【大学受験対策】英単語アプリの選び方とおすすめ|スキマ学習から本格受験まで

大学受験の英語では「どれだけ単語を知っているか」が得点に直結します。
長文を読み解くときも、リスニングで内容をつかむときも、基礎となるのは単語力です。単語を制する者が、受験英語を制するといっても過言ではありません。
とはいえ、高校生は授業や部活、塾で忙しく、「単語帳を開いてじっくり暗記する時間がない」という声も多いものです。
そこで役立つのが英単語アプリ。スマホで気軽に取り組めるので、通学中やちょっとした空き時間でも学習が進みます。
さらに、忘却曲線に合わせた復習や進捗管理など、紙の単語帳にはない工夫で続けやすい仕組みが整っています。
この記事では、大学受験に本当に使える英単語アプリを厳選して紹介します。
アプリごとの特徴や選び方をまとめるだけでなく、「どれなら続けられるか」「保護者がどう関われば安心か」といった視点も交えて解説します。
高校生本人はもちろん、受験を支えるご家庭にとっても役立つ内容になっていますので、ぜひ参考にしてください
結論ファースト:目的別おすすめアプリ早見表
英単語アプリは数が多く、「結局どれを選べばいいの?」と迷う方も多いと思います。
そこでまずは、目的別におすすめを整理した早見表をご用意しました。
自分やお子さんの学習スタイルに合うものを探す参考にしてください。
目的 | おすすめアプリ | 特徴・選び方のポイント |
スキマ学習・無料重視 | mikan / HAMARU | 通学や休憩時間にサクッと学習できる設計。mikanは高速反復で効率的、HAMARUはゲーム感覚で続けやすい。まずは無料から試したい方におすすめ。 |
受験準備向け | ターゲットの友 / 究極英単語 | 定番単語帳に準拠、あるいは大学受験頻出語を網羅。学校・塾の学習と相性が良く、直前期の総復習にも安心。 |
一貫型・継続重視 | TANZAM | 英検から高校・大学受験までを一つのアプリでカバー。忘却曲線に基づいた復習で習得済み単語は重複せず、親が細かく管理しなくても継続できる設計。保護者にとって安心感のある選択肢。 |
習慣化・応用 | Quizlet / Anki / Drops | Quizletは学校配布の単語リスト共有に便利、Ankiはこだわり派向けの本格SRS、Dropsは1日5分で習慣化をサポート。受験準備+英語に触れる習慣づけに役立つ。 |
このように、「効率重視」「受験直結」「長期一貫」「習慣化」の4つの軸で考えると、選択がぐっとわかりやすくなります。
大学受験向けアプリ選びで大切な3つの視点
受験必須語彙をカバーしているか
大学受験では、共通テストレベルから難関大学の過去問頻出語まで幅広い語彙が必要です。アプリによって収録語彙の範囲は異なります。
たとえば「ターゲットの友」なら定番単語帳に準拠していて安心感があり、「TANZAM」は入試頻出語を効率的に網羅できます。
お子さんの志望校レベルや学校で使っている教材に合っているかを確認することが、無駄のない学習につながります。
復習アルゴリズム・効率的な学習法があるか
単語は「覚えたつもり」になっても、時間が経つとすぐに忘れてしまいます。
ここで大切なのが、忘却曲線に基づいた復習やAIによる出題調整などの仕組みがあるかどうか。
アプリが自動的に復習タイミングを管理してくれると、保護者が「ちゃんと復習してる?」と声をかけなくても自然に定着が進みます。
忙しい高校生ほど、この「効率的に続けられる仕組み」が役立ちます。
無料でどこまで使えるか、有料プランの価値
多くのアプリは無料で始められますが、無料版では学習範囲や復習機能が制限されることもあります。
大切なのは、無料でどこまで使えるかを試した上で、有料プランが本当に必要かを見極めることです。
有料版にすると「音声付き例文」「進捗管理」「広告なし」など、学習の質を高める機能が解放されるケースが多いです。
保護者にとっては「この投資でどれだけ学習効果が上がるのか」を判断基準にすると安心です。
国内アプリ詳細レビュー
mikan
900万DLを超える人気アプリ。
定番の『ターゲット1900』『システム英単語』など主要単語帳に準拠した教材が揃っており、受験に直結する単語を効率よく反復できます。1単語あたり1秒程度でテンポよく進められるので、通学中や休憩時間に最適。
保護者にとっても「有名な単語帳と同じ内容をアプリで学べる」という安心感があり、学校の勉強と直結させやすいのが魅力です。
HAMARU
「音ゲー感覚」で学べるユニークな英単語アプリ。
リズムに合わせて単語を答える形式なので、勉強嫌いでも楽しく続けられるのが強みです。
学習履歴から苦手単語を自動抽出してくれるため、効率面でも侮れません。
「まずは習慣化が大事」というご家庭におすすめ。保護者から見ても「楽しみながら続けてくれる」ことが大きな安心材料です。
ターゲットの友(旺文社公式)
受験生必携の『英単語ターゲット』シリーズに準拠した公式アプリ。
紙の単語帳と完全連動しているため、学校や塾で指定される教材と一緒に使えるのが最大の強みです。
音声学習、テスト機能、ランキングなどやり込み要素もあり、モチベーション維持につながります。
「学校指定の単語帳を効率的に覚えたい」という高校生にぴったりで、保護者にとっても「学校方針とずれる心配がない」安心感があります。
究極英単語(大学受験編)
大学受験に特化したアプリで、過去問頻出語を中心に共通テストから難関大までカバー。
忘却曲線に基づいた自動復習機能が搭載されており、短期間で効率よく仕上げたい受験生に向いています。
直前期の総仕上げに使うと効果的で、保護者にとっては「限られた時間でしっかり成果が出る」安心材料になります。
鉄壁アプリ(ノウンなど)
難関大志望者に人気の『鉄緑会 東大英単語熟語 鉄壁』をアプリ化したもの。
難易度は高いですが、東大や医学部など最難関志望の受験生には必須レベルの語彙力を養えます。
価格はやや高めですが、紙の鉄壁を効率化して学べるため、「最難関を目指す生徒に集中投資したい」と考える保護者にとっては価値のある選択肢です。
TANZAM
TANZAMは、中学英検5級レベルから高校・大学受験頻出語まで一貫して対応できるのが最大の強みです。
一度覚えた単語はデータベース上で管理され、重複して出題されないため、無駄なく学習を積み上げられます。
さらに、イラスト+例文+音声で直感的に記憶に残る仕組みや、忘却曲線に基づいた自動復習により、保護者が細かく管理しなくても継続できる安心設計になっています。
「どのアプリを使わせるべきか迷いたくない」「高校卒業までずっと一つで完結したい」というご家庭に特におすすめです。
海外アプリ詳細レビュー
Quizlet(学校配布単語対応・共有機能)
世界中で使われている学習プラットフォーム。学校や塾で配布された単語リストを簡単に取り込め、クラス内で共有できるのが強みです。
自分専用のカードを作ったり、他の人が作ったセットを活用したりと、学校の学習に直結させやすいのが魅力。
保護者にとっては「先生や仲間と同じ教材を使える安心感」があります。
Anki(SRS、こだわり派)
SRS(間隔反復学習)を徹底できる自由度の高いアプリ。
自作の単語帳を取り込み、忘れるタイミングで自動的に復習できる仕組みが特徴です。
設定や操作は少し難しいですが、「自分に合った単語帳を効率化したい」こだわり派の高校生におすすめ。
保護者としては、上級者向けである点を理解して選ばせるのが安心です。
Duolingo(習慣化)
世界的に人気の英語学習アプリ。短いレッスンをゲーム感覚で進められるため、毎日の習慣化に強みがあります。
ただし、大学受験に出る単語を体系的に学ぶには不向き。
「毎日英語に触れる時間を作る」補助ツールとして活用すると効果的です。
保護者からすると「楽しく続けやすい」という点で安心材料になります。
Vocabulary.com(ニュアンス理解)
英英辞典と学習ゲームを組み合わせたようなアプリで、単語のニュアンスや使い方を深く理解するのに役立ちます。
受験単語の暗記には向きませんが、「意味は知っているけど使い方が不安」という高校生におすすめ。
保護者視点では、入試後の英語力強化にもつながると安心できます。
Drops(デザイン性・短時間学習)
1回5分から取り組める、ビジュアル重視の単語学習アプリ。
イラストや操作感が洗練されており、「とりあえず英語に触れる習慣を作る」のに最適です。
受験直結ではありませんが、忙しい高校生が「毎日少しでも英語に触れる」きっかけになる点で価値があります。
保護者にとっても「楽しく英語を続けられる」安心感があります。
海外アプリは「受験単語を網羅する」というよりも、習慣化・補助的な学習効果に強みがあります。
国内アプリで基礎と受験対策を固め、海外アプリを補助的に活用するとバランスが取れます。
学年別の使いこなしプラン
高1:基礎+英検準備(習慣化中心)
高校に入ってすぐは、中学内容を基盤にしつつ基礎語彙の定着が重要です。
英検準2級〜2級を目指しながら、日常的に英単語に触れる習慣をつくることが先決です。
この段階では、mikanやHAMARUなど短時間で続けやすいアプリが効果的。
保護者は「毎日少しでも触れているか」を温かく見守るだけで十分です。習慣づけが最優先の時期です。
高2:受験頻出語の網羅(参考書準拠)
2年生になると、学校の授業や模試を通して「受験を意識した学習」にシフトしていきます。
ここでは受験頻出単語の体系的な習得が大切です。
「ターゲットの友」や「究極英単語」など、受験用単語帳に準拠したアプリを使い、基礎から共通テストレベルまでしっかり固めましょう。
保護者は「どこまで進んだか」を一緒に確認してあげると、お子さんのやる気維持につながります。
高3:総仕上げ(過去問と併用)
受験直前期は、覚えた単語を使えるレベルまで仕上げる段階です。
過去問演習や模試の復習と並行して、アプリで弱点単語を反復して克服します。
この時期は「究極英単語」や「鉄壁アプリ」で最後の網羅をすると安心です。
同時に、TANZAMのような一貫型アプリを中心に回せば、習得済み単語を効率よく管理でき、時間を無駄にせず学習を積み重ねられます。
保護者は「どのくらい復習が進んでいるか」をサポートする役割が大きな安心につながります。
保護者ができるサポート
「続けているか」を見守る声かけ
英単語学習は短期間では成果が見えにくいため、途中でやめてしまうこともあります。
保護者が毎日学習内容を細かくチェックする必要はありません。
むしろ「今日はどのくらいやった?」「続けられているね、えらいね」と軽い声かけで見守ることが、子どもにとって一番の励みになります。管理ではなく伴走の意識が大切です。
模試やテスト前の使い方確認
模試や定期テストの前には「直前の総復習」にアプリをどう活用するかがポイントです。
たとえば「間違えた単語だけ復習モードで確認する」「例文と一緒に暗記する」など、直前期に適した機能の使い方を一緒に確認してあげると、子どもが迷わず学習に集中できます。
保護者が伴走している安心感は、精神面でも支えになります。
有料プラン導入の判断目安
多くのアプリは無料でも使えますが、音声・例文の充実や広告非表示、進捗管理機能などは有料プランで解放されることが多いです。
「基礎固めには無料で十分」「受験直前の仕上げには有料で効率アップ」といった使い分けがおすすめ。
保護者が「有料にする価値があるか」=投資に見合う成果が出そうかを一緒に判断してあげることで、子どもも安心して学習に集中できます。
こうしたサポートは、時間をかけて勉強を教える必要はなく、「学習の習慣を支える役割」を担うだけで十分です。
結果として、保護者も無理なく安心して関われるようになります。
FAQ(よくある質問)
Q1. アプリだけで合格レベルの単語は身につく?
多くのアプリは共通テスト〜難関大までの頻出語をカバーしています。
基礎〜中堅大レベルならアプリだけでも十分合格レベルに到達可能です。
ただし、志望校が難関大の場合は「紙の参考書や過去問演習」で補うのが安心です。
アプリは基盤固めと復習の効率化に最適と考えてください。
Q2. 紙の単語帳との使い分けは?
紙の単語帳は「一覧性が高く、全体像を把握するのに強い」、アプリは「復習効率やスキマ時間の活用に強い」といった違いがあります。
理想的なのは、学校で指定された単語帳をベースにしつつ、日常の暗記と復習はアプリで回すスタイルです。これにより、記憶がより確実に定着します。
Q3. 無料でどこまで学べる?
ほとんどのアプリは無料でも基本的な単語学習が可能です。
ただし「例文・音声の充実」「進捗管理」「広告なし」などは有料プランで解放されることが多いです。
基礎固めは無料でも十分、仕上げ期や本格的に受験対策をするなら有料プランを検討、というのが目安です。まずは無料で試してから判断すると安心です。
Q4. 保護者が関わる最適な距離感は?
「毎日やったか」を細かく管理する必要はありません。
むしろ「続けてるね」「頑張ってるね」と声をかけて見守る姿勢が大切です。模試やテスト前だけ「どうやって復習する?」と一緒に考える程度で十分。
子どもに任せつつ、節目でサポートするのが最も効果的で、無理なく続けられます。
まとめ
大学受験の英単語学習は、アプリを賢く選んで継続することで大きな成果につながります。
あれこれ手を出すよりも、目的に合ったアプリを1つに絞り、毎日少しずつ積み重ねることが最も効果的です。
今回紹介したアプリにはそれぞれ強みがありますが、中でも TANZAMは中学から高校・大学受験まで一貫して使える設計になっているのが大きな安心材料です。
習得済みの単語は重複せず効率よく管理できるため、受験直前になって「どこまで覚えたか分からない」と迷う心配がありません。
保護者にとっても「アプリを乗り換える必要がない」「自動復習で声かけ以上の管理は不要」という点は安心できるポイントです。
お子さんが主体的に学び、親は見守る形で支えられるのが理想のスタイルと言えるでしょう。
ぜひ、ご家庭に合った一つを選び、日々の学習を無理なく続けていきましょう。その積み重ねが、志望校合格という大きな成果につながります。