英単語アプリおすすめ|目的・試験・学年別に選ぶ効果的な使い方

「英単語を覚えよう」と思っても、なかなか続かない
――そんな経験はありませんか?
単語帳を買っても三日坊主になったり、アプリを入れても結局開かなくなってしまったり。
多くの人がつまずくのは、「覚える方法」そのものよりも、「自分に合った学び方」を見つけられていないことにあります。
この記事では、日本と海外の人気英単語アプリを徹底比較し、それぞれの特徴と向いている学習スタイルをわかりやすく紹介します。
「どのアプリを選べばいいかわからない」「続けられる方法を知りたい」
――そんなあなたが、今日から英語学習を“習慣化”できるよう、具体的な選び方と使い方を解説していきます。
日本で人気の英単語アプリ5選
mikan — 高速反復で“回せる”学習

まずご紹介するのは、フラッシュカード形式でテンポよく進む「mikan」。
スマホ一つで「3分だけ」「1セットだけ」という短時間でも学習を回せる設計が特長です。
Z会の『速読英単語』や旺文社の『ターゲット』シリーズ、『金のフレーズ』など出版社公式デッキが150冊以上収録されており、英検・TOEIC・大学受験・TOEFL・IELTSなど目的別に教材を選べます。
通学中や休み時間に「今日のセット」をサクッと終わらせ、帰宅後に書籍の長文や例文で理解を深める。
そんな“高速反復→文脈確認”の流れを自然に作りたい人におすすめです。
ターゲットの友 — 受験英単語定番の公式アプリ

高校生・大学受験生に根強く使われる「ターゲットの友」。
旺文社の『英単語ターゲット1900/1400/1200』シリーズ公式アプリで、書籍と同じ単語・例文・音声をスマホで扱うことができます。
「紙の単語帳は持ち歩きたくない」「通学中にスマホで手軽に復習したい」そんなニーズに応え、今日学ぶ語群・テスト・マークの管理機能なども搭載。
学校の小テスト範囲を先取りしてアプリで回しておき、放課後に書籍で例文をじっくり読むというルーティンが流れとして生まれやすいです。
英語の友 — “耳”を使った反復で覚える学習

続いて、「英語の友」は、旺文社の英検・TOEIC・TOEFLなどの書籍音声をスマホで再生できるリスニング重視のアプリです。
300冊以上の音源を収録しており、通勤・通学中に「ながら学習」ができるのが大きな魅力です。
たとえば、朝の移動中に音声を1.2〜1.5倍速で聴いておき、夜にはその音声の内容に合わせて書籍の例文と意味を確認する。
文字だけで覚えるのではなく“耳で覚える”という学習スタイルを好む人、英検などリスニングを強化したい人にぴったりです。
abceed — 市販参考書とAIで“弱点”を可視化する

「abceed」は、市販の英語参考書をアプリで管理し、AIが弱点を分析・出題してくれるという、かなり機能が充実した学習ツールです。
例えば「あなたの弱点語彙」「予測スコア」「次にやるべき教材」が提示されるため、特にTOEIC対策として利用されることが多いです。
使い方の例としては、通勤中にAIが選んだ10問を解く→昼休みに弱点だけフォロー→夜に長文音声を速度調整して精聴、という流れが自然に作れます。
多くの教材を“ただ持っているだけ”ではなく、アプリを使って効率的に弱点補強したい社会人学習者に向いています。
TANZAM — 定着性を重視した“理解→記憶”モデル

最後にご紹介する「TANZAM」は、“単語の暗記”ではなく“理解して定着させる”ことに重きを置いたアプリです。
各単語に対して例文・イラスト・発音が付いており、さらに忘却曲線に基づいた自動復習スケジュールが組まれています。
毎日「10語理解→数日後再出題→週末にまとめ復習」というサイクルを作ることで、覚えて終わりではなく「使える語彙」まで引き上げることができます。
暗記偏重で続かない、という人や、留学・仕事で長期にわたって語彙力を伸ばしたい人に特におすすめです。
海外で人気の英語語彙アプリ5選
Quizlet — フラッシュカード型の王道

Quizletは、世界中で利用されているフラッシュカード型の学習アプリです。
英語圏の学生を中心に、学校や大学の授業でも使われており、月間利用者は5,000万人を超えると言われています。
最大の特徴は、学習者や教師が自由に単語カードを作成・共有できる点です。
TOEFLやIELTS、大学受験など目的別のセットが豊富に用意されており、既存のデッキを使うのはもちろん、自分だけのオリジナルカードを作ることも可能です。
利用シーンとしては、留学準備中の学生がTOEFLのアカデミック語彙セットをダウンロードして通学中に反復したり、大学生が授業の単語をカード化してテスト前に集中復習したりといった使い方が一般的です。
短時間で効率よく回せるため、世界的に最も利用者が多い語彙学習アプリの一つです。
Duolingo — 初心者・ライトユーザー向け

Duolingoは、語彙や文法、発音などを「ゲーム感覚」で学べる学習アプリです。
毎日5分から始められる設計で、学習の継続を促す仕組みが整っています。
語彙学習では、イラストや音声を使って単語の意味を選択したり、例文で使い方を確認したりと、自然に語彙を定着させることができます。
連続学習日数が表示されるため、モチベーションを維持しやすいのも魅力です。
英語初心者や、気軽に学びたい社会人に特に人気が高く、朝のスキマ時間に1レッスンだけ取り組むなど、「短く・楽しく続ける」学習スタイルに適しています。
一方で、専門試験やアカデミック英語のような高度な語彙習得には向いていないため、基礎固めや英語再入門の第一歩として活用するのが効果的です。
Memrise/Drops/WordUp — 文脈・頻度・視覚重視
この3つのアプリは、単語を単純に暗記するのではなく、「どんな文脈で使われるか」「どのくらい頻出か」といった“使える語彙”を意識した学習設計が特徴です。
Memriseは、ネイティブスピーカーの動画を通じて自然な発音や文脈を学べるのが強みです。

スペースリピティション(間隔反復)を採用しており、効率的に単語を定着させることができます。
特に海外旅行や日常英会話の表現を学びたい人に人気です。
Dropsは、5分間の短いセッションで視覚的に単語を覚えるゲーム型アプリです。

色鮮やかなイラストと直感的な操作が特徴で、「語彙をイメージで記憶したい人」に向いています。
短時間でも集中できるため、通勤中や休憩時間のスキマ学習に最適です。
WordUpは、映画やニュースなど実際の使用例を基に単語を紹介してくれるアプリです。

単語の使用頻度やレベル(CEFR基準)も確認でき、学んだ単語が「現実の英語」でどのように使われているかを理解できます。
たとえば、WordUpで実際の会話例を見て意味を理解し、Memriseで動画を通じて発音を学び、Dropsでイラストでイメージを強化する
——このように組み合わせて使うことで、語彙力をより自然に伸ばすことができます。
これらの海外アプリは、「楽しみながら継続できる設計」と「実際に使える語彙の習得」を両立させている点が特徴です。
暗記に苦手意識がある人や、感覚的に英語を身につけたい人には特におすすめです。
試験別に見る“本当に使える”英単語アプリ
英単語アプリと一口に言っても、「どの試験を目指すか」によって最適な選択は大きく異なります。
ここでは、主要5試験(英検/TOEIC/大学受験/TOEFL/IELTS)ごとに“本当に使える”アプリを厳選して紹介します。
英検 — 級別傾向対応×音声で定着

英検対策向けのアプリを選ぶ際は、級ごとの出題傾向に対応し、音声付きでしっかり定着できるものがおすすめです。
リスニング力も同時に伸ばせる“耳で覚える”タイプが特に効果的です。
英検®英単語

英検公式の出題傾向を反映した、最も実用的な単語アプリの一つです。
英検5級から1級まで対応し、各級ごとに頻出単語・例文・和訳を最適化。
選択問題形式でスピーディーに復習でき、学習履歴から自動で苦手語を抽出してくれるため、短期間で効率よくスコアを上げたい人に向いています。
英語の友(旺文社)

旺文社の英検書籍(『英検準2級 でる順パス単』など)と音声が完全連携しており、“聞きながら覚える”学習に最適です。
バックグラウンド再生や速度調整機能が搭載され、耳から単語を覚えたい人には特に効果的。
英検以外にもTOEIC・TOEFLの音源を収録しており、総合的なリスニング力アップにもつながります。
mikan(英検コース)

「1分で10単語」をコンセプトに設計された高速反復アプリ。
英検コースでは、級別に頻出単語がセット化されており、スマホでテンポよく学習できます。
学習履歴から“苦手な単語”を自動で優先出題するため、復習効率が非常に高いです。直前期の語彙確認にもおすすめです。
TOEIC — スコア帯別学習×AI分析で効率アップ
TOEIC対策向けのアプリでは、スコア帯別に学べる構成やAIによる弱点分析機能がポイントです。
頻出単語を効率的に反復できるアプリを選べば、短期間でのスコアアップも狙えます。
abceed

AIが学習履歴を解析し、苦手分野を自動で抽出する高機能アプリ。
公式問題集や『金のフレーズ』など、市販の人気教材をアプリ内で扱えるのが強みです。
スコア予測機能(誤差約6%)も備え、現状把握と弱点補強をワンストップで行えます。
忙しい社会人や独学者に特に人気が高く、TOEIC総合対策アプリとしての完成度は群を抜いています。
POLYGLOTS

ニュース記事・単語帳・リスニング機能を組み合わせた総合英語アプリ。
記事を読んでいる途中にわからない単語をワンタップで登録し、後から復習できます。
「実際に使う文脈で覚える」ことを重視しており、TOEICスコアアップだけでなく、ビジネス英語力を高めたい人にもおすすめです。
大学受験(日本) — 書籍連動×反復で確実に覚える

大学受験向けの英単語アプリは、書籍と連動しているかが重要なポイントです。
教科書・過去問に対応した信頼性の高いアプリを使うことで、入試で実際に使える語彙力を身につけられます。
ターゲットの友

大学受験英単語の定番『英単語ターゲット1900』公式アプリ。
旺文社が提供しており、紙の単語帳と完全連携しています。
例文・音声・復習機能が充実しており、書籍で学んだ単語をスマホで効率的に反復できます。
累計400万ダウンロードを超える人気アプリで、受験生の標準装備と言っても過言ではありません。
物書堂「英単語 by 物書堂」

『英単語ターゲット』『システム英単語』『金のフレーズ』などの書籍をアプリ内購入して使えるプラットフォーム型アプリ。
書籍に掲載された全単語の音声・例文・テスト機能が揃い、オフラインでも学習可能です。
「紙の単語帳では管理しづらい」「通学中に効率的に復習したい」受験生に向いています。
TOEFL — アカデミック語彙×例文重視

TOEFL対策向けのアプリは、アカデミックな語彙を例文付きで学べるものを選ぶのがコツです。
単語の意味だけでなく、文中での使い方まで理解することで、リーディング・ライティングにも応用できます。
TOEFLテスト英単語3800アプリ(英単語 by 物書堂)
TOEFL対策書籍の定番がアプリ化されたもの。Rank1〜4で3,800語を収録し、段階的に学べます。
全単語に音声・例文が付属し、リーディングやリスニングだけでなくスピーキング練習にも活用可能。
頻出学術語やテーマ別語彙(教育・科学・社会など)もカバーしており、海外大学進学者の必携アプリです。
Magoosh Vocabulary Builder

アメリカの教育企業Magooshが開発したクイズ型アプリで、TOEFL受験者向けに設計されています。
600語を無料で学べ、各単語には例文と音声が付属しているため、基礎固めに非常に有効です。
「知らない単語」を自動で記録し、反復出題するアルゴリズムが優秀。スキマ時間の学習にも最適です。
Quizlet(TOEFLデッキ)
世界6,000万人以上が利用する学習プラットフォーム。
ユーザー作成のTOEFL語彙セットが豊富に公開されており、自分のレベルに合ったデッキを選んで使えます。
「フラッシュカード」「マッチング」「テスト」など多様なモードで反復でき、オリジナルの単語帳を作成することも可能です。
IELTS — 幅広い語彙×スピーキング強化

IELTS対策向けのアプリでは、日常英語からアカデミック英語まで幅広く学べる構成が理想です。
スピーキングやリスニングにも対応したアプリを選ぶことで、4技能をバランスよく伸ばせます。
IELTS Vocabulary PRO

IELTS対策に特化した単語学習アプリで、1万語以上の語彙を収録。
例文・音声・発音記号が揃っており、リーディング・リスニング・スピーキングの全スキル強化に対応します。
「アカデミックモジュール」「ジェネラルモジュール」両方に対応しており、上級者にもおすすめです。
Magoosh IELTS Vocabulary

MagooshのIELTS専用語彙アプリで、出題形式はTOEFL版と同じクイズ型。
単語を文脈で学ぶ構成になっており、覚えた語彙を自然にスピーキングやライティングで使えるようになります。
すべて英語で完結するため、試験本番の感覚をつかみたい中上級者に最適です。
Memrise

ネイティブスピーカーの動画を使い、発音と文脈をセットで学べるのが特徴。
間隔反復システム(SRS)を採用しており、定着率が高いことで知られています。
実際の会話やニュースから語彙を学べるため、IELTS後の英語運用力アップにも効果的です。
TANZAM — どの試験にも対応できる「定着型」英単語アプリ

TANZAMは、英検・TOEIC・TOEFL・IELTS・大学受験などあらゆる目的に対応できる総合型英単語アプリです。
「語源・例文・発音」を組み合わせた構成で、短期暗記に終わらず“使える英語力”を養うことを目指しています。
さらに、忘却曲線に基づく復習設計により、学習間隔を自動調整。
単語を「知っている」で終わらせず、「使える」「理解できる」レベルまで定着させることができます。
どの試験対策にも応用できる一方で、学習者の目的に応じて単語リストを柔軟に選べる点が最大の魅力です。
英語学習を「試験準備」から「生涯使えるスキル」に変えたい人におすすめです。
学年別に見る英単語アプリの効果的な使い方
英単語アプリは、学年によって「目的」と「効果的な使い方」が大きく変わります。
小学生は英語への“慣れ”を重視し、中高生は定着と試験対策、大学生は実践力と資格試験を意識するなど、自分のステージに合ったアプリを選ぶことで学習効率がぐっと上がります。
小学生 — 英語を“楽しく好きになる”ための英単語アプリ

小学生英単語アプリは、英語に親しむ「入り口」として使うのがポイントです。
まだ文法よりも音・リズム・イメージで覚える段階なので、イラストや発音を重視した“遊びながら学べる”設計が効果的です。
たとえば「Duolingo Kids」はミニゲーム形式で自然に単語を繰り返し学べます。
「Fun English」など英語の歌やキャラクターを取り入れたアプリもおすすめです。
英語を勉強としてではなく、“慣れ親しむ時間”に変えることが、小学生にとっての第一歩になります。
中学生 — 学校の英語を“使える英語”に変える英単語アプリ

中学生向けの英単語アプリは、学校の教科書+入試の基礎力づくりに役立ちます。
授業で習う単語をアプリで繰り返し復習することで、文法理解やリーディングの土台を固められます。
「mikan(中学英単語コース)」は、学年ごとに整理された範囲をテンポよく復習できる人気アプリです。
「英語の友」は旺文社の『英検5〜3級』対策と連動しており、音声で自然な発音を身につけたい中学生に最適。
部活や塾で忙しい中学生でも、通学時間などを使って“スキマ時間の反復学習”がしやすいのが大きな魅力です。
高校生 — 受験・検定に直結する英単語アプリで差をつける

高校生向けの英単語アプリは、大学受験や英検・TOEICと直結した単語学習に対応しているかが重要です。
基礎力の定着と、入試・試験本番を意識した“得点につながる語彙力”の両立を目指しましょう。
『英単語ターゲット1900』と連動する「ターゲットの友」は、大学受験向けのアプリの定番。
さらに、長期記憶への定着を意識したTANZAMを併用すると、語彙の使い分けやニュアンス理解まで自然に身につけられます。
大学生 — 資格試験・留学・就職を見据えた“実用英語”対策
大学生英単語アプリは、TOEIC・TOEFL・IELTSなどの国際試験対策や留学準備を目的とした設計がポイントです。
単語の意味を覚えるだけでなく、文脈で使えるようにすることが求められます。
「abceed」はTOEIC対策の定番で、市販教材との連携やAIスコア予測機能を搭載。
そして「TANZAM」は語源・例文・発音を組み合わせて“理解しながら覚える”ことに特化しており、資格試験の枠を超えて英語力を底上げしたい大学生に最適です。
大学生の学習は、受験対策ではなく“自分の英語力を社会で使えるレベルに仕上げる”段階。
自分の目標に直結する英単語アプリを選び、継続的に語彙力を鍛えましょう。
TANZAMなら、小学生から大学受験まで“つながる学び”ができる
英単語アプリは学年によって使い方が変わりますが、途中でアプリを乗り換えると、せっかく覚えた単語のデータが引き継げないこともあります。
その点、TANZAMは小学生から大学受験まで一貫して使える設計になっており、同じデータベース上で学習履歴が管理されるため、効率的にステップアップが可能です。
たとえば、小学生のうちは“楽しく慣れる”レベルから始め、中学生では基礎固め、高校生では受験や検定対策へと自然に移行できます。
レベルが上がっても同じ単語データが活用されるため、「新しい単語帳に慣れ直す」時間が不要。
学んだ単語が一貫して積み上がるので、無駄のない効率的な学習が実現します。
英語を「短期で覚える」から「長く使える知識」に変える——。
TANZAMは、小学生から大学受験、そしてその先の資格試験まで、あなたの英語学習を支える“成長型”英単語アプリです。
終わりに
英単語アプリは、単に「単語を覚えるためのツール」ではなく、英語学習を続ける力をくれる“伴走者”のような存在です。
大切なのは、自分の目的やレベルに合ったアプリを選び、無理なく継続していくこと。
最初は数分でも、毎日の積み重ねが確かな成果につながります。
「どの英単語アプリがいいのか分からない」と迷ったときは、“続けられること”と“学びがつながること”を軸に考えてみてください。
英語を自分の言葉にしていく旅は、今日からでも始められます。
