語源で覚える英単語|記憶に残る語根・接頭辞・接尾辞の使い方と一覧まとめ

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英単語を読んでいて、

「なんとなく見覚えはあるけど、意味が思い出せない…」

そんな経験、ありませんか?

実はその“なんとなく感”の正体こそ、「語源」にあるかもしれません。

 

たとえば、transport、transmit、transparent──どれも「trans-」という共通のパーツを含んでいます。

これが「向こう側へ」「超えて」という意味の接頭辞だと知っていれば、意味がゼロからではなく“つながり”として記憶できるようになるのです。

語源を学ぶことで、英単語の背景や構造が見えてきます。

 

ただの丸暗記ではなく、「意味の核」を理解して覚える。

だからこそ記憶に残りやすく、初見の単語でも推測がしやすくなるのです。

この記事では、そんな語源から英単語を覚える方法を、初心者にもわかりやすく、具体的に解説していきます。

  

語源で英単語を覚えるとは?

英単語を効率よく覚えるためのアプローチのひとつが「語源学習」です。

語源とは、英単語を構成する基本的な意味のパーツのこと。

英単語の多くは、「接頭辞(prefix)+語根(root)+接尾辞(suffix)」という3つのパーツに分解できます。

語源の3つの要素(語根・接頭辞・接尾辞)

要素 役割
接頭辞 意味を“方向づける” transport(向こうへ)
語根 単語の“意味の核” transport(運ぶ)
接尾辞 品詞やニュアンスを加える portation(名詞化)

 

この構造を理解すると、「知らない単語に出会っても“なんとなく意味が予測できる”」という武器が手に入ります。

 

例:transport という単語の分解

transport は「輸送する」「運ぶ」という意味ですが、以下のように構成されています:

  • trans-(向こう側へ、越えて)
  • port(運ぶ)

つまり、transport は「運ぶ(port)+越えて(trans)」=「ある場所から別の場所へ運ぶ」
→ そこから「輸送する」という意味が自然と導けるのです。

このように、語源を知っていれば、“暗記”ではなく“理解”によって記憶に残すことができます。

 

見覚えある単語がつながる感覚

さらに語源を知っておくと、こんな単語同士の“つながり”が見えてきます:

  • transmit(trans-:越えて + mit:送る)→ 送信する
  • transport(trans-:越えて + port:運ぶ)→ 輸送する
  • transfer(trans-:越えて + fer:運ぶ)→ 移動させる

どの単語も「trans-」が共通しており、「越えて何かが動く」イメージを持っています。

こうした意味のネットワークが記憶を助けてくれるのです。

 

なぜ語源で覚えると記憶に残るのか?【科学的な視点とメリデメ】

英単語の語源を理解すると、丸暗記に比べて記憶に定着しやすい──その理由は、脳の記憶の仕組みにあります。

 

意味の「ネットワーク」が記憶を強く

脳は情報を“点”ではなく、“関連性のあるネットワーク”として記憶します。

たとえば、「port = 運ぶ」と理解していると、

  • transport(越えて運ぶ)
  • import(中へ運ぶ)
  • export(外へ運ぶ)

といった単語がつながりながら定着していきます。

このように、語源を軸とした意味のネットワーク構造は、断片的な単語暗記に比べて忘れにくい強固な記憶を作る助けになります。

 

「暗記しない暗記」で覚えられる

語源を知っていると、意味を“理解”しながら覚えるため、「語呂合わせ」や「ひたすら書く」といった反復に頼らなくても記憶が残りやすくなります。

つまり、暗記の負荷を軽減しながら覚えられるのが語源学習の大きな特長です。

 

メリットとデメリット

メリット

  • 未知の単語にも対応しやすい
    → 接頭辞や語根から、おおよその意味が推測できる
    例:submarine(sub:下、marine:海 → 海の下=潜水艦)
  • 語彙を“構造的”に覚えられる
    → 難単語も分解すれば理解しやすく、応用力がつく
  • スペルや綴りへの理解も深まる
    → 曖昧だったスペルの意味や変化に納得感が生まれる

デメリット

  • 抽象的な語源は初心者には難しいことも
    → 例:cede(行く)、spect(見る)などは直感的に意味がつかみにくい
  • すべての単語が語源だけで理解できるわけではない
    → イディオムや派生語、歴史的変化がある語は例外も多い
  • 語源だけでは記憶に残らない場合もある
    → 結局は反復や文脈理解など、別の補助も必要になる

語源は強力な武器ですが、「それだけ」で語彙が増えるわけではありません。

逆に言えば、語源を理解の軸にして、他の記憶法と組み合わせることで最も効果を発揮します。

👉英単語の覚え方

 

語源一覧|接頭辞・語根・接尾辞の代表パターンまとめ

語源から英単語を覚えるには、よく出るパターンを押さえるのが近道です。

ここでは、「英単語の語源を体系的に知りたい」という方のために、実用性の高い語源リストをカテゴリ別にまとめました。

接頭辞(prefix)一覧

英単語の接頭辞は、語根の前につけて意味を大きく変化させるパーツです。

“下に・再び・逆に・超えて”など、意味の方向性や状態の変化を伝える役割があり、意味の予測に大いに役立ちます。

接頭辞 意味 例単語 意味の分解・補足
sub- 下に/下位の submarine, subway, subconscious sub(下)+ marine(海)=海の下→潜水艦/sub + way=地下鉄
trans- 越えて/移動して transport, translate, transaction trans(越えて)+ port(運ぶ)=輸送する/意味や場所の移動
inter- ~の間に/相互に international, interact, interview inter(間)+ national(国家)=国と国の間→国際的な
pre- 前に/事前に preview, predict, prepare pre(前)+ view(見る)=予習/pre + dict(言う)=予言する
re- 再び/元に戻す return, review, reuse, rewrite re(再)+ turn(回る)=戻る/何度も見る=復習
dis- 否定/反対に/除去 disappear, disagree, disable dis(否定)+ appear(現れる)=消える/反対・打ち消しを表す
in- / im- 否定/中に incorrect, impossible, insert in(否定)+ correct=正しくない/in(中に)+ sert(差し込む)=挿入する
un- 否定/反対 unhappy, unlock, unfair un + happy=不幸せ/un + lock=鍵を外す
over- 超える/過剰に overwork, overeat, overflow over(過剰)+ work(働く)=働きすぎ/over + flow=あふれる
under- 下に/不十分に underground, underestimate under(下)+ ground(地面)=地下/見積もりを低くする
mis- 誤った/不完全な misunderstand, misuse, mistake mis + understand=誤解する/mis + use=誤用する

 

接頭辞の記憶ポイント

  • イメージで覚えるのがコツ:「sub=下」「pre=前」「re=もう一度」など、空間的・時間的な感覚で覚えると忘れにくい。
  • 派生語をグループ化して学習すると効果的。「predict」「prepare」「preview」など、同じ接頭辞が使われる単語をセットで暗記するのがおすすめ。
  • 混同しやすい接頭辞に注意:「in-」「im-」「un-」「non-」など、否定の意味を持つ接頭辞は意味の違いに注目して整理すること。

 

ちょっとしたコツ

たとえば「re-」を覚えるなら…

  • return(戻る)
  • review(再確認)
  • reread(再読する)
  • replay(再生する)

このように“re + 動詞”のパターンを押さえておくと、新出単語でも意味を推測しやすくなります。

 

語根(root)一覧

語根は英単語の“意味の中心”をなすパーツで、語彙のネットワークを広げるカギになります。

覚えやすく、応用が利く代表的な語根を以下にまとめました。

語根 意味 例単語 意味の展開・連想ポイント
port 運ぶ transport, export, import, support 「運ぶ」のイメージ → transfer(移す)、portable(持ち運び可能な)などにも派生
scribe / script 書く describe, subscribe, manuscript 書く=情報を記録・伝達する → inscription(刻む)、prescription(処方)
dict 言う predict, dictionary, contradict, dictate 「言う」=命令・説明・対立など広がりあり → verdict(評決), edict(布告)など
spect 見る inspect, respect, suspect, spectator 「見る」がベース → prospect(見通し), spectacle(光景)などに発展
tract 引っ張る attract, contract, distract, subtract 感情や注意を“引く”、契約で“引き合う”など、抽象的な動詞にも展開しやすい
cred 信じる credit, incredible, creed 信用・信仰に関する語彙 → credential(信任状), credibility(信頼性)にもつながる
mit / miss 送る transmit, submit, mission, dismiss 「送る」=伝える、届ける、放つ → permit(許可), emit(放出する)なども同類
fer 運ぶ、担う refer, transfer, infer, prefer 「運ぶ・持っていく」イメージ → confer(与える), offer(差し出す)も語源的に近い
pose / pon 置く expose, oppose, component, postpone 「置く」→提案(propose)・構成(compose)など思考や構造に関係する語へ派生
vene / vent 来る intervene, invent, advent, convention 「来る」=到来・介入・集まりなど → eventual(最終的な)などにも関係
log / logue 話す、言葉 dialogue, monologue, logic, apology 「話す・言葉」の概念 → prologue(序文), catalog(目録)などにも展開
tain / ten 保つ、持つ maintain, contain, detention, retain 「保つ」=支える、持ち続ける → obtain(得る)や entertain(もてなす)も同語源

 

語根の学習ポイント

  • 意味の「コアイメージ」を意識することで、新しい単語に出会ったときでも類推しやすくなる。
  • 同じ語根を持つ単語をグルーピングしてまとめて学習すると、語彙のネットワークが一気に広がる。
  • 多義語や抽象的な単語も、語源の理解があると意味の“枝分かれ”が整理しやすくなる。

 

接尾辞(suffix)一覧

接尾辞は語幹の後ろに付き、「名詞化」「形容詞化」「人を表す」など、語の機能や意味を補強します。

特に試験対策や語彙増強において、頻出接尾辞はマスターしておくと便利です。

接尾辞 意味・機能 例単語 補足・意味の分解
-logy 学問、論理 biology, psychology, geology bio(生命)+ logy(学問)=生物学/psycho(心)+ logy=心理学
-able / -ible ~できる(形容詞化) readable, visible, flexible read + able=読める、access + ible=アクセスできる
-tion / -sion ~すること(動詞→名詞) action, decision, creation act → action、decide → decision などの名詞化
-ist ~する人、専門家 artist, scientist, pianist art(芸術)+ ist=芸術家、piano + ist=ピアニスト
-less ~がない(否定形) hopeless, fearless, powerless hope(希望)+ less=絶望的、power(力)+ less=無力な
-ous ~に富む(形容詞化) dangerous, curious, generous danger + ous=危険な、curio(好奇)+ ous=好奇心旺盛な
-ness 状態、性質(形容詞→名詞) kindness, darkness, awareness kind(親切)→ kindness(親切さ)など性質の抽象名詞化
-ment 結果、状態(動詞→名詞) development, agreement, improvement develop → development(発展)、agree → agreement(同意)
-ful ~に満ちた(形容詞化) helpful, beautiful, hopeful help(助け)+ ful=役に立つ、beauty + ful=美しい
-er / -or ~する人(名詞) teacher, actor, writer teach + er=教師、act + or=俳優、write + er=作家
-ize / -ise ~化する(動詞化) realize, organize, modernize real(現実)+ ize=実現する、modern + ize=現代化する
-al ~のような(形容詞化)、~に関する(名詞化) natural, proposal, survival nature → natural(自然の)、propose → proposal(提案)

 

接尾辞の学習ポイント

  • 品詞変化のパターンを知ることで、英作文や読解でも「この単語は動詞?名詞?」の判断がしやすくなる。
  • 接尾辞を使って単語を派生・変形させる練習をすると、語彙が“自力で広がる”。
  • 接頭辞+語根+接尾辞の組み合わせを理解すれば、長い単語でも意味の推測が可能に。

 

語源で覚える英単語のおすすめ学習法5選

リストを使って「分解&グルーピング」

語源ごとに単語をグループ化すると、「似たような意味を持つ語」がまとめて覚えられるようになります。

例:

  • sub-(下に) → submarine, subconscious, substitute
  • -scribe(書く) → describe, subscribe, transcribe

ポイント:

  • 単語帳やノートに「接頭辞 / 語根 / 接尾辞」ごとにセクションを分けて記録
  • パターン認識が働き、未知の単語も類推しやすくなる

 

語源 × 例文で使い方を定着させる

語源の知識だけでなく、その単語が文中でどう使われるかをセットで覚えると記憶が定着しやすくなります。

例:

  • transport(運ぶ)→ “The goods were transported across the border.”

ポイント:

  • 単語だけでなく「文脈」で覚えることで、使い方が自然に頭に入る
  • 語源の意味を意識しながら例文を読むと、単語の“核”が見えてくる

 

視覚化して関連づける

頭の中で「つながり」を作るには、視覚化が非常に効果的です。

やり方の例:

  • cred(信じる)という語根を中心に、credit・incredible・creed などを放射状に展開
  • tract(引っ張る)に関連する単語を矢印やアイコンでつなげる

ポイント:

  • 頭の中の“意味の地図”をつくることで、暗記ではなく意味のネットワークとして覚えられる
  • マインドマップアプリや手書きノートでも◎

 

アウトプットで記憶を深める

「思い出すこと」=Active Recall が記憶定着に効果的です。自作の語源クイズやフラッシュカードで学習しましょう。

例:

  • 「dis- という接頭辞がつく単語を3つ挙げてください」
  • Quizletで“語源別セット”を作成 → スマホで隙間時間に確認

ポイント:

  • 作るプロセス自体が学習になる
  • 覚えたつもりにならず、“出力”を通じて理解を確認できる

 

語源アプリ・語源辞典を活用する

自力で語源を探すのが大変…という人は、信頼できる語源リソースを使うのが近道です。

おすすめリソース例:

  • 📱【アプリ】「WordUp Vocabulary」「Magoosh Vocabulary Builder」
  • 📖【辞典系】“Online Etymology Dictionary”(https://www.etymonline.com/)

ポイント:

  • アプリなら、語源と単語の関係をビジュアルで確認できる
  • 辞典で調べる習慣がつくと、語彙力に“深み”が出る

 

TANZAMとの違い:「語源」より「記憶補助と仕組み」に特化

語源学習には魅力がある一方で、「調べるのが大変」「続かなかった…」という声も少なくありません。

特に、英語初級〜中級の学習者にとっては、語源そのものがハードルになることも。

TANZAMは、そんな悩みを抱える人にこそ使ってほしい英単語アプリです。

 

語源を“知る”より、記憶に“残す”ことを最優先

TANZAMでは、

  • 視覚:イラストで単語の意味をイメージ化
  • 聴覚:音声で正しい発音をインプット
  • 反復&アウトプット:クイズや例文で記憶を強化

といった 「五感」ベースの記憶設計 によって、語源を知らなくても自然と単語が頭に残る仕組みを取り入れています。

 

「語源も気になる」人のための補足情報も搭載

TANZAMのメインは語源学習ではありませんが、一部の単語詳細画面では、語源の由来や意味分解を補足情報として掲載しています。

「語源も知っておきたい」「覚えた単語をもっと深く理解したい」という学習者にも対応しています。

 

語源がハマる人も、ハマらない人も

語源学習は、ハマれば一気に語彙力が伸びます。でも、すべての人に合うとは限りません。

「意味はわかるけど、覚えられない」
「語源を調べてたら疲れた…」

そんな人には、仕組みで自然に覚えるTANZAMという選択肢もあります。

 

あなたに合ったやり方でOK!

語源とTANZAM、どちらにもメリットがあります。大切なのは、あなたの“続けられるやり方”を見つけること。

「知識で攻める語源」も、「感覚で定着するTANZAM」も、あなたの英単語力を育てる道具になり得ます。

 

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【まとめ】語源は英単語を“根っこから”理解するツール

英単語の意味がすぐに思い出せない。

でも、どこかで見たことがある気がする──

そんなとき、語源は「意味の核」を思い出すヒントになります。

語根・接頭辞・接尾辞のルールを知っておくことで、初見の単語でも意味の推測がしやすくなり、単語学習に“地図”を持つような安心感が生まれます。

 

語源を軸に学ぶもよし。

語源に頼らず、視覚・聴覚・記録の工夫で覚えるもよし。

「覚えられる」ことがゴールなのですから、自分に合った手段を見つけることが何よりも大切です。

 

「語源って難しそう…」「調べる時間がかかって続かなかった」

そんな人には、TANZAMの五感ベースの記憶設計が力になります。

語源に頼らなくても、しっかりと英単語が身につく“仕組み”を試してみてください。