度で答えられる長さにしましょう。

 

何度も間違える単語|間違えた理由を残すカード

同じ単語を繰り返し間違える場合は、正しい答えだけでなく、間違えた理由も残します。

表面|問い

「必要な」を英語で書くと?

裏面|答え

necessary

cは1つ、sは2つ

× neccessary

「cattle」と「cow・bull・calf」を混同するなら、裏面に違いを短く書いてもよいでしょう。

ただし、詳しい関連情報をすべてのカードに書く必要はありません。何度も間違える単語だけを、補足情報付きの「苦手カード」にします。

 

 

単語カードの使い方|作った後に覚える5つの流れ

英単語カードは、書き終わったところがスタートです。

次の流れで、覚えていないカードを繰り返し確認します。

 

1.答えを見る前に思い出す

表面を見たら、すぐに裏返さず、まず自分で答えます。

意味を覚えるカードなら日本語を言い、スペルを覚えるカードなら紙などに英単語を書きましょう。

答えが出てこなくても、長時間悩み続ける必要はありません。答えを確認して次へ進み、あとでもう一度テストします。

 

2.裏面で答えと発音を確認する

裏面を見て、正解・不正解だけでなく、どこを間違えたかも確認します。

  • 意味が違った
  • スペルの一部を間違えた
  • 発音があいまいだった
  • 似た単語と混同した

発音が分からない場合は、辞書や学習アプリの音声を聞きます。自己流の読み方のまま繰り返さないようにしましょう。

 

3.○・△・×に仕分ける

確認結果を、次の3つに分けます。

  • ○:迷わず答えられた
  • △:答えられたが迷った、一部間違えた
  • ×:答えられなかった

紙のカードなら、机の上に3つの場所を作って分けるだけでも構いません。

次回は△と×を優先し、○のカードは復習間隔を延ばします。

 

4.順番をシャッフルして再テストする

同じ順番で繰り返していると、前後のカードを手がかりに答えを覚えてしまうことがあります。

一通り確認したら、カードの順番を入れ替えて再テストしましょう。

必要に応じて、カードの向きを逆にして確認する方法もあります。ただし、すべてのカードを必ず双方向でテストする必要はありません。

  • 読解が目的:英語から意味を答える
  • 英作文・スペルが目的:日本語から英語を答える
  • 両方が必要:表裏を入れ替えて確認する

 

5.結果に応じて復習間隔を変える

復習日は、すべてのカードで同じにする必要はありません。

結果次の確認例考え方
×当日または翌日早めにもう一度答える
数日後迷わず答えられるか確認する
さらに間隔を空ける何度も正解できたら頻度を下げる

 

「必ず1日後・3日後・1週間後」と固定するよりも、実際の正答状況を見て調整する方が、苦手な単語へ時間を使いやすくなります。

 

なぜ単語カードは暗記に役立つ?

単語カードが役立つ主な理由は、手でカードを作ることそのものではありません。

答えを見る前に思い出し、時間を空けてもう一度テストできることにあります。

 

答えを思い出す行為が復習になる

心理学では、記憶した内容を自分で取り出す練習を「想起練習」や「検索練習」と呼びます。

RoedigerとKarpickeによる実験では、教材を繰り返し読み直した場合と比べて、テストによって思い出す練習をした方が、時間が経過した後の保持に優れていました。

この研究は英単語カードだけを対象にしたものではありませんが、答えを見る前に自分で思い出すことが、単なる読み返しとは異なる学習になることを示しています。

参考:Roediger & Karpicke, 2006, Test-Enhanced Learning

 

時間を空けた再テストで、覚えているかを確認できる

同じ日に続けて何度も見ると、その場では答えられるようになります。しかし、それだけでは数日後にも思い出せるとは限りません。

学習間隔に関する研究では、適切な間隔は「いつまで覚えておきたいか」によって変わることが示されています。すべての人・単語に共通する、唯一の復習日程があるわけではありません。

カードの○・△・×を見ながら、間違えた語は早めに、正解が続く語は間隔を延ばして確認しましょう。

参考:Cepeda et al., 2008, Spacing Effects in Learning

 

手書きは目的ではなく、確認するための手段

手書きは、スペルを書けるか確認したり、混同した箇所を記録したりする方法として使えます。

ただし、英単語を見ながら何度も書き写すだけでは、答えを思い出す練習にならないことがあります。

書く回数よりも、英単語を隠した状態で正しく書けたかを確認しましょう。

 

単語帳の作り方|紙のカード・ノート・アプリを比較

単語帳を自分で作る方法には、紙のカード・英単語ノート・アプリがあります。それぞれ得意なことが異なります。

方法向いている人得意なこと注意点
紙の単語カード自分で書いて整理したい人スペル確認、自由な記入、物理的な仕分け作成・持ち運び・復習管理に手間がかかる
英単語ノート例文・関連語・間違えた理由まで整理したい人1語の情報を詳しくまとめられる大量の単語を高速で回しにくい
自作カードアプリ自分の教材をデジタル化したい人シャッフル、検索、音声、カード管理カードを入力する時間が必要
既製の英単語アプリカードを作らず学習したい人収録語・例文・音声をすぐ使える収録内容が自分の教材と一致しない場合がある

 

自分で出会った単語や、スペルを細かく確認したい語には紙カードが便利です。

一方で、通学・通勤中に復習したい場合や、音声・例文・復習タイミングをまとめて管理したい場合は、アプリが向いています。

関連語や間違えた理由まで詳しく整理したい方は、英単語ノートの作り方・覚え方も参考にしてください。

具体的なアプリを比較したい方は、英単語帳アプリおすすめ12選も参考にしてください。

 

TANZAMなら、カードを作らず学習を始められます

TANZAMでは、英単語をイラスト・音声・例文とあわせて確認し、クイズ形式で復習できます。カードへ単語や意味を書き写す時間をかけず、答えを思い出す学習へ進めるのが特徴です。

日々の反復はアプリで進め、何度も間違える単語やスペルを整理したい語だけ紙カードにする使い方もできます。

 

 

英単語カードについてよくある質問

英単語カードの表と裏には何を書けばよいですか?

意味を覚えるなら、表に英単語、裏に意味を書きます。スペルや英作文を練習するなら、表に日本語や場面、裏に英単語を書きましょう。

例文中での使い方を覚えたい場合は、穴あき例文を表にして、裏に英単語・意味・短い語句を書きます。

 

英語と日本語はどちらを表に書きますか?

どちらを表にするかは、学習目的によって決めます。

  • 英語を読んで意味を理解したい:英語を表
  • 日本語から英語を言う・書く練習をしたい:日本語を表

読解と英作文の両方で使いたい場合は、表裏を入れ替えてテストするか、目的ごとにカードを分けましょう。

 

単語カードは何枚くらい作ればよいですか?

固定された適正枚数はありません。まずは、一度の学習ですべてのカードへ答えられる量から始めましょう。

大量に作って復習できなくなるより、10枚程度を作ってすぐに使い、続けられそうなら追加する方が管理しやすくなります。

 

発音記号や例文も書いた方がよいですか?

全カードに書く必要はありません。

発音を間違える単語には発音情報、文中で使えない単語には例文、似た語と混同する場合は比較メモを追加します。

覚えられない理由に合わせて、必要な情報だけを書きましょう。

 

英単語カードは毎日使った方がよいですか?

長時間まとめて学習するより、時間を空けて何度か答えられるか確認することが大切です。

毎日使う場合も、全カードを同じように復習するのではなく、前回△・×だったカードを優先しましょう。○が続くカードは復習間隔を延ばして構いません。

 

中学生でもアプリだけで英単語を覚えられますか?

アプリだけでも、意味・発音・例文を確認し、クイズで繰り返し答える学習はできます。

ただし、学校のテストでスペルを書く必要がある場合は、日本語を見て英単語を紙に書く練習も加えましょう。

音声や反復はアプリ、スペルの確認は紙というように使い分ける方法もあります。

 

まとめ|単語カードは「作る」より「答える」ために使おう

英単語カードで大切なのは、きれいに作ることでも、情報をたくさん書くことでもありません。

1枚につき1つの問いに絞り、答えを見る前に思い出し、間違えたカードをもう一度テストすることです。

 

作り方のポイントを振り返りましょう。

  • すぐに答えられなかった単語だけを選ぶ
  • 意味・スペル・使い方の何を確認するか決める
  • 表に問い、裏に答えを書く
  • 補足情報は、何度も間違えるカードだけに加える
  • ○・△・×で仕分け、△と×を優先して復習する
  • 正答状況に応じて復習間隔を変える

 

紙カードの作成や復習管理が負担になる場合は、アプリに任せても構いません。

自分で整理したい単語は紙、音声確認や日々の反復はアプリというように、目的に合わせて使い分けましょう。

単語カード以外の学習法も比較したい方は、英単語の効率的な覚え方7選もあわせてご覧ください。