英語でよく使われる接頭辞100選|意味・例単語つき一覧

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英単語の意味を構造的に理解するうえで、欠かせないのが接頭辞(prefix)です。

接頭辞とは、単語の先頭につく語の一部で、「否定」「位置」「時間」「数量」などの意味を加える役割を持っています。

たとえば、re-(再び)がついた rebuild は「再び建てる」、un-(否定)がついた unhappy は「幸せでない」といった具合に、接頭辞がつくだけで単語のニュアンスが大きく変わります。

 

この一覧では、「接頭辞 / 意味 / 例単語(日本語訳)」の3項目をセットで紹介しています。

意味を見ながら接頭辞の機能を理解し、例単語を通じて実際の使われ方をイメージできる構成です。

英単語をパーツごとに「読める・推測できる」感覚が身につくはずです。

  

否定・反対・欠如を表す接頭辞(20選)

英単語の中でも特に出現頻度が高く、意味の変化が大きいのが「否定・反対・欠如」を表す接頭辞です。

“〜でない”“〜に逆らう”といったニュアンスが加わることで、単語の方向性が一変します。

接頭辞 意味 例単語(意味)
un- 否定 unhappy(不幸な)、unlock(解除する)
in- 否定 incorrect(間違った)、inactive(非活動的な)
im- 否定(p/b前) impossible(不可能な)、immature(未熟な)
il- 否定(l前) illegal(違法な)、illogical(非論理的な)
ir- 否定(r前) irregular(不規則な)、irrelevant(無関係な)
dis- 否定・除去 dislike(嫌う)、disconnect(切断する)
non- 否定 nonfiction(ノンフィクション)、nonsense(無意味)
a- 無・欠如 amoral(非道徳的な)、asymmetry(非対称)
anti- 反対・対抗 antibiotic(抗生物質)、antisocial(反社会的な)
contra- 反対 contradict(反論する)、contraceptive(避妊薬)
de- 否定・除去 deactivate(無効にする)、devalue(価値を下げる)
mal- 悪い・有害 malfunction(故障)、malnutrition(栄養失調)
mis- 誤って misunderstand(誤解する)、misuse(誤用する)
ab- 離れる abnormal(異常な)、absent(不在の)
ob- 反対・妨害 obstruct(妨害する)、oppose(反対する)
re-(否定) 戻す・取消す reverse(逆転させる)、retract(撤回する)
ex-(否定的) 外す・外部 exclude(除外する)、expel(追放する)
dis-(反対) 分離・対立 disapprove(不賛成である)、dishonor(不名誉)
in-(強意) 否定以外の意味もあり inflate(膨らませる)、inspire(鼓舞する)
pseudo- 偽の pseudonym(偽名)、pseudoscience(疑似科学)

 

覚え方のポイント:un- / in- / im- / il- / ir- の使い分け

これらはすべて「not(〜でない)」という意味を持つ否定の接頭辞ですが、使い分けにはルールがあります。

  • in-:基本形。母音・多数の子音前に使われる(inactive, inaccurate)
  • im-p/b/m前に変化(impossible, imbalance)
  • il-lで始まる語につく(illegal, illogical)
  • ir-rで始まる語につく(irregular, irresponsible)
  • un-:意味的にin-と近いが、より広範囲で使われる(unhappy, unlock)

→ 発音しやすさを考慮した音の変化(語頭同化)がベースになっていると覚えるとスムーズです。

 

よくある混乱例と注意点

1. mis- vs dis-

  • mis- は「間違って」「誤って」(misunderstand = 誤解する)
  • dis- は「反対・分離」(disconnect = 接続を切る)
    → 誤解と拒絶はニュアンスが異なるため注意

2. re- は「再び」だけじゃない?

  • re- は「もう一度」という意味が有名ですが、retract(撤回する)resign(辞職する) では「取り消す」ニュアンス
    → 再動作・取り消し・強調など文脈依存で意味が変わる

 

時間・順序・回数・頻度を表す接頭辞(15選)

「いつ」「何番目」「何度目」――英単語に時間や順序、頻度の情報を与える接頭辞は、意味を推測するうえで非常に役立ちます。

この章では、過去・未来・繰り返し・先後関係を示す接頭辞を紹介します。

接頭辞 意味 例単語(意味)
pre- 前に preview(事前に見る)、predict(予測する)
post- 後に postgraduate(大学院生)、postpone(延期する)
re- 再び rewrite(書き直す)、replay(再生する)
pro- 前方に、先に progress(進歩)、prologue(序章)
fore- 前に forecast(予報する)、foresee(予見する)
ante- 前に(主に文語) antecedent(先行するもの)、antebellum(戦前の)
neo- 新しい neonatal(新生児の)、neologism(新語)
retro- 後ろへ、逆に retroactive(遡及的な)、retrograde(逆行する)
peri- 周囲 perimeter(周囲)、perinatal(出産前後の)
inter- 間に、相互に interaction(相互作用)、intervene(介入する)
intra- 内部に intravenous(静脈内の)、intranet(内部ネットワーク)
ever- 常に、ずっと everlasting(永遠の)、evergreen(常緑の)
semi- 半分、部分的に semicircle(半円)、semiannual(年2回の)
dia- 横切って、完全に dialogue(対話)、diagnose(診断する)
ann-/enn- 年、毎年 annual(年1回の)、centennial(100年ごとの)

 

覚え方のポイント:接頭辞で時間の流れを感じ取る

  • pre- / post- / fore- / ante- → 「前」や「後ろ」を表す接頭辞。文脈によって時系列を正しくつかもう
  • re- → 「再び」。動作の反復・やり直しを示す
  • neo- / retro- / ever- →「新しい・古い・ずっと」など、時間の質的変化に注目
  • inter- / intra- →「間」か「中」かで大きく意味が変わるためセットで覚えるのがおすすめ

 

よくある混乱例と注意点

1. pre- と pro- の混同

  • pre- は「時間的に前」(predict = 前もって言う)
  • pro- は「方向として前」「前方へ進む」(progress = 前進)
    → 「いつ?」と「どこへ?」の違いに注意

2. re- は「再び」だが、完全な繰り返しとは限らない

  • rethink(考え直す)→ 前回の思考を再評価
  • rebuild(建て直す)→ 一度壊れたものを新たに立てる
    → 動詞によって「再構築」「再評価」「やり直し」のニュアンスに幅あり

これらの接頭辞は、英語の読解やリスニングで「時系列を読み解く」手がかりになります。

TANZAMで例文を確認しながら、前後関係や反復のイメージをしっかり定着させていきましょう。

 

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場所・位置・方向を表す接頭辞(20選)

物事が「どこにあるか」「どこへ向かうか」は、英語の意味を読み解くうえで重要な要素です。

この章では、空間的なイメージを伝える接頭辞を厳選して紹介します。

接頭辞 意味 例単語(意味)
sub- 下に submarine(潜水艦)、subway(地下鉄)
super- 上に、超えて supervise(監督する)、supernatural(超自然的な)
over- 上に、過剰に overlook(見落とす/見下ろす)、overdo(やりすぎる)
under- 下に、不十分に underground(地下の)、underestimate(過小評価する)
up- 上へ uplift(高揚させる)、upgrade(昇格させる)
down- 下へ downfall(没落)、download(ダウンロードする)
out- 外へ、外に outcome(結果)、outgrow(成長して〜を脱する)
in- / im- 中に input(入力)、implant(埋め込む)
ex- 外に、外へ export(輸出する)、exclude(除外する)
inter- 間に、相互に international(国際的な)、interact(相互に作用する)
intra- 内に intranet(社内ネットワーク)、intravenous(静脈内の)
trans- 横切って、越えて transport(輸送する)、translate(翻訳する)
ad- ~へ(方向) advance(前進する)、adjust(調整する)
circum- 周囲に circumference(円周)、circumvent(回避する)
per- 通して、完全に perceive(知覚する)、permeate(浸透する)
en- / em- 中に、〜化する empower(力を与える)、encircle(囲む)
intro- 内へ introduce(紹介する)、introvert(内向的な人)
extra- 外に、余分に extraordinary(並外れた)、extracurricular(課外の)
ab- 離れて abnormal(異常な)、absent(不在の)
de- 下に、取り除く descend(降りる)、degrade(劣化させる)

 

覚え方のポイント:空間イメージを持つことがカギ

  • 上下のイメージは、super-(上)とsub-(下)を対で覚えると効果的。
  • in-/im-(中) vs. ex-(外)inter-(間) vs. intra-(内部) も対比が有効。
  • circum-(周囲)・trans-(越える)・ad-(方向) などは、物体の「動き」をイメージすると覚えやすい。
  • 覚えにくper-de-は「通す・完全に」「下に・否定的に」といったニュアンスで例文と結びつけよう。

 

よくある混乱例と注意点

1. under-とsub-の違い

  • subway(地下鉄)は「下にある道」
  • underestimateは「過小評価する」、比喩的な「下に見る」
    → *under-*は物理的・抽象的どちらもあり

2. over- は “過剰” の意味も

  • oversee(監督する)=上から見る → 見守る
  • overdo(やりすぎる)=必要以上にやる
    → 単なる「上」ではなく、文脈で「度を超す」意味にもなる

3. trans- / per- / circum- の使い分け

  • trans- は「通り抜ける」、per- は「隅々まで通す」、circum- は「周囲を回る」
    → “通過する” 動作か、“全体に広がる” か、“囲む” かでニュアンスが異なる

空間的な意味を持つ接頭辞は、抽象的な語にも応用されやすく、比喩的な表現にも多く登場します。

 

数量・程度・範囲を表す接頭辞(20選)

「どのくらい多いか・大きいか・広いか」といった数量や程度の情報は、英単語のニュアンスを大きく左右します。

この章では、数・範囲・強調などを表す接頭辞を紹介します。

接頭辞 意味 例単語(意味)
mono- 1つの、単一の monologue(独白)、monopoly(独占)
uni- 1つの uniform(制服)、unify(統一する)
bi- 2つの bilingual(バイリンガルの)、bicycle(二輪車)
di- 2つの dioxide(二酸化物)、dilemma(ジレンマ)
tri- 3つの triangle(三角形)、trilogy(三部作)
quad- 4つの quadrangle(四辺形)、quadruple(4倍にする)
multi- 多くの multicultural(多文化の)、multitask(複数の作業を同時に行う)
poly- 多数の polygon(多角形)、polytheism(多神教)
semi- 半分、部分的な semicircle(半円)、semiannual(年2回の)
hemi- 半分(主に医学・科学) hemisphere(半球)、hemiplegia(片麻痺)
centi- 100分の1 centimeter(センチメートル)
milli- 1000分の1 milligram(ミリグラム)
kilo- 1000 kilogram(キログラム)、kilometre(キロメートル)
mega- 100万、大きい megabyte(メガバイト)、megastar(大スター)
micro- 小さい、微細な microscope(顕微鏡)、microorganism(微生物)
macro- 大きい、全体的な macroeconomics(マクロ経済学)、macrobiotic(長寿の)
hyper- 過度に、多すぎる hyperactive(多動の)、hypersensitive(過敏な)
hypo- 不足の、下の hypodermic(皮下の)、hypothermia(低体温)
over- 過剰の、越えて overwork(働きすぎる)、overestimate(過大評価する)
under- 不足の、未満の underdeveloped(未発達の)、underpay(賃金が低い)

 

覚え方のポイント:数字・比較のイメージで整理しよう

  • mono- / uni- / bi- / tri- は数字の順に並べて覚えると効果的。
  • micro-(小) vs. macro-(大)hyper-(過度) vs. hypo-(不足) は対義語ペアで定着。
  • semi- / hemi- の「半分」は、使われる分野(semiは一般・hemiは学術系)で区別。
  • over- / under- は前章の空間的意味とも重なるが、ここでは“程度”に焦点。

 

よくある混乱例と注意点

1. semi- と hemi- の違い

  • semicircle は一般的な「半円」
  • hemisphere は地球の「半球」など科学的な文脈で使用
    → 文脈で使い分けること

2. micro- / milli- / centi- / kilo- の単位混同

  • micro-(100万分の1)、milli-(1000分の1)、centi-(100分の1)、kilo-(1000)
    → 数値感覚を意識して比較しながら覚える

3. over- の意味の重なり

  • oversee(監督する)は「上から見る」→場面によっては方向にも程度にも取れる
    → 単語ごとにニュアンスを押さえる必要がある

 

数量や範囲を表す接頭辞は、理系・ビジネス・医療分野など幅広い領域で登場します。

意味の核を押さえれば、難しい語彙も推測しやすくなります。

 

態度・関係・状態を表す接頭辞(15選)

人や物の「あり方」や「関係性」「状態」を表す接頭辞は、抽象的な意味を担うことが多く、エッセイや論文などフォーマルな英語にも頻出します。

ここでは、そうしたニュアンスを持つ接頭辞を整理します。

接頭辞 意味 例単語(意味)
auto- 自分自身 autobiography(自伝)、autonomy(自治)
co- / com- / con- 共に、共通して cooperate(協力する)、combine(結合する)、connect(つなぐ)
syn- / sym- 共に、同時に synchronize(同時に起こる)、sympathy(共感)
pro- 前向きに、支持して promote(促進する)、proactive(積極的な)
anti- 反対、対抗 antiwar(反戦の)、antibiotic(抗生物質)
counter- 逆に、反して counterattack(反撃)、countermeasure(対策)
en- / em- 状態にする、〜させる empower(力を与える)、encourage(励ます)
dis- 否定、反対、取り除く disconnect(切断する)、disable(無効にする)
inter- 間、相互に interact(相互作用する)、interview(面接)
intra- 内部の、内部で intranet(社内ネットワーク)、intravenous(静脈内の)
extra- 外側の、超える extraordinary(並外れた)、extracurricular(課外の)
para- 側に、補助的な parallel(平行な)、paramedic(救急医療士)
pseudo- 偽の、見せかけの pseudonym(偽名)、pseudoscience(疑似科学)
neo- 新しい、現代の neoliberal(新自由主義の)、neonatal(新生児の)
hetero- / homo- 異なる/同じ heterosexual(異性愛の)、homogeneous(同質の)

 

覚え方のポイント:関係性のパターンで整理しよう

  • co- / con- / syn- / inter- は「共に」「相互に」のイメージでグループ化。
  • anti- / counter- / dis- は「反対・逆」の文脈で使われるのでセットで覚えると効果的。
  • intra- / extra- / para- は「内と外/補助」の関係性が対比しやすい。
  • pseudo- は「本物っぽく見えるけど偽物」という皮肉を含む語に多く登場。

 

よくある混乱例と注意点

1. co- / com- / con- の使い分け

  • cooperate(共に働く)
  • combine(共に結びつく)
  • connect(共につなぐ)
    → 意味はほぼ同じでも、語頭の子音によって形が変化(語感・発音の自然さ)

2. pseudo- の含意に注意

  • pseudoscience は科学のようで科学でない(=ニセ科学)
    → 単に「間違っている」というより、「本物に見せかけた偽物」というニュアンスがある

3. homo- / hetero- の文脈依存

  • homogeneous(同質の)は理科・統計用語など学術的文脈で登場することが多い
    → 使われる分野に注意

抽象的な語の理解は、論理的な文章の読解やエッセイの語彙力強化に直結します。

接頭辞のイメージを押さえることで、語彙の深いレベルでの定着につながります。

 

その他・派生的な接頭辞(10選)

ここでは、これまでの分類に当てはまりにくいものの、英語学習で知っておくと便利な「派生的」「多義的」な接頭辞を紹介します。

語源やラテン語・ギリシャ語に由来するものも含まれ、学術・専門用語にも登場します。

接頭辞 意味 例単語(意味)
pan- 全て、全体 panorama(全景)、pandemic(世界的流行)
ultra- 極端に、超えて ultraviolet(紫外線)、ultramodern(超近代的な)
meta- 超越、変化 metaphor(比喩)、metamorphosis(変態・変化)
semi- 半分、不完全な semicircle(半円)、semiannual(年2回の)
micro- 小さい microscope(顕微鏡)、microorganism(微生物)
macro- 大きい、広い視点の macroeconomics(マクロ経済学)、macrostructure(大構造)
neo- 新しい、現代の(再掲) neologism(新語)、neonatal(新生児の)
arch- 主要な、最も重要な、または敵対 archbishop(大司教)、archenemy(宿敵)
fore- 前に、前方 foresee(予見する)、forehead(額)
under- 下に、劣って、不足して underestimate(過小評価する)、underdeveloped(未発達の)

 

覚え方のポイント:ニュースや専門用語にも注目

  • pan-(全体)や ultra-(極端)は、政治・科学・医療などの分野でよく見かける。
    • 例:pandemic(世界的流行)やultranationalist(超国家主義者)
  • meta- は「超えて」や「高次のレベル」を意味し、現代では「メタ認知」「メタバース」などでも注目される語源。
  • arch- は「主な」「最大の」または「敵対的な」意味を持つこともあるため、文脈によって解釈を変える必要がある。
  • micro- / macro- は、比較対象で対になる語。どちらも学術分野で非常に頻出。

 

注意すべきポイントと混乱例

1. meta- の意味の幅広さ

  • metaphor(比喩)→ 「何かを別のものに“移す”」
  • metamorphosis(変態)→ 「姿が変わる」
    → 抽象的で派生
  • 的な意味をとるため、直訳よりも比喩・概念的な理解が必要

2. under- は単に「下」ではなく「不足」も表す

  • underdeveloped(開発不足の)は「開発されたが足りない状態」
  • underperform(期待を下回る)も含意に注意

この章の接頭辞は、抽象的な概念や科学的語彙の理解にもつながる、奥行きのある学習ポイントです。

 

まとめ|接頭辞一覧を語彙力アップに活かそう

英単語を丸暗記するのではなく、「接頭辞」という“意味のヒント”を手がかりにして覚えることで、語彙力は飛躍的にアップします。

今回紹介した一覧は、学習の“地図”のようなもの。

・似た接頭辞はグループでまとめて覚える

・苦手な接頭辞は繰り返し見返す

など、自分なりの活用方法で定着を目指しましょう。

 

さらに、英語学習アプリTANZAMでは、接頭辞を含む単語情報が多数収録されており、例文・音声・クイズで立体的に学べます。

意味を“記号”ではなく“体感”で覚えたい方におすすめです。

語源の知識を活かし、英語の本質に近づく語彙力を身につけましょう。