英単語の効率的な覚え方7選|科学的な原則と目的別の勉強法

英単語の覚え方 サムネイル

「英単語を何度見ても、翌日には意味が出てこない」

「書く、音読する、アプリを使うなど、結局どの覚え方がいいのかわからない」

そんな悩みはありませんか?

 

英単語を効率よく覚えるために大切なのは、特別な暗記テクニックを探すことではありません。

何をできるようにするか決め、答えを見ずに思い出し、間違いを直し、時間を空けてもう一度確認することが基本です。

 

そのうえで、発音を覚えたいなら音声、使い方を覚えたいなら例文、スペルを覚えたいなら書く練習というように、目的に合う方法を組み合わせます。

この記事では、英単語学習に共通する原則を確認したうえで、7つの覚え方と、単語帳・ノート・カード・アプリの使い分けを解説します。

 

先に結論|英単語を覚える基本の4段階

STEP 1
決める
意味・音・スペル・使い方のうち、何を覚えるか決める
STEP 2
理解する
単語と意味を確認し、必要な語だけ音声や例文を加える
STEP 3
思い出す
答えを隠してテストし、間違えた部分を確認する
STEP 4
再確認する
時間を空け、思い出せなかった語を優先して復習する

👇 本文では、「意味はわかるのに書けない」「音で聞くとわからない」など、悩み別に適した覚え方もすぐ選べるように整理しています。

英単語が覚えられない5つの原因

英単語が覚えられないときは、記憶力よりも学習のどこで止まっているかを確認することが大切です。

よくある状態考えられる原因見直すこと
見たことはあるのに意味が出ない眺めるだけで終わっている意味を隠して答える
音を聞くと知っている単語だと気づけない文字と音が結び付いていない音声から意味を答える
意味はわかるがスペルを書けない英語を見ながら写している意味や音から見ずに書く
例文の中で意味や使い方がわからない日本語訳だけを覚えている短い例文・語法を確認する
覚えた翌日には思い出せない一度覚えて終わっている時間を空けて再テストする

 

同じ「覚えられない」でも、必要な対策は異なります。

たとえば、スペルを覚えたい人にとっては書く練習が必要ですが、長文を読むために意味を増やしたい人が全単語を何度も書くと、学習時間が足りなくなることがあります。

原因をもう少し詳しく確認したい方は、英単語が覚えられない理由と対策も参考にしてください。

 

英単語を効率よく覚える3つの共通原則

音読・例文・イラストなど、どの方法を使う場合も共通する原則があります。

「おすすめされた方法を試したのに覚えられない」という人は、まず次の3点が学習の中に入っているか確認しましょう。

 

1.何をできるようにするか決める

「英単語を覚えた」という状態は1つではありません。

英文を読む、音声を聞く、スペルを書く、会話で使うなど、目標によって必要なテストが変わります。

目標できるようにすること確認方法
読解英単語を見て意味がわかる英語を見て、意味やイメージを答える
リスニング音を聞いて意味がわかる文字を見ず、音声だけで意味を答える
スペル意味や音から正しく書ける日本語や音声から英単語を書く
英作文・会話言いたい場面に合う単語が出てくる意味・場面から英単語やフレーズを答える
語法文の中で正しく使える穴あき例文を完成させる、自分で文を作る

 

最初からすべてを完璧にする必要はありません。

たとえば長文読解が目標なら、まず「英単語を見て基本的な意味が出る」状態を増やし、重要語や多義語だけ例文・語法まで深めると進めやすくなります。

 

2.答えを隠して思い出し、間違いを修正する

単語帳を読み返すと、「見覚えがある」ため、覚えたように感じることがあります。

しかし、テストや会話で必要なのは、答えが見えていない状態で記憶から取り出すことです。

英単語や意味を隠して答える練習は、心理学では検索練習・想起練習(retrieval practice)と呼ばれます。

 

学習内容を繰り返し読むだけの場合と、途中でテストを行う場合を比べた研究では、時間が経った後の保持は、テストを行った条件の方が高くなりました(Roediger & Karpicke, 2006)。

ただし、思い出せなかったまま終わるのではなく、答え合わせまで行うことが重要です。

  1. 答えを隠す
  2. 意味・音・スペルなど、目標にした答えを出す
  3. 正解を確認する
  4. 間違えた部分だけを直す

「何回見たか」ではなく、見ずに答えられたかで覚えたかどうかを判断しましょう。

 

3.時間を空け、結果に応じて復習する

同じ日に続けて10回確認するより、時間を空けてもう一度思い出す機会を作る方が、長く覚える学習につながります。

このように学習の間隔を空ける方法が、分散学習です。

学習法を幅広く検討した研究レビューでも、練習テストと分散学習は有用性の高い方法と評価されています(Dunlosky et al., 2013)。

 

ただし、全員に共通する「最適な復習日」があるわけではありません。

研究では、いつまで覚えていたいかによって、適切な学習間隔も変わることが示されています(Cepeda et al., 2008)。

 

最初は「翌日→数日後→1週間後」などを目安にしても構いませんが、実際にはテスト結果に合わせて調整します。

テスト結果次の対応
○:すぐ答えられた次回までの間隔を延ばす
△:迷った、一部間違えた近いうちにもう一度確認する
×:答えられなかった正解を確認し、早めに再テストする

 

同じ内容をどのように繰り返すかは反復学習とは?英単語が記憶に残るやり方、間隔を空ける考え方と具体的な復習管理は分散学習とは?英単語の復習タイミングとやり方で詳しく解説しています。

「24時間で○%忘れる」とは限りません

忘れる速さは、単語の難しさ、すでに知っていること、学習の深さ、復習回数などで変わります。忘却曲線は「全員が同じ割合で忘れる」という意味ではなく、忘れることを前提に再確認する必要性を考えるために使いましょう。詳しくはエビングハウスの忘却曲線で解説しています。

 

 

悩み・目的別|自分に合う英単語の覚え方

自分を「視覚型」「聴覚型」のようなタイプに当てはめる必要はありません。

今できないことから、必要な練習を選ぶ方が具体的です。

悩み・目的優先する覚え方まず行うこと
音で聞くとわからない音声・音読文字を隠し、音だけから意味を答える
意味は知っているが使えない例文・文脈短い例文で意味と語法を確認する
文字だけでは意味が残らないイラスト・イメージ具体的な情景と意味を結び付ける
スペルを書けない書く・ノート意味や音を手がかりに、見ずに書く
短時間で何度もテストしたい単語カード1枚につき1つの問いを作る
難単語や派生語を整理したい語源・単語の構造接頭辞・接尾辞・語根に分ける
復習管理が続かないアプリ正誤履歴に応じた復習機能を使う

 

複数の悩みがある場合も、すべての方法を一度に始める必要はありません。

まず最も困っていることに合う方法を1つ選び、答えを隠してテストできる形にしましょう。

 

英単語の効率的な覚え方7選

ここからは、7つの覚え方を具体的に紹介します。

掲載順は効果のランキングではありません。目的に合う方法から試してください。

 

1.音声・音読で覚える

向いている人:綴りを見ればわかるのに、音で聞くと意味が出てこない人/発音も一緒に覚えたい人

英単語には、文字の形だけでなく音があります。リスニングや会話で使いたい語は、単語を見て意味を確認するだけでなく、正しい音も結び付けておきましょう。

 

おすすめの流れは次のとおりです。

  1. 英単語と意味を確認する
  2. 辞書やアプリで音声を聞く
  3. 文字を隠し、音だけで意味を答える
  4. 音声をまねて自分でも発音する

たとえば launch を覚える場合は、文字を見ながら音声を聞いた後、画面を伏せて音だけを聞き、「発売する・開始する」と答えられるか確認します。

 

回数を決めて機械的に繰り返すより、文字を見ずに音と意味が結び付いたかを基準にしてください。

音声・リピーティング・例文音読の詳しい進め方は、聞いて覚える英単語で解説しています。

 

2.例文・文脈で覚える

向いている人:日本語訳は知っているのに長文で意味を判断できない人/英作文や会話で使いたい人

例文は、単語の意味だけでなく、語順、前置詞、一緒に使われやすい語句などを確認するのに役立ちます。

 

たとえば run を「走る」だけで覚えていると、次の文で戸惑うかもしれません。

I ran into my friend yesterday.
昨日、友達にばったり会いました。

ここでは run into で「偶然会う」という意味になります。

 

ただし、すべての単語に長い例文を書き加えると、学習が進まなくなります。まず基本的な意味を覚え、次のような語に例文を加えましょう。

  • 複数の意味を持つ語
  • 前置詞や語法を間違えた語
  • 英作文・スピーキングで使いたい語
  • 長文中で意味を取り違えた語

例文を読んだ後は、覚えたい語を空欄にして答えると、使い方まで思い出す練習になります。

 

例文の選び方や自作文への発展は、例文で覚える英単語学習法も参考にしてください。

 

3.イラスト・イメージで覚える

向いている人:日本語訳だけでは意味が残りにくい人/具体物や動作を表す単語を覚えたい人

 

イラストや情景は、意味を思い出すための手がかりになります。

たとえば whale なら、「クジラ」という文字だけでなく、海から大きなクジラが跳び上がる場面と結び付けると、意味を具体的に捉えやすくなります。

 

特に使いやすいのは、次のような単語です。

  • 動物・食べ物・道具などの具体的な名詞
  • 走る・投げる・つかむなどの動作
  • 大きい・狭い・曲がったなど、形や状態を表す語

一方、justicedespite のような抽象語・機能語は、1枚の絵だけでは意味や使い方を表しきれません。短い定義や例文も一緒に確認しましょう。

画像があると「覚えた」と感じやすいため、最後はイラストや意味を隠し、単語を自力で答えられるか確認します。

 

外国語語彙の学習で画像が手がかりになる一方、学習者の自己評価に影響する可能性も報告されています(Carpenter & Olson, 2012)。

視覚情報の使い方は、イメージで覚える英単語イラストで覚える英単語でも詳しく紹介しています。

 

4.書く・ノートで覚える

向いている人:意味はわかるのにスペルを書けない人/間違えた理由や関連知識を整理したい人

書く学習で大切なのは、英単語を見ながら何度も写すことではありません。

 

答えを隠し、意味や音から正しい綴りを再現することです。

たとえば necessary を覚えるなら、次の順番で確認します。

  1. 意味と正しい発音・綴りを確認する
  2. 英単語を隠す
  3. 「必要な」という意味や音を手がかりに書く
  4. 正解と比べ、間違えた文字だけ確認する
  5. 時間を空けて、もう一度見ずに書く

間違いが続く語は、単語・意味に加えて「なぜ間違えたか」をノートに残します。

項目記入例
覚えたい語necessary:必要な
間違いneccessary と書いた
注意点cは1つ、sは2つ
次のテスト日本語と音声から英語を書く

 

書く学習の効果と注意点は書いて覚える英単語、具体的なノートのレイアウトは英単語ノートの作り方・覚え方で確認できます。綴りの間違いが多い方は、英単語のスペルが覚えられない理由と対策も参考にしてください。

 

5.単語カードで覚える

向いている人:短時間で何度もテストしたい人/覚えた語と苦手な語を分けたい人

 

単語カードの強みは、答えを隠したまま考え、裏返して正解を確認できることです。

1枚につき、テストする内容を1つに絞りましょう。

目的表面裏面
英文を読むlaunch発売する、開始する
スペル・英作文発売する/製品を発売するlaunch / launch a product
語法The company will ___ a new product.launch

 

テスト後はカードを「即答できた・迷った・答えられなかった」に分け、次回は迷ったカードと答えられなかったカードから確認します。

表裏の書き方や、作った後の回し方は、英単語カードの作り方完全ガイドで詳しく解説しています。

 

6.語源・単語の構造で覚える

向いている人:難単語・派生語を整理したい人/知らない単語の意味を推測する手がかりがほしい人

単語を接頭辞・接尾辞・語根などに分けると、意味の構造を理解しやすくなることがあります。

  • transporttrans-(越えて)+port(運ぶ)
  • predictpre-(前もって)+dict(言う)
  • submarinesub-(下)+marine(海の)

語の構造に注目する指導は、語彙・綴りなどに役立つ可能性が系統的レビューで示されています。

 

ただし、研究対象や学習条件はさまざまで、語源だけですべての単語の現在の意味を正確に導けるわけではありません(Bowers, Kirby & Deacon, 2010)。

また、happy / glad / delighted のような似た意味の新出語を、最初から一度に覚えると混同することがあります。

 

意味の近い新しい語をまとめて提示した方が、無関係な語より学習が難しくなった研究もあります(Tinkham, 1993)。

次の順番で使うと整理しやすくなります。

  1. 最初は、それぞれの基本的な意味を別々に覚える
  2. ある程度覚えた後に、類義語・反意語・派生語を比較する
  3. 実際に混同した語だけ、違いを表やノートにまとめる

語根・接頭辞・接尾辞の具体例は、語源で覚える英単語も参考にしてください。

 

7.アプリで覚える

向いている人:通勤・通学中に学びたい人/音声や復習タイミングの管理を自動化したい人

英単語アプリの主な利点は、スマートフォンで短時間にテストでき、正誤履歴を残せることです。

 

SRS(間隔反復)を搭載したアプリでは、過去の正誤や経過時間などをもとに、次に復習する単語を調整します。忘れる瞬間を正確に当てる機能ではありませんが、紙では手間のかかる復習管理を任せられます。

語学アプリの学習履歴を使った研究でも、学習者と単語ごとの履歴から記憶状態を予測し、復習モデルを調整する試みが行われています(Settles & Meeder, 2016)。

 

ただし、アプリを開いて答えを見るだけでは、紙の単語帳を眺める場合と同じです。

  • 選択肢を見る前に答えを考える
  • 音声だけで意味を答える
  • 間違えた理由を確認する
  • 復習問題を後回しにしない

このように、アプリの中でも「思い出す→確認する→後日もう一度答える」の流れを作りましょう。

アプリごとの教材・学習形式・復習機能は、英単語帳アプリおすすめ12選で比較しています。

 

 

英単語帳・ノート・カード・アプリの使い分け

英単語を覚える道具は、1つに決める必要はありません。

「学ぶ範囲を決める」「苦手を整理する」「テストする」「復習を管理する」など、役割を分けると使いやすくなります。

道具得意なこと向いている使い方注意点
市販の単語帳試験・レベル別に学ぶ範囲を決める最初の意味確認、範囲学習読むだけで終わらず、意味を隠して確認する
ノート間違えた理由や関連知識を整理するスペル・語法・混同語の整理単語帳を最初から全部写さない
単語カード1問1答で高速にテストする少数の苦手語を繰り返す1枚に複数の問いを詰め込まない
アプリ音声・出題・正誤・復習時期を管理する通勤・通学、毎日の反復画面を眺めるだけにしない

 

たとえば、次のような併用ができます。

  1. 市販の単語帳や教材で、今日学ぶ範囲を決める
  2. 意味と音を確認し、答えを隠してテストする
  3. 何度も間違える語だけ、ノートやカードに移す
  4. 移動中はアプリで音声確認と復習を行う

TANZAMでは、イラスト・音声・例文とともに英単語を確認し、クイズ形式で復習できます。紙で苦手の理由を整理し、日々の出題と復習管理はアプリに任せるなど、目的に応じて組み合わせてください。

 

中学生・高校生・社会人|目的別の進め方

基本原則は同じですが、学年や目的によって、優先する語彙と覚える深さは変わります。

対象・目的最初に優先すること適した確認方法おすすめの進め方
中学生・定期テスト教科書範囲の意味・音・スペル日本語や音声から英単語を書く範囲を絞り、間違えた語を翌日再テストする
高校生・大学受験頻出語の意味と長文中での判断英語から意味を素早く答えるまず広く意味を覚え、多義語・語法を例文で深める
英検・TOEIC目標級・スコア帯の頻出語短文・長文・音声の中で意味を判断する公式教材で間違えた語を優先する
英会話・英作文自分が実際に使う語・フレーズ場面や日本語から英語を出す短い例文を自分の内容に置き換える
社会人・仕事メール・会議・資料で出会った語実際の使用場面から表現を答えるその場でメモし、繰り返し必要な語だけ復習する

 

「何から覚えればよいかわからない」という場合は、試験・教材・使用場面など、範囲を先に決めましょう。

一般的な基礎語彙の抜けを確認したい方は、頻出語を整理したNGSLも参考になります。

 

 

テスト直前に英単語を覚えるときの進め方

一夜漬けは長期的な語彙学習には向きませんが、テスト直前には限られた時間で範囲を確認しなければならないこともあります。

その場合は、きれいなノートを作るより、覚えていない語を見つけて何度もテストすることを優先します。

学習開始
範囲を絞る
テストに出る教材・ページだけに絞る
前日の学習
高速で仕分ける
数秒で意味が出る語と、出ない語を分ける
前日の夜
苦手語をテストする
答えを隠して確認し、間違えたら正解を見て後でもう一度戻る
当日の朝
△・×を再テストする
前日に迷った語と、答えられなかった語を中心に確認する
テスト後
残したい語を復習する
数日後にもう一度答え、短期的な記憶で終わらせない

直前学習では、すでに答えられる語を何度も見る必要はありません。△と×の語に時間を集めます。

 

テストが終わった後も使いたい語は、数日後にもう一度確認して、短期的な記憶で終わらせないようにしましょう。

 

英単語の覚え方に関するよくある質問

 

英単語は1日何語覚えればいいですか?

全員に共通する適正語数はありません。単語の難しさ、目標、学習時間、前日の復習量によって変わります。

 

新しい語を増やしすぎて、前日に間違えた語を復習できなくなるなら、語数を減らしてください。まず少量から始め、翌日にどれくらい答えられたかを見て調整しましょう。

 

英単語は何回書けば覚えられますか?

決まった回数はありません。英単語を見ながら10回写すより、1回確認した後に隠し、見ずに書けるかを試す方が目的に合っています。

 

間違えた部分を確認し、時間を空けて再び書けるかで判断してください。

 

英単語帳はどのように使えばいいですか?

最初からすべての情報を完全に覚えようとせず、まず英単語を見て基本的な意味が出るかを確認します。

 

すぐ答えられた語は進み、迷った語・答えられなかった語に印を付けます。2周目以降は印のある語を優先し、必要な語だけ音声・例文・語法まで深めると進めやすくなります。

 

英単語は日本語訳で覚えてもいいですか?

最初に基本的な意味を短い日本語で確認しても問題ありません。

 

ただし、日本語訳だけでは使い分けにくい多義語・抽象語・語法は、イメージ、短い定義、例文も確認しましょう。すべての語を同じ深さで覚える必要はありません。

 

英単語は何日おきに復習すればいいですか?

翌日・数日後・1週間後などは開始時の目安になりますが、固定する必要はありません。

 

答えられなかった語は早めに、すぐ答えられた語は間隔を延ばします。日付そのものより、テスト結果に応じて次の復習を決めることが大切です。

 

英単語はアプリだけでも覚えられますか?

アプリだけでも学習できます。ただし、答えを見るだけではなく、選択肢が出る前に考える、音声から意味を答える、間違えた語を再テストするなど、思い出す工程を入れましょう。

 

スペルや英作文が目標なら、アプリに加えて実際に書く問題も行います。

 

一夜漬けでも英単語を覚えられますか?

翌日のテストに向けて一時的に覚えることはできますが、長期的な保持には向きません。

 

範囲を絞って苦手語を繰り返しテストし、翌朝に再確認してください。テスト後も使いたい単語は、その後も間隔を空けて復習します。

この記事で参照した主な研究

  • Roediger, H. L., & Karpicke, J. D. (2006). Test-Enhanced Learning.
  • Dunlosky, J. et al. (2013). Improving Students’ Learning With Effective Learning Techniques.
  • Cepeda, N. J. et al. (2008). Spacing Effects in Learning.
  • Carpenter, S. K., & Olson, K. M. (2012). Pictures and Foreign-Language Vocabulary Learning.
  • Bowers, P. N., Kirby, J. R., & Deacon, S. H. (2010). Morphological Instruction.
  • Tinkham, T. (1993). Semantic Clustering and L2 Vocabulary Learning.
  • Settles, B., & Meeder, B. (2016). A Trainable Spaced Repetition Model for Language Learning.

 

まとめ|英単語は「見る」より「思い出す」時間を増やそう

英単語の覚え方に、全員に共通する1つの正解はありません。

 

ただし、どの方法を選ぶ場合も、次の流れは共通します。

  1. 意味・音・スペル・使い方のうち、何を覚えるか決める
  2. 単語と答えを確認する
  3. 答えを隠して思い出し、間違いを直す
  4. 時間を空け、苦手な語から再テストする

意味が出ないなら単語カード、音でわからないなら音声、スペルが書けないなら見ずに書く、使い方がわからないなら例文というように、今の課題に合う方法を選びましょう。

すべての単語に、音声・例文・イラスト・語源を付ける必要はありません。まず基本的な意味を覚え、間違えた語や使いたい語だけ情報を深める方が、学習を続けやすくなります。

 

復習の管理が難しい場合は、TANZAMのように音声・例文・イラストとクイズを組み合わせ、学習履歴に応じて復習できるアプリを活用する方法もあります。

 

「何回勉強したか」ではなく、「答えを見ずに思い出せたか」を基準に、少しずつ使える英単語を増やしていきましょう。

この記事の監修・執筆者

監修:ウ メンシャン

慶應義塾大学卒。日本語・中国語・英語のトリリンガル。IELTS 8.0/TOEFL 104/GRE 322を取得し、コロンビア大学・ペンシルバニア大学などに合格。IELTS公式(IDP)共催セミナーに「ウ・メンシャン先生」として登壇。英単語学習と各種英語試験(英検・TOEIC・TOEFL・IELTS)を専門領域として、本記事の内容を監修しています。

内容確認日:2026年7月16日