英語の接尾辞とは?意味・例一覧&語彙力が伸びる覚え方

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英語の単語は、一見ばらばらに見えても「パーツの組み合わせ」で成り立っていることが多く、その中でも見落とされがちなのが「語尾=接尾辞(suffix)」です。

たとえば、kindness は「kind(親切な)」に -ness という接尾辞がついた形。

この -ness は「性質」や「状態」を表し、「優しさ」という意味を作り出しています。

このように、接尾辞は単に語尾を飾るだけでなく、単語の意味や品詞を決定づける重要な役割を担っています。

英単語の接尾辞を理解すれば、初めて見る単語でもその意味や使われ方を推測しやすくなり、語彙力の土台がより強固なものに。

英検・TOEFL・IELTSなどの試験対策や、日常的な英語読解にも役立つ知識として、今、あらためて注目されています。

  

接尾辞(suffix)とは?

接尾辞とは?意味と役割

接尾辞(suffix)とは、英単語の語尾に付加されるパーツで、主に「意味の追加」や「品詞の変化」を担います。

語根(root)や語幹(stem)と組み合わさることで、新しい単語を作る重要な構成要素です。

たとえば:

  • help(助ける)+ -ful(〜に満ちた) → helpful(役に立つ)
  • move(動く)+ -ment(動作・状態) → movement(動き、運動)

このように、接尾辞によって名詞・形容詞・動詞・副詞などの品詞が変化したり、抽象的な意味が加わったりします。

👉英語の語根とは?

 

接頭辞との違いは?

接頭辞(prefix)は、単語の先頭に付加されて「意味」を変えるものです(例:re-, un-, pre-)。

一方、接尾辞は語尾に付加され、単語の品詞や役割を調整します。

種類 位置 主な役割
接頭辞 単語の前 否定・再び・前など意味の追加 unhappy, rewrite
接尾辞 単語の後 品詞の変化・状態や性質の表現 careful, action

👉英語の接頭辞とは?

 

接尾辞を学ぶ3つのメリット

1. 意味や品詞が予測できる

接尾辞には「-ness(性質)」「-able(〜できる)」「-tion(動作・状態)」など、一定の意味と品詞変化ルールがあります。

これを知っていれば、初見の単語も理解しやすくなります。

例:

  • happiness(happy + -ness)→「幸せという性質」=名詞
  • readable(read + -able)→「読める」=形容詞
  • corruption(corrupt + -ion)→「腐敗という行為・状態」=名詞

 

2. 単語のグループ化で記憶に残る

同じ接尾辞でまとまる単語は、意味の共通点があり、記憶に定着しやすいです。

例:-less(〜がない)

  • hopeless(希望がない)
  • fearless(恐れを知らない)
  • careless(不注意な)

このように、構造を軸に語彙を整理できるのが、接尾辞学習の魅力です。

 

3. 試験対策にも効果的

TOEFLや英検などでは、難単語が読解や語彙問題に頻出します。語尾から意味や文法的役割を推測できれば、初見語にも対応可能です。

特に語形成(word formation)や類義語選択では、接尾辞の知識が得点源になることも。

このように、接尾辞を学ぶことは、日々の語彙学習を「構造的」に変え、効率と応用力の両方を高めてくれるのです。

 

よく使われる英語の接尾辞30選

英単語の「語尾」に注目すると、意味や品詞のヒントが隠されていることがよくあります。

この章では、英語学習で特によく登場する30の接尾辞を【名詞化】【形容詞化】【動詞化】【副詞化】などの役割別に分類して紹介します。

それぞれの接尾辞について、意味と代表的な例単語(和訳付き)をセットで一覧化しました。語彙力の“構造的理解”にぜひご活用ください。

 

名詞を作る接尾辞

接尾辞 意味 例単語(和訳)
-ness 性質・状態 kindness(優しさ), darkness(暗さ)
-tion 動作・状態 operation(操作), action(行動)
-ity 性質・性格 reality(現実), ability(能力)
-ment 結果・手段 development(発展), achievement(達成)
-ance 状態・性質 resistance(抵抗), importance(重要性)
-ship 関係・状態 friendship(友情), leadership(指導力)
-er ~する人・物 teacher(教師), writer(作家)
-ism 主義・様式 capitalism(資本主義), tourism(観光業)
-ist ~する人 artist(芸術家), scientist(科学者)
-hood 時代・状態 childhood(子供時代), brotherhood(兄弟愛)

 

形容詞を作る接尾辞

接尾辞 意味 例単語(和訳)
-able ~できる readable(読める), breakable(壊れやすい)
-ous ~に満ちた dangerous(危険な), curious(好奇心旺盛な)
-ful ~に満ちた hopeful(希望に満ちた), useful(役に立つ)
-less ~がない fearless(恐れを知らない), careless(不注意な)
-ic ~のような poetic(詩的な), athletic(運動の)
-al ~に関する natural(自然の), seasonal(季節の)
-ive 傾向・性質を示す active(活動的な), creative(創造的な)
-y ~の性質を持つ snowy(雪の), juicy(ジューシーな)
-en 材質・状態 golden(金の), wooden(木の)
-ary ~に関する、場所 stationary(静止した), voluntary(自発的な)

 

動詞を作る接尾辞

接尾辞 意味 例単語(和訳)
-ize ~にする modernize(現代化する), organize(整理する)
-ify ~にする simplify(単純化する), clarify(明確にする)
-en ~にする strengthen(強くする), widen(広げる)

 

副詞を作る接尾辞

接尾辞 意味 例単語(和訳)
-ly ~に(方法・程度) quickly(速く), honestly(正直に)
-ward ~の方向に forward(前へ), backward(後ろへ)
-wise ~の観点で otherwise(その他の点では), clockwise(時計回りに)

 

これらの接尾辞を知っていれば、見たことのない単語でも、語尾から意味や品詞を推測することができます。

👉英語の接尾辞100選

 

接尾辞の覚え方【3ステップで効率化】

接尾辞の知識をしっかり定着させるには、「意味を知る」だけでなく、文脈や単語の構造と結びつけて覚えることが大切です。

ここでは、語彙学習を効率化する3つのステップをご紹介します。

ステップ1:意味をカテゴリごとに分類して整理

接尾辞には、それぞれ共通した意味や働きがあります。

まずは、「名詞を作る接尾辞」「形容詞を作る接尾辞」などの品詞ごとに分類して、意味を整理しましょう。

語尾のパターンと意味が結びつけば、意味の推測が一気にラクになります。

例えば:

  • 「-ness」は「性質・状態」→ kindness, darkness
  • 「-able」は「〜できる」→ readable, breakable
  • 「-ion」は「動作・状態」→ action, creation

グループで覚えることで、バラバラだった単語が“構造的に”頭に入りやすくなります。

 

ステップ2:語根と接尾辞を組み合わせて覚える

接尾辞だけで覚えるよりも、語根とのセットでイメージすると記憶に残りやすくなります。

たとえば:

  • act(行う)+ -ion → action(行動)
  • happy(幸福な)+ -ness → happiness(幸福という状態)
  • create(創造する)+ -ive → creative(創造的な)

接尾辞と語根を“部品”のように捉え、組み立てながら覚えていくことで、単語の意味が論理的に理解でき、未知の語にも応用が利くようになります。

 

ステップ3:例文と音声で文脈の中で使えるようにする

接尾辞を理解しても、実際に使えなければ意味がありません。

そこで、例文を通して「どんな場面で使われるのか」を確認し、音声や発音練習と組み合わせて定着を図りましょう。

たとえば:

  • She is a fearless(彼女は恐れを知らないリーダーだ)
  • This book is very readable.(この本はとても読みやすい)

文脈とセットで学ぶことで、単語の使い方が自然に身につきます。

音声・例文・クイズなどを活用できる英単語アプリ(例:TANZAMなど)を使えば、ステップ3をよりスムーズに実践可能。

接尾辞の理解を文脈の中で深め、記憶に残す学習ができるのでおすすめです。

 

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似た接尾辞の違いと注意点

英語の接尾辞には、形が似ていて意味も近いものが多くあります。

しかし、それぞれに使い分けのルールや傾向があるため、正しく理解しておくことが重要です。

ここでは、特によく混同されやすい接尾辞について、具体例とともに解説します。

-tion と -sion の違い

どちらも「名詞をつくる接尾辞」で、動作・状態・結果などを表しますが、語源や語幹によって使い分けられます

  • -tion:多くのラテン語由来の動詞に由来し、形が規則的
    例:action(行動) / creation(創造)
  • -sion:語幹が-s/-d/-de/-mit/-pel などで終わる語につく
    例:decision(決定)/ admission(入場)/ expansion(拡大)

スペルの違いで意味が変わるわけではありませんが、動詞の形に注目することで、適切な語尾が判断しやすくなります

 

-able と -ible の違い

どちらも「〜できる」という意味を持つ形容詞を作る接尾辞ですが、語源や単語の由来によって使い分けられています

  • -able:現代英語やラテン語由来の語に多く見られ、使える範囲が広い
    例:readable(読める)/ breakable(壊れやすい)
  • -ible:主にラテン語由来の語に使われ、語幹に変化が起こりにくい
    例:visible(見える)/ tangible(触れられる)

原則として、-ableの方が新しい語に付きやすく、-ibleは限定的な語に使われます

ただし例外も多いため、語根とセットで覚えるのが効果的です。

 

混同しやすい接尾辞一覧

接尾辞 意味 よく間違える接尾辞 見分け方のヒント
-tion 動作・状態 -sion 動詞の語幹の終わり方に注目
-able 〜できる -ible -ableは新語にも多く使われる
-er ~する人・物 -or -erは一般的な職業名に多い(teacher)
-ance 状態・性質 -ence 語幹とセットで覚えると判別しやすい
-al 関連のある -ial 両者とも形容詞を作るが、ialはより抽象的な場合に使われることも

 

注意:スペルにとらわれすぎないことも大切

接尾辞の違いは、スペルや意味の傾向にルールがありますが、すべてが厳密に決まっているわけではありません

英語は例外の多い言語なので、「語源+文脈」で理解する姿勢が大切です。

特に英語学習者の場合、完璧を目指すよりも、パターンと語感に慣れることを意識した方が実用的です。

音読や例文での確認を習慣にしながら、徐々に“使える語尾感覚”を育てていきましょう。

 

学習に役立つ書籍・辞書・アプリまとめ

接尾辞をはじめとする語源の知識は、信頼できるリソースを活用することで、より深く・効率的に身につけられます。

ここでは、接尾辞学習におすすめの書籍・辞書・アプリを紹介します。

 

書籍|語源を楽しく・本格的に学べる一冊

『英単語の語源図鑑』(かんき出版)

イラストとストーリー形式で語源が解説されており、視覚的に単語構造を理解できる。初心者にも読みやすく、語源学習の導入に最適なベストセラー。

『英語語源ハンドブック』(唐澤一友・小塚良孝・堀田隆一 著)

約1000語を網羅した本格派。単語の意味・形・発音の変化に加え、関連語とのつながりも丁寧に解説。英語史や語源に深く踏み込みたい学習者におすすめ。

 

オンライン辞書|無料で使える語源リサーチツール

Etymonline(https://www.etymonline.com)

英単語の起源や意味の変遷が詳しく解説された語源専門のオンライン辞書。接尾辞や接頭辞を調べるときにも便利。全英語で書かれているが、語源に興味がある人には必携。

Wordnik(https://www.wordnik.com)

意味、例文、語源、語の使用頻度などを網羅する多機能辞書。シンプルなUIで検索性も高く、単語学習全般に使える。

 

アプリ|接尾辞学習を日常に組み込むならTANZAM

TANZAM(英単語アプリ)

英単語を、文脈や音声とともに学べるアプリ。語源に特化しているわけではありませんが、接尾辞の学習にも有効な機能がそろっています。

  • 検索バーで接尾辞を入力すると、それを含む単語を一覧表示
  • 【例文】【イラスト】【音声】【語源】等が各単語に収録されており、多角的に学べる
  • Listening Modeで耳から学習、クイズで記憶定着もサポート

毎日のスキマ時間に無理なく学習したい人には、TANZAMの活用がおすすめです。

 

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まとめ|英語の接尾辞で語彙力に“深み”を

接尾辞は、英単語の“構造”を理解するための重要なヒントです。

意味や品詞の手がかりを得られることで、知らない単語にも冷静に対応でき、単語学習の効率も大きく向上します。

ただ丸暗記するのではなく、「なぜその意味になるのか?」を構造的に捉えることで、語彙の理解が深まり、定着もしやすくなります。

英検・TOEFLなどの試験対策はもちろん、日常英語やビジネスシーンでも役立つスキルです。

TANZAMのような英単語アプリを活用すれば、接尾辞ごとに単語を検索・復習でき、耳・目・文脈を使ったインプットが可能になります。

接尾辞の知識を武器に、より柔軟で本質的な語彙力を育てていきましょう。