魚の英語100選|海・川・料理・ことわざまで一気に学べる!

魚の英語 100選

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海のきらめき、川のせせらぎ、食卓の香ばしい焼き魚――。

“fish”という英単語は、実はそのすべてをつなぐ「言葉の海」でもあります。

英語の fish は、古英語の fisc に由来し、何世紀も前から「泳ぐ生き物」や「食用の魚」を表してきました。

この語はシンプルですが、英語の中では生き物・料理・比喩と、さまざまな意味に広がって使われています。

 

たとえば――

  • 一匹の魚を言いたいときは a fish
  • 複数の魚でも、種類が同じなら fish(例:I caught three fish.)
  • 種類が異なる魚を指すときだけ fishes(例:There are many fishes in the coral reef.)

このように、“fish” は英語の中で「数え方」や「文脈」でニュアンスが変わる面白い単語です。

 

この記事では、海・川・熱帯魚から料理、ことわざ、文化まで――

100の英単語で、英語の“魚の世界”を旅していきましょう。

海の魚の英語(20選)

海の魚の名前は、英語でも多彩で、日常会話・料理・旅行・ニュースなど、あらゆる場面に登場します。

“fish” と一口に言っても、tuna(マグロ)のようにグローバルな存在から、mahi-mahi のようなハワイ語由来の言葉まで、文化や地域ごとの個性が光ります。

ここでは、英語でよく使われる「海の魚の単語20選」を紹介します。

単なる名前としてではなく、料理・生態・表現の背景も一緒に味わっていきましょう。

英単語発音記号意味・解説
tuna/ˈtuːnə/マグロ。英語では“tuna steak”や“canned tuna”など、食材名としても頻出。
salmon/ˈsæmən/サーモン。Lは発音しない。北欧文化では“smoked salmon”が定番。
mackerel/ˈmækərəl/サバ。日本でもおなじみの魚。英語では“mackerel sky(うろこ雲)”という慣用句もある。
sardine/sɑːrˈdiːn/イワシ。英語では“packed like sardines(すし詰め状態)”という表現がある。
anchovy/ˈæntʃəvi/アンチョビ。塩漬けやピザのトッピングで有名。強い塩気を意味する比喩にも。
cod/kɒd/タラ。“cod liver oil(タラの肝油)”や“fish and chips”に使われる白身魚。
halibut/ˈhælɪbət/オヒョウ。北欧原産の大型魚。“halibut steak”など高級魚として人気。
flounder/ˈflaʊndər/カレイ。“flounder around”は「迷う・もがく」という動詞表現にもなる。
sea bass/ˈsiː bæs/スズキ。“grilled sea bass(スズキのグリル)”は英語メニューでよく見る。
snapper/ˈsnæpər/タイ類の総称。赤い色から“red snapper(赤いタイ)”が代表的。
grouper/ˈɡruːpər/ハタ。“grouper fillet”としてレストランメニューに多い。温かい海域に生息。
swordfish/ˈsɔːrdfɪʃ/メカジキ。“sword(剣)”のような長い吻が特徴。パワフルな印象の魚。
marlin/ˈmɑːrlɪn/カジキ。“blue marlin”は釣り人の憧れで、“The Old Man and the Sea”にも登場。
shark/ʃɑːrk/サメ。“loan shark(高利貸し)”のように比喩的にも使われる語。
ray/reɪ/エイ。“manta ray(オニイトマキエイ)”や“stingray(アカエイ)”など種類豊富。
eel/iːl/ウナギ。“eel sauce(うなぎのたれ)”は寿司メニューでも定番。
barracuda/ˌbærəˈkuːdə/カマス。“Barracuda”はバンド名やチーム名にも使われるほど印象的。
mahi-mahi/ˌmɑːhi ˈmɑːhi/シイラ。ハワイ語で“とても強い魚”。鮮やかな色と力強さで人気の南国魚。
clownfish/ˈklaʊnfɪʃ/クマノミ。映画『Finding Nemo』で有名になった熱帯魚。
angelfish/ˈeɪndʒəlˌfɪʃ/エンゼルフィッシュ。観賞魚として人気。名前の通り“天使”のように優雅な泳ぎ。

 

海の魚を英語で覚えることは、単に名前を知ることではなく、食・文化・自然の交差点を理解すること。

“tuna”はグローバル経済を支える魚、
“salmon”は北欧の伝統食、
“mahi-mahi”は南国の象徴。

同じ「魚」という言葉の中にも、英語を通じて見える“海の多様な文化”があります。

 

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川や湖の魚の英語(15選)

流れる川のせせらぎ、朝もやの中の湖面。

海とは違う静けさと奥ゆかしさを持つのが、淡水魚(freshwater fish)です。

英語では“river fish”や“lake fish”という表現も使われ、釣り・食文化・文学など、身近な自然の中で頻繁に登場します。

英単語発音記号意味・解説
trout/traʊt/マス。冷たい川に生息する魚で、“rainbow trout(ニジマス)”が代表的。サーモンに似るが淡水魚。
carp/kɑːrp/コイ。英語では“koi carp”で観賞用を指す。東アジアでは長寿や成功の象徴。
catfish/ˈkætfɪʃ/ナマズ。ひげ(whisker)が特徴。“catfish”はSNSで「なりすまし」意味にも使われる。
perch/pɜːrtʃ/パーチ(スズキ科)。欧米では“yellow perch”が一般的。淡白な白身魚。
pike/paɪk/カワカマス。鋭い歯を持つ淡水の捕食魚。スポーツフィッシングの対象として人気。
bass/bæs/バス。英語では“largemouth bass(オオクチバス)”など釣り用語でおなじみ。
sturgeon/ˈstɜːrdʒən/チョウザメ。“caviar(キャビア)”を生む高級魚。大型で寿命も長い。
minnow/ˈmɪnoʊ/小魚。比喩として“小さな存在”という意味でも使われる。“a political minnow(無名の政治家)”。
tilapia/tɪˈlæpiə/ティラピア。アフリカ原産の淡水魚。食用として世界中で養殖されている。
char/tʃɑːr/イワナ。“Arctic char”など冷水域に住む美しい魚。サーモンに近いがより淡水性。
tench/tentʃ/テンチ。ヨーロッパの淡水魚。英語では“doctor fish(治癒魚)”とも呼ばれ、古くから薬効伝承がある。
roach/roʊtʃ/ローチ。ヨーロッパのコイ科魚類。群れで泳ぐ習性があり、文学でも象徴的に使われる。
loach/loʊtʃ/ドジョウ。日本語と同じく“loach”でOK。“dojo loach”と表現することも。
gar/ɡɑːr/ガー。恐竜時代から生きる“living fossil(生きた化石)”と呼ばれる古代魚。
lamprey/ˈlæmprɪ/ヤツメウナギ。吸盤のような口が特徴。“lamprey eel”と呼ばれることも。

 

“trout(マス)”と“salmon(サーモン)”はいずれもサケ科ですが、生息域(淡水 vs 海)と脂質量(lean vs rich)が異なります。

そのため、料理でも “grilled trout” は軽やか、“salmon steak” は濃厚、と使い分けられます。

 

熱帯魚・観賞魚の英語(15選)

色とりどりの光がゆらめく水槽。

小さな世界の中で、ゆったりと泳ぐ熱帯魚たちはまるで“水の宝石”。

英語では “tropical fish” や “aquarium fish” と呼ばれ、ペット、芸術、癒しのシンボルとして世界中で愛されています。

英単語発音記号意味・解説
guppy/ˈɡʌpi/グッピー。小さくて繁殖力が強く、“beginner fish(初心者向けの魚)”として人気。
betta/ˈbɛtə/ベタ。タイ原産。鮮やかなヒレが特徴で、“fighting fish(闘魚)”とも呼ばれる。
tetra/ˈtɛtrə/テトラ。群れで泳ぐ小魚。代表種“neon tetra(ネオンテトラ)”は定番の観賞魚。
goldfish/ˈɡoʊldˌfɪʃ/金魚。英語では“gold + fish”の直訳。中国では幸運の象徴。英語の比喩表現でも登場(例:goldfish memory=忘れっぽい)。
koi/kɔɪ/鯉。英語でも“koi”のまま通じる。日本文化や禅の象徴として海外でも人気。
angelfish/ˈeɪndʒəlˌfɪʃ/エンゼルフィッシュ。名前通り“angel(天使)”のように優雅な泳ぎが魅力。
neon fish/ˈniːɒn fɪʃ/ネオンフィッシュ。“neon tetra”など、光る体を持つ魚の総称としても使われる。
discus/ˈdɪskəs/ディスカス。丸い体型が特徴。“the king of aquarium fish(熱帯魚の王)”と呼ばれる。
clown loach/ˈklaʊn loʊtʃ/クラウンローチ。オレンジと黒の模様がユーモラスで、底に潜む性質を持つ。
cichlid/ˈsɪklɪd/シクリッド。種類が非常に多く、“African cichlid”は色鮮やかで人気。
zebra fish/ˈziːbrə fɪʃ/ゼブラフィッシュ。縞模様が特徴。生物学の実験にも多用されるモデル生物。
molly/ˈmɒli/モーリー。繁殖が容易で、黒や白など多彩な品種がある。初心者向け。
swordtail/ˈsɔːrdˌteɪl/ソードテール。尾びれが剣のように伸びる魚。英名そのまま“sword + tail”。
gourami/ɡʊˈrɑːmi/グラミー。東南アジア原産。泡の巣を作るユニークな習性を持つ。
butterflyfish/ˈbʌtərˌflaɪˌfɪʃ/チョウチョウウオ。熱帯のサンゴ礁に住み、まるで蝶のような模様が特徴。

 

淡水魚が自然との調和を語るなら、熱帯魚は“多様性と美しさ”を象徴する存在。

英語でも “colorful as a tropical fish(熱帯魚のようにカラフル)”という表現が使われ、鮮やかな個性や自由をたたえる比喩に使われます。

 

食卓に出る魚料理の英語(15選)

旅先のレストランでメニューを開いたとき、“grilled fish” や “sashimi platter” といった英語が並ぶのを見て、「これってどんな料理?」と迷った経験はありませんか?

魚の英語は“名前”だけでなく、“料理法”とセットで覚えると実用性が一気に上がります。

英語では調理法の表現(grilled, fried, smoked, steamed など)がそのまま料理名になることも多く、食文化を知る上でも欠かせないジャンルです。

英単語発音記号意味・解説
fillet/ˈfɪlɪt/ または /fɪˈleɪ/切り身。英語圏では“fish fillet(魚の切り身)”や“fillet of salmon”など。発音は国によって異なる。
sashimi/səˈʃiːmi/刺身。日本語由来で、英語圏でも通じる。説明するなら “raw fish slices” と補足してもOK。
sushi/ˈsuːʃi/寿司。英語でも一般的。“sushi roll(巻き寿司)”“nigiri sushi(握り)”など種類で説明できると◎。
grilled fish/ɡrɪld fɪʃ/焼き魚。“grilled salmon”“grilled mackerel”など素材と組み合わせて使う。
fish and chips/fɪʃ ən ˈtʃɪps/イギリス名物の白身魚フライとポテト。“chips”は“french fries(フライドポテト)”の意味。
smoked salmon/smoʊkt ˈsæmən/スモークサーモン。朝食やサンドイッチで定番。発音は“L”を読まない点に注意。
canned tuna/kænd ˈtuːnə/ツナ缶。“tuna can”とも言うが、“canned tuna”が自然。サラダやサンドイッチに多用。
cod roe/kɒd roʊ/タラコ。“roe”は魚卵全般を指す。“pollock roe(明太子)”など種類で使い分けられる。
fish stew/fɪʃ stjuː/魚の煮込み。“stew”は煮込み料理全般を指す。“Bouillabaisse(ブイヤベース)”も代表例。
seafood/ˈsiːfuːd/シーフード。魚介類全体を指す。“seafood platter(魚介盛り合わせ)”などで登場。
fishcake/ˈfɪʃ.keɪk/魚のすり身を焼いた料理。日本の“さつま揚げ”や“つみれ”に近い感覚。
fried fish/fraɪd fɪʃ/揚げ魚。“deep-fried fish(深く揚げた魚)”とするとより料理的。家庭でも一般的な言い方。
sushi roll/ˈsuːʃi roʊl/巻き寿司。アメリカでは“California roll(カリフォルニアロール)”が代表的。
carpaccio/kɑːrˈpɑːtʃioʊ/魚や肉の薄切りを生で食べる料理。“salmon carpaccio(サーモンのカルパッチョ)”など。
fish sauce/fɪʃ sɔːs/ナンプラーなど魚醤。“Thai fish sauce”のように東南アジア料理の文脈で頻出。

 

魚の英語を学ぶと、単語の背後にある文化の味が見えてきます。

“grilled fish” は日本の家庭の香り、
“fish and chips” はイギリスの街角、
“carpaccio” は地中海の陽射し。

英語では、料理名そのものがその国の歴史や気候を語る言葉でもあります。

レストランでの注文や海外旅行でも、“Could I have the grilled salmon, please?” のように自然に使えると印象がぐっと上がります。

 

魚じゃないけど魚っぽい海の生き物(10選)

英語では “〜fish” とつく名前の生き物がたくさんありますが、実はその中には 「魚ではない生き物」 も多く含まれます。

たとえば “jellyfish(クラゲ)” は“fish”と呼ばれていても、実際は「刺胞動物」というまったく別の分類。

“starfish(ヒトデ)”や“shellfish(貝類)”も同様に魚ではありません。

この章では、「魚っぽいけど魚じゃない」英語表現を通じて、海の生物を英語と生物学の両面から楽しく学ぶ10語を紹介します。

英単語発音記号意味・解説
dolphin/ˈdɒlfɪn/イルカ。哺乳類で肺呼吸を行う。“intelligent dolphin(賢いイルカ)”など知性の象徴としても登場。
whale/weɪl/クジラ。哺乳類で、英語では“a whale of a time(最高の時間)”という慣用句も。
seal/siːl/アザラシ。海で暮らす哺乳類。語源は古英語の“seolh(泳ぐ動物)”。
sea lion/ˈsiː ˌlaɪən/トド・アシカ。名前に“lion”がつくが、立派なヒレ足動物。“barking sea lions”と表現されることも。
stingray/ˈstɪŋ.reɪ/アカエイ。英語では“sting(刺す)+ray(エイ)”。尾に毒針があり、危険生物として知られる。
manta ray/ˈmæntə reɪ/オニイトマキエイ。大きな翼のようなヒレが特徴。“manta”はスペイン語で「マント(外套)」。
jellyfish/ˈdʒel.i.fɪʃ/クラゲ。見た目の“ぷるぷる感”から “jelly + fish” と名付けられたが、実際は魚ではない。
octopus/ˈɒktəpəs/タコ。“eight arms(8本の腕)”を持つ軟体動物。知能が高く、英語でも“clever as an octopus”のように比喩に使われる。
squid/skwɪd/イカ。海の生物としてよく食卓にも登場。“giant squid(ダイオウイカ)”など巨大種も。
seahorse/ˈsiːˌhɔːrs/タツノオトシゴ。“sea + horse”の直訳で“海の馬”。実はタツノオトシゴ科の魚類だが、姿が魚らしくないためこの章に分類。

 

英語で“fish”と名がつく生き物の多くは、「魚のように泳ぐ」「魚のように見える」 ことから名付けられています。

つまり、“fish”は生物学的な分類よりも、人間の感覚や観察のことばとしての意味合いが強いのです。

こうした表現を知っておくと、英語で海の生き物を説明するときに「科学」「文化」「語感」をまとめて理解できるようになります。

 

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釣り・漁・生活に関する英語(10選)

静かな湖のほとりで糸を垂らす人。

大海原に出て網を投げる漁師。

“fishing(釣り)”という言葉には、遊びと仕事、癒しと挑戦の両方が息づいています。

英語圏でも“go fishing”は「釣りに行く」だけでなく、「一息つく」「自然の中で心を整える」といったニュアンスを含みます。

この章では、そんな釣り・漁・海辺の暮らしにまつわる英単語10選を紹介します。

英単語発音記号意味・解説
fisherman/ˈfɪʃərmən/漁師・釣り人。“fisher”とも言うが、“fisherman”は一般的。女性も含む場合は“fisher”が中立的。
fishing rod/ˈfɪʃɪŋ rɒd/釣り竿。“rod”は棒の意味。素材により“carbon rod”や“bamboo rod”と表現。
bait/beɪt/餌。動詞では“to bait a hook(針に餌をつける)”。比喩で“tempt”の意味にも。
net/net/網。漁業では“casting a net(網を投げる)”“fishing net”など。ネット社会の“net”と語源を同じくする。
hook/hʊk/釣り針。“get hooked on〜(〜に夢中になる)”というイディオムにも使われる。
catch/kætʃ/捕まえる・釣る。“catch a fish”のほか、“catch of the day(本日のおすすめ魚料理)”という表現でも有名。
reel/riːl/リール。糸を巻き取る装置。動詞で“reel in(引き寄せる)”=成功や成果を手に入れる比喩にも使われる。
tackle/ˈtækəl/釣り道具全般。“fishing tackle”=釣具一式。動詞では“問題に立ち向かう(tackle a problem)”の意味も。
line/laɪn/釣り糸。“fishing line”が正式。比喩で“cross the line(限度を超える)”など日常表現にも派生。
harbor/ˈhɑːrbər/港。“fishing harbor(漁港)”“safe harbor(避難港/安らぎの場所)”など象徴的にも使われる。

 

“catch of the day” はレストランでよく見かける表現で、「今日のおすすめ魚料理」の意味。

漁師がその日に釣った魚を提供する文化に由来しています。

“reel in your dreams(夢を引き寄せよう)”
“safe harbor in a storm(嵐の中の港=心の拠り所)”

といった比喩も、海と生きる文化から生まれた言葉です。

 

魚を学ぶことは、自然や人間の暮らしを英語で理解すること。

この視点を持つと、単語が“知識”ではなく“感情”として定着していきます。

 

神話・文化に登場する魚の英語(10選)

魚はただの生き物ではなく、命・再生・知恵・神秘の象徴として、古代から世界の神話や宗教に登場してきました。

キリスト教では「救いの印」、東洋では「努力と出世の象徴」、北欧やポリネシアでは「海の神の使い」として語られます。

ここでは、英語で表現される神話・文化にまつわる魚の言葉10選を紹介します。

英単語発音記号意味・解説
koi carp/ˈkɔɪ kɑːrp/鯉。英語でも “koi” で通じる。日本や中国では忍耐・成功の象徴として知られる。“The koi that swims upstream becomes a dragon.”(登竜門の由来)という故事にも登場。
mermaid/ˈmɜːr.meɪd/人魚。古代から海の守護・誘惑・神秘を象徴する存在。語源は “mere(水)+maid(娘)”。
leviathan/lɪˈvaɪəθən/リヴァイアサン。旧約聖書に登場する巨大な海の怪物。比喩で「圧倒的に大きな存在(国家・企業)」を指すことも。
ichthys/ˈɪkθɪs/初期キリスト教の魚のシンボル。ギリシャ語の頭文字が「イエス・キリスト・神の子・救い主」を意味する暗号。“Jesus fish”とも呼ばれる。
Pisces/ˈpaɪsiːz/うお座。ラテン語で「魚たち」。星座としては共感・直感・夢を象徴する。英語では “I’m a Pisces.” のように自己紹介にも使われる。
dolphin god/ˈdɒlfɪn ɡɒd/古代ギリシャ神話では「イルカ」は海神ポセイドンの使い。イルカが人を救う神話も多く、“divine messenger of the sea(海の神の使者)”と呼ばれた。
sea serpent/ˈsiː ˌsɜːrpənt/海の蛇。“serpent”は聖書で悪や知恵の象徴。海の深淵に潜む巨大生物の伝説として多くの文化に見られる。
golden fish/ˈɡoʊldən fɪʃ/「金の魚」。ロシア民話では願いを叶える存在。英語でも “the golden fish of luck(幸運をもたらす魚)” として詩的に使われる。
whale/weɪl/クジラ。『ヨナ書』では神の試練を象徴する存在。“Jonah and the Whale(ヨナとクジラ)”は救いと再生の物語として知られる。
naga/ˈnɑːɡə/ナーガ。ヒンドゥー教や仏教で登場する蛇神。英語でも “Naga” のまま用いられる。水や雨、豊穣を司る守護的存在。

 

魚は英語の世界でも、“faith(信仰)”と“transformation(変化)”を象徴する存在です。

  • “koi carp” は努力と昇華
  • “mermaid” は魅惑と未知
  • “ichthys” は信仰と救い
  • “whale” は試練と再生

言葉としての“fish”を超えて、文化や宗教の中で生き続ける「魚の物語」。

英語でそれらを学ぶことは、人類の想像力の海を泳ぐような体験でもあります。

 

英語のことわざ・表現に出てくる魚(10選)

英語では、“fish(魚)”は単なる生き物ではなく、人の性格・社会の立ち位置・状況の比喩として多彩に使われます。

たとえば “a big fish in a small pond(小さな池の大きな魚)” は、「狭い世界で威張っている人」を表す少し皮肉な表現。

また、“plenty of fish in the sea(海にはたくさん魚がいる)” は、恋やチャンスを励ますときによく使われます。

ここでは、日常会話・映画・ビジネス英語でもよく登場する“fish”を使った英語表現を紹介します。

英語表現意味・解説
a big fish in a small pond「小さな池の大きな魚」。小さな環境で力を誇る人のこと。例:He’s a big fish in a small pond.(彼は狭い世界の大物だ。)
plenty of fish in the sea「海にはたくさん魚がいる」=失恋や失敗の後に「他にもチャンスはある」と励ます言葉。例:Don’t worry, there are plenty of fish in the sea.
drink like a fish「魚のように飲む」=酒を大量に飲む人を指す表現。例:He drinks like a fish on weekends.(彼は週末にめちゃくちゃ飲む。)
cold fish「冷たい魚」=感情表現が乏しい人、無愛想な人。例:She’s a bit of a cold fish.(彼女は少し冷たいタイプだ。)
a fish out of water「水から出た魚」=場違いで落ち着かない人。例:I felt like a fish out of water at the party.(パーティーで完全に場違いだった。)
teach a man to fish「魚を与えるより、釣りを教えよ」。ことわざ Give a man a fish and you feed him for a day; teach a man to fish and you feed him for a lifetime.(魚を与えれば一日しか生きられないが、釣りを教えれば一生生きられる)=教育や自立の大切さを説く名言。
fishy「うさんくさい」「怪しい」。語源は“生臭い”という感覚から。例:That deal sounds fishy.(その話、なんか怪しいね。)
go fishing「釣りに行く」以外に、“探る・気を引く”という意味も。例:He’s just going fishing for ideas.(彼はただアイデアを探っているだけだ。)
fish for compliments「褒め言葉を釣る」=わざと謙遜して褒めてもらおうとすること。例:She’s always fishing for compliments.(彼女はいつも褒められたがっている。)
fish story「釣り話」=大げさで信じがたい話。例:That’s just a fish story!(それは作り話だよ!)

 

“fishy” は “smelling like fish(魚くさい)” から転じて、「怪しい・信じられない」という比喩的意味で使われるようになりました。

現代英語では、“That’s fishy.” と言えば「うさんくさいね」という軽い皮肉のトーンになります。

このような表現を学ぶことで、英語の「語彙」から一歩進んで、文化の感情と言葉のリズムを感じ取ることができます。

 

魚を使った派生語・複合語(5選)

“fish” は単独でも多彩な意味を持ちますが、英語では 他の単語と組み合わせて新しい意味を作る「複合語」としてもよく使われます。

たとえば “fishbone(魚の骨)” はそのままの意味でありながら、“fishbone diagram(特性要因図)” のようにビジネスや分析の分野でも登場します。

また、“fishbowl(魚鉢)” は水槽を意味するだけでなく、「外から丸見えの世界」や「狭い社会」の比喩としても使われます。

英単語発音記号意味・解説
fishbone/ˈfɪʃˌboʊn/魚の骨。“fishbone diagram(フィッシュボーン図)”は原因分析に使われるフレームワーク。比喩的に“構造を分解する”という発想を表す。
fishnet/ˈfɪʃˌnet/漁網。転じて“fishnet stockings(網タイツ)”のように衣服の素材名でも使われる。語感としては“編み目のあるもの”。
fishhook/ˈfɪʃˌhʊk/釣り針。直訳通りだが、比喩では“hook(引きつけるもの)”と組み合わさり、“誘惑・罠”の象徴にも。例:She used her charm like a fishhook.
fishbowl/ˈfɪʃ.boʊl/水槽。ガラス越しに見える様子から、“a fishbowl life(外から丸見えの人生)”という比喩表現でも用いられる。SNS時代の英語表現でも頻出。
fisherman’s luck/ˈfɪʃərmənz lʌk/「漁師の運」。努力より運の要素が大きいときに使う言葉。例:Sometimes you just need a fisherman’s luck.(ときには運も必要だ。)

 

“fish”を含む複合語は、単に魚を指すだけでなく、日常・社会・感情のメタファーとして働いています。

  • “fishbone” → 構造を見抜く思考
  • “fishbowl” → 外から見える人生
  • “fisherman’s luck” → 運と努力のあわい

つまり、“fish”は「生き物」から「哲学」にまで広がる英単語。この柔軟さこそが、英語の豊かさを物語っています。

 

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まとめ:英語で“海の世界”を旅しよう

波の音、夕暮れの海辺、魚たちの静かな群れ。
英語で“fish”を学ぶということは、
単に単語を覚えることではなく、自然・文化・暮らしを英語で感じ取ることでもあります。

“fish”は、海の生き物だけでなく、
料理・神話・ことわざ・比喩表現の中にも息づく万能語。
だからこそ、この一語を軸に学ぶだけで、
英語が 「生きた言葉」 として立体的に見えてきます。

たとえば、

  • 自然を感じる “tropical fish” や “coral reef”
  • 食卓に並ぶ “grilled salmon” や “fish and chips”
  • 文化に生きる “ichthys” や “golden fish”
  • 心を映す “a big fish in a small pond”

英語の“fish”には、人の暮らしと感情のすべてが潜んでいるのです。

TANZAMでは、こうした英単語を“意味”だけでなく“イメージ”で覚えることで、
記憶に自然に残る学びを目指しています。

「動物シリーズ」では、“lion(ライオン)”“bird(鳥)”“insect(虫)”など、
身近な自然の英語をテーマに、語彙と世界の広がりを一緒に感じられます。

英語を覚えることは、世界をもう一度見つめ直す旅。
次はあなたの言葉で、“海の世界”を語ってみましょう。🐠✨