英単語の発音を伸ばすおすすめアプリ10選|AI採点×例文で“通じる英語”に

英単語を覚えたはずなのに、いざ声に出すと「え?」と聞き返される。
ネイティブの発音を真似しているつもりなのに、どこか違う気がする——。
そんな経験、ありませんか?
実は「発音が苦手」というよりも、練習のやり方が間違っているだけの場合が多いのです。
単語を見て覚えるだけでは、脳と口が結びつかず、“知っているけど言えない・聞き取れない”状態に。
けれど今は、AIが音素レベルで発音を採点したり、ネイティブの音声と自分の声を比較できたりと、発音力を根本から鍛えられるアプリが増えています。
この記事では、英単語の発音を「理解」→「再現」→「定着」させるための3ステップを軸に、目的別のおすすめアプリを紹介します。
AI採点型から無料で使える聞き分け練習アプリまで、あなたに合った“通じる発音”の作り方がきっと見つかります。
結論ファースト:目的別おすすめ早見表
「発音を直したい」と思っても、何から始めるべきか迷う人は多いでしょう。
AI添削で自分の発音を細かくチェックしたい人もいれば、まずは耳を慣らしたい人、苦手な音だけを集中的に練習したい人もいます。
つまり、発音の悩みは人によって違うのです。
そのため、やみくもに有名アプリを使うよりも、目的に合った機能を持つアプリを選ぶ方がずっと効率的です。
下の表では、代表的な4つの目的別に「必要な機能」と「おすすめアプリ」を整理しました。
自分の現状にいちばん近いタイプをチェックしてみてください。
目的 | 必要な機能 | おすすめアプリ |
正しい発音を身につけたい(AI添削) | 音素判定・録音比較・AIフィードバックで“どこが違うか”を可視化 | ELSA Speak, BoldVoice, Say It |
聞き取れる耳を作りたい | 多話者のリアル発音データ・動画例・音声比較で“生の英語”に慣れる | Forvo, YouGlish, Rosetta Stone |
苦手音を矯正したい | 音素別練習や最小対立(/l–r/, /b–v/)で苦手音を徹底練習 | 発音博士, 英語発音トレ, Minimal Pairs |
発音と単語力を一緒に伸ばしたい | 単語例文×音声×SRS設計で、意味と音を同時に定着 | TANZAM, Clozemaster |
たとえば、「RとLの違いが苦手」なら発音博士、「文脈で覚えながら自然に発音を身につけたい」ならTANZAMが最適です。
自分の課題を見極めて、「AIで直す」×「耳で慣れる」×「文脈で定着させる」の3方向を意識すれば、短期間でも発音の変化を実感できるはずです。
英単語の発音を定着させる「3ステップ理論」
理解(Input)
まずは「正しい音」を頭と体で理解する段階です。
英語の発音は、日本語にない音素(/θ/, /r/, /v/など)が多く、口の形・舌の位置・息の出し方を意識しないと再現できません。
この段階では、見本の波形や口の動きを視覚で確認できるアプリが効果的です。
おすすめ:Say It, 発音博士
→ 自分の声とネイティブ音声を並べて比較し、「何が違うのか」を可視化できます。
再現(Practice)
次は、理解した音を実際に再現するステップです。
自分の発音を録音し、AIまたはネイティブの見本と比較することで、客観的な差を把握できます。
重要なのは「間違いを意識して修正する」こと。
AIが即座にフィードバックを返してくれるタイプのアプリなら、短時間でも効果的に練習できます。
おすすめ:ELSA Speak, BoldVoice, Speechling
→ 発音の正確さだけでなく、リズムやイントネーションまでチェック可能。Speechlingは人コーチによる添削も魅力です。
定着(Retention)
最後は、覚えた発音を意味と結びつけて長期記憶に定着させる段階です。
単語の発音だけでなく、例文や文脈の中で繰り返し使うことで、自然に“聞ける・言える”状態になります。
SRS(間隔反復)を搭載した単語アプリと組み合わせることで、発音と語彙の両方を効率的に強化できます。
おすすめ:TANZAM × 発音練習アプリ, Clozemaster
→ 例文音声を繰り返し聞き、音と意味を一体で覚える学習法が可能。
最新おすすめ発音アプリレビュー(目的別に解説)
「発音アプリ」とひとことで言っても、AI添削で細かく矯正できるものから、実際のネイティブ発音を聞き比べられるもの、さらには文脈で“音と意味”を同時に覚えられるものまでさまざまです。
ここでは、「AIで矯正」→「耳で鍛える」→「矯正&リズム習得」→「単語発音×定着」の順に、目的別におすすめアプリを紹介します。
まずは、正しい発音を最短で身につけたい人におすすめの「AIで矯正」タイプから見ていきましょう。
【AIで矯正:自分の発音を“見える化”】
ELSA Speak
AIが音素ごとに発音を採点し、どの音が弱いかを自動で分析。
苦手な音を重点的に出題してくれるため、短期間でも矯正効果を実感しやすい。
口の動きを視覚化するガイドもあり、独学でも正しいフォームを再現できる。
BoldVoice
俳優式の発声トレーニングにAI添削を組み合わせたユニークなアプローチ。
発音の正確さだけでなく、英語らしい抑揚・リズム・流暢さまで磨ける点が強み。
特にスピーキング試験対策や英語プレゼンに役立つ。
Say It
Oxford公式音声を使用し、自分の声とネイティブの波形を比較できる高精度アプリ。
どの音がずれているかを視覚的に理解できるため、「感覚」ではなく「データ」で直せる」。
学習履歴の管理機能もあり、発音改善の進歩を見える形で追える。
【耳で鍛える:聞いてわかる発音感覚】
発音を上達させるには、「正しく言える」だけでなく「正しく聞き取れる」ことが欠かせません。
ネイティブの音を大量に聞き、文脈の中で“どんなふうに発音されるのか”を体で覚えることが、自然な発音感覚の第一歩です。
Forvo
世界中の話者が投稿した“生の発音辞典”。
同じ単語でも国や地域によって微妙に発音が異なるため、アメリカ英語・イギリス英語・インド英語などの違いを直感的に体感できる。
単語単位で検索でき、実際の話者の音声を聞くことで、「教科書にはない英語のリアルさ」を学べる。
YouGlish
YouTube動画から、検索した単語が実際に使われている場面を自動抽出してくれる発音学習ツール。
ニュース・映画・TEDトークなど多様な文脈での発音を聞き比べることができ、“発音+イントネーション+スピード感”を同時に習得可能。
特に「自然な英語の音のつながり(リエゾン)」を理解するのに最適。
Rosetta Stone
語彙や文法も学べる総合英語アプリながら、TruAccent®技術による発音採点が非常に高評価。
ネイティブ発音とのズレを即時に数値で示し、正確なイントネーションを習得できる。
発音練習を軸にリスニングやスピーキングまで一体的に鍛えたい人に向く。
【矯正&リズム習得:日本語話者向け】
英語の音を正しく発していても、日本語のリズムで話してしまうと、どうしても不自然に聞こえてしまいます。
このタイプのアプリは、日本語話者が苦手とする“音の長さ・強弱・リズム”を重点的にトレーニングできます。
発音博士
自分の発音の波形とネイティブ音声を並べ、どの音がずれているかを視覚的に分析。
特に「R」「L」「V」「B」など、日本人が区別しづらい音を集中的に練習できる。
「音素別トレーニング」で、苦手音の矯正に特化したい人に最適。
英語発音トレーニング
AIによる自動採点機能を備え、短時間で発音スコアを確認できるシンプル設計。
隙間時間で反復練習を重ねることができ、“毎日1分”の継続トレーニングにも向いている。
初級者が自分の発音レベルを客観的に把握する入り口としてもおすすめ。
【単語発音×定着:文脈で覚える】
発音を本当に定着させるには、「音」だけでなく「意味」と結びつけて覚えることが大切です。
単語を単独で練習しても、実際の会話やリスニングでは音が変化して聞き取れないことがあります。
そこで効果的なのが、文脈の中で単語の発音を繰り返し聞き・使うタイプのアプリです。
TANZAM
単語の例文・音声・イラスト・忘却曲線(SRS)を組み合わせ、“音と意味を一体で覚える”設計が特徴。
ネイティブ音声を聞きながら文脈で単語を学べるため、単なる「暗記」ではなく「理解して発音できる」状態へと導く。
また、繰り返し間隔を自動で最適化することで、忘れかけたタイミングで音声復習を促し、長期記憶に定着させる。
発音練習アプリとの併用にも向き、“聞けて・言えて・使える”語彙力を育てられる。
Clozemaster
文の穴埋め形式(クローズテスト)を通じて、単語の意味と発音を文脈で強化。
ネイティブ音声付きで、実際の使われ方を自然にインプットできる。
単語単位ではなく“フレーズ単位”で発音を覚えられるため、会話に直結する発音練習としても有効。
学習プラン別の使い方テンプレート
発音学習は「長時間やること」よりも、「毎日、どんな順でやるか」が大切です。
ここでは、初心者から上級者まで、自分のペースで実践できる3つのモデルプランを紹介します。
どれも1日15分前後で完結するので、無理なく継続できます。
ライトプラン(まずは習慣をつけたい人向け)
朝の支度前や通学時間に、ELSA Speakまたは英語発音トレーニングを開きましょう。
1日1テーマ(例:RとLの違い)を選び、自分の発音を録音してAIの採点を確認します。
最初はスコアを気にせず、“自分の声を聞く”ことに慣れるのがポイントです。
「今日は5分だけ発音チェック」でもOK。とにかく“アプリを開く習慣”をつけることから始めましょう。
標準プラン(発音と単語を同時に伸ばしたい人向け)
放課後や寝る前に、ELSA Speak(5分)+ TANZAM(10分)を組み合わせて使います。
ELSAで「mouth」や「thought」など発音しづらい単語を練習したあと、TANZAMで同じ単語を含む例文を音声付きでシャドーイングしてみましょう。
「意味+音+文脈」を一緒に覚えることで、翌日のリスニングでも自然に聞き取れるようになります。
1週間続けると、「声に出して覚える」リズムが身についてきます。
実践プラン(短期集中・試験対策や留学準備向け)
週末にBoldVoiceやSpeechlingで録音課題を提出します。
AIやネイティブ講師からのフィードバックで、イントネーションや強弱を丁寧に修正しましょう。
平日はYouGlishを使って、YouTube上で同じ単語の“生発音”を確認します。
たとえば「culture」なら、スピーチや映画、ニュースでの発音を聞き比べ、実際の使われ方を耳で覚えます。
試験前には、自分の録音を聞き返しながら、話すスピードや抑揚を整えると効果的です。
毎日少しずつでも、“声に出す・聞く・確認する”を繰り返すことが上達の近道です。
最初の1週間は完璧を目指さず、「続けられた日数」を成果として積み重ねていきましょう。
よくある質問(FAQ)
AI採点って正確なの?
精度は年々向上しており、音の強弱や子音・母音のズレなどはかなり正確に判定されます。
ただし、文脈や抑揚全体の自然さまでは完璧に評価できない場合もあります。
AIだけでなく、Speechlingなど人のコーチによる添削を時々併用すると、バランス良く発音を磨けます。
無料版でも十分に練習できますか?
はい。ELSA Speakや発音博士は、無料範囲でも基本的な発音練習が十分に行えます。
1日数回の練習や主要な音素のチェックは無料で可能なので、まずはお試しで継続してみましょう。
慣れてきたら、広告オフや弱点分析などの有料機能を追加しても良いタイミングです。
発音練習と単語学習、どっちを先にすればいい?
結論から言うと、同時進行が最も効果的です。
単語の“音”と“意味”を同時に覚えることで、記憶が強化され、リスニング力も一緒に伸びます。
たとえば、ELSAで発音→TANZAMで文脈学習という流れが理想的です。
まとめ:発音は「知っている単語」を「使える単語」に変える力
発音は、単語を“覚える”段階から“一歩進んで使えるようにする”ための大切な技術です。
どんなに多くの単語を知っていても、正しく発音できなければ伝わらず、聞き取れないままになってしまいます。
まずは、AI発音チェック×例文音声を使って、「聞ける」「話せる」を日々の中で少しずつ実感してみましょう。
発音は努力よりも習慣で変わります。1日5分の積み重ねが、自信のある英語へとつながります。
そして、TANZAMなら単語学習の中で自然に発音力を伸ばすことができます。
意味・文脈・音が一体となった学びで、あなたの英語を“伝わる英語”へ。
今日から、発音も一緒に強化していきましょう。